想うこと、伝えること。〜君がくれた幸せ〜8コメント

1 つぼみ id:ZdScV1q1

2012-04-16(月) 20:03:28 [削除依頼]
小学生の頃は、君のことなんて全然知らなかった。
話すことも、目が合うこともなかった。
近所に住んでいることは、知っていたけど、
それでも君と帰ることなんてなかった。
すれ違うことさえなかったね。
なのに今
どうして君のことばかり考えているんでしょう
どうして君を好きになったんでしょう
どうして、翔弥を好きになったんでしょう
  • 2 つぼみ id:ZdScV1q1

    2012-04-16(月) 20:19:37 [削除依頼]
    4月、春
    私は真新しいピカピカの制服に身を包み、ウキウキした足取りで中学校へ向かっていた。
    そう、今日は入学式。いよいよ私も中学生になるんだ。
    期待に満ち溢れた気分で、私は4組の教室へ向かった。
    知らない子ばかりで少し戸惑ったけど、
    私は笑顔に切り替えた。
    「はじめまして!私は葉月!よろしく!」
    私らしく、明るく・・・
    「葉月ちゃん?あたしは真衣子。前川真衣子だよ!」
    「私は相田夕菜。よろしくね!」
    笑顔で返してくれる二人。ほほえみ合う私達を見て、いろんな子が集まってくる。
    そう、私は小学生のころからそんな役割だった。
    笑顔で明るいが、葉月らしさだと言われ続け、私はよくわからなかったけど、気づけばそんな自分に慣れていた。
    私らしくいれば、楽しく生活できる。
    だから私は、女子にモテモテだ。
    男子はただの友達であり、恋する相手だなんて思っていなかった。
    そう、この時までは・・・
  • 3 つぼみ id:ZdScV1q1

    2012-04-16(月) 20:29:41 [削除依頼]
    「ねぇ、葉月は部活入るの?」
    すっかり仲良しになった真衣子に聞かれた。
    「部活ねぇ・・・」
    そういえば、何にも考えてなかった。入学してからの毎日は、オリエンテーションだとか、新入生テストだとかで多忙の毎日だった。
    入学前は、陸上部に入ろうかと思っていたけど、そんなに足が速いわけでもないし、今では気が引ける。
    「あたしね、吹奏楽部か合唱部に入りたいんだぁ!今日一緒に見学見に行かない?」
    音楽系か・・・。
    私は音楽があまり得意ではない。リコーダーも歌も、うまいなんて言われたことがない。
    ・・・でもまぁ、見学するだけならいいか!
    「いいよ。」
    「やった!ありがとう。夕菜はバドミントン部入るって張り切ってるし、あたし一人だけだったんだぁ!」
    「いいのいいの!放課後でしょ?」
    「うん!一緒に行こうね!」
    そう約束して、私達は教室に戻った。
  • 4 つぼみ id:ZdScV1q1

    2012-04-16(月) 20:40:58 [削除依頼]
    放課後
    私と真衣子は音楽室に向かっていた。
    まずは第1音楽室、吹奏楽部を見学した。
    「こんにちは!」
    髪の長い、スラリとした女の人が優しく声を掛けてくれた。
    「1年生?見学しに来てくれたのかな?」
    「・・・は、はい!」
    「ありがとう!じゃあ、これから練習するからそこの椅子に座って見ててね。」
    私達は言われたとおりにいすに座った。
    私たち以外にも、見学者はいっぱいいた。その中に、同じクラスの空葉ちゃんと、美羽がいた。
    「あっ!葉月たちも見に来たの?」
    「うん、なんかかっこいいよね!」
    かっこいい・・・光沢がある、きらきらした楽器、トランペットとか、バイオリンとか、名前も知らないいろんな楽器。
    一斉に音を出して、美しい音楽を奏でる。
    先輩はみんな大人びていて、本当にかっこよかった。
    「私達は、大会では必ず入賞するくらいかなりの腕前よ。練習は厳しいかもしれないけど、きっと入部したら皆からカッコイイって評判になるわ。きっと楽しいから、ぜひ入部してね。」
    髪の長い人が優しく最後まで説明してくれた。
    「はい、ありがとうございました!」
    私達4人はそういうと、第1音楽室を出て、第2音楽室、合唱部を見に行った。
  • 5 つぼみ id:ZdScV1q1

