もも色橋の上で25コメント

1 MITU id:/cIEzCf1

2012-03-30(金) 22:33:45 [削除依頼]
こんにちは♪
MITUです。

初心者ですが、小説投稿させていただきます。
応援メッセージ、アドバイスなど
していただけると嬉しいです。

文章力全然ありませんが
頑張って書きますのでよろしくお願いします。

それでは
「もも色橋の上で」

スタートです!
  • 6 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:40:52 [削除依頼]
    もう、授業が始まってから20分は過ぎているだろう。

    「あ・・・待って」

    後ろの方から女の子の声が聞こえるけど完全無視。

    松葉杖を持っていってことは足を怪我しているってことだから、走ればついてこられないだろう。

    ごめんね。

    今は授業のほうが大事だから・・・。


    息を切らして勢いよくドアを開け教室に入ると町田先生が口をにんまりさせて

    「篠田、23分42秒遅刻〜。5点減点〜。内申にひびくぞ〜」

    とあの先生特有の語尾を不自然なほど伸ばした言い方で言った。

    しゃべり方もむかつくのだが、いい加減秒数まで時間を数えるのはやめてもらいたい。

    まあそんなことを言えば「遅刻したほうがわるいんでしょう〜?」とごもっともなことを言われて、起こられる時間が5分延長になるだけだ。

    私は先生のお説教をさらっと聞き流して、ついでに適当に「はいはい」という返事も添えて、さっさと指定された席に座った。
  • 7 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:41:44 [削除依頼]
    遠くのほうから

    「返事は1回だぞ、篠田〜」

    と先生がわめき散らしているのが聞こえたが完全無視。

    私は理科のノートのすみっこをちぎって筆箱からペンを取り出した。

    ≪梓へ  何で起こしてくれなかったの?≫

    そう走り書きしたノートの切れ端を小さく丸めたあと、先生の目を盗んで後ろの席に軽く投げた。

    それを梓が器用にキャッチする。

    「手紙まわし」といえば授業中の女子お決まりのコミュニケーション手段だ。

    紙切れを広げた梓は、読み終えると急いで返事を書いた。

    またまた先生の目を盗んで、伸ばしてある私の手に紙切れをのっける。

    几帳面な梓らしくきっちりと折りたたまれた紙切れを急いで広げ返事を読んだ。

    ≪香奈芽へ  だって香奈芽、メッチャ気持ち良さそうに寝てたんだもん!私としては親友の至福の時間を全力で守ったつもりだったんだけど。笑≫
  • 8 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:42:05 [削除依頼]
    もぉ・・・!

    返事を読み終えた私は返事を書こうとすばやくペンを持った。

    ≪梓へ  そこは親友として、私の内申のために全力で起こすでしょ!!怒≫

    急いだためか乱雑になった文字も気にせず、紙切れをくしゃくしゃに丸めて梓の手の上に乗せた。

    遠くのほうから先生の
    「オオカナダモは・・・」とか
    「顕微鏡は班ごとに・・・」とか

    授業の説明が聞こえてきたが、私は理科の授業中梓とそんな他愛もない手紙のやりとりを楽しんでいた。
  • 9 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:42:59 [削除依頼]
    2、再会


    6時限目の数学もそんな感じであっという間に終わり、私は帰り支度を始めていた。

    本当だったらこの後部活があるはずなのだが私はどの部活にも所属していない、いわゆる帰宅部というやつなので、このまま家に直行なわけだ。

    今日は、たまたま両親がいない日だった。

    用事も何もない日なので急いで家に帰る必要はなかったがなんとなく早く家に帰りたかった。

    親がいないとなればテレビの前においてあるソファでゆっくり午後のひとときを堪能することができる。

    そんなことを考えていると自然と顔がほころび早足になる。
  • 10 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:43:28 [削除依頼]
    「ねぇ、君。ちょっといい?」

    不意に後ろから声をかけられる。

    も、もしかしてナンパ!?

    私は生まれてから1度だってナンパというものを経験したことがない。

    慌てた私は走った。

    自分が今どこにいるのか分からないくらい・・・。
  • 11 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:43:53 [削除依頼]
    どれくらい走ったんだろう。めちゃくちゃに走ったのに気づいたら目の前には見慣れた私の家があった。

    よかった・・・。

    何も変わってない。

    生まれて初めてナンパされただけで家や町の様子が変わってしまったらおかしな話だが、目の前に見慣れた自分の家があっただけで私はかなり安心した。

    涙で微かに濡れた目をこすったあと、私は家の中に入ろうとスクールバックの中身をかき回したて鍵を探した。

    あれ・・・。

    ない。

    鍵が・・・ない!!!

    もう一度、よく見ようとバックのチャックを最大限に開けて顔を近づけた。
  • 12 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:44:21 [削除依頼]
    ・・・はぁ はぁ

    遠くから荒い息づかいが聞こえた・・・と同時に、パタパタと足音が近づいてきた。

    もしかしてあのナンパ男、私の後を追ってきたのかも!?

