smile×smile12コメント

1 仁子 id:0k9RKK1/

2012-03-05(月) 19:21:59 [削除依頼]
私、多々野 菜帆。現在中?で、吹奏楽部。
「な〜ほ!早く部活行こ?」
この子は私の親友の、田野川 絵莉子。おんなじ吹奏楽部。優しい顔して実は結構物事はっきり言っちゃう人。
「私、今日日直だから、日誌書いて、職員室行かないとっ!」
「そうかぁ、分かった!じゃあ、先いってるね!」

日誌を書き終わり、職員室に向かおうと廊下を歩いてると、背中をボンッと押された。
「菜帆!今日部活でるか?」
この人は砂太 圭徒。私の、好きな人・・・
  • 2 仁子 id:0k9RKK1/

    2012-03-05(月) 21:22:49 [削除依頼]
    「うん、でもその前に、職員室行かないと。」
    「それじゃ、待ってるなっ!」
    圭徒は、明るくて、面白くて優しくて、みんなの人気者。クラスは違うけど、おんなじ吹奏楽部。
    職員室から出て、第2音楽室に行った。第1音楽室は、合唱部が使っている。いつも楽しそうな雰囲気なのに、コンクールとかは、絶対金賞か銀賞。吹奏楽部も、そうなればいいのに。
    「こんにちはぁ〜」
    「菜帆ぉ!待ってたよぉ!」
    この子は加藤 陽南。甘え上手で、可愛くて、彼氏もいる。
    「日直お疲れっ!月村ちゃんとやらないもんね!大変だったでしょ?」
    この子は水弥 杏樹。しっかり者で、仕切り役。
    「やっと来てくれた!菜帆、由奈先輩が、話あるみたいよ?1年生の廊下の所にいるって。」
    この子は、松川 来夏。私の1番の相談相手。大人っぽくて、色気もあるから、もちろん彼氏だっている。
    由奈先輩の、話って何だろう?
    言われた場所に行ってみると、由奈先輩がいた。声をかけようとしたら、先にあっちから声をかけてきた。
    「菜帆・・・」
    「こんにちは、話ってなんですか?」
    「菜帆さぁ、未樹のこと、好きでしょ?」
    は?と思った。私の好きな人は圭徒。未樹はただの気が合う男友達。
    「え・・・好きじゃないですけど?」
    「うそ。だって、そんな噂、いっぱい流れてるよ。菜帆は、未樹が好きだって噂。」
    由奈先輩のいっぱいって、信用できない。いつも話盛っちゃうから。
    「未樹は、ただの男友達です!好きなんかじゃありませんっ!」
    「・・・そう。だったらいいんだけど。」
    由奈先輩は、きっと未樹が好きなんだろう。私はすぐ分かった。由奈先輩、噂好きだから、後でどんな噂流されるか心配だな・・。
    「お帰り、何の話だった?」
    「・・・ううん、大したことないよ!それよりさぁ、由奈先輩って、好きな人とかいるの?」
    「うん。未樹だよ。・・っていうか、有名な話じゃん?」
    来夏がさらっと言った。そうなの!?と言ったら、絵莉子も陽南も杏樹もみんなうなずいた。
    「菜帆さぁ、情報得るの遅すぎ。そんなんだから、話題に入れないときあるんだよ?」
    杏樹が呆れたように言う。
    「まっ、それが菜帆のいいトコなんじゃない?ねっ!!」
    陽南が、かばってくれた。うん、でもね、私もこんな私、本当は嫌なんだよ?心の中で、言った。
    「はいはい、もうすぐ始まるから、準備しといてよ〜!」
    実湖部長が言う。は〜いという声が、響いた。圭徒、まだ来ないのかな?
  • 3 仁子 id:0k9RKK1/