    2012-04-16(月) 20:52:20 [削除依頼]
    「すみません・・・」
    私達はゆっくりとドアを開けた。その瞬間、歓声が上がった。
    「みてみてっ!1年生来たよ!」
    ジャージ姿の女の先輩が私達を音楽室に押し込む。
    「来てくれてありがとうっ☆ようこそ合唱部へ!」
    わぁ!となった賑やかな雰囲気に、私でさえ戸惑った。
    「ごめんね、うるさくて・・。皆興奮しちゃって・・。」
    部長らしき人が謝った。
    「これからウォーミングアップなの。ちょっと座って見ててね。」
    そう言って他の人を並べさせ、始めた。
    合唱なのに、ただの合唱なのにこんなに大変そうな練習するんだ・・。
    私はびっくりした。でも、先輩たちはすごく楽しそうに和気あいあいとやっている。
    たまに部長さんにうるさいと怒られながらもやっぱりワイワイやっていた。
    「じゃあ、今度は歌うよ!聞いててね。」
    そう言って次は部長さんが皆を並ばせた。
    ピアノの伴奏が始まったとたん、あのうるさい雰囲気が一変し、先輩たちの顔つきが変わった。
    皆の息を吸う音が一つで
    口の形も一つで
    歌声も、一つになっている
    なんといっていいかわからないほどきれいだった。
    自分の体でこんなに美しい音が出せるなんて・・・
    どんなに気持ちがいいだろう。
    私は即座に決めた。
    「私、合唱部に入る。」
  • 6 つぼみ id:vFwPXvc/

    2012-04-20(金) 19:44:48 [削除依頼]
    「私、合唱部に入る。」
    「えぇ〜!葉月決断早っっ!」
    「だって、かっこよくない?あんな風に楽しそうに、真剣に歌って・・・」
    私は本気で言った。すごくかっこいいと思ったから。すると、真衣子が言った。
    「葉月が合唱部に入るんだったら、あたしも合唱部に入るよ。」
    真衣子が言うと、他の人たちも、「じゃあ、私も」「葉月たちが入るなら」と、次々に合唱部に入る人が増えていく。
    こうして、私はなんとなく、かっこいいと思ったからだけの理由で合唱部に入ったのだった。

    1週間後、私は入部届けを出し、第2音楽室の椅子に座っていた。
    今年合唱部に入部してきた1年生はなんと15人。過去最高記録で、どの部活よりもダントツ多かった。
    まず、自己紹介をした。
    「3年ソプラノの、前野架音です。一応部長やってます。皆からはノンって呼ばれてます☆よろしく」
    「3年アルトの、園川凛です。副部長です。リリって呼ばれてます。頼りないかもしれませんが、よろしく」
    「2年アルトの、川谷菜綾です。ナアヤって呼ばれてます。よろしく」
    「2年ソプラノの、矢野聖子です。セイコちゃんって呼ばれてます。よろしく」
    こんな先輩たちの自己紹介が続き、1年生の番になった。
    「1年4組の、前川真衣子です。葉月に乗せられて入りました。これからよろしくお願いします。」
    真衣子のやつ・・・私は乗せてなんかないよぉ!!ホントに調子いいんだから・・。
    「葉月!次だよ!」
    「え!?あ、え〜っと、1年4組の青井葉月です。見学の時、カッコイイなぁと思って入りました。よろしくお願いします。」
    いそいそと椅子に座り、恥ずかしい笑顔を見せた。
    女子がどんどん自己紹介していって、男子の番。
    今年は男子が5人ほど入った。
    「え〜、1年3組の佐々木翔弥です。友達に誘われて入ってきました。迷惑をかけるかもしれないけど、よろしくお願いします。」
    佐々木翔弥・・・
    うちの近所の人だな。一回も同じクラスになったことないんだよね〜・・。
    翔弥と言う人は、活発で元気で面白い人だ。それくらい、小学校のころからの長い付き合いだもん、分かる。
    でも、それしか知らない。どんな性格なのか、どんな声なのか、あんまり分からない。ただ元気で活発で面白い人なんだろうか・・。
    この時私は、この翔弥に恋するなんて思ってもいなかった。
  • 7 つぼみ id:vFwPXvc/

