妖姫 -あやかしひめ-14コメント

1 M助 id:cFW.OZa/

2012-04-03(火) 12:48:05 [削除依頼]

さぁ!見ておいで!!

世にも珍しい人間だよ!

でも、あまり近づかないでおくれよ?

腕を噛み千切られるかも!

何だって、あれは人間じゃない。


ただの妖さ!
  • 2 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 12:50:26 [削除依頼]

    どうも、M助です。

    この小説は
    たぶんグロい・・・です^^


    続くようにがんばりたいですね。
  • 3 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 12:54:17 [削除依頼]
      −初幕−

    世の中は憎たらしいものだ。

    みんなばかげてる。
    人間みんなそんなものなんだ。

    誰かを信じるのなんて
    出来やしない。

    ずっと孤独で
    何もかもが俺の前から消えていく。


    彼女だって、そうだった。
  • 4 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:03:02 [削除依頼]
     −第一幕−


    「ごめん・・・弘。
      別れよ?」

    目の前では彼女が
    気まずそうに言った。
    いつもどうり「デートしよう?」と
    メールが来て「いいよ」とOKした。

    なのに

    「・・・・・別れるって・・・なんで・・・」

    俺は目の前の現実を
    信じられなかった。

    なぜ、あゆみがこんな話を持ち出すのか。

    それが理解できなかった。
  • 5 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:09:23 [削除依頼]
    「あゆみ・・・
     俺が不満だったのか?」

    そう言うと、
    あゆみは顔を横に振った。
    か細い体が震えていた。
    あゆみは自分を抱き、
    俺をまっすぐ見ないまま、
    こう告げた。

    「ちがうの・・・
     お願い。何も聞かないで」

    そして、小さく微笑んで
    涙を流した。

    「あゆみ・・・」
    「バイバイ・・・ひろ・・・む」

    彼女は走っていってしまった。
    高校二年の春。

    三年付き合っていた
    彼女と別れた。
  • 6 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:13:50 [削除依頼]

    家に帰り、
    俺は自分の部屋にこもった。

    父は数年前に亡くなって、
    母は夜遅くまで働いていた。

    家で一人、
    俺は自分のベットに転がった。

    すべては夢ではない。

    現実なのだ。

    俺の唯一信じられるのは
    あゆみだった。
    三年前に出会って、
    二人引かれた。
  • 7 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:17:52 [削除依頼]
    「もう・・・俺は・・・」

    誰を信じればいいんだ。

    俺は立ち上がり、
    自分の通う学校に向かった。
    足取りが重く、歩きにくい。

    私服のまま来てしまったが
    気にはしない。
    そのまま屋上へと向かった。

    ぎぃぎぃとフェンスが軋み、
    蹴ればすぐに壊れるほどだった。

    俺はフェンスをぶち破り、
    落ちるぎりぎりに立った。

    もう、俺は誰も信じられない。
  • 8 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:22:10 [削除依頼]

    「・・・・・・・・はぁ」

    今日は少し風が強かった。
    今握っているフェンスを
    手放せば、落ちるであろう。

    俺はにぃと笑って
    下を見た。

    ああ、なんて人間ってくだらないんだ。

    父は死に至り、
    母は酒におい潰れ、
    夜遅くまで危ない仕事をしている。


    あゆみは俺を裏切った。

    もう、楽になりたい。
  • 9 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:27:41 [削除依頼]

    「ははは・・・ははははっははは!!!」

    俺は狂った。
    もうどうにでもなればいい。

    すべて、壊れてしまえばいい。

    その時だった。

    ―――トンッ

    誰かが、俺の背中を押した。
    俺は下へ落ちていった。
  • 10 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:32:48 [削除依頼]
    だが、俺はフェンスを持って
    いたからぶら下がった状態になった。

    「・・・・・・・ッ!」

    上を見ると、
    黒い影があった。
    透き通った、明るい声がした。

    「なんだ、落ちなかったではないか」

    真っ黒な着物に
    黒い唐傘。
    床につくくらいある髪をなびかせた
    少女がいた。

    少女は口元をゆがめて、
    こう言った。

    「人間は、何を食べるのだ?」
  • 11 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:36:12 [削除依頼]

    「・・・は?」

    俺はキリキリと痛む
    手を何とかこらえながら返した。
    少女は首をかしげ
    つまらなそうにため息を吐いた。

    「君は、人間か?」

    少女はしゃがみこみ
    俺の顔を覗き込んだ。

    紅い瞳が不思議そうに
    動く。
  • 12 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:40:13 [削除依頼]
    俺は歯を食いしばり、
    少女に向かっていった。

    「助けてくれないか・・・?」

    少女はポカンと口を開けて、
    そしてにやりと笑った。

    「いいよ」

    彼女のか細い手が
    俺の手を引っ張った。

    ずるり、と俺は引きずられ
    何とか上にあがった。

    手は血だらけになっていた。
    少女は自分の手についた
    俺の血を見て舌でぺろりとなめた。

    「君は、人間だね?」

    うれしそうに少女は笑った。
  • 13 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:46:29 [削除依頼]

    「ところで・・・
     君は誰だ?」

    少女は唐傘をくるくる
    回しながら言った。

    ちりん。と髪につけている
    鈴の髪飾りがゆれた。

    俺はゆっくりと座り込み、
    息を整えながら言った。
    「弘・・・沢岸弘」

    「ヒロム?
     ・・・・・・・・ふぅん」

    少女は俺の前に来ると
    しゃがみこんだ。
    そして、笑いながら言った。

    「わらわは、妖。
     化け物だ」
  • 14 M助 id:cFW.OZa/

    2012-04-03(火) 13:52:12 [削除依頼]

    少女、あやかしは
    立ち上がり、屋上を見渡した。

    そしてまた唐傘をくるくると回し
    かこん、と下駄を鳴らした。
    俺を見て、

    「それで、人間は何を食べるのだ?」

    また同じ質問をされた。
    意味が分からなかった。
    ただ、俺は適当にこう答えた。

    「肉だよ」
    「・・・・・・・・普通」

    あやかしはふぅとため息を吐き、
    屋上から出て行った。

    そして最後に
    「おなかが空いた」
    とつぶやいた。


    今日、不思議な少女に出会った。
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