君の手のひら。12コメント

1 めーぷる id:XayXGM4.

2012-02-28(火) 17:51:29 [削除依頼]
先輩の大きな手のひら。 私の手を包んで、離さなかった手のひら。 ずっと一緒、だなんて。 嘘なら言われたくない。 >>2 作者あいさつ!
  • 2 めーぷる id:XayXGM4.

    2012-02-28(火) 17:57:38 [削除依頼]


    こんにちは、めーぷるです!
    恋のお話書こうと思います(ω)*
    きゅん、…ってなるようなものを頑張って書きますっ。
    更新率は低めですが…
    読んだらこめくれると嬉しいです!


    よろしくお願いします★!
  • 3 めーぷる id:XayXGM4.

    2012-02-28(火) 18:09:49 [削除依頼]


    ねぇ、唯……。

    不意に後ろから声が聞こえる。

    「……誰?」

    後ろを振り返り、問いかけてもそこには真っ白な雪景色が広がっているだけだ。
    沖田先輩、と呟いてみるのも今となっては無駄なことで。
    いつも変わらないその景色があるだけだった。

    高校受験もみんなより一足先に終わり、毎日暇を持て余していた。
    確かな目標がなくなり、心のスペースに空きができてからの別れ。

    私の心は、空っぽだ。
  • 4 めーぷる id:cvbvUPs.

    2012-03-03(土) 16:26:32 [削除依頼]

    私が沖田先輩と別れたのは一週間前のこと。
    丁度、二人が付き合い始めてから一年が経った日だった。


    「俺、唯のこと幸せにできない。
    ……だからさ、別れよ?」


    二人で手を繋ぎながら、
    駅前の商店街を歩いていた。
    バレンタインが近く、人が混みあっていたので、
    私たちは近所の公園に避難した。
    古ぼけた東屋の中にはいり、一息。
    ……沖田先輩が買ってくれたココアを飲みながら。 


    別れ話は突然切り出された。
    それまでの穏やかな表情が、
    氷のように冷たく、どこか儚い表情に変わった。

    「嫌だ……っ! なんでっ!?」
    「……」
    「私、先輩が……大好きなのに」
    「……」

    先輩は口を開こうとしない。
    鼻のあたりが熱くなってきたのを感じ、私は俯いた。
    もし泣いてしまったら、
    別れを認めちゃうような感じがして。

    「私は、先輩といれるだけで……幸せ、なのに」

    小さな小さな声で、ぽつんと呟いた。

    「……ごめんね」

    ご、め、ん、ね? なんで? 


    ……ごめんって謝るくらいなら、
    別れないでほしい。


    「俺はすごくすごく唯のことが、
    ……好きだったよ」

    そう言って先輩は、私の額に口づけを落とし、その場を去った。
  • 5 めーぷる id:cvbvUPs.

    2012-03-03(土) 16:41:04 [削除依頼]

    「せん……ぱい?」

    ついさっきまで沖田先輩と繋いでいた
    手の温もりは残っているのに、
    私の隣には誰もいなかった。

    「先輩……っ!」

    誰もいない公園に、私の声が響く。
    私はずっと我慢していた涙が溢れだし、
    私たちの関係が壊れてしまったのを確かに悟った。

    裸の木々がざわめき、
    日は完全に沈んでしまった。
    それでも、私は泣き続けていた。
  • 6 めーぷる id:cvbvUPs.

    2012-03-03(土) 16:46:29 [削除依頼]
    >4+5 は、過去のおはなしでした。 分かりづらくてすみません… 次から現在のお話に戻ります、
  • 7 めーぷる id:cvbvUPs.

    2012-03-03(土) 17:11:46 [削除依頼]

    ……翌日、学校にて。

    「ゆいぽん、暗い顔してどうしたのさー。
    らしくないぞーっ!」

    ぽんっと肩を叩かれ、はっと我に返った。

    「……え? あぁ、ごめんごめん」
    「ほーら。笑顔笑顔っ」

    私をゆいぽんと呼ぶ、
    彼女の名前は一ノ瀬優那。
    私、新川唯の数少ない友人。
    優那はその中でも親友と呼べる大切な人だ。

    「またあのこと考えてたの?」

    優那が心配そうに私の顔を覗きこむ。

    「……うん。
    まだ、別れたって言う実感、わかなくって」
    「そっか。……あ、次移動教室だ。
    気を取り直してれっつごー!」

    明るい声で、優那は言う。
    多分、元気がない私を気にしてくれているのだろう。
    そんな親友に感謝の気持ちをこめ、
    笑顔をつくった。

    優那も笑顔で返してくれる。
    元気出して! ゆいぽんっ!
    そんな声がその笑みから伝わってくるようだった。
  • 8 めーぷる id:cvbvUPs.

    2012-03-03(土) 17:21:18 [削除依頼]

    今日の更新はこれでおわりにしときます.

    感想、あればよろしくお願いします*
  • 9 ダッフィー♪ id:ElwNZ6T/

    2012-03-03(土) 19:32:40 [削除依頼]
    再新頑張ってください!!
  • 10 you id:khftgBZ/

    2012-03-03(土) 23:04:51 [削除依頼]
    頑張ってくださいぃ!
  • 11 めーぷる id:Rgeu6qh1

    2012-03-04(日) 03:57:37 [削除依頼]
    >9+10 ありがとうございます! 頑張ります^^
  • 12 めーぷる id:Eq1iAMY.

    2012-03-05(月) 15:52:05 [削除依頼]

    廊下を二人で急ぎ足で進んでいた。
    次の授業の国語は、図書室で行う。
    この校舎4階の西側にあり、
    夕日を眺めるのには絶好の場所だ。

    わたしにとって一番落ち着く場所であり、
    ……沖田先輩との思い出が詰まった場所でもある。


    やっと、図書館前の廊下にたどり着く。
    図書委員によってたくさんの飾り付けがされた壁。
    最近図書室に来る人が減少しているので、
    少しでも明るく華やかな雰囲気にしているのだそうだ。

    「図書室ってさ……、
    沖田先輩が図書委員長になってから
    雰囲気がらりと変わったよねー。
    図書室来る人が多くなった、
    って涼風先生が喜んでた」

    そ、それは沖田先輩に報告だっ!
    ……って、無理か。
    もう彼女じゃないし。


    私は引き戸を開けた。
    がらがら……という音が廊下に響いたとき、
    たくさんの古い本の匂いと生温い風が私たちを包み込んだ。

    懐かしいその匂いに、少しばかり頭がぼうっとなった。
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