わたしは頭がおかしい.69コメント

1 奏楽 id:vt-QaimcFZ.

2012-02-18(土) 22:34:03 [削除依頼]



愛って、限りなく理不尽。
  • 50 サクラ id:4oq8rIP.

    2012-08-05(日) 19:05:29 [削除依頼]
    面白いです!!
    一気読みしました!

    これからも更新頑張ってください!
  • 51 ちなみ id:7ZPyjWc.

    2012-08-05(日) 22:00:44 [削除依頼]
    >サクラさん コメントありがとうございます! ふおおうれしい(;ω;`) 頑張りますー! 訂正 >49 吐かないと→吐かないか
  • 52 毬瀬 id:vt-wMzCVyw1

    2012-08-06(月) 22:00:24 [削除依頼]
    「ていうかみちる、朝にも来てたんだ?」
    わたしがいたのに気づかなかったのか、芥は裏返った声で「赤根!?」とわたしの名前を叫んだ。何でだろう、どこか体の奥が少し跳ねる。
    「ん、家に消毒液無かったから。多分衿香ちゃんが来るより早くだと思うよ」
    言いつつみちるはもう脱脂綿やらを棚からホイホイ取り出している。
    「みちる、手慣れてるね」
    「おお、赤根、こいつ喧嘩っぱやいみたいで前にも朝こっそりとちょこちょこ来てたんだよなぁ、一番最初俺が見たときなんて、想像できる? 目うるうるして鼻真っ赤で『痛い、痛いよぉ』ってベッドの俺にも気付かないで棚荒らしまくっていででででで!! 死ぬ!! ガチな方向で!!」
    途中から思い出話が棄権したのはみちるが目を疑うくらい驚異的なスピードで芥の方に移動して彼に上半身タックルを掛けているからである。ギシギシ、と床にも負けず劣らず悲惨な音を奏でる生徒会長(仮)の肋骨。
    「相馬くん、僕昔話嫌いなの知ってるよね。あと僕の握力71なのも知ってるよね」
    「そうですよね! 北畑様は過去は振り返らない主義でしたよね! お願い放して血飛ぶ!!」
    死ぬ、とか血、とか芥にとっては冗談で言えるレベルじゃない。
    でも、不吉な笑顔で肋骨仕留めるみちるも、ぐええって言いながら手を合わせてる芥も何だか楽しそうで、わたしも不思議に楽しくなって、思いっきり笑った。
    二人とも始めはキョトンとして突然げらげら笑い出したわたしを見ていたけど、そのうちつられて笑い出した。三人でいつまでもバ.カみたいに笑っていた。
  • 53 毬瀬 id:vt-89/KmD80

    2012-08-12(日) 19:59:15 [削除依頼]

    飽きずに5分くらい笑っていると、やがて聞き慣れないばらばらという音が耳に入って来る。

    「……雨だ……!」

    外を見たみちるが言った。なるほど確かに、晴れていた空はいつの間にかネズミ色で覆われ、雨が降り出している。
    「本当に降ってきた……悪いことしちゃったね」
    「あ、うん…………その、僕教室に戻っても大丈夫かな?」
    上目遣いでバツの悪そうな顔のみちるが言うので、わたしはいいよ、と返す。モヤモヤってのは早急に解決するべき……多分。
    「北畑ばいばーい」
    お気楽にニコニコしながら手を振る芥に見送られながら、みちるは申し訳なさそうに保健室を出ていった。
    「いやー驚いたなぁ、雨。赤根、知ってたの?」
    「うん、えっと、……緑川…………さん? が言ってました」
    「そっか」
    芥はそのまま黙ってしまった。そういや彼はわたしの頬の怪我の訳も知ろうとしなかった。なんでだろう。
    わたし、まだこの人のこと、全然知らない。

    雨は次第に強く強く、タップを踏んで主張する。
    ばらばらばらばら。
  • 54 毬瀬 id:vt-89/KmD80

    2012-08-12(日) 20:35:29 [削除依頼]
    気まずいまま時が流れる。

    びゅうびゅう、びゅうびゅう!

