付き合っちゃいました、先生と。(2)54コメント

1 ゆいか id:32g8Tm9.

2012-03-11(日) 23:37:13 [削除依頼]
先生は、いつも真面目.
先生は、いつも優しい.
先生は、いつも小馬鹿.


先生は、いつも私を愛してる.
――――…………そうでしょう?

たとえ離れていても、私たちは繋がってるよ.
  • 35 ゆいか id:rJyL29n/

    2012-03-19(月) 23:18:20 [削除依頼]
    夜に家に着くと、そこには知香さん.
    俺の家の前で、待っていたのだ.

    「知香さん!!」
    「……先生っ」

    久しぶりだな、と言いたかった.
    愛してるんだ、と言いたかった.
    何よりも君を抱きしめたかった.

    でも俺と君は教師と生徒.
    それは、フランスに行っても変わらない.

    その現実を突き刺す世間を無視して、
    今は、二人きりになりたかった……、


    家に入ると、知香さんはソファに座る.
    「久しぶりだね、知香さん」
    そう言って、隣に座った.
    朝、見ていた笑顔が三村さんの言葉で、
    不安な笑顔なんだ、と気付けた.

    持ってきたコップをテーブルに置くと、
    知香さんは着ていた服を掴む.

    その手を柔らかく、優しく自分の手で包む.
    もう片方の手を、知香さんの顔を包む.

    「知香さん、会いたかった……」
    「私も、ですよ」
    「好きだよ、知香さん、好き……」

    その言葉をまるで自分に言い聞かせるように――、
    そして、知香さんが居ることを感じるように……、


    「知香さん、俺、何でも聞くよ」
    「、」


    「だから…………話して?」
  • 36 ゆいか id:rJyL29n/

    2012-03-19(月) 23:19:23 [削除依頼]
    蜜柑

    さんきゅう(^q^)
    ふははは頑張る!、

    ゆきさん

    ありがとうございます!、
    頑張ります(^ω^)
  • 37 ゆいか id:rJyL29n/

    2012-03-19(月) 23:38:00 [削除依頼]
    知香さんの顔はじわじわ、と赤くなる.
    そして、何より熱くてこっちまで移ってしまいそう.

    「知香さん、お願い」
    これが何分続いたのだろうか.
    相変わらず知香さんは、下を向いたまま.
    俺は、知香さんをなだめたまま.


    すると、知香さんが口を開いた.
    「コンクール優勝したのは、上辺だけなんです……っ」
    「、」

    あえて反応をしなかった.
    「その後は、本当辛くて……」
    「、」
    「何で私、こんな所まで来て音楽やってんだろうって……っ」

    知香さんの目には、薄く涙が浮かぶ.
    その涙を自分の手で拭きとってやった.

    「私、先生と一緒にいたい……っ!!」
    「……っ」

    赤くなった顔を一気に上げ、泣きじゃくった顔を見せる.
    俺は、どうしようもなく欲に満たされた.
    知香さんを、ぎゅう、と強く握り締めると、
    知香さんが思いのほか小さくて力を少しだけ弱める.

    「知香さん、」
    「……もう、先生と二人がいい……ですっ」

    理性を保ちながら、ソファが軋みながらも抱きしめあう.

    「先生」
    「ん?」


    「もう一度、私に恋を教えて……ください、」
  • 38 ゆいか id:rJyL29n/

    2012-03-19(月) 23:56:23 [削除依頼]
    こーしん、
  • 39 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 00:01:37 [削除依頼]
    知香さんが、ソファに寝る.
    俺は、その上に優しく乗っていた.

    「知香さん……」
    優しいキスを落とすと、反応をする知香さん.
    さっきまで泣いていたのか、泣き疲れか.
    そんな知香さんまで、愛おしく感じていた.

    「知香さん、本当にいいの?」
    「……はい、」

    知香さんの服をまくりあげ、スカートにも手をつける.
    苦しそうな顔をするたび、手をとめた.
    止めないでと言わんばかりの目で見つめる知香さん.

    「、」
    俺は、手を止めて、知香さんを起こした.

    「先生……?」
    「やっぱ簡単に君を抱けないよ」
    「え」
    「それだけ、知香さんが大切だもの」
    「……っ」


    「話そう、俺、聞くから」

    知香さんが口を開いた.
  • 40 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 00:07:53 [削除依頼]
    ――――……、

    私が、フランスに行って二ヶ月がたった頃.
    言語にも慣れなくて、ようやくの挨拶くらい.

    音楽院に行っても皆、外国人.
    音楽用語くらいしか分からなくて、次第に病んでくる.

    「……はあ、」
    「どうした?」

    話しかけてくれたのは荒川真一くん.
    ピアノの先生で、一緒にフランスに来てくれた.
    一通りの悩みを相談すると、真一くんは言った.

    「なあ、知香、空はどんな時も一つなんだよ」
    「……は?」
    「貧乏な国でも日本でもここでも、空は一つなんだ」
    「それは、そうでしょ」

    「いいよな、空は皆が見れて」
    「……」

    正直、真一くんの言いたい事がわからない.
    「でも、知香が行きたいって言って来たんだろ?」
    「うん……、」

    「なら、空にならないで頑張ってみろよ」

    ―あ、真一くんは、励ましてくれたんだ.


    そして、私は音楽も言語も一生懸命勉強した.
    コンクールの日がやってきたんだ――……、
  • 41 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 00:15:23 [削除依頼]
    コンクール当日.
    私は、緊張しなかった.

    でも、あえて先生に報告をしなかった.
    期待されおうで、応援されそうで、怖かった.
    苦しい時期も先生を想った.
    そうすれば、大丈夫だって思った.

    そんなキモチをコンクール曲に懸けた.
    目には、自然と涙、涙.
    引き終えると、一斉の喝采をあびた.


    結果は、優勝.
    嬉しくて、嬉しくて、嬉しかった.
    取材の人たちが凄くて、テレビだと感じた.

    ―これ、先生見るのかなぁ……、

    そう思うと暗い顔をしてしまった.

    次の日は、休みだったが、その次の日からは練習.
    優勝したって実力は変わらない.
    それが、真一くんの指導方針なんだ.


    「馬鹿か、お前!!ここは、こーだろ!!」
    ポン、ポンと軽々と弾く真一くん.

    「うーん……」
    悩んでると、決まってこの一言.

    「止めて、あの先生んとこ帰るか?」


    悔しかった.
    苦しくて、大変だったけど、先生と約束したもん.

    私は、ここで頑張っているって…………、
  • 42 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 00:23:15 [削除依頼]
    そして、ついにこの日がきた.

    「お前、恋してんのかよ」
    真一くんから言われた言葉.

    「恋なら、先生に……」
    「そういうことじゃなくて、」

    何のことか、と疑問に思う.
    「最近の知香の音楽には恋の感情がないんだよな」
    「え?」
    「ここは、表現豊かにして欲しい所で失せる」
    「……、」


    「日本に、帰るか」
    「え!?」

    真一くんが呟いた言葉に驚きを隠せない.

    「んで、また先生と恋してこい」
    「……、」

    ねえ、先生.
    私の音楽のために先生を使っていいのかな.
    それは、罪悪感なのかな、この苦しみは.

    先生、私に恋していますか?
    先生、私に愛していますか?


    ――――……、
  • 43 桜小鬼 id:rcQ2LAq1

    2012-03-20(火) 07:40:37 [削除依頼]
    おおっ!
    知香ちゃんもいろいろ悩んでたんだね・・・(´・ω・`)
  • 44 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 23:17:22 [削除依頼]
    桜小鬼

    そーなのよ(笑)
    知香ちゃん病んでたのよ。←
  • 45 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 23:18:38 [削除依頼]
    こーしん、
  • 46 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 23:22:40 [削除依頼]
    一通り聞いた俺の目には、涙、涙.
    何で、頼ってくれなかったんだろう.
    それは、自分の成長を努力する知香さん、
    そうだって分かってるのに胸が締め付けられた.

    「知香さん」
    「はい……?」
    「おいで、恋をしよう」

    そう呟いた俺の顔は、どんな表情だろうか.
    きっと笑えるほど不細工だろう.

    でも、いつかこんな出来事も
    笑い話になる日が来るといいね、知香さん.
  • 47 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 23:30:38 [削除依頼]
    俺らは、静かな空間に密着していた.
    ソファは大きいのに、上手く利用しない.

    「知香さん、何しようか」
    「え、何って……!?」
    「知香さんが恋したい、言ったじゃん」

    唸りながら考える知香さんを、ふふ、と笑う.
    思いついたかのように、目を向けた.

    「手、繋ぎたいです」
    「……うん」

    そんな言葉を交わして、密着していた身体を離す.
    話すっていってもほんの少しだけだった.

