十の犠牲19コメント

1 白黒 id:R0ZoiTC.

2012-04-08(日) 15:42:26 [削除依頼]

 
 し に が み か ら の さ ば き
  • 2 白黒 id:R0ZoiTC.

    2012-04-08(日) 15:47:46 [削除依頼]
    初めに≫

     しろくろ、じゃないです。
     はくろ、です(´・ω・`)
     でも書き込むさいは「しろくろ」......Orz
     
     そしてそしてこれは(一応)ホラーです。
     流血場面を含むので苦手な方はアイマスク(?)着用をお願いします<(_ _)>
     完結目標は今月!(`・ω・´)
     全てが終わったときに白黒&十の犠牲について解説のような種明かしをしたいと思ってます。
  • 3 白黒 id:R0ZoiTC.

    2012-04-08(日) 15:59:41 [削除依頼]
    【一本目:死の想像こそ】


     人間には善悪がある。
     自分で判断する善悪には個人差が生じ、それでも人間全ての善悪を統一しようと最低限の“法律”が存在。
     普通、そういうものは家族から学ぶものが多い。
     そしてそれを学ぶのはこの人間社会で生きるにはとても必要なこと。

     ――だが、それを教わらずに、または見ず知らずの他人から教わった場合。
     家族から教わるような安心の中で学べるとは限らないのだ。

    ***

     小さな子供が太陽の下で元気に遊ぶ。母達が見守る中、同じ歳ぐらいの子と思いっきり遊ぶ。
     この子達はいずれどんな大人になるのだろうか。
     その成長を一番傍で見つめるのは両親。穏やかな、優しげな表情で。

    「あっ!」
     
     ふと、五歳くらいの子共が声をあげた。
     オレンジ色のサッカーボールが思わぬ方向に転がったのだ。
     固い土の上をころころ転がり、子共が見つめるなか誰かの足にぶつかった。
  • 4 白黒 id:R0ZoiTC.

    2012-04-08(日) 16:16:08 [削除依頼]
    「……ボール。――これ、君の?」

     ピンクと黄色の派手なスニーカーにぶつかったボールを拾い上げる。
     触れる程度の薄い風に短い髪を少しだけなびかせる娘。
     大学生くらいだろうか。少しだけ化粧をしているように感じる。

    「あ……そうです!」

     娘に話しかけられていたのが自分だと気づいた子共は戸惑いながらも元気に返事をした。
     太陽に負けないくらいににっこりと微笑み、娘へと近づいた。
     口元の端を上げて少しだけ微笑む娘を見上げ、その小さくて土に汚れた手をボールに向けて挙げる。
     
    「そ、っか。これは君のボールなんだね」
    「え? うん。それは悠のサッカーボール!!」

     子共の名前は悠(ユウ)というらしい。
     娘が独り言を言いながら頷くのを真似するように悠も頷いた。うんうんと、オーバーなくらいに顔を上下に動かしまた顔を上げる。

    「悠くーん! 何してるのぉー」

     悠の背後から聞こえた可愛らしい声。
     少し離れたところにある象の形をした滑り台にいる幼女だ。
     小さなツインテールを揺らしながら興味深そうな目で二人を見つめている。
     
    「なーんでもないよぉー! ねぇねぇ、お姉ちゃん。そろそろボール返してっ」

     大きな声で幼女へと手を振った悠は娘を急かした。
     小さくジャンプをしながら両手を空に伸ばし、娘の手からボールを取ろうと頑張っている。
  • 5 白黒 id:R0ZoiTC.