    2012-04-20(金) 20:31:23 [削除依頼]
    自己紹介が終わると、部長の架音先輩がいろいろ教えてくれた。
    「3年生の凛こと、リリはね、この部活で一番天然さんなの。頭はそこそこいいんだけどね、どっか抜けてて面白いんだぁ!皆にすっごい可愛がられてるんだよ。」
    「ノンひっど!私そんなに抜けてないし・・。」
    「リリ先輩、諦めたほうがいいですよ?」
    「・・・菜綾〜!覚えとけよ!」
    「この生意気なのが、菜綾。明るくて誰にでもフレンドリーでいっつも笑顔だよ!積極的で成績も優秀☆」
    「でも、スポーツは苦手なの!よろしく!」
    「菜綾はすごいよ、なんでもできるもん。彼氏だって、いるもんね?」
    「そんなのいちいち教えないで下さいよ!ノン先輩・・。」
    すると、空葉ちゃんが言った。
    「葉月も菜綾先輩タイプですよ!ムードメーカーで、元気いっぱいで皆の人気者です。頭もいいし、皆葉月みたいになりたい!って思ってるんですよ!」
    「ちょっと、空葉ちゃん・・。」
    私が困っていると、菜綾先輩が言った。
    「そうなんだぁ!そしたら私と気が合うかも!仲良くなれそう〜♪」
    「は、、はいっ!よろしくお願いします!」
    「あ、ずっるーい!菜綾だけ1年生と仲良くなっちゃって〜!私も仲良くなりたい!」
    「リリ先輩には無理です。」
    「は!?なんでぇ??」
    「高度な話術テクニックが必要ですから。」
    「なにそれぇ!私だって3年だよ?菜綾より絶対話すのうまいって!」
    「それはないですね。」
    「菜綾ぁ!先輩に向かってその口のきき方はなんですか!」
    「先輩だとも思ってません。」
    「むっか〜!私本気でイライラしてきた!ねぇ、ノン〜なんとかしてよ!」
    「まーまー!ごめんね、うるさくて・・。紹介続けてくね〜。」
    そして架音先輩こと、ノン先輩が、一番○○な人を紹介してくれた。
    「一番成績優秀は、やっぱ陽介かな!3年の三谷陽介。スポーツもできて、成績優秀で皆から尊敬されてるよ!面白いし、すぐなじむと思う。」
    「一番バカなのは、歩乃日かな?小学生からやり直せ!ってくらいだよ。2年の古井歩乃日。ホノ先輩って呼ぶといいよ!」
    「一番天然なのは、さっきも言ったけどリリ。自覚してないとこがまたウケるよねww」
    「一番明るくて笑顔が似合うのは、やっぱり菜綾。一緒にいると面白いよ!」
    「一番いい子ちゃんで真面目なのは、2年の聖子ちゃん。スカートは折らない、挨拶はきちんと、部活は絶対休まない・・すっごく真面目でいい子だよ。」
    「逆に一番ワルは、3年の太陽。屋口太陽。腰パンワックス、屋上で昼寝・・どこから見てもワル」!でもホントはすっごく優しくて思いやりのある人なんだけど。」
    一通り説明したところで、あっという間に帰る時間になってしまった。覚えるのが大変だけど、頑張ろう。
    「今日はここで終わり!明日から先生も一緒に本格的な練習を始めるからね!」
    ノン先輩がそう言って皆でさようならをしてお開きとなった。
    「葉月、一緒に帰ろう。」
    真衣子にそう言われた。
    「私達も一緒に帰っていい?」
    空葉ちゃんと美羽と、違うクラスだけど小学校が一緒だった日和だった。
    「じゃあ、皆で一緒に帰ろっか!」
    そうして私達は歩きだした。
    外は薄暗かった。だいぶ日が長くなってきたからいいけど、冬はどれくらい真っ暗なんだろう。
    「なんか、こんな夜に友達と外で歩いてるっていいね。」
    「なんか新鮮だよね」
    私達は大騒ぎだった。
    あっという間に別れる道まで来て、私は皆とバイバイと言って別れた。
    家のすぐ手前まで来ると、翔弥とすれ違った。
    「あ・・・」
    「・・・翔弥・・。」
    「葉月・・?だっけ。お前も合唱部だよな?」
    「うん!かっこよかったから、入りたくなっちゃった!」
    「そっかwこれから仲良くしてな!よろしく!」
    「こちらこそ!」
    そう言って私達は別れた。
    私は翔弥と初めて喋って、ちょっと嬉しいような気がした。
    「翔弥か・・・」
    私は翔弥がどんな人だか、分からないけど、なんとなく優しい人のような気がした。
  • 8 つぼみ id:oHsEubX/

