腹黒生徒会長と、玩具。13コメント

1 九曜 id:a30/b4K/

2012-02-29(水) 09:49:12 [削除依頼]

「お願いっ!!わたしの代わりに学校行って」

それが全ての始まりだった。
  • 2 九曜 id:a30/b4K/

    2012-02-29(水) 09:52:54 [削除依頼]

    一応、BLです(汗)
    普通の学園モノっぽいですけど、中盤から絡んで来ると思います。
    苦手な方や意味を知らない方は回れ右して下さいw
  • 3 九曜 id:a30/b4K/

    2012-02-29(水) 09:57:43 [削除依頼]
    01


    「お願いしますっ」


    5月のある日の朝。
    姉貴の結衣はフローリングの床にスライディング土下座した。


    「頭上げろ」

    「え、じゃあ」


    顔を上げた姉貴は期待の眼差しを俺に向ける。


    「お前の小遣い、3ケ月分くれるなら、やってやる」

    「鬼っ」


    涙目で姉貴は叫んだ。
  • 4 はっぴぃ☆ id:MYEUUx71

    2012-02-29(水) 10:20:35 [削除依頼]
    九曜さん。
    おもしろそうですねっ★
    BLですかぁ////
    楽しみです*♪
    がんばってください!!!!!!
    また来まーす(* ̄▽ ̄*)ノ"
  • 5 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:12:34 [削除依頼]

    はっぴぃ☆さん

    コメントありがとうございます!!
    頑張ります^^
  • 6 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:22:33 [削除依頼]

    そして、翌日。
    俺は姉貴の通っている高校にいた。
    姉貴の“格好”で。


    「結衣?」


    ビクッ

    恐る恐る振り返ると、巻き髪の美人が首を傾げて立っていた。


    「あなた、結衣、よね?」


    もうバレそう何だが。


    「……、」

    「何か可愛くなってるから、人違いかと思った。けど、やっぱ、結衣何だよね」

    「そ、そう、だよ」


    何とか裏声で姉貴の声真似をする。


    「そうよね。てっきり、あたし、結衣の弟サンが結衣の出席日数を稼ぎに女装して来てるのかと思ったけど。違うわよね?」


    怖いわ、この人。
    勘が良過ぎる。


    「ち、違うよ。そんなわけないじゃん」

    「ええ。そう――ね」


    巻き髪の美人は俺を見て微笑んだ。
  • 7 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:30:33 [削除依頼]

    姉貴のクラスは2年B組。
    如何やら、この巻き髪の彼女も同じクラスらしい。
    結衣って呼び捨てしてたし、仲が良い友達なのだろう。


    「そう言えば、結衣の弟サン、元気にしてる?」


    教室に着き、姉貴の席(それは本人から聞いていた)に座ると、また巻き髪の彼女が話し掛けて来た。
    これ、絶対に疑ってるよな。


    「げ、元気だよ」

    「だろうね。結衣は病弱だけど、弟サンは違うんでしょう?」

    「みたいだね」

    「ところで、結衣」

    「な、何かな」

    「さっきから、あたしの名前、全く呼んでないけど。何で?」


    ――終わった。
    俺、この人の名前、知らねえ。


    「た、偶々だよ」

    「……そう」

    「あ、詩織ちゃんに結衣、おっはよー」


    教室にハイテンションそうなツインテールの女子が入って来る。
    詩織ちゃん――あ、この巻き髪の事か。
    だが、結衣は詩織ちゃんの事をなんて呼んでいたのだろう。
    向こうは結衣って呼び捨てだから、姉貴も詩織と呼んでいたのか?


    「結衣?」

    「なっ、何?」

    「やっぱり、あなた、様子おかしいわよ。体調悪いの?だったら、保健室に」


    そ、そうだな。
    このままいたら、墓穴掘るだけだ。


    「かも知れない。じゃ、じゃあ、保健室行って来るね、詩織ちゃんっ」


    俺は慌てて教室から出た。
    ……って、俺、今、詩織ちゃんって言った?
  • 8 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:33:00 [削除依頼]

    ――Another side

    「ねえねえ、詩織ちゃん、結衣、何処行ったの?」

    「保健室よ」

    「あ、やっぱ、しんどかったんだね。通りで、ちょっと様子がおかしかったわけだ。私、挨拶したのに無視するし」

    「そうね。様子、おかしかったわね。あたしの事、ちゃん付けで呼ぶし」

    「……え?」

    ――
  • 9 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:43:24 [削除依頼]
    02


    教室を出てから。
    俺は重大な事に気付いた。
    ……保健室って、何処だ?
    流石にそれは姉貴から聞いてなかった。
    如何すりゃ良いんだよ。


    「そこの女子生徒っ」


    俺の事、か。
    振り返ると、偉そうな黒髪の男子がいた。


    「通行の邪魔だ。退けっ」


    黒髪学ランの男子は俺を睨み付ける。
    本当に偉そうな奴だ。


    「ったく、糞.が」


    物々と呟きながら、ソイツは俺を横切って廊下を歩いて行った。
    あまり聞きたくないのだが、コイツなら、保健室の場所、知ってそうだな。


    「あ、あのっ」

    「あ?」

    「保健室って、何処にあるか知ってますか?」


    思い切って聞くと、男は怪訝そうな顔をした。


    「お前、俺と同じ2年だよな?何で知らねえの?」

    「……す、すみません。やっぱ、良いです」

    「この校舎の1階」

    「え」

    「――の突き当たり」


    そう言って、男は行ってしまった。
    意外に良い奴だったのか。
  • 10 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:50:59 [削除依頼]

    ――Another side

    昼休みになっても、結衣(偽)が教室に戻って来る事はなかった。


    「ねえ、詩織ちゃん」


    購買で買って来たパンを食べていると、葵がツインテールを揺らして、あたしの席までやって来る。
    高2にもなって、ツインテールとか、有り得ないんだけど。
    って、この子を見る度に思ってしまう。


    「結衣、心配だね。鞄あるから、早退してないんだろうけど」


    葵は俯く。


    「それ食べたら、保健室行かない?」

    「え、葵、行くの?」

    「詩織ちゃん、結衣が心配じゃないの?」


    本物の結衣なら、心配してたけど。
    今の結衣は偽物だろうし。


    「まあ、良いんじゃないの?そっとして置けば。寝てるの起こしたら、迷惑でしょう?」


    結衣(偽)も、その方が喜ぶだろうし。
  • 11 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 11:56:59 [削除依頼]

    ついに午後の授業も終わり、放課後になった。
    流石に結衣(偽)を放って置くわけにも行かない。
    あたしは教室に置きっ放しの結衣の鞄を保健室まで持って行った。

    ガラガラッ

    保健室の引き戸を引くと、寝息が聞こえた。


    「結衣?」


    ベットに近付き、閉まっているカーテンを開けると、結衣(偽)は気持ち良さそうに寝ていた。
    この子、朝からずっと寝てるの?


    「もう授業終わったわよ」

    「……ん」


    声を掛けると、結衣(偽)の瞼が微かに動く。
    確かに本当に最初は結衣に見えた。
    けど、決定的に違う所がある。


    「あー、えーと、詩織ちゃん。お、おはよう」


    櫻木結衣はそんなに可愛くない。
    顔、じゃなくて、性格が。
    あたしの前だともっと毒舌ばっか吐く猫被りな子だから。


    「……ねえ、結衣の弟サン。結衣は今、如何してるの?」
  • 12 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 12:06:50 [削除依頼]


    結衣(偽)ならぬ、弟サンから、愛想笑いが消え去った。


    「やっぱ、バレますか」

    「生憎、あたし、結衣とは親友なのよ」

    「そうですか。じゃあ、これ、黙っててくれますよね?」

    「……ええ」

    「実は姉貴、今は入院してて」

    「また身体、壊したの?」


    弟サンは頷く。


    「だから、3ヵ月、姉の代わりに学校行ってるんです」

    「何で?あなただって、学生だし、学校あるでしょ?」

    「嫌、俺の学校は何とかなるんで。姉貴は4月も半分以上休んでたし。このままこの調子が続く様じゃ、出席日数足りなくて進級出来ないでしょう?」

    「そうね。この調子だと、留年まっしぐらね」


    くすりとあたしは笑う。


    「でも、あなた、かなりのシスコンね。普通、姉の為に女装してまで来る?有り得ないわよ」

    「……」


    否定しないのか。


    「ま、黙って置くわ。で、弟サン」

    「はい?」

    「あなた、何歳?」

    「高1ですけど」

    「へえ。1歳年下なんだ。背、低いから、中3かと思った」


    容赦なく言うと、弟サンは嫌そうな顔をする。
    コンプレックス何だろう。


    「まあ、3ケ月間、仲良くしましょうよ。あたしは久木詩織。詩織で良いわ」

    「はあ」


    弟サンは戸惑っている様だったが、ぎこちなく、


    「よろしく、お願いします」

    そう言った。

    ――
  • 13 九曜 id:yrF3Ikp0

    2012-02-29(水) 12:09:20 [削除依頼]

    登場人物

    櫻木悠(さくらぎ はるか)
    高1。
    演技力はある方。

    櫻木結衣(さくらぎ ゆい)
    高2。
    悠の姉。
    病弱。

    黒宮三咲(くろみや みさき)
    高2。
    生徒会長。

    久木詩織(ひさき しおり)
    高2。
    結衣の親友。

    立花葵(たちばな あおい)
    高2。
    ツインテール。
    結衣と詩織の友達。
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