    2012-04-08(日) 16:25:43 [削除依頼]
    「うん、そうだね。――それじゃあ……」

     娘の笑みが変わった。
     悪巧みを考え出したような黒い笑み。
     悠がその笑みの裏に隠された意味を本能的に感じた瞬間、ボールは宙を舞った。
     力いっぱい投げられたボールは余裕で公園を越え、道路へと。
     
    「あー!! お姉ちゃんあっちに投げちゃダメだよぉ!」

     悠はボールを追いかけた。
     砂埃もたたない小さな走りではあったものの、すぐさまボールの元へ。
     まだほとんど汚れていない自分のボールを拾い上げた悠は嬉しそうに笑った。
     きゅっとボールを抱きしめ、視線を公園へ移した瞬間――……。

    「悠ーーーー!!!!」

     母親らしき女性の叫声。
     そして、いやによく響くクラクション。
     全てがスローモーションに見えた。
     泣き叫ぶ声には遠慮がなく、女性はすぐさま悠へと駆け寄った。
     血まみれの悠を抱く女性の周りには車の運転手を初め、人だかりが出来てくる。
  • 6 白黒 id:R0ZoiTC.

    2012-04-08(日) 16:46:41 [削除依頼]
     次第に大きくなる騒ぎに紛れ、娘はその場をあとにした。歓喜に震えること顔を隠しながら……。

    *

     子共の死から一週間が経過。
     あの日のことは地元のニュースで軽く取り上げられただけ。
     やはり最期の悠を抱きしめた女性は母親だったらしい。
     何だか大きなことをやり遂げたような気分になった娘はいつしか殺しへと興味を強くした。
     適当に見つけた丁度いい子共、時には自分よりも年上である大人さえも手に掛ける娘。
     
     育ちが養護施設のため、両親の行方も分らない。その中で育った娘にはもう仮でも両親と呼べる者がおらず、好き勝手だ。
     いつしか友達との接点も減っていき、完全に趣味と化した“殺し”。
     血を見るたびに体全体が興奮し、麻薬を使ったようなふわふわした極楽気分を味わえる。
     娘の中ではそれが全てにまでなっていた。

    「ゆーい!」
    「っ!?」

     不意に背後から肩を叩かれた。
     誰からも呼ばれていない名前だったためか、娘自身も自分が「唯」であることを忘れていたのだ。
     そのため、不意打ちのような挨拶は必要以上に娘――唯を驚かせた。
  • 7 まっきー id:cGuy613/

    2012-04-08(日) 17:51:48 [削除依頼]
    え・・・!?なにこれっ!
    超面白いです!
    こういう人を天才っていうんですね!
    やばい!ふるえてます!感動で!
    ・・・ごめんなさい。なれなれしくて。
    わたしも小説かいてます。クオリティひくいですが・・・。
    「僕、永遠にこのままなのかなぁ」ってやつです。みてくれたらうれしいなぁと。
    仲良くしてください!
    すみません(汗)ながながとっ!
  • 8 レげん id:0EF54CF/

    2012-04-08(日) 22:38:55 [削除依頼]
    まっきーサン  わっ、わっ!   もはや期待すらしていなかったコメが…(;_q)  天才というよりは天災のような気がしますがw  有り難うございます(*^^*)⌒時間を見つけて読みますb  仲良くナンテ大歓迎です∩( ´∀`)∩ >3
  • 9 白黒 id:0EF54CF/

    2012-04-08(日) 22:40:47 [削除依頼]
    あ、切れた…… ネームもなんか違うし(´Д`) >3  オレンジのサッカーボールww  はい、そんなのありませんね(笑)
  • 10 白黒 id:94NJGVp/

    2012-04-14(土) 20:59:36 [削除依頼]
    >6 「唯、久しぶり。ねぇ、どうして最近連絡くれなかったのよ。親友でしょ? こんなことならア.ド教えてもらえばよかった」 「……久しぶり、まりあ」  唯の口から出たかすれたような声。  もう一年近く会っていなかった親友だ。 「何が“久しぶり”よ。せっかく戻ってきたって言うのに誰も唯の連絡先知らないんだから」  腕を組んで呆れたような声をあげた親友のまりあ。  人ごみに紛れてもすぐに見つけ出せそうな美人だ。  昔、まりあが引っ越すというので駅で別れたのが最後だった。  あのときと変わらない美人だが、さらに磨きが掛かったように美しい。日焼けを知らないような真珠の肌に無駄のない肉と愛嬌のある可愛らしい笑み。 「唯、ここら辺一帯案内してくれない?」  ふいに思いついたように言ったまりあ。  両手を合わせ、祈るような顔で唯を見つめるということはまだここら辺のことが分っていないらしい。  特にやることもない唯は小さく頷くと優しくまりあの手をひいた。    人が多く騒がしい商店街を何とか抜け、裏道まで出ると静かな場所から案内を開始した。  完成したばかりの真新しい駅や地元では有名なラーメン店に雑貨屋。  沢山見て回って最後、唯はテレビで放送された子供の死んだ公園へと案内した。   「あー、ここね。確かボールを拾って死んじゃった子供がいた公園」  特に興味のなさそうな間の抜けたまりあの声。  こういうオシャレな女性は日ごろの死など眼中にないのかもしれない。
  • 11 蒼穹 id:o2ShaMU0