    2012-03-05(月) 21:45:06 [削除依頼]
    バタン
    大きくドアを開ける音が聞こえた。
    「こんにちはっっ!」
    圭徒だ。私はきっと、にこやかになっちゃったんだろう。絵莉子が、
    「圭徒って、いつも元気だよねぇ。笑っちゃうww」
    なんて言ってきた。私は、嬉しくって笑ったんだけど。
    圭徒は女子にモテモテだから、陽南とか、彩乃ちゃんとか、可愛い子が超アピールしてる。2人とも彼氏いるのに。やっぱ可愛い子って、得だよね。
    私は、アピールなんて何していいかわかんないし、それを見てるだけ。いつか、違う子に圭徒がとられてしまう。そんなことくらい分かってる。でも、告白したことがない私が、どうアピールしろというの?どう告白しろというの?
    すると、圭徒と目が合った。最近よく目が合う」。私がいつも見てるせいなのかもしれないけど。
    「菜帆ぉ〜、こいつらどうにかしてくれよ。」
    陽南と彩乃ちゃんを指さして言う。私も、こんな風にベタベタしたいよ・・。
    「菜帆?お〜い、、な〜ほ!」
    「へ!?」
    「菜帆ってさぁ、普段はボケてて面白いけど、たまにぼーっとしてるよね。そういう時って、何考えてんの?」
    ・・・圭徒のことだよ。って、言いたかった。
  • 4 仁子 id:xUcdgvq/

    2012-03-06(火) 21:25:20 [削除依頼]
    「さ、そんなことより、定期演奏会の練習しないと!」
    「おうっ!!」
    そしてまた、第2音楽室に、素晴らしい音色が響き渡った。

    次の日
    私は教室に入った。隣は月村。私はこいつが大っきらい。毎日毎日うるさくて、人の気持ち、全然考えてないって感じ。
    そもそも私は、男子が得意な方ではなかった。男臭いあの汗のにおい、ギャーギャー騒ぐ声、目を輝かせて話す、男子同士のくだらないバカ話。私は全部が大っきらいだった。吹奏楽部、そして合唱部の男子には、女の子とおんなじように話せるんだけど。
    「ねぇ、お前ってさぁ、部活楽しいか?川上先生、怖いだろ?かわいそうにww楽器ばっかりピーヒャラピーヒャラ座りながら吹いてると、そのうち太るぞw」
    ・・・ほら、またきた。いちいちうるさいよ。私は吹部が大好きなのに。川上先生だって、熱血で一生懸命で面白い先生なのに。なにがピーヒャラよ、こっちだって上手く吹けるように、トレーニングしてるんだから。月村こそ、バスケ部でボールばっかりボンボン地面にたたきつけてるだけじゃない。ただ楽しみながら、へらへらした顔で部活を甘く見てる月村とはわけが違う。
    「そんなこと、ないよ」
    振り向くと、太一がいた。斎藤 太一。吹奏楽部。成績優秀。頼りになって真面目くん。
    「楽しいよ、吹部。ねっ?菜帆!」
    「う、、うんっ!!」
    私は少し戸惑った。太一がこんな風にかばってくれるの、初めてだったから。
    「おい、月村!音楽をなめんじゃねーぞ!吹部だって、合唱部だって、ちゃんとやってんだ!」
    この人は、赤梨 空弥。合唱部。明るくて、優しい。
    「いくら月村だからって、許さないぞっ!」
    「な、何だよ!って言うかお前、合唱部だろっ!関係ねぇよ!」
    「関係、ある!吹部と合唱部は双子みたいに仲がいいんだ!ほっとけない!」
    「・・・うっせぇなぁ、はいはい、分かりましたよどーも私が悪うございましたぁ!!」
    月村が去っていく。空弥は軽く、ピースした。
    「ありがとう。ほんと、私って月村大っきらい!」
    「はは、まぁ、ああいう奴だから。大目に見てやってくれ。」
    「うん・・。早く席替えしたいなぁ〜」
    昼休み。杏樹と教室を出てみると、沙耶乃と絵莉子、紗奈がいた。
    「何やってんの?」
    彼女たちの目線の先には、由奈先輩と未樹の姿があった。
    「由奈先輩、猛アタックしてるよねぇ・・。未樹ちょっと引いてるしね。」
    絵莉子が軽蔑的に由奈先輩を見つめている。
    「未樹にだって、好きな人いるしね、ちゃんと。」
    紗奈が言った。え、私知らないんですけど。
    「えっ?誰?」
    「それは教えてくれないんだけどねぇ。由奈先輩ではないらしいけど。」
    そうなんだ。未樹にもちゃんといるんだ、好きな人。
    「みんなそろって何してんの?」
    歩み寄ってきたのは圭徒、そして、合唱部の翼。
    「えっ、何々?もしかして合唱部俺だけ?え〜、超仲間外れじゃん!」
    圭徒がいいじゃんって言いながら、翼を逃がさない。
    「あ、そーいえばさぁ、吹部の定期演奏会って、もうすぐじゃん?俺ら合唱部見に行くからさぁ、俺らの合唱の演奏会も見に来てくんない?」
    「え〜、めんど・・」
    という杏樹の背中を私はばしんと叩き、「行く行く!」といった。
    「マジ?じゃぁ・・、」
    キーンコーンカーンコーン・・チャイムが鳴った。
    「やば!俺ら次、体育じゃね?」
    圭徒がそう言いながら、翼の手を掴み、引きずっていた。
    「じゃぁ、詳しいことは合唱部部長の、梨佳先輩に聞いてみてっ!!」
    そう言いながら、教室に入って行った。
  • 5 仁子 id:xUcdgvq/