    2012-04-22(日) 09:05:41 [削除依頼]
    ピピピピ・・・
    私は目覚まし時計の音で目が覚めた。
    「葉月〜!何やってんの?いい加減起きなさい!」
    お母さんが下で怒鳴ってるのが聞こえる。
    「分かってるよ・・・」
    私は半分寝ぼけながら、階段を下りて行った。
    お母さんは、昨日から、というか私が合唱部に入部すると報告した日から、なんとなくご機嫌斜め。
    お母さんは中学生のころ全国大会に進んだりしたバレーボール部のキャプテンで、スポーツ少女だったらしい。
    だから私は中学校に入学する前からバレー部に入れとしつこく言われていた。
    でも私はスポーツが嫌い。走ることだけは風にあたって気持ちよくなるから好きだけど、バレーとかバスケとかバドミントンとか、他のスポーツは大嫌い。
    私は苦労したり、めんどくさいことは好きじゃない。ただ気ままに毎日平和に暮らしていたい。ただ楽しければいい。全国大会とか、そんなの興味ない。
    「あんたはホントにもう、なんで合唱部なんて入ったのよ。何が良くてそんな部活に入ったのよ。」
    ほら、またぐちぐち始まった。かっこよかったからなんて、とても言えない。
    「いいじゃん、うちの中学の合唱部、なかなか強いんだよ。全国大会だって行ったことあるし、コンクールでは必ずと言っていいほど入賞するんだよ。別に運動部で強くないとダメってわけじゃないじゃん。文化部で強かったら別にいいんじゃない?」
    ホントはそんな理由で入ったわけじゃないけど、嘘ではなかった。私が入った合唱部は他の部活と比べても比較的人数が多く、大きい部で、年に何回かあるコンクールでは毎年入賞している。全国大会に行った経験もあるという。
    「そういう問題じゃないの。葉月にはスポーツをしてもらいたかったのよ。」
    「は?なんで?」
    「なんでって・・・」
    「意味分かんないから。私は私。もう学校行く。行ってきます。」
    そう言って私は家を出た。なんで私が運動部に入らないといけないのよ。お母さんの思い通りになんて、なるもんか。
    あーもう!朝からイライラするなぁ・・・
    「葉ー月!!」
    そんな時、肩をポンと、叩かれた。
    「夕菜!おはよ!」
    「おはよう。」
    夕菜はバドミントン部に入部した。見るからに体育系女子って感じだったから、思ってた通りだけど。
    「葉月、合唱部だっけ?どう、楽しそう?」
    「うん、結構楽しそう。先輩も面白いし、1年生もいっぱい入ったしね。」
    「そっかぁ、良かったね!私はバドミントン部だけど、全然1年生はいらなくてさぁ、私も入れて、3人だよ!?ありえないよねぇ・・。」
    「まぁ、いいんじゃない?少なくても楽しければ」
    「もぉ!葉月は結局最後はテキトーなんだからぁ!」
    そうやって話しながら私達は4組の教室に入った。
    1時間目は、数学。
    私は中学校に入学してから、こうやって時間割を見るのが楽しみになった。教科ごとに先生が違ってすごく楽しかった。勉強が少しだけ好きになったような気がした。
    しかも、中学校の先生は皆素敵だ。怖い先生ばかりかと思ってたけど、全然そんなことない。生徒のことを大人扱いしてくれるし、可愛がってくれるし温かく見守ってくれる。私はそんな中学校の先生が皆大好きだ。だから、私は中学校が大好きになっていた。
    よし、今日も1日頑張ろう。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません