青春。9コメント

1 sakigake id:4HqY.Gz0

2012-03-07(水) 16:16:49 [削除依頼]
友達
勉強
恋愛
家族

いろいろな壁にぶつかって
たくましくなっていく

私も ちゃんと
成長しているでしょうか

揺れる瞳はいつの日か
夢を抱いて輝くでしょうか

まっすぐに輝く瞳で
遠い未来を夢見ている
たくましい自分に
なれるでしょうか
  • 2 sakigake id:4HqY.Gz0

    2012-03-07(水) 16:26:28 [削除依頼]

    「彩〜!写真撮ろ!」
    中学の入学式、親友の優がかけよってくる。
    校門の前にふたりで並び、優のお母さんがカメラを構えた。
    「ハイ、チーズ」
    写真を撮ると、優はすぐにお母さんからカメラを受け取り、撮った写真を確認した。

    私は、写真に写るのが好きじゃない。
    目立ちたがり屋で、寂しがり屋だけど、太ってるから写真に写りたくない。
    写真に写る自分は、鏡で見るよりももっと大きくて、可愛くない。
    だから嫌なの。
    でも、それを顔に出したり態度に出したこともない。

    「相変わらず、彩ってば笑顔がいいよね〜」
    写真を見ながら優が言った。
    写真に写るのが嫌いで可愛くもないくせに、自意識だけは妙に高くて、私はいつも嫌だなーと思いながら最高の笑顔をシャッターへ向けている。

    そんな自分も、嫌いだった。
  • 3 sakigake id:4HqY.Gz0

    2012-03-07(水) 16:59:58 [削除依頼]
    次の日、初めての登校日のこと。
    教室に入ると、まだ見慣れない顔が並んでいた。
    入学式で一回見たきりのクラスメイトだ。
    まだ朝の学級の時間までは10分くらいある。
    それぞれ、友達と喋ったりして時間をつぶしていた。

    ふたつの小学校の卒業生が主な生徒となっているこの中学で、私のクラスは、小学校から同じだった子が少なかった。
    私が通っていた小学校は生徒の人数が少なめで、一クラス34人の中にたくさんいても8人程度。
    もちろん男女合わせてね。
    親友の優も違うクラスだった。
    小学校から同じだった子たちとも、幼なじみだったりで仲良しだけど、ちょうど私が登校してくる直前にみんなでトイレに行ってしまったらしく、私は一人ぼっちだった。

    私は、自分への自信のなさからか、初めて会う人に自分から話しかけられない。
    だから、一人で静かに本を読んで過ごしていた。
    相手から話しかけてくれれば、私は周りを驚かせるほど良く喋る子なんだけど。
    誰からも話しかけられないと、とことんネガティブになって、とことん暗くなる。
    今日も、そんな感じ。
    誰かが話しかけてくれることを、実は待っていたりするの。
    寂しがり屋だから。

    「なんか、寂し……」
    そう心の中で思ったとき、机の下から女の子の顔が現れた。
    「!?」
    驚いて立ち上がると、その子はニッコリと笑った。
    「びっくりした??ねぇ、名前なんていうの?」
    「えっと……高野彩、です」
    言われるがままに答えると、その子は立ち上がってまたニッコリと笑った。
    「いい名前だねぇ〜。こっちは絵里だよ、よろしく!」
    私が「うん!」と返事をするのと同時に、同じ小学校だった子たちが帰ってきた。
    「あ、彩ー!おはよ!」
    幼稚園からずっと一緒の多恵ちゃんが、私に向かって大きく手を振った。
    私が手を振り返すと、多恵ちゃんと一緒にいた由那、真嘉の二人も手を振ってくれた。

    それからは、席順で後ろの席だった兎美ちゃん、背の順で後ろだった佳奈、同じく背の順で前だった柚ちゃん……と、順調に友達は増えていって、次の放課のときには楽しくおしゃべりをしていた。
  • 4 sakigake id:r/iaocZ.

    2012-03-10(土) 16:33:43 [削除依頼]
    お昼休みのとき、私たちはそれぞれ通っている塾の話をしていた。
    それぞれが「あたしはここだよー」と塾の話をしていて、絵里と私が同じ塾だということが初めてわかった。

    私が通う塾は、3月から中1としてのクラスに変わる。
    中1からは成績順でA・Bクラスにわけられるんだけど、最初のクラスだけは、前からいる生徒がA、新入生がBクラスになる。
    絵里は新入生で私は小6からだから、クラスがわかれちゃったみたい。
    「次のテストでクラスが変わるから頑張ろうね!」
    絵里と私はそう言ってハイタッチをした。
    「いいなぁ、同じ塾ー」
    私たちを見てそう言ったのは、多恵ちゃんだ。
    多恵ちゃんはすごく頭が良くて、でもそんな感じには見えないくらい、馬鹿みたいに明るい子。
    通っている塾もとてもレベルが高いところだった。

    「それよりさ、みんな恋はどうなの〜??」
    多恵ちゃんの話をさえぎるように、由那が言った。
    由那は、小学生の頃から乙女思考で、ベタな少女マンガが大好きだった。
    好きな人がいない時期はないんじゃないかってくらい、いつも恋バナをしている。
    「私は、別に……」
    私がそう言うと、由那をはじめみんなが疑いの目を向けてきた。
    「なにその顔〜。ほんとだって!」
    私は必死に抗議するけど、誰も聞いてくれない。
    「いや、嘘だね。あれは絶対嘘だよ」
    「本当はいるんでしょ〜??」
    由那、多恵ちゃん、佳奈、柚ちゃんが目を輝かせている。
    「だからいないってばぁ」
    「もう、彩ってばつまんないんだから!」
    佳奈がそう言ったところでチャイムがなり、私たちは席に戻った。
    私の鼓動はいつもよりずっと速く動いていた。
  • 5 sakigake id:r/iaocZ.