    2012-03-06(火) 21:28:37 [削除依頼]
    「さ、そんなことより、定期演奏会の練習しないと!」
    「おうっ!!」
    そしてまた、第2音楽室に、素晴らしい音色が響き渡った。

    次の日
    私は教室に入った。隣は月村。私はこいつが大っきらい。毎日毎日うるさくて、人の気持ち、全然考えてないって感じ。
    そもそも私は、男子が得意な方ではなかった。男臭いあの汗のにおい、ギャーギャー騒ぐ声、目を輝かせて話す、男子同士のくだらないバカ話。私は全部が大っきらいだった。吹奏楽部、そして合唱部の男子には、女の子とおんなじように話せるんだけど。
    「ねぇ、お前ってさぁ、部活楽しいか?川上先生、怖いだろ?かわいそうにww楽器ばっかりピーヒャラピーヒャラ座りながら吹いてると、そのうち太るぞw」
    ・・・ほら、またきた。いちいちうるさいよ。私は吹部が大好きなのに。川上先生だって、熱血で一生懸命で面白い先生なのに。なにがピーヒャラよ、こっちだって上手く吹けるように、トレーニングしてるんだから。月村こそ、バスケ部でボールばっかりボンボン地面にたたきつけてるだけじゃない。ただ楽しみながら、へらへらした顔で部活を甘く見てる月村とはわけが違う。
    「そんなこと、ないよ」
    振り向くと、太一がいた。斎藤 太一。吹奏楽部。成績優秀。頼りになって真面目くん。
    「楽しいよ、吹部。ねっ?菜帆!」
    「う、、うんっ!!」
    私は少し戸惑った。太一がこんな風にかばってくれるの、初めてだったから。
    「おい、月村!音楽をなめんじゃねーぞ!吹部だって、合唱部だって、ちゃんとやってんだ!」
    この人は、赤梨 空弥。合唱部。明るくて、優しい。
    「いくら月村だからって、許さないぞっ!」
    「な、何だよ!って言うかお前、合唱部だろっ!関係ねぇよ!」
    「関係、ある!吹部と合唱部は双子みたいに仲がいいんだ!ほっとけない!」
    「・・・うっせぇなぁ、はいはい、分かりましたよどーも私が悪うございましたぁ!!」
    月村が去っていく。空弥は軽く、ピースした。
    「ありがとう。ほんと、私って月村大っきらい!」
    「はは、まぁ、ああいう奴だから。大目に見てやってくれ。」
    「うん・・。早く席替えしたいなぁ〜」
    昼休み。杏樹と教室を出てみると、沙耶乃と絵莉子、紗奈がいた。
    「何やってんの?」
    彼女たちの目線の先には、由奈先輩と未樹の姿があった。
    「由奈先輩、猛アタックしてるよねぇ・・。未樹ちょっと引いてるしね。」
    絵莉子が軽蔑的に由奈先輩を見つめている。
    「未樹にだって、好きな人いるしね、ちゃんと。」
    紗奈が言った。え、私知らないんですけど。
    「えっ?誰?」
    「それは教えてくれないんだけどねぇ。由奈先輩ではないらしいけど。」
    そうなんだ。未樹にもちゃんといるんだ、好きな人。
    「みんなそろって何してんの?」
    歩み寄ってきたのは圭徒、そして、合唱部の翼。
    「えっ、何々?もしかして合唱部俺だけ?え〜、超仲間外れじゃん!」
    圭徒がいいじゃんって言いながら、翼を逃がさない。
    「あ、そーいえばさぁ、吹部の定期演奏会って、もうすぐじゃん?俺ら合唱部見に行くからさぁ、俺らの合唱の演奏会も見に来てくんない?」
    「え〜、めんど・・」
    という杏樹の背中を私はばしんと叩き、「行く行く!」といった。
    「マジ?じゃぁ・・、」
    キーンコーンカーンコーン・・チャイムが鳴った。
    「やば!俺ら次、体育じゃね?」
    圭徒がそう言いながら、翼の手を掴み、引きずっていた。
    「じゃぁ、詳しいことは合唱部部長の、梨佳先輩に聞いてみてっ!!」
    そう言いながら、教室に入って行った。
  • 6 仁子 id:xUcdgvq/

