私が愛した一人の男 -争奪戦-3コメント

1 ちず id:9HG35iw/

2012-03-10(土) 11:38:01 [削除依頼]

女たちは一人の男が好きでした。
心から大好きでした。愛していました。

しかし彼は、多くの女を持っていました。


なので彼女たちは考えました。
自分だけに、愛を注いでもらおうと。


さあ、争奪戦のスタートです。
  • 2 ちず id:9HG35iw/

    2012-03-10(土) 11:39:23 [削除依頼]


    「好きだよ」

    そう言って、彼は笑う。


    そう言った彼は、それしか言わない。


    彼は女に言った。大好きなんだ、と。

    彼は違う女に言った。愛している、と。

    彼は知らない女に言った。運命なんだ、と。

    彼は私じゃない女に言った。結婚しよう、と。


    私は彼を愛しました。
    私は彼だけを愛しました。

    彼は一人の女を好みました。
    彼は一人の女をもっと好みました。
    彼は一人の女を愛しました。
    彼は一人の女を運命だと感じました。
    彼は一人の女に求婚しました。

    結果、彼は多くの女を持ちました。


    そして彼の愛は好意は、歪んでいました。
  • 3 ちず id:9HG35iw/

    2012-03-10(土) 11:54:09 [削除依頼]

    彼は可笑しい。


    そう気づいたのは、付き合い始めてから2か月後のこと。

    ようやく手に入れた彼。
    愛しくて優しくて、頭が良くて、かっこよくて。

    やっとやっと、私だけのものにしたはずだったのに、
    彼は違った。私だけのものでは無かった。


    「ねぇ、美沙」

    「ん?」

    美沙(みさ)、それが私の名前。
    彼が最近呼んでくれるようになった、私の名前。

    それはまるで毒を持つ棘のように、心に深く深く刺さっては
    私の体を毒していく甘美な響き。

    「好きだよ」

    その甘い言葉も、全部全部私だけの物。

    「私も」

    この言葉は、貴方だけの物。


    「世界で一番好き」

    ほら、こんなに柔らかい笑顔で、彼は私に笑ってくれる。


    「私も、……誰よりも愛してる」


    そう言った途端。彼の顔から笑顔が消えた。
    先ほどまでの優しい笑顔が、一瞬にして。


    「俺は君のことが好きだ。もちろん、誰よりも。
     でも愛してるわけじゃないんだよ。
     だから君からの愛はいらない。
     君からの大好きもいらない。

     欲しいのは『好き』だけなんだよ」


    凍った空気。

    無表情の彼。

    カラカラに乾いた口内。

    歪む世界。

    零れる涙。


    「分かってくれた?」

    低く、怒りを含んだ声。


    「……っ、ごめんなさい!言わないっ……言わないから……!!」

    捨てないで。

    そんな言葉たちが自然と口から出てくる。


    君が望むなら、愛してるなんて言わないから。
    大好きだなんていわないから。


    だからどうか、私から君という存在を奪わないで。
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