    2012-03-10(土) 16:48:24 [削除依頼]
    授業中、先生の話なんて聞いてなかった。
    さっきの会話が忘れられない。
    好きな人、ね。
    作らないつもりだったの……。


    私なんかが、恋をしたって悲しくなるだけだと思ってた。
    小5のころ好きだった人に告白してから、ただ、ずっと怯えてた。
    バレンタインデーに告白して、ホワイトデーに返事は来なくて。
    フラれちゃったな、って思ってたら、たまたま道で好きな人に会ってしまった。

    き.もい!デ.ブ!

    素通りしようとしたときに、背後から聞こえる君の声。
    あぁ、そうか。
    私が想いを伝えても、私が恥ずかしそうに頬を染めても、可愛くなんてなれないんだ。
    恋してるまわりの友達みたいには、なれないんだ。


    いやなこと思い出しちゃった。
    入学して早々授業聞かないなんて、私も不真面目になったことだ。
    あれから1年たったんだ。
    もう好きな人はつくらないって泣きながら言ってたのになぁ。

    斜め後ろの席に座る、まだ名前も知らない男の子を気にしてる。
  • 6 sakigake id:r/iaocZ.

    2012-03-10(土) 17:09:01 [削除依頼]
    入学前、3月のはじめ。
    塾では今日から中学生。
    はりきって教室に入ると、見慣れた顔が並ぶ中、ひとりだけ初めて見る顔があった。
    男の子で、すごく、整った顔をしている。
    茶色がかった髪の毛に、少し厚めの唇。肌は黒くも白くもなくて、とても大人びていた。
    同じ塾の、違う校舎から来たのだろうか。
    Aクラスってことは、前からこの塾に通っていたのだろうけど、少なくとも私は見たことがなかった。
    授業中も休憩時間も、友達と話している時も、その男の子のことが気になってしょうがなかった。

    あ、あのエナメル……ここら辺で一番強いサッカークラブのやつだ。
    サッカーがうまいのかな。
    普通にしてるととても整っているのに笑うとぐしゃっと崩れる顔。
    生意気そうな喋り方。
    少し高めの声。
    すべてが気になった。

    でも、きっと初めて見る人だから。
    どうしてAクラスにいるのか気になっているから。
    だから、余計なことまで気になるんだ。
    そう思い込むことにして、このときの気持ちは誰にも言わずに黙っていた。

    それなのに、週に2回の塾に行く度、その男の子のことが気になってしまった。

    塾に来るとき、入り口にある機械にカードを近づけて出席をとるので、授業で出席をとることが滅多にない。
    だから彼の名前は知らない。
    自分から聞くなんてできないし、ずっと通っているうちにいつかわかるだろうから。

    そんな感じで1ヶ月が過ぎた頃、私の気持ちはまだ治まらなくて。
    ずっと、ずっと、ドキドキしてた。

    ……まるで、恋してるみたいじゃん。

    喋ったこともなければ名前も知らないのに、私は恋をしているの?
    自問自答の繰り返しだった。
    自分に聞いても答えなんてでないけど、誰かに話すことはもっとできなかった。
    誰にも言わなければ、その恋が終わってしまっても誰にも気づかれない。
    好きだったという事実さえ消してしまえる。
    私はそう考えていたから。
  • 7 sakigake id:r/iaocZ.

    2012-03-10(土) 17:21:38 [削除依頼]
    そして、入学式の日。
    はじめて教室にはいったとき。
    私のあとから教室に入ってきた男の子を振り返ると、あの男の子だった。
    時が止まった気がした。
    たった1秒目が合った時間が、とても長く感じた。
    3秒にも、5秒にも、10秒、20秒にも感じた。

    「彩、同じクラスだったね!」
    多恵ちゃんと由那と真嘉に言われて我に返る。
    「あっ、うん!よかった〜」
    もう一度だけ彼の方を振り返ってみると、もう友達に囲まれて笑いながら話していた。
  • 8 sakigake id:r/iaocZ.

    2012-03-10(土) 17:27:10 [削除依頼]
    訂正 >3 ×良く喋る子なんだけど。 ○よく喋る子なんだけど。 >7 ×男の子を振り返ると、あの男の子だった。 ○男の子を振り返ると__あの男の子だった。 細かいけど気になったので((汗
  • 9 sakigake id:r/iaocZ.

    2012-03-10(土) 17:39:11 [削除依頼]
    ごめんなさい! また訂正です(>_<) >1 ×私が通っていた小学校は生徒の人数が少なめで、一クラス34人の中にたくさんいても8人程度。 ○私が通っていた小学校は生徒の人数が少なめで、1クラス34人の中に私と同じ小学校の人はたくさんいても8人程度。
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