やさしい春5コメント

1 中村遥 id:rHhywXa0

2012-04-10(火) 16:20:29 [削除依頼]
 どうも。中村遥です。前「キミと私の恋」を書いてました。
前回とはぜんぜん趣旨が違います・・・。
どうぞ宜しくです
  • 2 中村遥 id:rHhywXa0

    2012-04-10(火) 17:09:06 [削除依頼]
     第一楽章 ワインに酔いたいみんなの章
     1
     「あ〜〜〜〜っ!! アンの爺婆!!」
     どん!とワイングラスが置かれる。高級でやっと仕入れたワインがテーブルに染みを付ける。
     「リマ、落ち着こうよ。それに爺婆は失礼の極みだよ?」
     う、そんなの、分かるしぃ!!
     「だってさ!みんな笑わないの!!TVであんなにも”健康青汁”のCM見るくせに、一番心も体も健康にいられて、表情筋も鍛えられる”笑う”って言う動作をしないの!」
     彼女は、老人ホーム「悠悠ゆらりん」の看護師、恩田リマ。 我慢で口も悪い彼女だが、人を愛する優しい女性だ。
     そして彼女は、何を隠そうあのバ○ル時代に一番のやり手で、5年前まで日本の実力派だった財閥『恩田グループ』の当主、恩田清二の孫娘なのである。 
     5年前、倒産した後、わずかな残りの権力で、身分を隠し、看護師になり、今は亡き友人と老人ホームを立てた。
     「はは、やっぱりリマは優しいんだね。」
     「ありがとう、未さん。でもさ〜なんかして笑って欲しいな。」
     彼、椿 未(非常に読みにくいが、下の名前は”いまだ”と読む。)は、28歳にして、天才シェフ。パリの一流レストランにスカウトされたこともある。そして、今2人がしゃべっている場所、”レストランhappinesu”は未の展開しているレストラン。ミシュ○ンで、三ツ星の常連だ。
     そんな2人は、カレカノ。いつも閉店後にこうして会っている。
     「でもさ、それなら笑ってもらえるような、そんなものがあったらいいんじゃない?」
     「例えば?」
     「う〜ん あ、おじいちゃんとかだったら、孫や子供がいいことしたら喜ぶよね、だから幼稚園の子供の演劇とか?」
     それなら・・・。
     ハッ!
     「これ、いいかも!」
     「どれ?」
     「ドラマ『地域のいろは』でやってたの!地域の人の、情報誌!」
     「ちいきのいろは?」
     ガラン!
     「ありがと未さん!」
     タッタッタ・・・・。
     よし、これだ。そう思ったリマは、早速計画に移った。
  • 3 中村遥 id:uXsrZ3S/

    2012-04-15(日) 17:41:03 [削除依頼]
     2
     「あ、見てみて!」 「やっぱりお美しい」 「憧れるわね〜」
     誰もがそう噂する彼女。名前は道端佐奈。
     成績優秀、生徒会会長、容姿端麗。そのきりっとした目つきに男女かまわず惚れてしまう。
     そして彼女の一番の人気なところは―・・・
     「佐奈会長!おぉ、おはようございます!!」
     「お早う、有田さん。今日もテコンドー頑張って!」
     「は、はいぃいいいぃ!」
     マンモス校である、ここs高校の全校生徒936人の名前とデータ、全てを暗記しているのだ。
     生年月日から部活まで・・・先生よりもはるかに詳しい。
     全校生徒の鏡であろうと、何事にもまじめに取り組む。まさに完璧だ。
     しかし彼女は―・・・

     「今日は、椿シェフ!」
     「こんにちは、いつも大変だね。今日も頑張ってね!」
     「はい!」
     なんとレストランhappinesuのバイトをして、一家の大黒柱として働く、シェフでもあるのだ。
     3歳のときに亡くなった両親。事故死だった。その後も5件の家をたらい回しにされて生活していたが、どの家も彼女を見捨てた。
     そんな中、大切に育ててくれた曾祖母。もっと自分を見て欲しくて、頑張った。
     だけど、曾祖母はがんになった。もう末期で、人工呼吸器をはずせば、死んでしまう。
     その入院費と、今年受験の自分の学費。いくら頭がいいからと推薦してくれても、テキストなどの教材費は払わなければいけない。それでなくとも生活費はかかる。
     もうクタクタなのだ。
     「3番テーブル、お願いします!」
     「あっ、はい」急いで向かう。
     「こちら鯛のソテーでございます」
     ふう、と一息つくと、ケータイが鳴った。
     「もしもし」
     「こちら大学病院ですが・・・」
     ひいばーちゃんが!?

     「7時48分、ご永眠です。」
     佐奈はよく分からなかった。 
  • 4 中村遥 id:uXsrZ3S/

    2012-04-15(日) 17:44:00 [削除依頼]
    作者です。
    なんか、暗い話でごめんなさい・・・(@w@
    これから明るくなるので!
  • 5 中村遥 id:tyXIShY1

    2012-04-16(月) 13:46:02 [削除依頼]
     3
     「今日来てもらったのは、大人気子役、棚田麻由ちゃんです!」
     「よろしくおねがいします!」
     「いや〜可愛いね!何歳だっけ?」
     「来月で9歳です。」
     「じゃあ3年生?」
     「はい!」
     つまらな!
     なにこの、ありきたりなさ。トーク。
     おっさんプロだろーが?もっとねーのかよ?へんたいか?かわいいねって。
     「今日は麻由ちゃんをいいところに連れてってあげるね♪」
     「おねがいしまーす!!」
     いや、そのせりふTVじゃなかったらゆうかいはんだって。
     こんな彼女の心の声、視聴者には誰も聞こえないんだろう。
     彼女は棚田麻由。小3の女子。とはいえど、只者ではない。「人気子役」の一人だ。
     教育熱心な彼女の母は、子供を子役にしようと、2歳のころに芸能事務所に入れた。
     そして、5歳でドラマ「地域のいろは」の佐々木香奈役で大ヒット。それ以来、順調に進んで、あさってから、自分が主役のドラマ『ローマの平日』に出る。
     今は宣伝で引っ張りだこだ。
     「というわけで、今日は三ツ星レストラン、レストランhappinesuにきていまーす。」
     「ワ〜、タノシミ!」
     どうせここも、大したことはなかろう・・・。
     「当店自慢の、子羊のステーキでございます。」
     「イッタダッキマ〜ス!!」もきゅ。
     ・・・・
     「お、美味しい。」
     「麻由ちゃんも気に入ったようです!こちらでは他にも・・・」
     もはや彼女にTVであることは忘れ去られていた。
     (なにこれ、すごい美味しい!)
     「麻由ちゃん、次行くよー・・・麻由ちゃん?」
     「あっ!はい!」
     移動のバスの中、口の中にはあの味が染み付いていた。
     「すごいな・・・」
     わたしは、あれ程までに感動したことあったっけ?
     いままでが、情けなく思えた。


       
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