少年アリス、16コメント

1 初音 id:2KLu5Oy1

2012-04-11(水) 23:53:21 [削除依頼]

「この世界の運命は、貴方に託されました」
  • 2 初音 id:2KLu5Oy1

    2012-04-11(水) 23:54:15 [削除依頼]
    *ご挨拶

    まぁ、する必要も無い気がないでもするけど一応

    はい、初めまして(=・ω・)ノいあ、お久しぶりすぎてお前誰だよ とか思う方の方が多いかも知れませんw
    以前に「モノクロアリス」というモノを完結して以降、あまりキャスフィに顔出しすることが無くなった者です。でもまぁ、小説を書くところで
    こんな世間話をしたところで聞きたくないっつーか、昔話をされても萎える方の方が多いと思われるので以下省略な方向で((

    私がキャスフィの小説掲示板では初めての投稿となる「モノクロアリス」の改訂版の更に改訂版となる予定です、今回の本作品は←
    それ以降も名前を変えて多々、設定も大幅に変えつつも書いていることはあったのですが、どれも長続きはせず……立派なスレ消費者ブレイカーであったことは言うまでもありません
    あれが簡潔して以降、「寂寞の檻」という続編で書いてはいたのですが正直、読み辛い節がありましたので書き直すことにします

    宜しければ、ゆっくりしていって下さいな
  • 3 初音 id:zyeYMSU1

    2012-04-12(木) 00:19:05 [削除依頼]

    「」

    その空間には、誰一人として存在していなかった。
    いや……見えない、と言った方が正しいのだろう。暗闇を利用し、その影から喉を異様にクックッ、と転がして面白おかしそうに笑みを浮かべた『語り手』は、言う。
    それがあまりにも空気が流れているように自然であるあまり、同調し過ぎているということもあってそれが又、異様な「異質感」を醸し出していた。
    まるで彼自身、その暗闇であるかのように。誰もその異様な光景を「異様」と感じ取ることは無い。疑問に思うこともないのだ。彼は、それが不思議で不思議で仕方無かった。

    何で誰も、この異様な光景にツッコミはしないのだろう、と。
    あまりにも自分の意見が否定されるあまり、自分の言っていることの方が「異質なんではないか」という錯覚にまで陥った。だが、そこまで錯乱したところで彼はハッと我に還り……このままではイケない、と思ったのか
    頬をぺちんっ、としてみせた。そこでようやく、彼は我に返ったらしく、冷静な状態で辺りを見回すと自分が不思議な異空間にいることに気付く。

    「……此処、は」

    自分の足元に無数の時計の数が広がっている以外は、真っ暗闇な空間に彼は思わず首を傾げた。
    今でも尚、カチコチと時を刻んでいる時計の針は皆仄かな光を宿していた為、彼はこけることなどはせずして辺りを散策することに成功した。でも、散策を進めて行っても見つかるのは暗闇ばかり。
    逆に言えば、暗闇「しか」存在していなかった。もしかしたら、何かあるのかも知れないが足元しか灯っていないということもあって何かしらあるにせよ、自分自身が気付いていないのかも知れない。彼はあまり知識の無い脳をフル回転し、必死にその答えを搾り出した。

    数分……いや、数時間は経っただろうか。
    彼は必死になって出口を探し求めたものの、目的の出口とやらは未だに見つかりそうにない。寧ろ、自分が踏み込んだことによって悪化しているように思える。迷宮の闇に、自分自らが踏み込んでいるような気がして彼は困惑した。
    そして、立ち止まる。そして、考えた。

    「これ以上、変に動かない方が利口なんではないか」

    と。
    自分が勝手な判断で動いたことによって、当初よりも何かと背景が奥に踏み込み入り過ぎて悪化しているように思えるし、何よりも体力が持たない。
    後者の方が正直なところ、本音だったのだがそれが利己的だと判断した彼は無数の時計が広がる地面の上、ゴロンっと寝そべってみせた。冷たい。
    それが、第一印象だった。
    光が灯っているのだからほんの僅かでも温かいのかな、とは思ってはみたもののーーー冷たい。氷のように。それが少し、彼にとっては意外だった。
  • 4 初音 id:zyeYMSU1

    2012-04-12(木) 00:44:10 [削除依頼]