    お互いの胸の位置に、手をかざした.
    お互いの指が絡み合う.
    知香さんの涙を拭いた俺の手は、濡れていた.

    「知香さんの涙、熱いね」
    「先生の手が熱いだけです」
    「強がり、」

    お互いの目が至近距離であう.
    うるっとした目が、理性を奪いそうだった.

    二人で小さく笑いあう.
  • 48 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 23:37:16 [削除依頼]
    「知香さん、俺ね寂しかったんだ」

    そう呟いたのは、ソファを上手に活用できた時.
    ある程度の距離を保ち、
    繋がれた手は、そのままだった.

    「寂しいって……何でですか?」
    「知香さんが俺を頼ってくれないから」

    そう言い切ると、知香さんが驚く.

    「私は、先生が忙しいと思って、」
    「でもね、俺、知香さんの彼氏なんだ」
    「……知ってますよ」

    顔を赤くして話す.
    「だから、もっと頼って欲しい」
    「……はい」
    「フランス、いつ帰るの?」
    「明後日です」

    そっか、と素っ気ない言葉を放つ.
    最後にぎゅう、と抱きしめた.

    好きだよ、と言葉を交わした.
    知香さんを家に帰すと自宅が閑散としていた.
  • 49 ゆいか id:UDVzegq1

    2012-03-20(火) 23:45:16 [削除依頼]
    次の日、いつも通りの出勤.
    いつも通りの授業を終えると、早めに帰宅した.

    いつもなら通りすぎる駅のお店.
    そこにはいちゃつく男女や若い夫婦などがいた.

    自分が浮いてるのに気付く時間はそう掛からなかった.


    「これ、がいいかな」
    そう悩んでると女性店員.

    「彼女さんにプレゼントですか?」
    「ああ、あ、はい」
    「いいですね、お似合いですね」
    「……どーも」

    結局進められた挙句これを買うことにした.
    自分よりも知香さんが気に入ってくれることに、
    苦しいほど悩んでいた――……、
  • 50 ゆいか id:318qv9Q/

    2012-03-21(水) 00:02:15 [削除依頼]
    次の日、空港に着くと、知香さんの姿.
    一年前に渡したペアルックを付けてくれたいた.

    「知香さん、これ」
    素っ気なく渡したプレゼント.

    「何ですか?」
    知香さんは見ると、顔を明るくした.

    「これ、指輪ですか?」
    「うん」

    知香さんが左手の薬指にはめる.
    俺は、自分で持っていた指輪をはめる.

    お互いがふふ、と笑う.
    「苦しかったら、連絡してね」
    「はい」

    知香さんが、笑顔で背をむける.
    去年の俺のなき姿がフラッシュバックする.

    ―笑い話になるね、知香さん.

    「いってらっしゃい」
    そう小さく呟くと、知香さんは気付いたようだ.

    「行ってきます、雅斗さんっ!!!」
    大きく手を振ると、その薬指にはめた
    指輪が、逆光で眩しく見えた……、
  • 51 ゆいか id:318qv9Q/

    2012-03-21(水) 00:06:44 [削除依頼]
    知香さんは、いつも可愛い.
    知香さんは、いつも優しい.
    知香さんは、いつも真面目.


    でも知ってるよ、俺は――……、
    誰より、知香さんが努力してるって.
    苦しんで、悲しんで、たくさん泣いたって.


    俺と知香さんは、教師と生徒.
    俺と知香さんは、二人で一つだよ.

    どんなことがあっても、笑顔でいようね、知香さん.
    俺は、知香さんが大好きです――……、


                        -END-
  • 52 ゆいか id:318qv9Q/

    2012-03-21(水) 00:10:21 [削除依頼]
    -あとがき-

    初の短編でした(^ω^)
    駄作上等のゆいかです。←

    今回は、まさかの有馬先生目線です!、
    知香さんの思い出主体でしたが…(笑)


    自作をもう、考えているので、
    見てくれたら幸いです(^q^)えへ

    じゃあ、先生と知香さんの恋を祈り、これにて!、
  • 53 桜小鬼 id:ye2QjV11

    2012-03-21(水) 18:20:55 [削除依頼]
    終わったー!
    やっぱり二人とも相性いいね!!
  • 54 ゆいか id:318qv9Q/

    2012-03-21(水) 18:30:30 [削除依頼]
    桜小鬼

    短編だから早かった!、
    だよね(^q^)あは

    次作も出来れば見てくれれば、嬉しいでつ。←
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