    2012-04-14(土) 21:53:24 [削除依頼]
    蒼穹(そら)でーす
    よろしこー

    更新頑張ってね〜
    応援してるよっ
  • 12 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 20:34:11 [削除依頼]
    蒼穹さん
     初めまして^^
     応援有難うございます!
     頑張ります★⌒(●ゝω・)b


    ご報告≫
     ごめんなさい。
     多分、四月には終わらないです…。
     それでも絶対完結させますので読んでくれたら嬉しいです*´`*
  • 13 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 20:44:32 [削除依頼]
    >10 「……うん、ここで私が殺したの」 「――え?」  まるで手からボールが滑り落ちるように自然と口から零れた言葉。  それは唯自身も気づかないほど違和感のない言葉だった。  公園を見ているようで見ていない唯の目を見つめるまりあ。  何か聞いてはいけないことを聞いてしまったような戸惑いのある瞳。 「――なんてね。何で私が殺さなくちゃならないの」  図ったかのような唯。  おちゃめに笑って見せると色あせた茶色のブランコへと座った。  体を動かし、ブランコを動かし、近づいてくるまりあを見つめる唯。   「そうだよ、ね。あの唯が人を殺せるわけないよね」  砂埃をたてながら近づいてくるまりあは作り笑いを浮かべた。  それこそ、誰もが見抜けてしまうような下手くそな笑顔。 「当たり前」  唯はきっぱりと言い切った。  さも当然と言わんばかりな口調にまりあの緊張も解けていく。  先程のどこか違った唯は気のせいだ。  自分へと言い聞かせたまりあは唯の隣のブランコへと座った。
  • 14 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 20:53:27 [削除依頼]
    「唯は変わってないねー」
    「――え?」

     今度は唯の口から漏れた“え”という言葉。
     僅かに口を開けた唯は空を見つめるまりあの横顔を静かに見つめた。

    「唯は何も変わってないでしょ? 昔のままの大人しくて平凡で、一般的な人間」

     ピクリと動いた唯の肩。
     どことなく小ばかにするようなまりあの声音に少なからず苛立ちを感じた。
     何も知らない、どこか客観的で他人事のまりあに怒りを感じる。知らなくて当然のことなのにいとも簡単に“一般的”と言ったまりあに不快感を感じる。
     やり場のない感情が湧き上ってきた唯は掴んでいた鎖を離し、ブランコから立ち上がった。

    「……ねぇ、まりあ。自分の死を想像したことってある?」

     ゆっくりと振り返った唯の顔には表情がなかった。
     能面のようなその顔に、ついさっきまでとは違う唯にまりあは凍りついた。
     
    「死、の想像?」
    「そう。しかも自分自身の死だよ」

     恐怖に駆られたまりあの口から出る声は震えていた。
     やっと搾り出したかのような言葉にも冷淡に返した唯。
     じっとまりあを見つめる瞳には非難するような感情も見え隠れ。
  • 15 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 21:01:59 [削除依頼]
    「まりあは自分の死を想像したことないからそんなこと言えるの。……私が一般的? 簡単に言わないでよ」