    変わることの無い、背景。
    感じるのは先ほどから僅かに聴こえる「笑い声」と、自分の息する声。無駄に動き回っていた、ということもあり鼻息が異常に荒かったのは突っ込まないでおこう。
    それでも少しの変化はあった。
    地面から、先程から悪戯に奏でている時計の針が「?」の刻(とき)から、「?」の時を告げていた。それで分かることは、『ちゃんと時間は流れているんだ』ということだった。
    だが、風景は何一つとして変わらない。でも、変化を求めようとしても自分の体力が消費するのがオチ。このまま、ずっと自分はこの異様な異空間にいるのではないかと思った矢先……目の前から、何者かの靴音が聴こえた。

    最初は、僅かな変化。
    だからこそ、彼はその「変化」に思わず見落としをしてしまったものの……その音は確実に、少年の方に近付いていってる。だから、無理も無い。
    その音が確実に少年の背後に立つまで、少年はその存在に気付くことが出来なかった。


    「おはようございます」


    声は、凛とした心地の良い低音。
    彼はその声に即座に反応したものの、あまりにも自分が誰かいないか捜し求めているあまり、「幻聴が聴こえて来ているのではないか」という思想が頭を過ぎった為か、その声に反応することはない。
    そんな彼の反応に気付いたのか、その低音を放つ「影」は苦笑を零してみせる。

    「君の聞き間違いではありませんよ、少年」
    「……うわああああああああああああああああああああああッ」
    「あら、そんなに驚かなくても良いじゃないですか。人の顔を見るや否や、悲鳴を挙げるとはさすがに酷いのではありませんか?」
    「ッ、悪ぃっ……まさか、オレ以外にも人がいるなんて思ってもみなかったからさ。驚きの反面、嬉しくはあるよ」
    「ふふっ、少し虐め過ぎたでしょうか」

    人を小馬鹿にするでもない、寧ろ腰の引けた口振りの割りには何処か、「面白おかしそうに話している」感覚を放つ『影』。
    暗闇の中、彼の半月を描く口元だけが浮かんでみせ、それが少年・つまりは彼にとって不気味で仕方無かった。でも、だからと言ってこの異空間に入ってから初めての「第一発見者」だ。
    気になる言葉はあるにせよ、彼はとにかく、今の自分の正直な疑問を影にぶつけてみせた。

    「此処は……何処だ」
    「此処は、此処です。それ以上でもそれ以下でもありません」
    「そんなことは分かっている。此処が『どういう場所なのか』と聞いているんだ。そんな異様な空間を同調しているアンタ……面倒だから、影Aさんと名付けておくぜ。アンタは知ってんじゃねえの? さっきから違和感がねぇんだよ、正直アンタ。『まるで最初から存在していたか』のように、威風堂々としている。……どうだ? オレの言ってること、間違ってるか?」
  • 5 初音 id:zyeYMSU1

    2012-04-12(木) 02:54:07 [削除依頼]

    「口元、というのには語弊がありますね」

    にゅる、とまるで壷から蛇が出てきた時と同じ衝撃の様に影の歪みから黒い手首が現れる。

    「ひッ、」
    「だから、そんなに驚かないで下さいって。さすがの僕も、少しショックですよ?」
    「驚かない方がおかしいだろッ!!!!!」
    「この世界では、影から手が伸びてくるだなんてこと日常茶飯事ですよ? そんなに驚くことでもない筈」
    「……」
    「というのは、流石に冗談ですが」
    「嘘なんかいッ!!!」

    ずぷぷ、という音から青年の頭、足、手が段々と露わになっていきーーーまるで霧の世界から躍り出たかのように、影という名の霧を纏いながら青年は姿を現した。

    翡翠色の長き髪は真紅の瞳を覆い、表情を悟られたくないのかビラの長いシルクハットを目深に被る青年。右手にはティーカップを、左手にはステッキを。惚れ惚れする程にスラッとした立ち振る舞いをしてみせる青年はカツカツ、と悪戯に靴音を奏でて少年に近付いたかと思うと、深々と頭を下げてみせる。

    「此方は失礼」

    彼がユニークな人間なのか、それとも紳士的な人間なのかは到底、少年には理解出来なかった。

    「この壁は、思い主の思うがままの体の一部だけを具現化することのできる愉快な玩具(おもちゃ)。不思議な世界であれど、こんな摩訶不思議な現象が起こることは絶対にありません」
    「思い主……?」
    「ああ、失礼。私、この世界の住人でもあるカイルと申します。以後、お見知り置きを」
    「この世界……?」
    「この世界は、この世界です。それ以上でもそれ以下でもありません。それにしても……君も災難、でしたね。こんな世界に飛ばされてしまうとは」
    「……どういうことだ?」

