夜空にオレンジ/星のタンバリン20コメント

1 鈴乃 id:HzrJoNl0

2012-04-06(金) 19:38:35 [削除依頼]


こんにちは、鈴乃です。


これはテストです。


.
  • 2 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 19:39:00 [削除依頼]

    ・a-0

    「わたし、炭酸飲むと涙がでちゃうの」

    そんな嘘にはだまされないぞと、思った。
  • 3 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 19:44:33 [削除依頼]

    ・a-1

    雨で濡れる街に、跳ねるピアノが色を落として綺麗だ。

    コップに掬ってみたら、いったいどんなふうに輝くのだろう、と僕は考える。
    靴音は響かないが、アスファルトに少しだけ影をおとす。
    いつでもどこでも、そばにはお気に入りのミュージック。
    僕たちは、しあわせな21世紀の子どもたちだ。
  • 4 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:08:21 [削除依頼]



    吉祥寺のアルペジオというライブハウスに着くと、僕は傘をたたんで、ポケットの中でしわくちゃになったレモン色のチケット

    をそうっとのばしながら差し出した。
    ドリンクチケットをもらうと、傘は? と身振りだけで尋ねてみた。
    ひっつめのポニーテイルの女の人は、魔法をかけるみたいにくるんくるんと指をさまよわせて、雑居ビルのポストの下を指した


    僕はちいさく会釈すると、傘を置いて、階段を下る。
    それからイヤホンをはずしたけれど、ぽろん、ぽろん、と、ピアノの音は、まるで残像のようにリバーブする。
    指先についた雫が何色かと、確かめそうになったくらいだ。
  • 5 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:09:17 [削除依頼]

    なんだこの改行!
  • 6 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:13:28 [削除依頼]
    >4 少しだけ、覚悟を決めるように間を空けてから、重い防音扉を引っ張った。 わっ、と飛び込んでくる音は、まず耳でストップして、少しして慣れた後、ベースだとか、歌詞、メロディだとか、ギターのリ フだとか、頭でていねいに処理しているかんじが僕にはわかる。 きみはふしぎな音楽の聴き方をするんだねえと言われたのは、もう割と昔のことになりつつある。 しばらくドアのそばで聴いていたけど、ちょうど今やっているのは、まだボーカルがカラオケの域を抜けられていないような興 ざめなバンドだったので、僕は1から100までの中の素数を全部足してみようとした。
  • 7 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:19:18 [削除依頼]
    >6 「村上春樹の小説に出てくる男の人は、みんなパスタを茹でている気がする」 すると前にいたチューリップハットの男がそんなことを言い出したので、2が素数だったかそうじゃないかもわからないうちにやめてしまった。 「そして女は無茶苦茶なやつが多い」 「いえてる」 隣にいた、小柄でゆるいパーマの男がふんわり同意する。 このボリュームの音楽の中、よくもこうクリアに会話ができるものだと思わず感心してしまった。 それから、2は後で考えることにして、とりあえず3から始めようと思ったら、思いがけず曲が終わってほんの一瞬だけ、心地の良い静寂が音のようにしずかに、はやく、このフロアに伝わった。 僕は、クリームブリュレのカラメルを割るときのような至福を、束の間うっとりと味わう。
  • 8 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:20:41 [削除依頼]
    >7 それが最後の曲だったらしく、少しもしないうちにフロアにオレンジ色の明かりがついた。 「ナギだ」 「いつからいたの?」 先程の二人組が振り返って、絶妙なタイミングで台詞を分担した。 「ああ、気づかなかったよ……」 変な帽子を被っているし、いつの間にかパーマをかけているしで。 そう言外にニュアンスをにじませて、二人の顔をまじまじと見る。 左側の男、高砂は少し顔の形と帽子の形が合っていないが、右側、築島のパーマはなかなか成功に見える。 「春樹の小説の主人公が、関西弁しゃべってたらおもしろくないか」 それも伝えるかわりにそう言うと、 「ないな」 「ないだろうな……」 仲の良い返事が返ってきた。
  • 9 栗山 律* id:zIii5Si/

    2012-04-06(金) 20:33:52 [削除依頼]



    初めまして(・Д・)/
    栗山律といいまする!!

