こんぺいとう。255コメント

1 ソラ id:RcnLnGD1

2012-04-08(日) 18:19:08 [削除依頼]
君と出会ったのは、
こんぺいとうを口に入れていた、
あの日だった。

君は、こんぺいとうのように
色があって甘いものだった。

 
    ―君への想いは、
  こんぺいとうより甘かった。
  • 236 ソラ id:aVX6IK8.

    2012-05-19(土) 22:05:34 [削除依頼]

    ・・・
    「…はぁ。」

    数時間後。
    私はベンチに座り込み、
    ため息を1つついた。

    …圭太先輩、どこにいるんだろう?

    「…もう、見つからないかな。」

    そうつぶやくと、
    いつも圭太先輩は
    "いるよ"って。
    "ここにいるよ"って、言ってくれて。
    いつも、私の前にいた。

    …なのに。
    なのに、今日はいないんだね。
    こういうホントに大事なときだけは、
    来てくれないんだね。

    …圭太先輩のイジワル。

    「…帰ろうかな。」

    そう言って、私は再び屋台の中へと入っていった。
    屋台に入るなり、
    私の目に入ったのはイチゴ飴やリンゴ飴。
    甘い香りに誘われ、飴の屋台へと寄っていく。

    「…おいしそう。」

    そうつぶやき、微笑む。

    「おっ、お譲ちゃん、飴買うかい?」

    飴の屋台を開いている、
    愛想のよさそうなおじさんにそう言われ、
    私は財布の中を見た。

    「…じゃあ、買おうかな。」

    そうつぶやき、
    私はピンク色のリボンで透明の包みを結んだ、
    可愛い大きさのイチゴ飴を手に取った。

    「はいっ、200円ねー」

    私が200円をおじさんの手のひらに乗せると、
    ちょっと待ってねと呼び止められた。

    「はい、コレ。」

    そう言っておじさんが私の手に乗せたのは、
    小さなこんぺいとうの入った包みだった。

    「…え?」
    「何かお譲ちゃん、悲しそうな顔してるよ。
    せっかくのお祭りなんだから楽しんで!」

    そう言ってニコッ、と笑うおじさん。
    そんなおじさんにつられて、
    私も微笑んだ。

    「…ありがとう。」
    「笑ってた方が可愛いよ。
    …お譲ちゃん、こんぺいとうが
    よく似合う女の子だね。」
    「え?」

    おじさんの唐突な言葉に、
    驚きを隠せずに聞き返す。

    「何だか、こんぺいとうがよく似合うよ。
    小さくて色があって、甘くて。
    お譲ちゃんのイメージにピッタリだっ。」

    そう言ってニカッ、と笑うおじさん。

    「…ありがとう。」

    そう言って微笑み、
    おじさんに手を振ってその場を離れた。

    …正直、ちょっと、
    いや、すごく嬉しかった。
    こんぺいとうのイメージ、か。
    大好きなこんぺいとうのイメージ。
    すごく嬉しいな。
    もしかして、お父さんも私とこんぺいとうを
    重ね合わせてたのかな?
    勝手にそう思って、微笑んでいた。

    そして、こんぺいとうを1粒、口に放った。
    口の中で転がすと、
    じんわりとにじみ出てくる甘さ。
    そんな甘さに、なぜか涙を抑えられなかった。

    …圭太先輩を、思い出したんだろう。
    急にすごく切なくなって。
    急にすごく会いたくなって。

    私は走ってキョロキョロと辺りを見回す。
    圭太先輩を探して。

    …今思った。
    私の恋って、こんぺいとうみたい。

    すごく甘くて、小さくて。
    落として踏んでしまうと、
    簡単に粉々になってしまう。
    甘さから、じわじわと切ない想いが出てきて。
    いつの間にか、泣きたくなるの。

    …こんぺいとうは
    "圭太先輩"でもあって、"私"でもあって、
    "私の恋"でもあるんだ。
    自分で考えててもよくわからない方程式。
    でも、なぜか妙に納得できた。
    …そんな考えとは全く関係ないのに、
    無性に圭太先輩に会いたかった。
  • 237 ソラ id:aVX6IK8.