    訝しむように、青年の反応を伺う少年。

    「そういうことです。まぁ、薄々は君も気付いているでしょうがこの世界は君が元々、いた世界ではありません。そんな世界とは遮断された、箱庭の世界。でも、イーブンでもヘブンでもない。どっちつかずの世界。だから、あのお方はこう名付けた。この世界を、『不思議の国』……と」
  • 6 初音 id:zyeYMSU1

    2012-04-12(木) 03:05:12 [削除依頼]
    >>5 投稿ミス(;´Д`) 書き直した方の話しで書いてしまった為に話の流れがおかしいことにっ 申し訳ないですが、スルーの方向でお願いしますッ>< 駄文、失礼しました
  • 7 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 02:52:03 [削除依頼]
    「悪戯が過ぎるんじゃないの? イカレ帽子屋【マッドハッター】」

    キィ、という何か「戸を開くような音」を奏でながら、颯爽と姿を現すーーーひとりの少年。

    「これだから、僕は貴方のことが嫌いなんだ。貴方はこの世界に『変化』を求めすぎている。そんな願い……叶うことなど、決してないのに。貴方みたいな人間を見ていると虫酸が走る、目障りだ。早々に僕の前から立ち去ってくれないか」

    変人。
    彼のことを一言で表現するのであれば、恐らくはこう呼ぶことだろう。少年もまだ若いとはいえ、色んな人間を見てきた。でも、その中でも彼はトップ10入りの上位に君臨することだろう。何故かと言えば……少年の目の前に現れた、この『僕っ子少年』は頭に白いウサ耳を生やし、もふもふとしたしっぽをお尻に付けーーー尚且つ、両手には拳銃を携えているのだから。異様なこと、このうえないのは当然の理(ことわり)であろう。
    コスプレ気質のある、取り扱い注意な人物。そんなイメージが、少年の頭の中にインプットされてしまう。
    色々とツッコミたい気持ちはあったみたいだがとりあえずは何処から突っ込めば良いか理解不能だった彼は、只々、ぼぉーっとすることしか出来ないのだった……。

    「この世界は、つまらなすぎる。同じ時間、同じ状況、同じ風景、同じ会話、同じ日常風景……。それらを見て、一体、何が楽しいのだというのです?」
    「貴方が楽しかろうが楽しくなかろうが僕には関係ない、僕は只……ハート嬢の命を忠純に守るだけだ。それが僕に与えられた『使命』。だから、そんな彼女の意向を阻止する者がいれば……僕は、全力でソイツのことを否定する。速攻、排除してみせよう」
    「なら、僕はそんな君を『否定』します。女王の命令に縛られているマリオネットには、興味ない。だから、限りなく未来のあるこちらの少年に希望を託したいのです」
    「……ッ、誰がマリオネットだとっ!!! ーーーっ、」

    引き金を引こうとした途端、少年が白少年に飛び掛かったということもあり、照準が合わずーーー手元が狂った銃弾は空中を舞う。

    「なっ……何だ、貴様はっ。離せッ……離せ!!!!!」
    「ア、アンタがあの影とどういう関係なのかは知らないけどさっ……それに、部外者の俺がこんなことを口出すこと自体間違いなのかも知れないけど……でも、ひとつだけ確かなことはある」
    「……?」
    「銃は、人を傷付ける為にあるものじゃない。人を『守る』為に存在するものだ。無下に人を撃ち殺すような、そんな道具じゃねえんだよ」
    「部外者が偉そうにッ……!」

    銃口が、額に突きつけられる。
    それでも少年は眉一つ変えることは無く、白少年の目を真っ直ぐに捉えていた。
  • 8 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 04:14:12 [削除依頼]
    「そのままの意味です。まぁ、知らない方が良いことなのかも知れませんし『部外者』である僕は、何も言いません」
    「本当に煙に巻いたような口で話す人間だな、貴方は。だからこそ、僕は貴方のことが大っ嫌いだ」
    「あら、それは偶然ですね。僕も、君みたいな誰かに従うのみで自分自身で行動しないお子様は大嫌いです」
    「余計なお世話だ」