    バックから顔を上げて、身構える・・・とそこにはあの女の子が息を切らして立っていた。

    手には私の家の鍵。

    「ねぇ君、鍵落として・・・」

    女の子の手から鍵を奪い取って言った。

    「ちょっとまたあんたなの!もうさっきの理科だってあんたのせいで遅刻したんだから!」

    本当は自分が寝ていたせいで遅刻したのだがこの際私にはそんなことどうだっていい。

    「だいたいあんた、女子のくせに足速すぎなのよ!」

    ・・・って、この子松葉杖じゃなかったっけ。

    あれ・・・?

    なんでだろう?

    そんな混乱している私を見て女の子が口を開いた。

    「ねぇ君、色々勘違いしてるよ」
  • 13 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:44:55 [削除依頼]
    えっ・・・?

    あんたはどうしようもないくらい迷惑な女の子で、ストーカー女ってとこのどこが勘違いしてるって言うの?

    「とりあえず事情を説明するからついて来て」

    ストーカー女に指図されるのは癪にさわったが鍵を拾ってもらったというカリがあるのでしょうがなくついて行った。

    コツン コツン

    ・・・と、ストーカー女の松葉杖の音だけがやけに大きく鳴り響く。

    人通りの少ない木の生い茂った細い道を無言で突き進む。
  • 14 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:45:50 [削除依頼]
    急に辺りが明るくなった。

    太陽の眩しさに思わず目を細める。

    太陽の熱が瞼にあたって暖かい。

    恐る恐る目を開けるとそこはあたり一面、黄緑の世界だった。

    上を見上げると、木の葉の間からこぼれ出す太陽の光がすごく新鮮できれいだった。

    一瞬にして自分の周りのものが遮断された。

    「きれい・・・」

    横にストーカー女がいることでさえも忘れて、思わず本音を漏らす。

    「きれいだね。君もそういってくれると思った」

    横から聞こえた微かな声に、一瞬にして元の世界に引き戻された。

    さっき思わず本音を漏らしてしまったことが急に恥ずかしくなり赤く火照った顔を隠すようにそっぽを向いた。

    「・・・で、事情を説明するって一体なんのこと?」

    この空気を何とかしたくて、私は口を開いた。

    すると、ストーカー女はゆっくり歩き出した。

    さっきまでは上を向いていたので気づかなかったが、前には大きな川が流れていた。

    ストーカー女は、川の淵に座って手招きした。

    私はストーカー女の隣に行き、つられるようにその場に腰を下ろした。
  • 15 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:46:16 [削除依頼]
    「俺の話、口を挟まずに最後まで聞いてくれる?」

    こいつ・・・なんなの?

    今まぎれもなく「俺」って言ったよね!?

    「さっそく口を挟むようで悪いけど・・・。あんたって女じゃないの?もしかしておかま?」

    「えっ?」

    ストーカー女は目を丸くしながら困惑したような表情で聞き返した。

    「ねぇおかまって何?」

    そういえば・・・

    おかまってよく言うけど、何って言われてもそんなこと考えたことなんてない。

    「ちょっと待ってて・・・」

    そういうとバックの中から電子辞書を取り出して「おかま」と打ち込んで検索した。

    ≪おかまとは、男性同性愛者や異性装をする男性、あるいは女性のように装う男性を指す。元来あるおかまの意味は釜の丁寧語であるが...≫
  • 16 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:46:48 [削除依頼]
    検索結果をそのままストーカー女に読み上げると

    「意味はよく分かんないけど、オトコオンナっていう感じだね」

    と自分なりに勝手に解釈していた。

    「で、あんたって男なの?」

    再びさっきの質問をする。

    「ねぇ君、あんたって呼ぶのやめてくれる?」

    「だってなんて呼べばいいかわかんないじゃん」

    「じゃあ名前教えてよ」

    男子のくせに女子から名前を名乗らせるなんて本当に礼儀知らずな人!

    「あんたから言い出したんだから、あんたから自己紹介してよ」

    責められて少し困った顔をしながら、分かったと自己紹介をし始めた。

    「えーっと俺は瑠桜高校の2年、中瀬蒼真。よろしくね」

    最後にニコッっと笑って自己紹介を終えた。頬のえくぼが笑顔を引き立てた。

    次は私の番。

    「私は瑠桜高校の2年生で篠田香奈芽。よろしく」

    と愛想笑いもできずに自己紹介を終える。

    「へー、香奈芽ちゃんっていうんだ。ねぇ、香奈芽ちゃんって呼んでもいい?」

    そんなに馴れ馴れしく呼ばないでよって心では思っているのに口から言葉が出てこない。

    完全に向こうのペースに巻き込まれる。

    「じゃあ私は中瀬って呼ぶから」

    と相変わらず愛想0%の顔で答えた。
  • 17 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:47:36 [削除依頼]
    3、君のこと


    しばらくの沈黙が2人を包んだ。

    秋の優しい風が私の頬をなでる。

    「香奈芽ちゃん、俺の話聞いてくれる?」

    中瀬の顔からはあのニコッとした笑顔は消えていた。

    変わりに真剣な目で私を見つめている。

    「うん、いいよ」

    私も真剣な中瀬に答えるようにうなずいた。


    「俺、見れば分かると思うけどハーフでさ、父親がイギリス人、母親が日本人なんだ。それで高1の終わりまでイギリスに住んでたんだけど両親の仕事の関係で日本に引っ越してきたんだ。」

    中瀬はそこまで言い終わると、ゆっくり息を吸った。

    私は何か言おうとしたが、どうしても口が動かなかった
  • 18 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:48:19 [削除依頼]
    「でも、イギリスから日本に来て家に帰ろうとしたら空港で時差ボケで狂ったおじさんがアクセルとブレーキを踏み間違えて突っ込んできて・・・。」

    「父さんは助からなかった」

    中瀬はつらそうな顔をした。

    私は何か声をかけようとしたが、言葉が見つからなかった。

    実際、言うのが恐かったのかもしれない。

    言った言葉がうそになりそうで・・・。

    「俺は車にはねられたってわけ。幸い右足の複雑骨折だけで済んだからよかったけどね。で、半年の入院とリハビリして勉強はとりあえず病院でやって、なんとか高2に2学期から通学できるようになったんだ」

    私は中瀬の過去を聞いて困惑した。

    全然心の整理がつかない。

    かわいそう・・・だね。

    そんな言葉がのどまで出かかったが口には出さなかった。

    今はどんな言葉を並べ立てても、当てはまらないような気がした・・・。

    だいたい泣かせはなんでこんな大事なことを今日知り合った私なんかに打ち明けたんだろう・・・?

    考えれば考えるほど分からなくなる。

    とりあえず思ったことが口から漏れた。
  • 19 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:48:36 [削除依頼]
    「どうして私なんかに・・・?」

    そのことに対して中瀬は答えになっていないような言葉をこぼした。

    「・・・とう」

    「・・・っえ?」

    えっ今、なんて言ったの?

    あまりにも消え入りそうな声で言われたので聞き取れなかった。


    < 8/9 >
  • 20 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:49:14 [削除依頼]
    「ありがとう」

    今度ははっきりとした声でそう言った。

    そして弱々しく微笑んだ。

    「・・・なんで、私なんかにお礼を?」

    「こういう話をすると大抵の人は「大丈夫?」とか「かわいそう?」とか同情の言葉をかけてくる。でも俺は同情を求めてこんな話をしてるわけじゃないから。おれはただ静かに話を聞いてほしかった・・・。だから、ありがとう」

    中瀬はいつもどうりの笑顔を見せた。

    でもその笑顔がどこか寂しそうに見えたのは気のせいだろうか。

    色素の薄いきれいな茶色い髪が中瀬のほうを優しくなでた。

    「そっか・・・」

    色々なことがあったんだね。

    静かな時の流れに川のせせらぎだけが聞こえる。

    その音はとても心地良く、ずっとこうしていたいと思わせるような感覚になった。
  • 21 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 22:49:43 [削除依頼]
    私はしばらく川の流れる音を聞いていた。

    「今日は俺の話聞いてくれてありがとう」

    「私、お礼言われるようなことしてないけど・・・。大事な話してくれてありがとう」

    今、何時だろう?

    ふと、時間が気になった。

    制服の袖を捲くり上げ、腕時計を見た。

    時計の針は5時28分を指していた。

    空を見上げると、紅、瑠璃、オレンジ、紫・・・。

    いつの間にか夕方の空の香りがする。

    空のパレットにたくさんの色の絵の具が交じり合っていた。

    「そろそろ帰る?」

    横から中瀬の声が聞こえた。

    「うん」

    空を見上げたまま私は答える。

    まだ帰りたくはなかったが、そろそろ帰らないと母が帰ってきてしまう。

    「今日は俺のせいで色々付き合わせちゃったし、家まで送ってくよ」

    別に・・・。

    そんなことしてくれなくてもいい。

    そう言おうと思ったが、中瀬に聞きたいこともあったのでなんとなく送ってもらうことにした。
  • 22 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 23:03:10 [削除依頼]
    こんばんはー
    MITUです
    一気に小説書きました〜
    気に入っていただけたら幸いです。

    感想待ってます。
  • 23 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 23:10:12 [削除依頼]
    今日は更新できないカモカモです。。。

    でもコメント・感想などは年中無休で受付中!

    待ってまーす★

    コメント返しは必ずします。
  • 24 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 23:17:55 [削除依頼]
    うーん

    なかなか難しい・・・

    心が折れそう
  • 25 MITU id:/cIEzCf1

    2012-03-30(金) 23:48:13 [削除依頼]
    うーん。。。

    やっぱ才能ないなぁ

    センスもないし・・・
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