    描写がめっちゃ綺麗で、1人で歓声あげてましたww
    私もそんな風に小説かけるようになりたいなb
  • 10 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:39:40 [削除依頼]

    栗山律さん*

    はじめまして^^
    久しぶりにキャスフィでおはなしを書かせて頂くので、
    これはテストです(笑)

    楽しんでいただけたら幸いです*
  • 11 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:40:42 [削除依頼]
    >8 「ナギは、来ないと思ってた」 「雨宿りだよ」 「雨、まだ降ってるの?」 「嘘だよ。タダでコーラを飲みにきたんだ」 「ドリンク代もくれたの?」 「これは本当」 とっさに本当のようなでまかせを言って、さらに続ける。 「だからコーラを全部飲んだら、帰るよ。よきBGMに出逢えることを願おう」 ひらひらと手を振ると、ドリンクカウンターに向かおうとした。 「ちょっ、と待って」 「カエデちゃんが、ナギに会わせたいっていう子がいて」 二人が同時に肩をつかんだから、どっちにも振り返ることができず、僕は逆向きのまま「今?」と尋ねた。
  • 12 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:43:58 [削除依頼]
    >11 「今、今」 「すぐ、すぐ」 そんなに急ぎなことでもないだろう、と呆れたけれど、面倒くさくなって黙っておいた。 「だって、コーラもらったら飲むんだろ?」と、高砂。 「飲むよ」 「飲んだら、帰るだろ?」と、築島。 「だめじゃねえか」 僕はなるほど、と思い、素直に従うことにした。 「カエデさんは、僕のことが嫌い?」ふと尋ねると、 「何の話だよ」と苦笑いされた。 「今、そんな気がしたんだけど」 「そういう場合もあるわなあ」 築島が口笛を吹くように言って、その話は流されたけど、みょうに確信めいたものがあって、きっとそうなんだ、と僕は思った。
  • 13 鈴乃 id:HzrJoNl0

    2012-04-06(金) 20:59:05 [削除依頼]
    >12 「こっちこっち」と、高砂に引っ張られて、人垣をあまり上手くはないものの避けて歩くと、スツールに腰掛け紙コップをちびちびと傾ける女の子の前に出た。 高砂と築島は、「あとはご自由に」と言うように一歩退いたので、なんなんだと思っていると、 「那木くん?」 すとん、と長くしなやかな黒髪の彼女は、上目遣いにそう尋ねた。 僕は右斜め前に頭を倒すように中途半端にうなずくと、 「わたし、佐野雛菜子」 そう名乗って彼女はまたコップを傾けた。 顔のパーツひとつひとつは小ぶりだけど、全体的にバランスがよく、愛嬌がある顔立ちだ、と感じた。 雛菜子は相変わらずドリンクを飲み続けながら、僕に目を合わせる。 「何飲んでるの」 「カルピス」 「それ、本当に中入ってる?」 すると彼女は、外国の映画によくあるように、微苦笑して首をかしげた。
  • 14 栗山 律* id:z7b8JVU/

    2012-04-07(土) 11:26:24 [削除依頼]


    あ、鈴乃さんもですか!!
    私も久しぶりに小説書いてるんですよ@


    適当にあだ名つけて呼んでください!
    敬語がとてつもなく嫌いなんでねbb

    あとタメでお願いしまーすw


    テストでこのレベル!?
    私、普通に書いててもこのレベルまで達しませんよww
  • 15 鈴乃 id:lsR0nT4.

    2012-04-07(土) 19:47:29 [削除依頼]

    ではりっちゃんと呼ぼうかと…
    わたしのことも好きに呼んでください(^^)
    わたしもタメでだいじょうぶ!

    レベルとかはよくわからないけれど
    とりあえず書ききることが目標です(´ω`)
  • 16 鈴乃 id:lsR0nT4.

    2012-04-07(土) 19:48:47 [削除依頼]
    >13 「わたし、炭酸きらいなの」 「僕は好きだよ」 「炭酸飲むと涙がでちゃうの」 そんな嘘にはだまされないぞと、思った。 「本当だよ」 「そうなんだ」 なおざりに返事をして、ああコーラが飲みたい、と思う。 僕はどうすればいいのか? というように築島に目線をやると、「おれも知らないけど、カエデちゃんが絶対会わせて、って」と、かなりの逃げ腰だった。
  • 17 鈴乃 id:lsR0nT4.