    つんっ、とした態度で顔を背ける白少年。

    「……ところで、」
    「ん?」
    「いい加減、手を離してくれないか? 流石にずっとこのままの状態では、僕も流石に困るのだが」
    「ああ……悪い悪い」
    「貴方は見ない顔だな、又……あの方に『見つかってしまった』駒……か?」
    「あのお方……?」
    「ペーター・ラビット【白兎】くん。彼は、駒ではなくて彼女に気に入られた『餌』ですよ」
    「ああ、アリス志願者か。それなら納得がいく。……ん? だとすれば、彼は何でこんなところにいる。本来なら、女王の間に行くのが礼儀というものだろう」
    「今回のアリスは彼女のお気に入り、ということでどんなアリスなんだろうと気になったあまりこの空間に案内してしまいました。勿論、非合法です」
    「……貴方は、本当にどれだけ僕の頭を痛ませたいんだ……ッ」

    ふるふると悩ましげに頭を振るペーター・ラビットとは対照的に、笑みを絶やさないマッドハッター。
    次々と訳が分からない単語が飛び交っているということもあり、頭に疑問符を浮かべる少年だったが突っ込んだところで又、訳の分からない返答を返されるのも大凡(おおよそ)把握していた為、敢えて突っ込まずにいた。出来れば、面倒ごとには巻き込まれたくない。とはいえ、このまま突っ込んだら突っ込んだで嫌な予感しかしなかったので何も言わないでおくことにした。

    「君が悩むのは、日常茶飯事でしょう。寧ろ、感謝して下さい。その悩みの種のお蔭で、君は退屈をせずにいられるのですよ?」
    「……僕は元々、平和主義の人間だ。出来れば、面倒ごとは避けたいの……だが、貴様がそういう気持ちなら喧嘩を買ってやらないこともない」
    「嫌だなあ。僕は別に、君のことが嫌いなわけじゃないんですよ? 只、見ていて目障りな部分はありますが。君自身のことが嫌いなわけではないです」
    「それならいっそ、僕のことを『嫌い』と言ってくれた方がいっそ、清々しいというものだッ……! 本当に貴方は、人の沸点を逆撫でするような話し方をするなッ……!」
    「それはお褒めの言葉と受け取っても宜しいのでしょうか?」
    「そんなわけないでしょう。馬鹿ですか、貴方は」
    「……あのーっ、」
    「何だ」
    「盛り上がっているところ、本当に申し訳ないのですが……お腹が空いたんですけどどうすれば」
    「……」

    少年のその発言が、周りの空気を絶した。
    そんな少年の気の抜けた発言にペーター・ラビットは観念したのか、ふぅ、とため息を漏らすと腰に携えていた長剣で目の前の『影』をーーー一刀両断した。それと同時に、マッドハッターの声も掻き消え……歪み出した影の隙間から陽光が差し込む。綺麗な青空だった。

    「……」
    「あの空間は、あのイカレ帽子屋が創り出した閉鎖空間でな。本来、あのような世界は存在しない。『彼女の許可なく』、あのお方が勝手に創り出したものだ。僕達の監視下に置かれた場所ではない。だからこそ、あのお方も口出ししないのだろうな……。難しいところだな」
  • 9 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 04:46:54 [削除依頼]
    *キャラクターまとめ

    少年

    気が付いたら、地面が時計で覆われた真っ暗闇の空間に飛ばされてしまっていた哀れな少年。
    自分の信念と考えを貫くタチ。基本的には傍観主義。流されやすい性格。色々と詳細は不明とされており、作品内で一番の謎の多い人物。
    白兎や帽子屋からは「アリス」と呼ばれていたが、真実は果たして……?

    帽子屋【マッドハッター】/影

    真っ暗闇で少年が困惑している中、突如、姿を現した「口元」。
    何故か詳細は知らないものの、白兎のことを極端に毛嫌いしており、仲も不仲な様子。だが、本人は「嫌いなわけではない」と称している。
    「平凡」を嫌うタチ。面白いことにはとことん精を尽くす御方。もうそれで飯三杯はいけるんじゃないかってレベル。でも、極力自分はその話の渦中に関わろうとはしない。それを傍観するのが好き。