    風まで主張を始めてきた。黄色い電球がだんだんとぴかっと光を強めている。もう悪いことした、どころではない。モノホンの台風。大型だ!
    『ピンポンパンボン! げーげーマイクテステス、テスティー』
    転校以来初、校内放送。声は担任だ。
    『あーあーどうやら台風が迫ってきているよーです。このままお家に生徒が帰るというのは危険ですので、自宅が学校の隣の2年1組緑川未遂さん以外は、下校時刻を過ぎても校舎待機、最悪泊まり! 以上!』
    「うっわ、俺この声嫌いなんだけど」
    顔をしかめる芥。こんなマイナスな表情は初めてだ。
    「まぁこれなら赤根と……いやなんでもない」
    今日は独り言が多い。どうしたんだろう。変なの。
    「なぁ、赤根」
    急に呼ばれてビックリした。首をゴキュッと鳴らして慌てて振り返った。
    「な、何!?」
    「こういうのって俺が言うのもなんだけどさ、その、お前、なんか変なの」

    ……なんかあったの?

    目が、開いたまま閉じられない。
  • 55 毬瀬 id:vt-ehsBWG10

    2012-08-14(火) 12:46:01 [削除依頼]
    「緑川さんが……未遂が」
    口が勝手に動く。変なのは芥じゃなかった。わたしだった。
    「わたしが、頭がおかしいって」
    芥は相変わらず黙っている。
    ばらばら、びゅうびゅう、がたんがたん。
    電球が切れた。真っ黒。
    二人の距離が見えなくなる。
    「赤根、大丈夫」
    うん。平気だよ。
    見えなくても知ってる。保健室の間取りも、緑川未遂がわたしよりもずっとおかしいことも、芥が優しいことも。
    でもやっと分かった。初日に感じた、恐怖の正体。
    「ねえ、会長さん、会長さん」

    「わたし、まともじゃなくなっちゃうのかしら。
    このままずっとクレイジーの中でクレイジーとして、いつか本当に頭がおかしくなってしまわないかしら。
    会長さん、会長さん。わたしは怖いのです。手が、震えて、字が、書けなくなって、そしておかしいなって、思ってしまうのです」

    わたし自身は何も変わりはしないのに。周りの環境だけがどんどんどんどん変わって行く。
    春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来て。みちるや茅も、大人になっていくの。芥だって、何時かはわたしの前から消えてしまうの。
    わたしは進みはしないのに。
    それがきっと、違和感で、怖かったんだ。
    「赤根」
    芥は何回もわたしを呼ぶ。
    「俺がいるから」
    声だけで繋がる二人。
    今、わたし、どんな顔してる?
    「いつまでいられるかわかんないけど、それまではきっと」

    ああ。もう駄目。
    見えないのは分かっているけど、思わず熱い顔をおさえる。


    ――――堕ちた。
  • 56 毬瀬 id:vt-ehsBWG10

    2012-08-14(火) 13:21:36 [削除依頼]
    #5.愛していたいよ
  • 57 毬瀬 id:vt-ehsBWG10

    2012-08-14(火) 13:42:00 [削除依頼]
    また一つ、季節が過ぎた。
    異常気象で台風が通って、夏休みは終わって、セーラー服も長袖になって、秋が来た。


    芥は、血を吐くことができなくなった。


    *****

    「オハヨーゴザイマース」
    無機質に響いたのはわたしの挨拶。今ではもう、保健室に返事を返せる人物いない。
    「大丈夫? また寝過ぎたんですね、ああもうまた汚れてるし」
    わたしを見て、芥は少しベッドから手を離した。これはごめん、の合図。
    彼は既に衰弱の路を辿っていた。最近は痩せてきた体が素人でも悪い予感を呼び起こさせるくらいに。
    毎朝、わたしは始めに芥の口の中に溜まってしまっている血液を取り出すのを手伝う。最初こそ、小刻みに震える口からどす黒い液体が流れていることに怯えてしまったけれど、今は慣れた。
    口に血があってももう一人で吐き出すだけの力が無いから、わたしが来るまでは喋ることができない。逆流するとけっこうむせるらしいし、付きっ切りでいないとすぐにまた新しい血が溜まるから、わたしは学校に行くと朝から晩まで保健室にべったりである。勉強グッズはもちろんみちるのノート。元々授業なんてあって無いようなもんだからあんまり困らない。
    げほげほ、と芥が咳をした。どうやら、少し気管に入ってしまったようだ。
    「う、ごめん、赤根」
    「喋んなくてもいいですよ、安静に」
    そう言うと、芥は萎んだ表情で目を伏せる。そんな細かい動作にも揺れてしまうのは、乙女フィルターなんだろうか。
    「ごめんな、こんなの。気持ち悪いよな」
    わたしは笑った。自然に笑顔もできた。
    「いいんです、わたしがしたくてやってるんです。
    ……それに、約束したでしょう?」
    その時まで、ずっと一緒にいる。
    好きな人なら、本望だ。

