Metal7コメント

1 タナカヒロシ id:i-HjGrxLo1

2012-04-15(日) 17:28:01 [削除依頼]
人類の発達。地球を支配する人類。様々な成功。そして失敗。成長が止まることはない。
人類の次なる課題。不死。世界のエリート達が集い、プロジェクトが始まって百五十年。人類は不死を手にいれようとしていた。犠牲と共に、人類の貪欲さは増した。適性者が研究チームによってランダムに選ばれ、実験を受ける。実験は繰り返される。不死。人類はその欲望に溺れ、実験を繰り返した。失敗。また失敗。死者が増える。しかし、確実に研究は進んだ。血は新たな血を産み、笑みはさらなる研究へと駒を進める。
ついにプロジェクトは成功した。実験体の内部は八割が人工的。記憶さえもコピーが可能になった。さらに人類は完全を追求する。運動能力の上昇。実験体は身体に金属を身につける。身体と金属の一体化。本来あるべき人類の姿は消えた。
人類は順調に欲望を満たしていたかのように見えた。しかし、ある日を境に、人類は恐怖に包まれることになる。実験体の暴走。一体の実験体を除き、九体の実験体が原因不明の暴走を始めたのである。最強を追求された実験体を人類が止められる訳もなく、一瞬にして欲望は恐怖へと変わった。
  • 2 タナカヒロシ id:i-9MKS4df/

    2012-04-17(火) 18:26:46 [削除依頼]
    見覚えのない場所に私はいた。町。見知らね町は炎に包まれている。逃げ惑う人々。なぜ叫ぶのか。どうして泣いているのか。
    「No.10」
    背後から聞こえる声に振り向く。そこには傷だらけの老人がいた。
    「お前は違うのだね。No.10」
    私は首を捻った。その反応をみて老人も同じような動作をした。
    「自分の名前が分かるかい?」私はまた首を捻った。
    「衝撃で記憶が飛んだのかもしれない。復活させてやりたいが・・・・・・」
    老人は辺りを見回して苦笑した。
    「どうやらそれは無理そうだな。第一、もう必要はあるまい」老人の言っていることが全くと言っていいほど分からなかった。
    「声はだせるかい?」
    「・・・・・・あ」
    「声は出るのか。跳んでみなさい」
    私は地面を蹴って宙に舞った。老人と五メートル程の距離ができる。足元の瓦礫が音をたてた。
    「どうやら運動能力にも異常はなさそうだ。君はなぜここにいるか分かるかい?」
    「分からない」
    「やっぱり記憶はないのか」
    老人はまた小さく笑った。
  • 3 タナカヒロシ id:i-Swod0PT0

    2012-04-20(金) 18:11:17 [削除依頼]
    突然に風を切る音がした。反射的に振り向くNo.10の身体に何かが当たる。No.10は勢いよく飛ばされた。
    「お前も私と同じmetalか」
    No.10の前には、No.10と同じように身体が金属で覆われた何かがいた。瞳は緑く光っていて、足の作りはNo.10よりも重厚だ。No.10は辺りを見回した。あの老人がいない。今の衝撃で飛ばされてしまったのだろうか。
    「私はNo.2。どうやら私よりも性能は良さそうだな。ずっとスリムだ」
    No.2はNo.10を見下ろした。
    「先程は失礼。人間を殺そうと飛び込んだら、まさかそのうちの一人がmetalだったとはな。早いところ人間を片付けよう」
    「片付ける?」
    No.2は振り向いた。
    「手伝ってくれ」
    「何を言っているんだ?」
    「何って?お前こそ何を言っているんだ」
    No.10は辺りを見回した。
    「まさかこれはお前が?」
    「もちろんだ。どうだ?No.2のわりには派手だろ?」
    No.2は微笑んだが、No.10は鋭い口調で言った。
    「馬鹿げてる」
    その瞬間、No.2の腕が飛んだ。「何をしやがる!」
    No.2は背中についている飛行装置を作動させ、宙に舞った。
    「お前は野蛮だ」
    「私達の使命を忘れたのか?」「使命?」
    「私達は人間を殺すために存在する!」
    「そんな使命を受け入れた覚えはない」
    No.10は勢いよく飛んだ。その速さはNo.2よりも遥かに上だ。しかし、途中で飛行が不安定になり、No.2の顔をかすめて減速した。
    「さすがだよ。私にもその能力を分けてほしいね」
    No.10は再びNo.2に襲いかかった。しかし、反転したNo.2に攻撃を回避されたうえに、打撃をうける。No.10はバランスを崩し、地面に落下した。
    「使命を忘れたmetalなど、金属の塊に過ぎない」
    頭にNo.2の拳が当たる。飛行装置を作動させ、何とかNo.2との距離をとるが、頭に痛みが走り、思うように身体が動かない。「私より新機とは思えない」
    No.2は直線を描き、No.10に近づいた。殴りかかるNo.2の拳をNo.10の左手が掴む。煙が発生した。
    「死ね」
    No.2の左足がNo.10の左腕を振り抜いた。左腕はかろうじて飛ばされなかったものの、麻痺を起こし完全動かなくなった。すかさずNo.2の攻撃は続いた。ガードが薄くなったNo.10の左側に打撃攻撃が炸裂した。一秒間に五度にわたる衝撃が身体を壊す。「弱きmetalめ」
  • 4 タナカヒロシ id:i-uytLdsi/