    ペーター・ラビット【白兎】/白少年

    影の「口元」と会話を交えていると、突如、「戸を開く音」と共に姿を現した白少年。
    帽子屋とはどうやら知り合いらしく、相手の方も自分のことを極端に毛嫌いしているせいもあってか、当の本人も苦手とする。基本的に会話が噛み合わない。
    「平和」を願うタチ。そんなこともあり、平和の秩序を乱す者に対しては容赦ない。拳銃と長剣を使用する。女王と呼ばれる人物に、唯一、仕えている者。
  • 10 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 04:58:28 [削除依頼]
    ***************


    「あら、お父様。この絵本は何ですの?」

    愛らしい顔立ちをした、可憐な少女が意気揚々とした態度で話す。
    すると、何か書物を読んでいた「お父様」と呼ばれた男性はにこやかに微笑むと、父親の書斎から取り出した本を手に持つ娘の方に駆け寄った。

    「これはね、『不思議の国のアリス』と呼ばれる童話だよ。お前にはまだ、早いかもな」
    「むぅ、失礼ですわね。私(わたくし)、こう見えて学園内ではトップ10を争う程の文学少女でしてよッ。その証拠として、この書斎にある書物を全部読み渡してしまいましたわ」
    「はは、なら。この作品もどんな内容かということは言わずもがな、わかっているんじゃないのか?」
    「うぅ……お父様は意地悪(いじわる)です……。この童話で、この書斎にある書物を全部コンプリートするんですのっ」
    「そうかそうか」


    これは、ある少女の幸せだった頃のお話。
  • 11 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 05:56:14 [削除依頼]

    「この世界には、絶望しかない。それでも求めるというのは、強欲というものだ」


    第一章 キチガイな少年少女とお茶会.


    「ディー、今日は何して遊ぶ?」
    「さぁ。どうしようか。逆にダムは何をして遊びたい?」
    「んーっ? アタシは誰か大の人間をおちょくって遊びたいなっ」
    「おお。それは面白そうだ。流石、我が妹だ。正直な話、お兄ちゃんはお前が何処の骨の男かもわからぬヤツにボクは気が気で仕方ない」
    「大丈夫、安心して。ディーお兄ちゃん。私はお兄ちゃんを置いて何処かに行くなんてことは、絶対にしないから」
    「本当か?」
    「本当よ」
    「それなら安心した」
    「まぁ、でも結婚をしないとは言ってはないけどね」
    「……ッ?!!」
    「可能性の話よ、可能性のは・な・し。まぁ、こんな世界で結婚しようなんてバカは早々にいないと思うよ。だから安心して」
    「そう、か……」
    「……? お兄、ちゃん……?」
    「なら、この世界にいる男どもを全員、排除すれば良い話だな。そうしたら見舞い話も来ないというものだ」
    「そんなことしたらまず、ディーお兄ちゃんがこの世界から排除されちゃ……って、あら。もういない。……これだから、お兄ちゃんってのは本当に手が掛かるわねえ。そして、いつも尻拭いするのは妹の方だ。……ふぅ、」


    *******************************


    「そうだ、自己紹介を忘れていたな。僕の名前は、ペーター・ラビット【白兎】。その名の通り、この世界の平和を管理している兎(ウサギ)だ。そして、貴方の管理役も今日任された。わからないことがあれば、いつでも聞いてくれ。僕の答えられる範囲内であれば答えよう」
    「じ、じゃあ……この世界の説明をお願いします」
    「その前に、貴方にはまずこの国の王女様に会ってもらいたい。そもそもとして、僕がこの場所に来たのにもそれが理由の一つである。勿論、貴方に拒否権はないですから」
    「……さいですか」
    「ああ。マッドハッターのことが気になりますか? ご安心ください。あれは彼の『思念体』みたいなもの。彼本来の、『魂』は何処にも存在していません。……ご理解、頂けたでしょうか?」

    正直に言って、彼は理解不能だった。
    『この世界のことを知っている』ことを前提で話をされてしまっては、ついていけないのがオチだ。彼が戸惑うのも無理がない。傍観を試みようとしていたものの、ずっと流された状態で進められるのだけは流石に勘弁だった少年は此処らでようやく、口を挟むことにしたのだった。

    「いや、あの……さ。この世界に関する予備知識を知っていることを前提に話されても、俺には到底、理解しがたいんだが……」
    「おや。あのクサれ外道……げふんッ、マッドハッターがてっきりこの世界についての世界観についてベラベラと話していると思っていたのですが……違うのですか?」

