心の臓にナイフを当てる19コメント

1 如月 id:DKFi8eY1

2012-03-07(水) 20:59:30 [削除依頼]

  愛してくれないのなら憎んでほしい。
  どちらも強い思いには違いない。
  紙一重のこの二つならどちらだってかまわない。
  
      /君の心が欲しい
  • 2 如月 id:DKFi8eY1

    2012-03-07(水) 21:03:36 [削除依頼]
    +とりあえず+

     とりあえず、開始します。
     読んでくれたら嬉しいw
     
     (*´ω`)/スタートッ☆
  • 3 如月 id:DKFi8eY1

    2012-03-07(水) 21:08:57 [削除依頼]
    0、

     世界なんて滅びればいい。
     全て、全てが消え去ってしまえば僕の不安だって消えてなくなる。
     溢れるほどの幸せに埋もれて窒息死。
     それが一番願いかもね。
     
     辛い記憶なんて必要ない。
     自分を苦しめてどうするのさ。
     このご時勢誰も助けてくれやしない。
     だから、自分を守るために幸せだけで埋めるんだ。
  • 4 如月 id:DKFi8eY1

    2012-03-07(水) 21:17:01 [削除依頼]

     赤いソファに赤いカーペット。
     違うのは白い壁紙のみ。 
     白薔薇と赤薔薇。
     この部屋で他の色を持つのは人間のみ。
     此処を支配するのは純の白と血の赤だけだ。

    「ルウイ……生きてる?」
    「死んでたら、どうする?」

     部屋へ踏み込んですぐ、背後に気配を感じた。
     可愛らしい、悪戯な声で僕を惑わすルウイ・ペキュニール。
     
    「――生きててよかったよ」

     心からそう思う。
     胸をなでおろし、ホッと一息つけばルウイが笑ったような気がした。
     無論、背後にいるルウイの表情など、見てはいないのだが。
  • 5 如月 id:DKFi8eY1

    2012-03-07(水) 21:22:26 [削除依頼]
    「あら、それはどうも」

     ルウイからしてみれば聞きなれていて飽きているのかもしれない。
     だからこそ、こんなにも僕に対し、冷たいのだろう。
     
    「でも、どうして部屋にいなかったの?」

     振り返らずに聞いた。
     ルウイの動きが止まった。
     ……ような気がする。
     禁句を言ってしまったような、地雷を踏んでしまったような気分。
     
    「――別に。なんでもないわ」

     僅かに考えたルウイ。
     でも、それは本当に僅かだった。
     ちょっと嘘がヘタで、でもそのちょっとが見抜きにくいルウイの嘘。
     僕にとっては朝飯前の嘘であるが。
  • 6 如月 id:DKFi8eY1

    2012-03-07(水) 22:19:31 [削除依頼]
    「そ、っか……」

     僕に返事に鼻で笑ったルウイ。
     すっ、と僕の脇を通り過ぎた。
     僅かに香った薔薇ではない香り。
     もっと別の、蜜のような甘い香りだ。

    「ルウイっ」

     気づけば名前を呼んでいた。
     その美しい黒髪に蜜は似合わない。
     黒玉のように透き通るその瞳には薔薇の香りが似合う。
     何より、その幼い姿に大人の香りは不似合いだ。
     
    「……なぁに? リシュイン・レイバンス」
    「っ!」

     全てを見透かしたように嫌味っぽくいったルウイ。
     彼女が言ったのは僕の名前。
     世界で一番嫌う言葉であり、世界で一番最初に与えられた言葉。

    「いい子ね、シュウ」

     聖母のような微笑を向けられた。
     先程の言葉を訂正するように、僕の名前を。
     心の臓に与えられた、偽りである名前を。
  • 7 如月 id:DKFi8eY1

    2012-03-07(水) 22:25:15 [削除依頼]
    「ずるいよ、ずるい。……ルウイは、ずるい」

     これではどちらが年上か分らない。
     確かに、ルウイのほうが立場は上だ。
     でも、こうやって手玉に取られてばかりでは感に障る。
     
    「シュウ」

     名前を呼ばれ、顔を上げた。
     いつのまにか赤い絨毯を見つめていたらしい。
     ルウイは白いベットへと座っていた。
     人形が座るみたいに、済ました顔で、背筋を伸ばして。

    「何?」

     手招きされるまま前へと進んだ。
     僕はルウイには逆らえない。
     操り人形のように、逆らうことは100%不可能である。
  • 8 北野 id:4S6pfcu1

    2012-03-07(水) 22:32:54 [削除依頼]
    面白いです! 文章すげぇ……!! 最新頑張ってください!
  • 9 如月 id:hiFGjqm1

    2012-03-08(木) 16:52:20 [削除依頼]
    +北野さん

     まさかのまさか!
     書いて良かった(笑)w
     頑張りますヽ(ゝω・)/*

     コメント有難うございますッ
  • 10 如月 id:hiFGjqm1

    2012-03-08(木) 17:23:05 [削除依頼]
    >7 「……ルウイ、それ……」  僅かに上擦った僕の声。  ルウイが座るのは白いベット。  おかしい。  ここに存在する白は壁紙だけであってベットは赤。  なぜ、ベットが白い。 「このベットはね、頂いたのよ。……その、君の宮様から」  動揺を隠しきれていないルウイの口から聴こえた[君の宮]という言葉。  瞬間的に脳裏へと浮かぶ嫌味ったらしい口元と、軽蔑するような瑠璃色の瞳。   「シュ、シュウがいなかったから! だから、だから寂しかったのよ」  慌てふためくルウイ。  急いでベットから立ち上がると、服の袖をそっと掴んできた。  上目遣いで、その二つの黒玉でじっと僕を見つめる。
  • 11 如月 id:hiFGjqm1

    2012-03-08(木) 17:35:22 [削除依頼]
     ――嗚呼、なんて愛らしいのだろう。
     
    「うん、分ったよ。君の宮様の話は終わりにしよう」
     
     出来るだけ、平静を装った。
     声のトーンを落とし、いつもと同じ笑みを浮かべ、仮面をかぶった。
     ばれてはいけない。
     本当は、腹が煮えくり返るほど怒っていると。

    「……本当に? 本当に、怒ってない?」

     眉を八の字にさせ、何度も確認するルウイ。
     僕の気持ちを分っていない、本当に心配しているだけの無垢な表情。
     そして、声。
     
    「本当。なんで僕がルウイに怒るの? 僕は君の恋人でもないんだから」

     チクリと胸が痛んだ。
     傷口に消毒液をかけられたように余韻が残る痛み。
     自分で言っておいて傷ついてる。
     そう思うと自分が惨めになってきた。
  • 12 如月 id:hiFGjqm1

    2012-03-08(木) 19:28:07 [削除依頼]
    「そうだよね。シュウがこんなことで怒るわけないよねっ!」

     花の咲くような笑顔で僕に言ったルウイ。
     それと同時にまた痛んだ僕の心。
     本当は怒ってる。
     こんな簡単な言葉をいえない僕は弱虫だろうか。

    「うん……。それより、久しぶりに薔薇園にでも行く?」
    「行くっ! いくらメイドに手入れを頼んでいても主人が見なければ意味ないものね」

     花園ならぬ、薔薇園。
  • 13 如月 id:/VwWgwN/

    2012-03-20(火) 17:10:11 [削除依頼]
     そこはルウイが愛する薔薇のみを集めた場所。
     白と赤の薔薇だけを育てた園はいつの間にか美しくなっていた。


    Я*


    「綺麗っ……。やっぱり、此処が一番美しいわねっ」

     薔薇園に付くなり瞳を輝かせたルウイ。
     僕のことなんて忘れたように薔薇に触れ、その頬を緩ませる。
     全身を薔薇で包んだようなルウイは本当に綺麗だ。
     まるで世界が薔薇とルウイになったかのよう。
     
    「シュウッ! ねぇ、この薔薇を部屋に飾っても?」
    「……ああ。ルウイの薔薇だろ? 自分の部屋に飾ることぐらい誰も怒らないさ」

     沢山ある薔薇の部屋に薔薇が増える。
     きっとメイド達の小言を気にしているのだろう。
     だから、先程のように誰かに確認を取る。
     でないと怖くて仕方がないから。

    「ルウイ様ー!」

     ルウイを呼ぶメイドらしき声。
     視線をルウイへと向ければまったく気づいていない。
  • 14 如月 id:/VwWgwN/

    2012-03-20(火) 17:23:20 [削除依頼]
    「ルウイ」
    「メイドが呼んでる」

     名前を呼べばすぐに振り向いた。
     本当はそこで“何でもない”と言いたかった。
     メイドでなくとも、誰だってルウイの世界に踏み込んでほしくない。
     このまま、せめてルウイが楽しんでいるときだけは邪魔しないでほしい。
     ――なんて、僕の願望の一部。
     ルウイはそんなことを望んでいない。
     
    「ルウイ様、お客様が……」
    「客? 私にか?」

     黒い鉄格子を挟んで話す二人。
     インドア派なルウイに客なんて珍しい。
     ここらで力を持つ貴族達でさえもルウイには近づこうとしない。
     国一の力を誇るルウイの恐ろしさを知っているのだから。