    2012-05-19(土) 22:14:37 [削除依頼]

    ・・・
    「はぁっ、はぁっ…」

    …どれだけ走っただろうか。
    こんぺいとうを口に入れてから、
    休むことなくずっと走り続けてる。

    体力に限界が近づき、
    私はその場に立ち止まって
    膝に手をついた。

    もう、辺りは真っ暗だった。

    …今日はもう、会えないのかな。
    そう思うと、
    ジワリと涙が浮かんだ。

    …でも、まだ会えないって決まったワケじゃない。

    私は両頬をパンと叩き、
    涙を拭って再び走った。
  • 238 ソラ id:aVX6IK8.

    2012-05-19(土) 22:22:40 [削除依頼]

    ・・・
    走っていると、
    突然空から激しい音が聞こえた。
    胸に響くくらい、大きな音。

    「わっ。花火、始まっちゃった。」

    そうつぶやきながら、私は足を止めた。

    …あれ?
    私、何で走ってるんだろう?
    何で、ここにいるとは限らない人を
    こんなにも探し回っているのだろう。

    「…ははっ。
    別に今日じゃなくたっていいじゃんね。」

    …口ではそう言っているのに。
    どうして?
    どうして私の心の中は、
    "今日じゃなきゃダメ"って叫んでるの?

    「…っ」

    …ダメだ。
    これ以上、私は強くなれないや。
    あふれてくる涙が、止まらない。
    もう、抑えきれない。

    「…ぅっ、ふぇっ…」

    涙しながら、私はその場にしゃがみ込み、
    ケータイを開いた。

    無意識に送っていた、メール。
    それは圭太先輩に。

    [会いたかった]、と、
    1言だけ書かれたメール。


    …ホントに、会いたかったんだよ。

    花火の大きな音が、
    私の心に響く。

    …キレイなんだろうなぁ、花火。
    でも、こんな涙がにじんだ目じゃ見えないや。

    …花火、見たいから。
    だから、私を泣き止ませて?
    …圭太先輩…
    会いに、来て?
  • 239 ソラ id:aVX6IK8.

    2012-05-19(土) 22:23:15 [削除依頼]
    今日はオーチ><

    次回はいよいよクライマックスぅ♪
  • 240 葵美((-ω-))* id:1Q2Bujb0

    2012-05-20(日) 00:22:17 [削除依頼]



    一気読みしました♪
    すごく面白いです!!
    続き…
    クライマックスを
    楽しみにしていますω*
  • 241 和奏* id:ez-erv3sAA/

    2012-05-20(日) 13:17:35 [削除依頼]

    ソ−ラちゃ−んッ!

    久しぶり!


    最近和奏、来てなくて
    久しぶりに来てみたら
    めちゃくちゃ進んでた(笑)


    クライマックス楽しみ!

    圭太先輩はやく
    綾那ちゃんのもとに
    行ってあげて!
  • 242 亜紗叶 id:9fazE9r/

    2012-05-20(日) 17:02:39 [削除依頼]

    <綾那ちゃん>

    かわいいなぁ
    ほんっとに!
    こっちが照れるよ(笑)


    <圭介先輩>

    行きます行きます-♪わら゛


    そろそろクライマックスかぁ!
    ワクワクっ//


    ちゃんと
    二人が結ばれますよ−に!
  • 243 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 19:03:21 [削除依頼]
    葵美→いっ、一気読み!!!
    わーー!
    こんな駄作一気読みなんて・・・
    めっちゃ感謝ですっ><
    ありがとう(嬉涙)
    クライマックス、楽しみにしててくださいっ♪


    和奏→わーっ!!和奏!!
    久しぶりーーっ><
    だいぶ進んだよ〜^^
    いつもよりちょっと早いけど
    もうクライマックス♪
    圭太先輩と綾那ちゃんのこと、
    最後まで応援してあげて☆


    あさか→「えぇっ!?
         わっ、私は可愛くないよっ////」

       by 綾那

    「ほんと〜??
    じゃあ今から迎えに行くわぁ♪」

       by 圭介

    おいおい・・・(笑)
    どうやって行くんだよ(笑)


    きっと結ばれるはずだよ、
    この2人はっ♪
  • 244 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 19:22:21 [削除依頼]
    ドーンッ、と1つ、
    勢いよく夜空に上がった花火。
    そのまま、花火は上がらなかった。

