散り逝く世界のモノガタリ5コメント

1  皇〜sumeragi〜 id:r0HboKI/

2012-04-02(月) 21:11:03 [削除依頼]
 〜序〜

 「唄ガ、キコエナイ――――」

 銀色の艶やかな長い髪を春の暖かな風になびかせながら、少女は静かに呟いた。
 白い薔薇をあしらった上品なシルクのドレスの裾が風で揺れているのにも気付かずに。
 少女は宝石のようなマリンブルーの瞳を伏せ、小さく溜息をつく。
 彼女の目の前には、一本の桜の木があった。
 この木はいつからここにあるのだろうか?
 その幹は少女が両手を開いたとしても半分の長さにも満たない程太く、背の高さも比べ物にならないほど高い。茶色くわずかに凸凹した細い枝には淡いピンク色をした花がついている。その一つ一つは小さいものであるにもかかわらず、大きな存在感を放っていた。

「唄ハ、既ニ消エタ……モウ、誰モ、イナイ――――」
  • 2  皇〜sumeragi〜 id:r0HboKI/

    2012-04-02(月) 21:11:26 [削除依頼]
     少女は足もとに視線を落とす。
     緑色の芝生に覆われた地面。
     それは赤いモノでべっとりと濡れていた。
     ――――いや、正確にいえば『赤』ではない。
     時間の経過と共に彼女の腹部から流れ出した血液は、わずかに赤黒く変色を始めている。だが、その流れは止まる気配を見せなかった。
     視界が霞み、全身の力が抜けていくかのような脱力感を感じながら、少女は周囲を見渡す。
     死体。
     死体、死体、死体、死体、死体。
     そこにはただ、死体があった。
     幾重にも折り重なるかのように積み上げられた死体。その表情は恐怖や苦痛によって歪んでいた。
     遠くの方に微かに見える炎。
     悲しみを表しているかのように陰る空。

     この世界にはもう、彼女以外の人はいなかった――――。
  • 3  皇〜sumeragi〜 id:r0HboKI/

    2012-04-02(月) 21:14:14 [削除依頼]
     □コメント□

     なんか現時点では超意味不明ですね、はい。
     まあ、普通にダークファンタジーですのでご安心を。
     BLじゃないのでっ(多分ね)
     さっき気づいたが……
     この小説…最終来にはどう考えても男キャラの方が多くなる気がする…(汗)
     なんだろうね。
     多分普段やってるゲームがアレだからやっぱり仲間キャラは男の方が描きやすいんだよ、きっと。
     というかそういうことにしといて(笑)

     p.s
     男キャラの声優さんを想像してたら全部『立花慎之介』になりました。
     慎ちゃん、好きだ―!!!!

     てな訳で某ブログからコピペしてきました。
     大丈夫、僕とは似て非なる(設定上ね)人物のブログだから(笑)
  • 4  皇〜sumeragi〜 id:r0HboKI/

    2012-04-02(月) 21:14:46 [削除依頼]
      〜壱〜


     幽霊は存在する。
     そんな戯言を信じる者はこの世の中にどれくらい存在するのだろうか?
     オカルトマニアやくだらない迷信をすぐに信じてしまうような人々であれば、おそらく信じるだろう。だが、世間一般はそうではない。
     幽霊。
     それは恐怖心が作り上げた幻にすぎない。
     そんなものは存在するはずがない。
     そういった意見が今の世の中を大多数を占めている。
     だが、そんなはずはない。
     幽霊は存在する。
     幽霊は存在しないと唱える人々は、認めたくないだけなのだ。人ならざるその存在を。
  • 5  皇〜sumeragi〜 id:r0HboKI/

    2012-04-02(月) 21:15:22 [削除依頼]

    「また遊びに来たの?」
     人のほとんどいない夕暮れの図書館
     彩奈は読んでいた本からゆっくりと顔を上げ、小さく溜息を吐く。
     彼女の目の前には、オレンジ色の光に照らされた小学生くらいの幼い少年が立っていた。フードのついた赤いトレーナーにジーンズという小学生らしい格好をした背には、黒いランドセルがある。だが、彼には足がなかった。
     ない、と言っても、障害だとか切断されているからだとかそういうことではない。
     膝の辺りが透け、その下には何もないのだ。
    『来ちゃ、だめ?』
     少年は今にも泣き出してしまいそうな顔をして、彩奈をじっと見つめる。
     その瞳は微かに潤んでいるように見えた。
    「駄目……というわけではないけれど……」
     彩奈は言葉を詰まらせる。
     駄目、というわけではない。
     ただ、この少年はここにいるべきではないのだ。
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