サクラ。妖日和。5コメント

1 藍城 沙希 id:vk-RupSOn//

2012-03-09(金) 20:21:04 [削除依頼]
=*主な登場人物*=
・サクラ
妖を『視』る事が出来る少年。春風町に引っ越して来た。中学2年生。
・藍
あらゆるモノの心を『操』る事が出来る少女。美少女。
  • 2 藍城 沙希 id:vk-RupSOn//

    2012-03-09(金) 20:25:43 [削除依頼]
    ▲作者から
    どうも、 今回携帯買いかえた記念に また始めたいと思います。
    それでは、


    --------Are You Ready?
  • 3 藍城 沙希 id:vk-RupSOn//

    2012-03-09(金) 20:52:54 [削除依頼]
    ▲Prologue
    −…考えてみれば、「彼女」と出会ったのも ちょうどこんな季節で、あのあと 「彼女」があれからどうなったのかも、今の俺には、分かるはずもなくて---。−


    カチ、カチ、カチと、その白い部屋に響いている音は時計の秒針だけ。薬品の匂いが鼻をつく、その部屋の小さく古びたベッドには、一人の男が横になっていた。男の横には、寄り添うように座っている一人の少女。少女は、美しいブラウンの前髪を長く伸ばし、両目を覆っていた。
    身体中に点滴を指し、ピクリとも動かない彼は、…そう、植物状態。
    「…花をかえようね。見て、桜の花弁。今日はお花屋さん閉まってたんだ。これで我慢してね」
    少女は小さく呟くと、男の掌に桜の花弁を落とした。
    「…早く、目を覚まして…っ」
    自らの手で、彼の洋服を握る少女。…その震えた手と声は、彼に届いたのか?


    「--------サクラ…お兄ちゃん…」


    --同時刻。薄暗くなった桜道を、一人の女が歩いていた。
    黒蜜の髪を腰まで伸ばし、異性を惹き付ける、とても魅力的な顔をしていた。
    「…もう、春か」
    呟いた彼女の声は、誰に宛てられたものなのか?
    それはまた…別の話。
    今回は、とある男と女の人生で14回目に起こった出来事を聞いてもらいたい。
    今から10年前、
    少年が、初めて少女に出会った日の事を。
  • 4 藍城 沙希 id:vk-RupSOn//

    2012-03-09(金) 21:19:36 [削除依頼]
    ▲【Flashback】
    −「ねぇねぇ、転校生の雪園くん、どう思う?」
    「えー?格好いいよね」
    「うんうん。クールだしさ」
    「そっかなー。私嫌い」
    「あたしもー」
    「えー?なんで」
    「だって……」


    「…いつも、何か変なモノ見てるみたいなんだよ」−


    3月。3年生を送り出したり、1年生を迎え入れたりと何やら忙しい時期。そんな時期に、俺、雪園サクラ(ゆきぞのさくら)は、ここ春風町に引っ越して来た。
    引っ越しの発端は、母の一言「田舎で暮らしてみたい」。愛妻家である父は、そんな母の願いを叶えるべく、この春風町への引っ越しを考えたらしい。
    ここに来て、わずか1週間。当たり前のように友達がいない。もとより俺は、友達があまりいないのだ。前の学校でも上手く馴染めていなかったのに、新しい学校で過ごせ、なんて無理にも程がある。
    …それには、俺の見た目、性格も多少は関わっているのかもしれないけれど。
    俺の髪色は、染めてもいないのに、桜色に近い茶色で、前の学校ではよく上級生に絡まれたりしていた。
    そして口下手。まともに話せるのはきっと家族にだけだろう。他人と話すなんて無理だ。
    最後は…眼。
    俺の眼は青い。外国人?違う、俺は純日本人だ。
    この計3つの欠点のせいで、俺が同級生とまともに話せた日はない。
    …もっとも、一人を除いては。


    声が聞こえる。


    『サークラ』


    …最近よく見る、不思議な夢。小さい頃の俺と、見覚えのない少女がいた。彼女は多分…俺より歳上で、俺と彼女は二人、笑っていた。
    あれは誰なんだろう。
    そう思えば思う程、思考は空回りして、結論まで辿り着けない。だが、不思議と彼女とは面識がある、と強く確信していた。
  • 5 藍城 沙希 id:vk-xwYorPg/

    2012-03-10(土) 12:56:20 [削除依頼]
    キーンコーンカーンコーン。
    授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、俺の重たかったまぶたは無理矢理こじ開けられた。黒板に書かれた文字は、俺のノートに書いているそれよりも進んでいる。
    ---写すのめんど…。
    部活をしていない俺に時間は沢山ある。誰がどう考えようと、自分で書けと言うだろう。それに…今書かないと、写させてもらえるような友人もいないのだし。
    「あ、…当番。俺が消しとくからいいよ」
    「え?あ、う…うん」
    黒板消しの当番に声をかけ、俺はノートにシャーペンを滑らせた。前の学校の引っ越しの際、担任に貰った安げなシャーペン。意外と気に入っている。担任とはあまり話した事はなかったのに、…そういえば俺にシャーペンを渡しながら震えていた…かも。考えながら、小さく溜め息を吐いた。
    「…雪園、くん?」
    ふと、誰かに名前を呼ばれた。か細く、今にも消えそうな…声。声の主は俺と目が合うと、一瞬顔を背けトタトタと近付いて来た。
    「え…と」
    彼女は確か、同じクラスの学級委員。倉間 春花(くらまはるか)。
    「倉間……さん?」
    疑問系かよ。と、心の中で呟く。彼女は、うん と小さく微笑んだ。
    「もう、下校時間だよ?…帰らないの?」
    言いながら、彼女は俺の手元を見て、
    「あ…ノートか」
    と笑った。黒いショートカットの髪が、その際にふわりと揺れる。その姿に、彼女の赤い眼鏡が映えていた。
    「…俺はまだ帰れないし。…倉間さんこそ帰れば?」
    口にしてから気付いた。何言ってんだ。
    --無意識の内に人を傷付ける事もあるんだよ。--
    小さい頃、誰かが言った。改めて、実感した。倉間は、「あ…うん、そうね」と苦笑して、教室を去った。
    俺は、独りになった。だけど、別段寂しいなんて思わない。だって俺は----。


    「……いつも独りだったから」


    「------え?」


    背後で、声がした。振り向いた俺の目線の先には…
    一人の、少女がいた。


    口を開けたままの俺に、少女がまた呟いた。
    「あなた、心が透けてるわ」
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