    「…終わっちゃった。」

    花火大会は終わってしまった。
    屋台はもうほとんどが片付け始めていて、
    花火を眺めていた大勢の人達も
    ゾロゾロと一定の方向へと歩き出す。

    …私も、帰ろう。

    圭太先輩に、会いたかったな。

    そう思いながら人の波に流れた、
    そのときだった。

    「―綾那っ!!!」

    後ろから、聞こえた。
    確かに、聞こえた。
    今1番聞きたかった、愛しい声。
    …気のせいなんかじゃない。

    私は勢いよく振り返り、
    彼を探す。
    人の波に逆らうが、
    なかなか見つけられない彼の姿。

    「圭太先輩っ…」

    そう叫んだとき。
    右手が、誰かに掴まれた。
    そしてそのまま、
    それが誰かわからないまま
    奥の野原に引っ張られていく。

    …でも、"怖い"とか、そういう感情はなかった。
    姿が見えなくても、
    私の手を引いているのは誰かわかった。


    やっと人の波を抜け、
    人気のないところまで来た瞬間、
    私は手を握っていた相手に抱きついた。


    「…圭太、先輩…っ!!!」


    そう言うと、
    私の手を握っていた相手―…
    ―圭太先輩は、ギュッ、と
    私の腰に手を回してくれた。

    "綾那、ゴメンな"
    そうつぶやいて。
  • 245 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 19:30:33 [削除依頼]
    「…何で…?」
    「え?」
    「何で、ここ…」

    目にたくさん涙をためながら、
    私は圭太先輩に問いかける。

    圭太先輩は、
    瞳にたまった涙を拭いながら、
    微笑んで言った。

    「―俺も、会いたかったから。」

    その言葉に、
    たまっていた涙が一気に流れる。

    「…私…
    私、今日じゃなきゃダメなの…っ」
    「何が?」

    よく理解できない言葉に対して、
    圭太先輩は優しく問いかける。


    ―今なら、大丈夫。
    言うなら、今しかない。

    …今日、どうしても言いたかった。
    だから今日ここに来たんでしょ?


    私は顔を上げ、圭太先輩を見る。
    圭太先輩と、視線がバチッ、と絡み合った。


    ここで、やめちゃダメ。
    今言わなきゃ、もう言えない。


    「―圭太先輩が、好き。」
  • 246 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 19:48:04 [削除依頼]
    「…もう、過去なんて気にしないでほしい。
    もう、私だけ見ててほしい…っ
    圭太先輩が好き。
    …私と、付き合ってください。」

    涙を拭いてそう言う。

    …言えた。
    フラれても、構わない。
    やっと言えた、私の全部。

    …圭太先輩。
    あの日の告白と今日の告白はね。
    全然違うんだよ。
    今日の告白はね、あの日のように
    流れでしたわけじゃないの。
    ずっと、ずっと前から決めてたの。
    今日、圭太先輩に告白するって。


    「…綾那。俺―…」

    圭太先輩が口を開く。
    フラれても構わないけど、
    やっぱり怖いもので。
    うつむいて、ギュッ、と目を閉じる。

    「…綾那、顔上げて。こっち見て?」

    その言葉に私はゆっくりと目を開き、
    少しだけ顔を上げた。

    「…俺も、綾那が好きだよ。」

    その言葉に、私はバッ、と
    勢いよく圭太先輩を見た。

    今までに見たことない、圭太先輩の微笑み。

    「―俺と、付き合って?」

    そう言って私を包むように抱きしめた圭太先輩。

    涙でグチャグチャの顔で
    一生懸命笑って見せた。

    「…喜んでっ!」
  • 247 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 20:09:48 [削除依頼]

    ・・・
    「あ、綾那。」
    「え?」

    真っ暗な夜空の下を、
    圭太先輩と手を繋いで歩いているとき。

    「ちょっと、目、閉じて?」

    圭太先輩の急な1言に、
    私は不思議に思いながらも指示に従う。

    その瞬間、だった。

    「んっ。」

    唇に、柔らかい感触を感じた。
    その感触が唇から離れたそのとき、
    口の中に小さな甘みが
    ジワリと滲むように広がった。

    「…こんぺいとう…?」
    「そっ。てかさ…」

    そう言って圭太先輩は私から手を離し、
    私に背を向けて、
    頭をかきながら言った。

    「…ファーストキス…なんだけど。」

    そんな先輩の背中を見て、
    私はクスッと笑った。

    暗闇の中で、しかも先輩は背を向けていて。
    表情なんて一切見えない。
    けど。 きっと今の先輩は
    顔を真っ赤に染めているだろうな。

    そう思いながら微笑み、
    私は愛しい先輩の背中に抱きついた。


    「…私もっ、ファーストキスですっ!!」


    ―ねぇ、先輩?
    これからもずっと、大好きだよ。

    私たちの恋は、こんぺいとうのように甘くて。
    でも、こんぺいとうのように小さくて。
    落としたら、
    踏んでしまったらすぐに砕けてしまうような、
    そんなもろいモノだけど。


    きっと、私たちなら大丈夫、でしょ?