    ペーター・ラビットのその問いに、首をふるふると横に振る少年。

    「いんや。何も?」
    「ということは、貴方が何でこの世界に飛ばされて来たかも分からない……と?」
    「ああ」
    「…………。そう、ですか……。なら、一度。全て一から説明した方が良さそうですね」
    「お手数を掛けるが、出来れば頼む」
    「承知致しました」
  • 12 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 06:00:52 [削除依頼]
    >>11 訂正 アタシ→私
  • 13 虎辻 凪 id:v/xNeY9/

    2012-04-13(金) 07:32:10 [削除依頼]
    おはよう←

    モノクロアリス好きだったんだ、また読めて嬉しいw
    白兎好きですー。これから楽しみノ
    陰ながら応援してます、頑張ってね!
  • 14 初音 id:rp0jYLM.

    2012-04-13(金) 08:19:13 [削除依頼]
    *凪
    おはよう((
    ふふふふ。そう言って下さると嬉しいよ、あじゃまっす!(`・ω・´)
    なにげにキャラの設定が変更されているのは暗黙の了k(ry

    ありがとう^^ 頑張るよー
  • 15 初音 id:.F7O6N.1

    2012-04-29(日) 06:32:23 [削除依頼]

    「先に言っておきましょう。此処は、貴方が以前にいた場所ではありません。詳細は伏せますが、あるお方によって設立された国。通称ーーー不思議の国。人間世界で人が見る夢・悪夢・幻想世界を取り込み、創り上げた所謂(いわゆる)『創造の世界』。主軸というものが存在しない、自作自演の世界。国というのは元々、何者かがその地に辿り着いたからその国名になった、とか必ず創立者の願いや総称を込めて付けるものなのでしょう……が。此処はそんな世界です。名前を付ける必要なんて何処にも存在しない。寧ろ、無い方が『この世界らしい』。個々の感覚で付けてしまえば良い。創立者のそんな意志を持って、この世界はワンダーランド【不思議の国】と呼ばれています」
    「はぁ……」
    「そして、急では御座いますが……貴方にはゲームに参加して貰う」
    「ゲーム?」

    突拍子の無い提案に対し、思わず少年は拍子抜けした表情を見せる。

    「そうです。貴方には今から、あるゲームに参加して貰います。無論、貴方に拒否権なんて何処にも存在しませんので予(あらかじ)めご了承を。逃げた、と判断した時は速攻、」

    少年の額に銃口を擦り付けるペーター・ラビット。
    迷いも無く拳銃を腰から取り出した点と引き金に指を掛け、何か侮蔑しているモノでも見下しているような瞳で蔑まれたところからして少年はペーター・ラビットが冗談半分でこんなことをしているのではない、ということを察することが出来た。あまりの恐怖のあまり、汗水が滴り落ちるが今にも撃たれることに恐怖していた少年は瞬きをすることすら忘れる程にペーター・ラビットの顔に釘付けになっていた。

    「撃ち殺します」
    「……」

    しん、と静まり返る一帯。

    「何なら、今直ぐ殺しても構わないのですが」
    「そ、そそ、それだけは止めてくれっ!」
    「冗談ですよ」

    小さく溜息を漏らすと、ペーター・ラビットは指でくるりと拳銃を一回転させた後、カシリ、という音と共に拳銃を腰のホルスターへと仕舞い込んだ。そんな白少年の様子を確認した少年は、ほっと肩を撫で下ろす。

    「それに、そんなモノの為にわざわざ銃弾を消費すること自体が勿体無いしな。何が嬉しくたって、嫌がっているヤツに撃ち込まなきゃなんねえんだよ。それに、銃弾も安いんじゃねえんだよ。ちゃんと給料から減らされてるんだぜ? ま。それでも俺がイラついたらぶっぱなすけどな。容赦なく」
    「……」
    「そんなことよりも、話を続けましょう。余計な時間を取らせたくはない……すなわち、時間を無駄にしたくないので」
    「……」
    「あ、此処まで聞いていて分からない部分などが御座いましたら話の間中にでもどうぞ。早急に答えさせて頂きます」
    「……はい」
  • 16 初音 id:/h33.Nb/

    2012-05-02(水) 09:07:22 [削除依頼]
    うわああああああああああん。 素で口調を間違えたという……というわけで、セリフの訂正をさせて頂きたいと思いますノ >>15 「ま。それでも俺がイラついたら」→「ま。それでも僕がイラついたら」の方で宜しくお願いしますっ><
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