    2012-04-07(土) 19:57:55 [削除依頼]
    >16 「楓は、わたしにうたわせたいんだよ」 すると、雛菜子が口を開いた。 「でも、わたしうたうのきらいなの」 雛菜子がカエデさんとどういう関係なのかは図りかねたけど、要は僕にどうにかしてみろ、ということである。 「那木くんと会ってみたら、うたってみたくなるかもよ、と言われて」 僕は理解することが面倒になって、雛菜子、小説の登場人物みたいに話す子だなあ、と思っていた。 「でも今は全然わかんないんだけど、楓の言ってるの、どういうこと?」 思ったそばから、今度は年相応さが感じられる口調でもって、僕を問うてきた。 カエデさんは本当に僕を困らせるのが好きだ。 頭を二、三回がしがしとやって、目線を漂わせたら、いつの間にか高砂と築島はいなくなっていた。
  • 18 鈴乃 id:lsR0nT4.

    2012-04-07(土) 19:59:31 [削除依頼]
    >17 「たぶん、無理だと思うよ」 少し迷った後そう言うと、雛菜子は意外そうに目を瞬かせた。 「なんで?」 「別に僕、きみにうたってほしいなんて思わないし。それにきらいなことってしないに限ると思うんだ」 どちらも本心だった。 初めて口を開いたとき、しゃぼん玉がはじけるような、原色の絵の具をかぶったような、本物の空かと思うような、そんな鮮やかな色と高揚は感じられなかった。 それに、カエデさんがどう言おうと、どうして本人がきらいと明言していることをする必要がある?
  • 19 鈴乃 id:lsR0nT4.

    2012-04-07(土) 20:13:48 [削除依頼]
    >18 すると、雛菜子は真剣な顔つきになって、どこかを見つめた後、おもむろに、 「わたし、本当は炭酸好きなの」 と、言った。 「涙が出ちゃうのは本当だけど、きっとおいしくてそうなっちゃうんだと思うの。  ほかにも、温水プールも、三日月も、タンポポの綿毛も、  みんなきらいって言ってるけど本当は好きなの」 言い終えた瞬間、フロアの照明が一気に落とされて、次のバンドのSEが流れ出した。 それでも雛菜子は続ける。 「うたうのも好きだよ。でもね好きって言うと、いつか人にとられちゃうんじゃないかって思って怖くて、  だったら最初からきらいって言っちゃった方が良いんじゃないのかって思ったの。  きらい、って、嫌なことばかと思うでしょ? きらい、って、言われたらかなしい気もちになるでしょう? でもね本当はみんな、きらい、って言葉で日々安心してるんだよ。  わたしもそう、あやからせてもらっているの」
  • 20 鈴乃 id:PuR8oiL1

    2012-04-09(月) 19:13:23 [削除依頼]
    >19 雛菜子は淀みないブレスでそう言い切ると、空の紙コップを逆さにして、とん! とフロアに置いた。 ステージに制服姿の四人組が現れて、おぼつかない手つきでギターボーカルが最初のコードをおさえたのを、視界の端でとらえた。 そのとき僕ははじめて、雛菜子が放つひかえめな色に気づいた。 それは色というよりは、吹き流しみたいに、いろんなものが入り混じって、ボヤボヤで、なのにすごく綺麗だった。 「それはきみの歌?」 思わず僕が尋ねると、雛菜子は毅然とした顔つきから一転、きょとん、とした。 「何を言ってるの?」 ミュートが少し不完全なギターが、16分音符が時々はしるドラムが、付点のリズムでたまに転ぶベースが、フロアを充たしていたけれど、その音は僕の中を通っていかなかった。 「僕のぶんで、コーラもらってこようか?」 答えず逆にそう問うと、雛菜子は嬉しそうに「うん」とうなずいた。 僕は、カエデさんのことがきらいだ。 この想いがお互い通じていればいい。
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