    風がまた弱く吹いて、窓の外の落ち葉を増やす。また掃除しなきゃ。
  • 58 毬瀬 id:vt-Io/mgye/

    2012-08-16(木) 21:17:47 [削除依頼]
    そんな思考を巡らせているとちょん、ちょん、と乱れかけたプリーツスカートをつつく腕。
    「どしたんですか?」
    わたしが振り返っても、芥はまだスカートを引っ張る。
    「血、まさかもう!?」
    ふるふると振られる青白い首。
    「何でですか、じゃ喋れるじゃあないですか」
    そうすると小さく、察しろ、とふて腐れた声がした。落ち葉まで何故だろう、わたしをからかうように擦れて落ちて行く。何よ。分かったように。
    赤に染まる保健室の中で、わたしは君と二人だけだと思っていたのに。
    「わたし、鈍感なんですー。悪かったですね!」
    そう言うと自分で言うかな、と芥は苦笑いする。
    それから周りに聞こえないくらいの声で、
    「……たまには少し甘えたかった。空振り」
    真っ昼間にそんなこと言わないで!
    わたしの思いも虚しく、体がどんどん熱くなる。また停電になっちゃえば良いのに。顔が見えなくなるから。
    「…………なんか、定年後のじーちゃんばーちゃんみたい。平和加減が」
    やっと絞り出した言葉は、芥の爆笑と
    「そ? 俺的には朝の連ドラ。ここNHK映んないけど」
    というよく分からない例えに消えた。
    (……ごまかしたって無駄。みんな見てるよ)
    そんな囁きがどこかから聴こえた気がして、わたしはまた、やっぱり目を逸らしちゃう。
    自然というのは案外、意地悪。
  • 59 毬瀬 id:vt-m221.Gi.

    2012-08-21(火) 09:32:06 [削除依頼]

    *****

    「純情と書いてしょうじょと読む」

    何それ?
    問いかけると、みちるは昔読んだ本か何か、と肩を竦めた。
    「みちる君は本もいっぱい読むんですねー」
    茅はいつものようにニコニコだ。
    夕暮れの通学路はもう太陽が退場し始めている。夏よりも寂しさを含んだ風が、まだ熱い首を冷やす。
    ここには珍しいコンクリで整備された道にはパラパラと落ち葉が落ちていた。
    「ん、けっこう休憩時間なんかにね」
    「ていうかその純情何とかってどういう意味よ?」「あーそれはね、なんかその本では純情という感情は少女のためにある、みたいなこと」
    「あらやだ、ロマンチックぅ」
    「口調がおばさんですよ、衿香ちゃん」

    たわいもない会話。日常、てこんな感じなんだという懐かしい気持ち。
    「あー、そういや台風のときに渡し忘れてたんですけど、」
    純情少女の特徴、山の天気並みに話題転換が速い。
    「これ!」
    茅が取り出したのは小さな小石だった。沈みかける光を受けて淡く光っていて、とっても綺麗。
    「衿香ちゃん、保健室で紙を置く小物が欲しいって言ってたでしょ? だから、石を自分で削ってみたんです」
    そういえば前に二人に風に良く飛ぶ芥の診断カルテを止める何かが欲しい、と愚痴った覚えがあった。小石は本当に綺麗で、茅の器用さが伺える。

    何だかんだ言って、二人とも世話を焼いてくれる。
    大好きな友達になっていた。


    「ねえ、わたしはどっちかと言うと純情にはがーると読むのが良いと思うの」
    「何で?」
    「恋する女の子にはそっちの方が可愛らしいでしょ?」

    なんて。また、三人で笑った。
  • 60 毬瀬 id:vt-JNo6Usm1

    2012-08-24(金) 09:36:35 [削除依頼]