    「姫、捜しました。こんな場所に居られたのですね!」
    「――君の宮、様……」

     弾んだ声。
     ルウイを“姫”と呼んだ。
     そして聞こえた“君の宮”という名前。
     嗚呼、アイツが来た。
     棒立ちになったままのルウイと、そのルウイに近づく君の宮。
  • 15 如月 id:/VwWgwN/

    2012-03-20(火) 17:36:41 [削除依頼]
     瑠璃色の瞳が僕のルウイを見つめている。
     いや、僕のではないルウイ。
     ならば、他人?
     否。
     他人というほどの関係でもない。
     ――ならば僕は、ルウイの“何”。

    「君の宮様、先程いらしたのですか?」

     愛想笑いを浮かべるルウイ。
     鉄格子を挟んでいるということもあり、絶妙な距離を保っている。

    「ええ、つい先程。本当なら此処に住んでいつでも傍に居たいほどですよ」
    「まぁ! 冗談がお上手ですわね」

     冗談で言ったのではない。
     君の宮は本心で言ったのだろう。
     ルウイだって気づいているはず。
     君の宮が好意を、それも恋愛感情を向けていることぐらい。

    「君の宮様、長旅でお疲れでしょう。わざわざよくいらっしゃいました。後は中でどうです? ここではルウイの体も冷えてしまうでしょう」
    「おぉ、そうだな。気が利く執事? だな。姫もこんな方がいるとは安心ですな!」

     気づいたら口から出ていた言葉。
     君の宮は僕を“執事”と言うとにんまり微笑んだ。
     僕に対する侮辱、蔑みから。
  • 16 如月 id:/VwWgwN/

    2012-03-20(火) 17:44:48 [削除依頼]
    「では、中へどうぞ……姫」

     薔薇園から出たルウイの手をそっと掴んだ君の宮。
     蜂蜜色の柔らかそうな髪が風に揺れ、僕の視界へと侵入。
     ――嗚呼、苛立つ。
     僕の視界はルウイだけのものだ。
     よりによって君の宮が入り込む、それもほとんどを奪うなんて。
     身勝手で小さな怒りを押し殺した僕はルウイへと近づいた。
     右は完全に君の宮が占拠している。
     
    「ルウイ、紅茶は何がいい?」
    「そうね……ハーブティーなんてどうかしら?」

     何気ない様子でルウイの左側へ。
     僅かに考え込んだルウイは迷いながらもハーブを選択。
     いつもなら薔薇なのに。
     そう思いながらも頷くしかできなかった。

    「ここはいつも赤が多いですね」

     床、壁、天井。全てを見るように視線を動かす君の宮が呟いた。
     どこか小馬鹿にしたような声音に再び苛立つ。
  • 17 千本桜 id:RAy1AHw/

    2012-03-20(火) 18:36:58 [削除依頼]
    来ました。
    主人公ぇ…病みすぎでしょ!
    んーと…文自体はすごいものですが、まだ始まったばかりなので…ちょっと評価が難しいかもです。
    主人公は最初にも書いた通り病みすぎで、このまま殺人にするのか心理戦にするのかを考えさせられます。
    なので…「こんなバカなことを書くかよ!」というかもしれませんが…
    評価

    とさせていただきます。
    誠に申し訳ありませんorz
    では。
  • 18 如月 id:9PntkDR.

    2012-03-21(水) 16:19:20 [削除依頼]
    +千本桜さん
     評価有難うございました。
     詳しくはそちらで。
  • 19 如月 id:9PntkDR.

    2012-03-21(水) 16:35:28 [削除依頼]
    >16 「赤はルウイの好きな色です」    思わず反発してしまった。  ルウイの趣味を貶していいのは世界で只一人、僕だけだ……。   「ああ、なるほど……。赤は姫の……そう」  僕の嫌味にすんなりと頷いた君の宮。  一人勝手に呟くと、数回頷いた。  Я* 「それで、今日はどういったご用件で?」  愛用の赤いソファに座ったルウイは正面に座る君の宮へ尋ねた。  両手を膝の上にちょこんと乗せ、君の宮へと微笑んでみせる。  ルウイ本人は皆無といっていいほど気づいていないだろうが、その笑顔は反則ではないか。  いくら社交辞令の笑顔といえど、僕には見せてくれないくせに。 「愛する我が姫に会うのですぞ? 理由など必要ないでしょう」  さも当たり前と言わんばかりに言う君の宮。  恥じらいなどまったくない様子で体を前へと乗り出した。 「姫、今度旅行でも行きませんか? こんな場所に閉じこもっていては体に毒です」
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