    2012-03-06(火) 21:33:11 [削除依頼]
    あ・・なんかおんなじの二回やっちゃった・・。ごめんね!
    by:仁子
  • 7 仁子 id:2DDjYpv.

    2012-03-07(水) 19:49:25 [削除依頼]
    「こんにちはぁ♪」
    放課後、私と圭徒と絵理子は、合唱部が練習している第1音楽室に行った。
    「あっ!琴葉、梨佳先輩、いる?」
    「梨佳先輩?ちょっと待ってね〜・・」
    この子は波元 琴葉。合唱部で、極度な天然。可愛くて可愛くて・・吹奏楽部に来てほしいくらい!!
    「菜帆、梨佳先輩ね、今忙しいみたいだから、ちょっと中入って待っててくれる?」
    「うん、分かった。」
    私達三人は、第1音楽室に入った。
    「わ〜、久しぶりだぁ、第1音楽室!なんかやっぱいいねぇ・・」
    圭徒がはしゃぐ。
    「うふ、でも、吹部の部室と比べたら、殺風景でしょ?合唱部は、自分の体で声を出すから、体さえあればあとは何もいらないもん。だからこの部屋にも何もない。」
    言われてみれば、そんな感じがする。でも、毎日にぎやかで和気あいあいとしている合唱部は、部屋に何にもなくたって関係ない感じがする。うるさくてたまに先生に怒られる時があるくらい。
    「あら、菜帆ちゃんに絵理子ちゃん、圭徒くんじゃない!久しぶりね!」
    「こんにちは!梨佳先輩!」
    「今日はどうしたの?」
    「あの、今週の日曜日、合唱部の演奏会あるらしいですね。それで、私達吹部も見に行きたいんですけど・・。」
    「ホントッ!?嬉しい〜♪えっとね、午前の10時から始まるんだけど、私たちの出番は午後の1時くらいかな?場所は、若葉大ホールだから!タダだから絶対来てね!待ってるから!」
    「はいっ!行きます!」
    「私達も、吹部の定期演奏会、全員で見に行くから♪」
    「ぜ・・・全員ですか!?」
    「うん!楽しみにしてるね♪」
    「ありがとうございます!練習頑張ってください!」
    「ありがとぉ!バイバイ☆」
    ほんわかした雰囲気の合唱部の部室を出て、つられてニコニコしながら吹部の部室に行くと、暗い雰囲気が漂っていた。
    「ど・・・どうしたの?」
    私と絵理子が聞いた。すると彩乃ちゃんが、
    「由奈先輩が、怒ってる・・。」
    ・・・これは大変だ。由奈先輩が怒ったら、とんでもないことになる・・。これには部長の実湖先輩も、頼りになる真綾先輩も、いつも雰囲気を和ませてくれるほわほわした静穂先輩も、黙ったままだった。
    やばい。一体何に怒っているのだろう・・。
  • 8 仁子 id:2DDjYpv.