    「たっだいまー」
    古いアパートのドアを開けると、母のあら衿香お帰りなさい、という声。
    「ちょうど今お父さんから電話があったの。衿香にも話しちゃうわ」
    「え、お父さん何か言ってたの」
    冷蔵庫からさっさと牛乳を取り出してコップに注いだ。帰ったら直ぐに牛乳を飲むのはわたしの習慣である。
    「また転校みたいよ……お父さんついに本社移動が決まったみたい」
    口に含んだほっかいどうエゾノー3.6を噴き出した。んな唐突な!
    「えっ、ちょっ、それけっこうかなり困っちゃう!」
    「何よ、あんた最初ここ嫌がってたじゃない。田舎だ変なやつばっかしだーって」
    「……それは…………その、いい子もいるから。みちるとか茅ちゃんとかさ。あと、あ、いや何でもない」
    「へぇ……上手くやってるならそれで良いけどね。まぁ移動といっても衿香が高校に進学する時になるみたいよ。あと1年ちょいはこのボロリンアパートにお世話になるかな」
    何だかかなり疲れちゃった気がしてコップをテーブルにどかんと置く。百均で買ったダサいテーブルクロスが揺れた。
    うちは転勤族やらになっているらしく、このアパートも初めての転居という訳ではない。
    でも次回父はついにマンションを一部屋購入するらしく、最後の転校となるようだ。
    「でも高校かぁー、義務教育じゃなくなるんだよね」
    みちるとか何処にいくんだろ。やっぱ遠いけど偏差値70超えの花泉学園高とかかしら。でもあそこ私立だしなぁ。まあいいや。
    将来のことなんて、わたしはまだ予測もつかない。どっかで高校行って大学行ってOLになって普通に一生終わるんかな、もしかして明日死ぬんかな、なんてそんな漠然とした考え。
    芥は……夢とかあったのかな。あったなら、もう叶わないのかな。
    なら変わってあげたい。わたしはもう、君が笑うなら死んでも構わないわ。
    純情が軋んだまま走り出しす。
    がーるは、犠牲主義の魔物なのであります。
  • 61 毬瀬 id:vt-JNo6Usm1

    2012-08-24(金) 22:59:21 [削除依頼]
    「お母さーん」
    「何?」
    台所で野菜の下ごしらえをしている母に話しかけた。わたしの魔物はまだ、純情の中でじくじく疼いている。
    「初恋っていつ!?」
    「えっ、衿香がそんな! 青春ねぇ。お相手はどんな子?」
    「わたしが初恋したなんて一言も言ってないから! お母さんの話!!」
    あら、そなの?
    口に手をあて母はくすくす笑う。こうやって人をいじるのが好きなのだ、母も。
    「お母さんはねー、小学生だったかなぁ。実ったわよ、ちゃんと?
    でもいざ付き合った瞬間に何だか気持ちが薄れちゃってね。
    実は6年半も片思いだったから、いつしか好きなのが当たり前で、もう日常みたいな……衿香にも分かるかなぁ」
    「……微妙」
    「ふふふ。踏み込めないっていうのは自分を信じきれない証拠だから、けっこうもどかしいわよ。やっぱり恋は燃えるような大恋愛が一番!
    で、衿香のお相手は?」
    「……けっこう男前だよ。顔は」

    白状したわね、とまた笑う。この人にはきっと勝てない。
    牛乳が飽きたようにゆらゆら揺れた。
  • 62 毬瀬 id:vt-VMgnY5m1

    2012-09-16(日) 20:46:04 [削除依頼]
    ありーかきこめねー
  • 63 応援サボりとぅでぇい 空白スラ id:.958mns1

    2012-09-16(日) 22:04:51 [削除依頼]
    かくれどくしゃしゅつげん。
    芥ぁぁぁ……芥死んじゃやだよぅ(勝手に殺すな)
    さてさてみちるくん。……うん。
    純情→がーる ……いや必ずしもがーる=純情とは限らな(蹴

    更新。かーばーてー。
  • 64 毬瀬 id:vt-eJRDn5h.

    2012-09-17(月) 13:21:31 [削除依頼]
    >スラさん

    こめんとさんくゆーです!!!!