    これからもずっと、大好きだよ。
    …これからもずっと、愛してる。


               こんぺいとう/*完
  • 248 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 20:12:26 [削除依頼]
    「こんぺいとう。」、完結しましたっ><
    何かスレ数いつもより少ないのに
    すっごい時間掛かった気が・・・^^;

    とにかく!
    応援してくれたみなさん、
    コメントくれたみなさん、
    感謝してます。
    ホントに、ホントにありがとうございました!!


    次回作はまだ決めてないので・・・
    もう少し時間ください^^;

    決まったらお知らせします。

    次回作も応援よろしくお願いしますっ!!
  • 249 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 20:18:39 [削除依頼]
    あはっ!!
    パッ、と思いついた、パッ、と!!!

    次回作決めました^^

    「私とあの子と君と。」ですっ><

    ぜひ呼んでください^^
  • 250 亜紗叶 id:9fazE9r/

    2012-05-20(日) 20:33:17 [削除依頼]


    かわいいっよ!
    その反応特に!(笑)


    ほんとだw
    どうやって迎えに来てくれるんだろw
    よし。
    ずっと待ってよう。わら←


    〔ソラちゃんへ〕


    完結おめでとう!!
    もう、ほんっとにキュンきゅん
    しまくりでしたぁ(照//)

    更新ずっと楽しみだったもんっ!

    ソラちゃんお疲れ様♪


    ソラちゃんもこの小説も
    だぁいすきです!♥

           亜紗叶より
  • 251 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 20:37:22 [削除依頼]
    あさか→「わっ、わっ、私はっ、可愛くないっ////」

       by 綾那

    あらっ!
    綾那ちゃん、意外とガンコなのね!
    作者今気づいた^^(笑)


    「よっしゃ!
    ずっと待っててっ!
    絶対迎えに行ってみせる!!!」

       by 圭介

    圭介先輩、もはや意地。(笑)


    あっ、ありがとう〜〜〜(涙)
    ホントにあさかのコメントには
    いっつもやる気もらってたよ!

    あさかの小説も応援してる!!
    頑張ってね♪
    ソラもあさか、大好きっ!!!
  • 252 ナミネ id:I8fn0Jo/

    2012-05-20(日) 21:40:43 [削除依頼]
    すごくよかったです!

    圭太先輩、お幸せに^^

    ソラさん、綾那ちゃんにすごく元気づけられました!!

    次回作も楽しみにしています^^!!
  • 253 ソラ id:/py7ffg.

    2012-05-20(日) 22:08:00 [削除依頼]
    ナミネ→ホっ、ホント!?!?
    ありがとうっ!!
    めっちゃ嬉しいです(嬉涙)

    元気付けられたなんて・・・
    綾那ちゃんもきっと喜んでますっ!!

    応援ありがとうっ☆
    次回作もよろしくです^^


    「ありがとう!
    幸せになるわ〜^^(笑)
    次回作の主人公、
    梨央奈のことも応援してやってくれな!!」

       by 圭太
  • 254 葵美((-ω-))* id:LIU6l7t/

    2012-05-21(月) 16:47:42 [削除依頼]



    ラスト最高!
    感動しました♥”
    圭太先輩と
    付き合うことになった綾那ちゃん…
    本当に良かった!
    圭太先輩、
    大切にしてくださいねっ


    次回作、
    見に行きます♪
  • 255 ソラ id:XaPTsMz1

    2012-05-21(月) 17:12:56 [削除依頼]
    葵美→応援ありがとうっ!!

    「お、おお・・・
    葵美に言われるとプレッシャー・・・
    でも、大切にするっ!!」
    「そうだよ先輩!大切にしてくださいねっ
    私たちの恋は"こんぺいとう"みたいに
    すぐ砕けちゃうんだから!」

       by 圭太&綾那
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