    2012-03-07(水) 22:30:48 [削除依頼]
    「菜帆、あんたが原因、らしいよ・・。」
    沙耶乃が申し訳なさそうに私に言った。
    「・・・え・・・?」
    どうして?私、何もしてない。なんで?私が原因なの?この暗い雰囲気は、全部私が原因なの?
    「私・・・何かした?」
    すると、由奈先輩が私の方に寄ってきた。
    「菜帆、私あんたのこと、大っきらいだから!」
    「どうしてですか?私、何かしましたか?教えてくださいよ!」
    「私が未樹のこと好きなの知ってるくせに・・!」
    「それがなんですか!?私に何の関係があるんですか!」
    「未樹は、あんたのことが、菜帆のことが、好きなのっっ!!」
    ・・・え?どういう・・・こと?
    私は未樹の方を見た。うつむきかげんで、黙っている。
    「み・・き?ほんとなの?」
    しばらく黙ったままだった。でもそれから、
    「うん、そうだよ。僕は菜帆が好き。春からずっと。」
    本当?そんなこと、急に言われても困る。だって私の好きな人は、圭徒だから。
    私は第2音楽室を飛び出した。・・・圭徒は、どんな顔してただろう?

    「ちょ・・・菜帆っ!!」
    来夏が追いかけてくる。私は走った。転んで、泣いた。痛くて、苦しくて、うずくまって泣きじゃくった。
    「菜帆・・。」
    「・・・来夏・・・教えてよ、私はどうすればいいの?」
    来夏は黙ったままだった。

    次の日、私はいつも通り学校に行った。すると、まず杏樹が声をかけてきた。
    「菜帆ぉぉ〜!ねぇ大丈夫っ?昨日どうしたの?あれから、元気出して?ねぇ・・、」
    「だ・・・大丈夫だからっ!うん、ありがと。」
    「でもぉ〜・・。」
    自分の席に着くと、月村がなんかしゃべってきた。
    「☆□♪!*@〜〜?」
    聞く気ないから、なんて言ってるかも分かんない。とりあえず、無視しとく。
    1時間目が終わり、2時間目の前に私はトイレに行った。次は体育だから、急がないと・・。
    その時。未樹に会ってしまった。私が今絶対会いたくなかった人に、会ってしまった。
    「未樹・・・」
    「菜帆っ!ちょっと来て!」
    私はぅどぉ掴まれ、屋上に連れて行かれた。
    「菜帆、昨日はごめん・・。僕、ちょっと出しゃばっちゃった。」
    「未樹は悪くないよ。私が勝手に泣いちゃっただけだし・・。」
    「えっ!?泣いたのっ!?ちょ・・ほんとごめん・・。」
    「あ・・いや、泣いたって言うかぁ、ちょっとだよ、ちょっと!それよりその前、私がいなかったとき、由奈先輩と何があったの?」
    「うん・・、昨日ね、僕、由奈先輩に『体育館の前に来て』って耳打ちされて、僕行ったんだ。そしたら、『未樹が好きです。付き合ってください。』って言われて・・。でも僕、菜帆が好きだったから、菜帆が好きだから付き合えません。ごめんなさい。って言った。そしたら由奈先輩、走ってっちゃって・・。僕が戻ると、超暗くて・・。そこに菜帆たちが帰ってきたわけ。」
    ・・・納得。
    「僕、菜帆のこと好きだよ?これは、嘘じゃないから。」
    「ありがとう、でもね未樹・・・」
    「私は圭徒が好きなの・・・でしょ?知ってるよ。そんなことくらい。だから内緒にしときたかったんだけど。かっこ悪いから、片思いなんてさ。」
    「未樹・・・ごめんねぇぇ〜・・。」
    私は未樹が大好き。でもそういう好きじゃないの。でも、未樹のこと、好きだからね。大好きだから。ごめんね。
    「菜帆、泣かないでよ。僕どうすればいいか分かんないよ。」
    おろおろしてる未樹に、笑い顔を見せた。未樹はほっとした様子だった。
    「未樹のそういうとこ、私好きだから!・・・あぁっっ!!授業忘れてたぁ!どーしよー!!」
    「あっ!僕も・・初めてのさぼりだ!!」
    私と未樹は、2人で笑った。
  • 9 仁子 id:6gBB8LA.

