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1 てふてふ id:y2V3o/E.
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※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。 ※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。
1 てふてふ id:y2V3o/E.
2012-04-13(金) 17:37:57 [削除依頼]横断歩道、夕暮れ時。
幼い男の子と母親が連れだって歩いている。
「じゃあ、もう知らないからね」
「いいもん」
「じゃあ、ママかえっちゃおーっと。ばいばい」
「ばいばい」
けんか、と言うのだろうか。母親は横断歩道を渡る振りをしながらも、子供のほうへ振りかえる。
私は、それにつられるように男の子の方へと顔を向けた。
「ホントに帰っちゃうからね」
彼の顔は優越感に満ちていた。
母親が決して彼をおいていけないとわかっているのだ。
「いいよーだ」
私は彼が急に憎たらしくなった。
母親を信じて疑わない無垢さも、対等に渡り合えていると思い込んでいる滑稽さも。
私がとっくになくしたそれらを持っている事が羨ましい、のか。
私は答えが出る前に、止めていた足を進める。
彼が早く、私みたいになってしまえばいい。そう、願いながら。