    2012-04-21(土) 20:25:14 [削除依頼]
    飛行装置による緊急回避は成功したものの、身体には大きな負担がかかった。左腹部は機能が低下している。しかし、No.2の片手が金属同士の強い接触によって負傷しているのも明らかだった。
    「戦闘経験は私の方が上のようだな」
    No.2がとどめに備えて構えると、どこかで幼女の泣き声がした。
    「ママー!ママー!」
    No.2は聞き逃さなかった。すぐに幼女の位置を確認する。距離は五十メートルといったところだろうか。まずい!No.10がそう思った頃にはNo.2のジェットは噴射していた。その瞬間、何が頭を過る。景色が変わる。幼女の声。
    「助けてー!ママー!」
    火の中に幼女はいた。そして夢から覚めたかのように、景色は再び戻る。反射的に身体は動いていた。金属音が響く。金属がへこんだ。
    「クソッ!」
    No.2の腹部にめり込む拳。直ぐにNo.2は距離をとろうと後退するが、それと比例するようにNo.10の身体も動いていた。一瞬にしてNo.2の腹部に飛び込んだNo.10。わずかな隙から大きなダメージ。振り抜かれたパンチはNo.2の顔面を強打した。半分以上の顔がへこみ、首は動かなくなった。No.2は倒れこんだまま、身動きがとれなくなった。
    「くっ、そぉ・・・・・・。」
    No.2は視覚を失ったようだった。首は妙な位置に曲がり、まるで光を探すかのように手は動いている。
    「『弱きmetal』はお前だ。」
    金属は唸りを上げて冷え固まった。
  • 5 タナカヒロシ id:i-r0LI2Cr0

    2012-04-22(日) 09:06:29 [削除依頼]
    何か分かるかもしれないと、No.2の身体を解体しようと試みたが、ボロボロの身体でこの金属を破壊する自信はなかった。
    「おじいさん」
    先程の老人はやはり見当たらない。No.2が言っていた言葉が気になる。「metal」。そしてmetalは人を殺すために存在するとNo.2は言っていた。俺がNo.10。つまり、少なくとも他にmetalは八体存在する計算になる。
    「No.10」
    先程の老人の声ではない。振り向くと次はずっと若い男が立っていた。
  • 6 タナカヒロシ id:i-r0LI2Cr0

    2012-04-22(日) 19:36:51 [削除依頼]
    「どうやら記憶装置に不具合があるようだな。驚いたよ、お前は暴走を起こさない」
    「あなたは?」
    「私はmetalNo.1の担当の黒崎だ。っと言っても・・・・・・分からないか」
    黒崎は苦笑した。
    「metalについて少し説明しておこう。君はmetal。metalとはいわゆる人型ロボットだ。見ての通り外部は金属によってできている。内部はいろいろと複雑なわけで、お前が知る必要はないだろう。そして私がmetalをつくった研究チームの一員だ。metalは君を含めて十体存在する。と言っても、さっき、お前がNo.2を破壊したから、現在は九体ということになるが」
  • 7 タナカヒロシ id:i-C6PWLaF1

    2012-04-28(土) 22:26:58 [削除依頼]
    「研究者達にはそれぞれ担当しているmetalがいる。私はお前の担当ではないから、詳しい作りはよく分からないんだ」
    「metalはなぜ暴走を?」
    「それがよく分からないんだ。テストのために世界各国にいるmetalが一ヶ所に集結した日、なぜか皆が暴走を始めた。なぜお前が暴走をしないのかも分からない。しかし、これで望みはできた」
    「望み?」
    「あぁ。お前が暴走したmetalを破壊するんだ。お前はmetalの最新型。戦闘力には問題がないはずだ。今、八体のmetalは暴走し続け、次々に人間を殺している。お前が人類を救うほかないのだよ」
    黒崎の言葉は随分と都合のいいように聞こえた。
    「metalを作ったのはお前達だ。後始末はお前らの仕事だ」
    「敵は人間じゃない」
    「俺には関係のないことだ」
    No.10は飛行装置を起動させた。「待つんだ!もうお前しかいないんだ!」
    「俺はお前らの道具じゃない」「じゃあ、さっきはなんで人間を助けた?」
    No.10は止まった。そして無言のままジェットを噴射させた。
    「No.10!」
    黒崎の呼び声は騒音に消えた。
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