    2012-03-08(木) 19:47:08 [削除依頼]
    「か・・・覚悟はいい?」
    「うん・・。よしっ!大丈夫!」
    放課後、私は来夏と一緒に第2音楽室へ行った。私はあの後、体育の先生に叱れ、友達に何があったのかとしつこく聞かれ、散々な目にあった。そのことを、来夏にだけ教えた。最初から最後まで全部教えた。来夏は最後まで真剣に、黙って聞いてくれた。
    「こんにちはぁ!!!!!!」
    自分でも驚くほど、明るい声が出た。一瞬シーンとなって、まずいかなって思ったけど、みんな笑顔でこんにちは!って言ってくれた。由奈先輩以外は。
    「菜帆・・ちょっと。」
    実湖先輩に呼ばれた。
    「由奈のことだけど、あんま気にしなくていいから。あの子もめんどくさい性格だよね。菜帆は何にも悪くないのに。だから、いつもの菜帆らしくね!」
    「はい!ありがとうございます。」
    肩をポンポンと叩かれて、実湖先輩はその場を離れた。本当は、すごく気にしてた。由奈先輩のこと。だから、実湖先輩に言われた時は泣きそうになった。あんなに優しくされたら、私泣いちゃうよ。
    菜帆のままでいい。そう言われたんだから、そうさせてもらう。
    いつものように、杏樹や陽南、絵理子としゃべっていると、圭徒と目が合った。わたしはどんな顔をすればいいかわからなかった。すると圭徒は、ニッと笑い、ピースしてくれた。
    ピース
    私はピースが好きだピースすると、元気が出る。
    「はいみんなぁ、ちょっと聞いてね」
    実湖先輩が言った。
    「明後日、若葉大ホールで、合唱部の定期演奏会があるから!みんなで行くよっ!プリント作ってきたから、時間はちゃんと守って集合してね!」
    明後日か。楽しみだな。合唱部は何回も全国大会いってるもんな。他の学校からもさぞかし尊敬されてるだろうな。
    思えば私は見学の時に合唱部を見なかった。吹奏楽部を最初に見学しに行って、かっこよかったから即吹奏楽部に決めた。最初に合唱部を見学していれば、今頃私は合唱部だったかもしれない。
    「はーい、じゃあプリントしまってぇ!練習始めるよっ!」
  • 10 仁子 id:nRoC7Lh/

    2012-03-11(日) 13:44:10 [削除依頼]
    日曜日
    私達は電車に乗っていた。吹部は全部で30人くらい。これが全員で一気に移動すれば、目立つこと目立つこと・・。いろんな人がこちらをちらちら見ている。
    「みんなで出かけるのっていいよねっ☆」
    来夏がうきうきして言う。来夏はこーゆうの好きだからね!
    終点までのって、次は地下鉄で終点まで。私達の住んでる所から、若葉大ホールはすごく遠い。
    地下鉄を降りると、見慣れない風景が広がっていた。
    「わぁ♪都会ってカンジ!!」
    「遊びたぁぁい☆」
    私服でおしゃれしてきた私達はすごく興奮した。
    「落ち着いてー!今から若葉大ホール行くんだからね!遊びに行くんじゃないよ!」
    実湖先輩が言った。
    「じゃあ、並んでー!!」

    歩いて5分くらいすると、大きい建物が見えた。白と黒でできている、真新しいきれいな建物。合唱部はこんなところで演奏ができるのか・・。
    中に入ると深井先生に会った。合唱部の顧問の先生だ。
    「こんな遠いところまで!大変だったでしょ?入って入って!」
    せかされて演奏するステージの中に入ると、映画館みたいに広くて、席も多いし、ステージも広かった。
    「すごぉぉい・・」
    未樹があっけにとられている。
    「好きなところ座ってねー!」
    私は杏樹、絵理子、陽南、来夏、彩乃ちゃんと並んで座った。私の横は絵理子、そしてもう片方は・・圭徒だった。
    「楽しみだなぁ、合唱部」
    「うん、全国大会いってるもん!絶対どこよりもうまいよね!」
    圭徒と喋るの、なんかやっぱり好きだな・・。
    ふと後ろを見てみると、沙耶乃と紗奈と葵が楽しそうにおしゃべりしていた。そのもういっこ後ろには、由奈先輩と、未樹がいた。
    由奈先輩、まだ未樹のこと諦めてないんだ。未樹のこと、気の毒だけど・・。
    「これより、午後の部を開始したいと思います。」
    アナウンスが流れた。
    最初は掘見中学校だった。吹奏楽部では、私達のライバル。強さも同じくらいで、人数も同じくらい。合唱部は、すごく人数が少なかった。15人くらいだろうか。全員女子で、「女声合唱」というものらしい。
    次は赤野耶中学校。この中学校には吹奏楽部はないが、合唱部はすごく多い。なかなかの強さだという。「混声合唱」、つまり、女子男子どちらもいるということ。やっぱり男子がいたほうが、インパクトが合って迫力がある。
    「次は、架ヶ原中学校です。曲は世界の約束と、花です。」
    いよいよ私達架ヶ原中学校合唱部の出番だ。良い姿勢でステージに出てくる。自信に満ち溢れた表情だった。指揮の深井先生と、伴奏の3年生の玲子先輩が同時にお辞儀すると、大きな拍手が広がった。
    ・・・すごい
    私は呆気にとられた。すごいと、ただすごいとしか思えなかった。男声、女声が美しくはもり、強くなるところ、弱くなるところがはっきり表現されている。詞の言葉もはっきりと聞こえてくるし、何より歌に表情がある。30人あまりの人が、一体化して、美しい音を自分の体で奏でている。
    やっぱり、全国級だ。正直、前の2つの学校とは比べものにならないくらい上手い。じっと聞いていられる。もっと聞きたいと思える。すごい歌だと思った。
    2つの曲が終わった後、盛大な拍手がまきおこった。私は心から拍手した。素晴らしいと思った。
    「すごかったねぇ、合唱部。」
    絵理子がきらきらした目でこちらを見ながら言った。
    「やっぱ全国大会行ったって感じだよね!いいなぁ、、」
    尊敬って感じだ。毎日隣で練習している合唱部のみんなが、今は遠く離れているように感じる。私達とはかけ離れた存在に思える。
    「菜帆さぁ、この後すぐ帰んの?」
    圭徒が聞いてきた。
    「うん。私はこの後用事あるからすぐ家に帰らないと。」
    「私も。テスト勉強しないとぉ・・。」
    絵理子が言った。
    「でも、陽南と杏樹とかは、遊んでから帰るって言ってたけど、圭徒も遊んで帰ったら?」
    「・・・いや、俺も帰る。」
    「えー?なんで?せっかくこんな都会まで来たのに?」
    「うん。俺もテスト勉強しないと。」
    私達は他のみんなと別れて、若葉大ホールを後にした。
    もうすぐ、夏がやってくる。
    そして期末テストももう少しか。
  • 11 仁子 id:kDS5yu0/

    2012-03-13(火) 21:17:09 [削除依頼]
    今日は部活がない。
    そう、テストが1週間前に迫ってしまったのだ。昨日までの楽しかった放課後はどこへやら・・。
    「え〜っとぉ、X=12だからぁ、yはぁ・・」
    1人でぶつぶつ言いながら、問題を解いていく。
    もともと私は勉強が嫌いだ。
    楽しくもない勉強もわざわざ好んでやるはずないし、やろうと思って机に向かっても、全然やる気になれない。小学生の頃はもう無くなればいいのにと思ってた。
    でも、中学生になって少しだけ好きになった。勉強が楽しいと思えるようにもなった。
    私の1番好きな教科は英語だ。英語はただの言葉だと思って勉強すればいい。そう思ったら簡単だった。
    「も〜いいっ!英語やるもんねぇだっ!」
    私は数学のノートをパタンと閉じ、英語のノートを開いた。
    Q1私の姉は今、ピアノを弾いています。
    Мy sister is playing the piano now.
    うん、簡単、簡単
    Q2なつみは日曜日に公園へ行きませんでした。
    Natumi does not go to park on Sunday.
    オーケー、楽勝
    Q3かずみはこうたが好きです。
    Kazumi likes Kouta.
    ・・・好きです、か。
    I like Keito.How abouto you?
    Мe too.Ilike Naho.
    私はノートの片隅にこう書いてみた。
    「こんなの、変な人がするただの妄想じゃん・・。」
    あ〜あ、圭徒に会いたい。みんなに会いたいなぁ・・。
    こんな欲望を抑えきれず、杏樹にメールしてみた。
    『テスト勉強、進んでる?みんなに会いたいよぉ・・。』
    迷惑だよね〜・・。ごめんね、杏樹。
    ♪〜♪〜♪〜♪メールだ。
    『全然進んでない!ねぇ、息抜きとして、ちょっと外出てみようよ!馬尻公園に来て!みんなも誘ってあげるからさっ!』
    意外な返事・・。でも、嬉しかった。
    『今すぐ行くっ!!待ってて!絶対だよ!』
    私は返事して、ジャンバーを着て、ママに見つからないようにそっと家を出た。
  • 12 仁子 id:/mGR2Zw1

    2012-03-14(水) 20:44:53 [削除依頼]
    馬尻公園は私の家から約10分歩くとある普通の公園。走ったら5分もかからない。
    「菜帆ぉ!」
    馬尻公園に着くと、杏樹が声を上げた。
    「会いたかったぁ、菜帆♪」
    「私も、会いたかったよ!杏樹♪」
    2人でいちゃいちゃしていると、後ろから声がした。
    「2人とも、仲良すぎ。もしかして私、お邪魔だったりして?」
    振り返ると来夏がいた。
    「来夏ぁ♪」
    「来夏だけじゃないよ!来夏が来るってことはぁ・・」
    「彩乃ちゃんっ!!」
    「みんないるぅ!久しぶり☆」
    「沙耶乃!紗奈!」
    みんなそろってる!杏樹一体どれくらい呼んだんだろう・・?
    「どんどん来るね!みんなヒマしてたんだぁ☆」
    「ねぇ、まだ来るの?」
    「うん!なんたって、吹部&合唱部、ほぼ全員呼んだからね!あっ!1年生だけだよっ♪」
    ・・・杏樹ったら、やることダイナミックなんだから(汗)
    「ママに見つかりそうだったよぉ〜・・。」
    「絵理子だぁ♪」
    「わぁ☆めっちゃいるじゃん!」
    「陽南!待ってたよぉ♪」
    「・・!?なんでこんないるの!?」
    「圭徒じゃん♪なんでって、私がみんな呼んだから☆」
    「・・・さすが杏樹だな」
    その後、太一、未樹と来て、合唱部の空弥、翼、琴葉・・
    「oh!すっごぉィ☆」
    この子は合唱部の鈴木 エリカ。アメリカ人と日本人のハーフ女の子。髪の毛はふわふわカールで、鼻が高くて目がパッチリ。やっぱり超美人!
    「何人いるの?すごくない!?どおりで杏樹が私のことを珍しく呼ぶわけだ。」
    この子は吹部の永久 皆実。ちっちゃくて可愛がられている。
    なんだかんだで、結局集まったのは、全部で50人くらい。ほぼみんな集まってきた。
    「え〜、コホン。では・・。」
    仕切り役の杏樹が話し始めた。
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