    芥は心配しなくても多分平気ww
    みちるくんはあれだよね。うん。
    でもみっちーかわいいよみっちー(*´Д`*)←きもい
    がーるは…洒落たこと書きたかったんです←

    更新がんばります〜
  • 65 毬瀬 id:vt-eJRDn5h.

    2012-09-17(月) 13:30:56 [削除依頼]

    *****

    また落ち葉を掃除した冬の日。
    もしかしたら引っ越すかもしれない、ということを芥に伝えると彼はびっくりしたように目を見開いた。
  • 66 毬瀬 id:vt-eJRDn5h.

    2012-09-17(月) 13:35:03 [削除依頼]
    『もう会えない?』
    カルテなんちゃらに書かれた字は弱.々しい。でも口を動かすよりは楽みたいだった。
  • 67 毬瀬 id:vt-eJRDn5h.

    2012-09-17(月) 13:36:49 [削除依頼]
    「いえ、別に大丈夫ですよ。高校に行くまで待ってくれるみたいです」
    そうか、というように芥は首を少し縦に振った。ひゅー、ひゅー、と漏れる息から微かにKの発音が聞き取れる。
    高校、そんなことを言ったのだろうか。
    「というか、秋の始めに言われたんですけど、言い忘れたままけっこう経っちゃって……ごめんなさい」
    手を挙げるのはごめん、の合図。芥は笑いながらそれをした。金網で括られた石油ストーブがシュボッと音を立てて鳴った。
    『いいな この街を出ていくんだな』
    シャーペンがへにゃへにゃ動く。芯がぽき、と折れた。

    一瞬、それが芥そのものに見えた気がした。

    「そんな……会長さんだってきっと良くなります。一緒に学校に行きましょう。みちるだって茅ちゃんだっています。高校なんていくらでもあるし、大学ならいつでも受けられるし、だから、大丈夫……」
    わたしは怖かった。ごまかすように、目茶苦茶で馬.鹿みたいな希望をまくし立てた。
    助かるはず、ないじゃん。死.んじゃうよ。俺、きっと死.ぬよ。
    雫を凍らせ落ちる雪とストーブがそんな風に言ってる。これはきっと幻聴、わたしやっぱり頭お.かしいんだ。
    でもその音は確かに芥の口から出ていた。彼は喋っていた。
    「最近思うんだ。
    俺よりも堕落しててふざけてて世の中く.そだななんて偉そうに言ってる奴そんなの勝手に死.んどけ俺の代わりに消.えろって思うんだ。
    でもそれってただの妬みで嫌なかんじょう持つ俺はどんどん汚くなって、高校も行けなくて、ゾンビみたいに身体くさってしぬんだきぼうもなんもぜんぶおれを殺すって、だから、だから、」
    最後は呂律が回ってなかった。わたしは泣きながらやめて、会長さんやめて、大丈夫、お願い、と繰り返した。前がぼやけて見えない。


    「死にたくないなぁ」


    顔を抑えて涙を一粒だけ流した彼に、わたしは崩れ落ちることしかできなかった。


    その日、わたしと芥は初めてキスをした。
    別にわたしは好きなんて一言も言わないで、向こうも何も喋らないで、ただわたしに手をのばした。
    ファーストキスの味は何だか鉄くさ.くて、唇には渇いた血がこびりついた。わたしはそれを舐.めながら一人で帰った。


    その夜、芥の容態が急変した。
    俗に言う危篤というやつで、意識不明になったとのことだった。
  • 68 毬瀬 id:vt-VQoq35j0

    2012-09-23(日) 18:31:42 [削除依頼]
    #6.さよなら青春
  • 69 毬瀬 id:vt-sm5Ko79.

    2013-03-14(木) 16:41:39 [削除依頼]
    「みちる!」
    真夜中の教室に響いたわたしの声は、緩やかに放物線を描いて消えた。
    「衿香ちゃん! 走ってきたの!?」
    「うん、でもわたしのことは大丈夫だから……会長さんは!?」
    まだ、生きてる?
    その言葉をぎりぎりで飲み込んだ。
    先に学校に来て芥の容態が急変したことを教えてくれたみちるにお礼を行って、もつれそうな足で保健室に走る。
    木の廊下と、わたしの心臓が、同じ音を鳴らす。いつ、壊れるか、わかんない。
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