     俯いた唯は聞き取れないほど小さな声で、それでも強い敵意の感情で言った。
     全てを聞き取れなくとも怒っていると分ったまりあはブランコから立ち上がった。
     明らかに様子が違う。
     見たこともない親友の態度にどうすればいいか分らない。
     困惑に溺れたまりあは未だに何かを言い続ける唯を見つめるしか出来なかった。

    「……本当、いい加減にしてよ。あんたって人の外見しか見てないわけ?」

     次第に強くなる口調と敵意。
     後ろがブランコであると忘れたまりあは後ずさり見事にバランスを崩した。
     喉の奥で小さく悲鳴をあげ、もう一度ブランコへと座ってしまった。

    「笑えるよね。親友? お前はいつの話しをしてるんだ?」
    「ゆ、唯? ねぇ、一体どうしちゃったの?」

     唯を見上げるまりあの瞳には薄っすらと涙が浮かび始めた。
     反応のない唯から逃げようとしても足が自由に動かない。
     何か見えないものに体を固定されてしまったような気分である。
  • 16 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 21:12:03 [削除依頼]
    「もういいよ。自分で自分の死を想像できないからそんなこと言えるの」

     諦めきったような口調だった。
     いや、もとから期待なんてしていなかったのだろう。
     
    「きゃっ!」
     
     小さく悲鳴をあげたまりあの肩を強く押し、土の上へと体を倒した。
     頭をぶつけ、身悶えるまりあへと容赦なく馬乗りになった唯はその白い首へと手を掛けた。
     今の唯に感情なんてものはない。あるのは殺したいという欲望のみ。 
     そして、今の唯が一番大事だと思っているのはその欲望に抗うことなく受け入れる。
     足をバタつかせ、暴れるまりあの顔から徐々に力が抜けていった。
     己の首を絞める唯の手へと当てていた手もだらんと土の上へ。
     
    「……死んだ」

     動かなくなったまりあへと確認するかのように言った唯はゆっくりと手を離した。
     後悔も恐れもない。
     とりあえずこの死体をどうしようか。 
     死体となったまりあを見つめながら考えていると背後で何かが落ちた。
     
    「――?」

     軽いものではない、なにま重いものが堕ちたような音に振り返る唯。
     誰かに見られたのなら殺してしまえばいい。
     そんな考えから焦りはなかった。
  • 17 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 21:24:27 [削除依頼]
     ゆっくりと振り返れば黒い衣類に身を包んだ一人の者。
     男か女かも分らないその者の右手には黒く艶のある鎌が握られている。
     不審者というべきその容姿に唯でさえも反応に困った。
     
    「あ、の……」

     不自然に途切れた唯の声。
     そして、先程よりも重たい物が落ちる音。
     黒衣の者が握る鎌には先程とは違い赤いものが付着している。
     
     切られたのは、落ちたのは唯の首だった。
     茶色の土を赤く染め、呆けたような表情のままの顔。意識をなくした体も前へと無様に倒れ、小さな砂埃を起こした。
     

    「――、全てだ。お前は他人に言うだけで自分では想像できていなっかった」

     瞬き一つ出来ない唯へと言った黒衣の者。
     言い終えた瞬間には音もなく、風に乗るかのように姿を眩ました。

    ***

     呼吸をする者が一人もいない公園には二つの死体。
     そして、左手の小指が一つ。
  • 18 白黒 id:/MfRUGR0

    2012-04-25(水) 21:28:34 [削除依頼]
    【二本目:人間に必要】


     人それぞれ、自分には一番といえる者がいるだろう。
     親友であったり家族であったり、十人十色ではあるだろうが大切には変わりない。
     ずっと傍にいてほしい。
     そう思える者が自分の前から姿を消したとき、自分の中で何かが崩れる。
     居なくなって悲しいと思わなければ大切ではない。
     悲しいと思える人こそ“大切”なのだ。
     
    ***
  • 19 ケットシー id:rd5wwuJ/

    2012-07-17(火) 20:03:57 [削除依頼]

    んー…ごめんなさい、いろいろ書き直すことにしました。
    何だか進むに進めなく……むしろ直したい場所が沢山←

    あ、題はほとんど弄ってないのでb
    ※元白黒です!
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