彼と彼と彼女。いつもの本屋で。4コメント

1 加瀬 id:x3DgUVu0

2012-04-14(土) 17:47:56 [削除依頼]

はじめまして!
加瀬と申します^^

初作品なので、まだまだ未熟ですが
良かったら読んでくださいな!!

よろしくお願いします◎
  • 2 加瀬 id:x3DgUVu0

    2012-04-14(土) 18:01:22 [削除依頼]


    新学期が始まって、新しいクラスが発表される前までの
    あたしはきっと、目の奥がキラキラと輝いていたはず。
    けれど、新しいクラスが発表された今、
    あたしの目の奥には、ブラックホールみたいな
    真っ黒い得体の知らない何かが、今にも映し出されそうだった。

    「与えられた今を、真っ向から否定したって、何も生まれないよ」
    大好きだったお父さんが言っては、あたしの頭を撫でた。

    ねえ、お父さん。あたしは今、与えられた未来を
    真っ向から否定して、罵倒して、踏み潰したくらい嫌な気持ちです。
    そんな時はどうしたらいいの?教えてくれなかったよね。


    あたしのお父さんは、3ヶ月前に死んだ。
    理由は事故死。飲酒運転をした自動車に轢かれた。
    棺の中のお父さんは、いつもの寝顔で動かなかった。
    お母さんやお姉ちゃんは泣いていたけど、
    あたしは泣かなかった。だって、お父さんが言っていたから。

    「与えられた今を、真っ向から否定したって、何も生まれないよ」

    だから、あたしは泣かなかった。
    お父さんのため、家族のため、自分のため。
    泣いたら全部を捨てたくなると思ったから。

    ねえ、お父さん。あたしこんなのもう限界。
    本当は泣きたいよ。叫びたいよ。「寂しい」って。
    けれど、お父さんはもう居ないでしょ?
    だから、前を向く。前を向くから、
    クラスにイケメンをください。1人だけでいいから!
  • 3 加瀬 id:x3DgUVu0

    2012-04-14(土) 18:15:40 [削除依頼]

    ▼人物紹介


    ・上野七架(ウエノナナカ)

    中学2年生。2-5 6番

    明るくて真っ直ぐな子。男勝り感MAX。
    イケメンが好き。お父さんを亡くした今、
    前向きに生きようと必死。強がり。泣き虫。

    ・田村秀平(タムラシュウヘイ)

    26歳。「明日書店」店員。

    冷静そうに見えて熱血。複雑な過去があり、
    今だ立ち直れずに、古傷を胸に隠している。
    ポーカフェイスぶってる、分かりやすい人。

    ・西島将太(ニシジマショウタ)

    30歳。「明日書店」代表取締役。

    熱血でツンデレ。最強のかまってちゃん。
    自分の決めた目標に向かって、とことん進む。
    実は涙もろい。2人のお父さん的存在。
  • 4 加瀬 id:Hd.O9UN1

    2012-05-04(金) 18:43:40 [削除依頼]


    右足を出して、左足を出す。前に進んだ。
    そんなことにすら注目してしまうくらい、暇な放課後。
    クラス替えをしたばかりで、遊ぶ友達もいないし
    そもそも、変に気を使ってニコニコ上辺だけの笑顔で、
    相手を褒めるくせに、裏では貶して、そんな女子社会があたしは嫌い。

    「あー、暇ぁ」

    案外何もない自分の部屋。
    開けた窓から、風が流れて頬をかすめる。

    「コンビニ行こ」

    時計を見ると、2時半でドラマの再放送まで
    30分もの余裕があった。ドアを閉める。鍵も閉めた。

                   ▼

    「あっれぇ?」

    コンビニが建っていたはずの場所には、
    古びた一軒の建物が、申し訳なさそうに建っていた。
    これまた古びた看板には、「明日書店」と記してある。

    仕方なく帰ろうと、歩き出そうとしたとき
    いきなり男の怒声が耳を劈く。

    「っざけんな!秀のバカバカ!」
    「さーせん、まじでさーせん」
    「もういいもん!給料やらんもん」
    「りょーかいっすー」
    「嘘だよ、あげるよ!バーカ」

    いい大人たちのケンカなんて、聞き飽きた。
    バカバカ言ってるけど、一番バカなのはお前らだ。
    内心で悪態づいて、体を家の方向へと向ける。

    「ねえ、君。寄ってかない?」

    突然の声に振り返る。
    聞き覚えのある声は、きっとバカって言われてた方。

    「きっと、元気出るからさ」

    優しい笑顔が、手招きをする。
    腕時計を見ると2時57分で、再放送まで後3分。
    帰ろうと右足を踏み出す。彼が言う。

    「ねえ、明日(みらい)を変えてみない?」

    つい振り返って、彼を見ると
    また彼は笑った。もう手招きはしなかった。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません