残酷パシフィズム14コメント

1 ロ食  id:DC4yZkT1

2012-02-12(日) 16:42:28 [削除依頼]

   神は平和主義だ
   残酷なほどの、平和主義


――The adults defiled the God
  • 2 ロ食  id:DC4yZkT1

    2012-02-12(日) 16:46:12 [削除依頼]
    ▼初めに

    一度、題が長すぎると消去された喰(クウ)です。
    ホントもうショック←
    なので初期題にさせて頂きました((笑

    “残酷パシフィズム -this world of ours is not a very agreeable place to live in- ”

     ↑
    これが真の題です^^;
  • 3 ロ食  id:ChNxOSQ/

    2012-02-13(月) 16:36:43 [削除依頼]
    00. 叫んだのは世界


     2046年――全ての国が互いに牙をむいた第三次世界大戦。
     炎よりも紅い血で全てを破壊し、憎悪の感情だけに支配された心。
     やがて、闇よりも深く重い心に耐え切れなくなり軋みをあげた世界。壊れ、狂ったような人間達へと悲痛な叫び声をあげ、鳴いた。
     普通に読んでいれば何かの比喩だと思うのが普通だろうが、これは比喩ではない。文字通り、鳴いたのだ。耳が裂けるほどの甲高い声で。
     全てを拒絶するようなその声を聞いた大人達は一人残らずとして蒸発した。それも、光の速さで。霧のように空気へと溶けると天に昇って行ったのだった。

     その後、残されたのは高校生くらいまでの子供達。鳴き声を聞いたのにも関わらず無事だったのだ。
     大人が消え、戸惑いを隠せないまま親しい者の名を呼ぶ。父を、母を、兄妹を。
     だが、どれだけ呼んでも返事は返ってこない。返ってくるのは別の子共の声か、痛いほどの沈黙や木霊。
     徐々に苛立ち始めた子供達の中には他者を傷つける者や自.殺する者もいた。
     何の前触れもなく失った者達の存在は大きく、人によって誤差はあるもののそう簡単に受け止められるようなことではない。
     ほとんどの子供が立ち直るのに結構な時間を費やした。
     それからどれほどの時が経過しただろうか。 気づけば半数近い子供が路上で死んでいるのだ。
     幸か不幸か。
  • 4 。・゜コトリ・゜・。 id:rxOZf6b1

    2012-02-13(月) 16:41:43 [削除依頼]
    そうなんですか!
    頑張って下さい★
  • 5 ロ食  id:ChNxOSQ/

    2012-02-13(月) 16:50:50 [削除依頼]
     未だに生へとしがみつく子供達は歳を関係なく何となくではあるが、自立していた。“大人”や“親”、“父母”などの言葉を避け、平べったい作り笑いを浮かべている。
     今となっては最初から大人なんて存在していなかったようだ。
     現に、今、私達は――……。
    β

    「連枷さん、お茶が入りました」
    「……ん? ああ、聖狐か。適当に置いてくれ」

     ゆっとりとした足取りで私の部屋へと足を踏み入れたのは大神 聖狐(オオガミ セイコ)だ。綺麗に揃っているおかっぱの黒髪を揺らしながら躊躇いもなく私へ近づいてくるのが分った。 
     湯飲みを何処かしらに置くとさらに接近してくるのを感じる。

    「また書き物ですか?」

     いつのまに触れるほどの距離にまで来ていたのだろか。
     内心驚く私をよそに肩越しにルーズリーフを覗き込んでくる。黒く濃いで書かれている文字を聖狐の美しい瞳が捕らえた。朱雀蝶のようなその瞳を右へ左へと動かしているのを見ると本当に読んでいるのだと実感する。
  • 6 ロ食  id:ChNxOSQ/

    2012-02-13(月) 16:55:47 [削除依頼]
    >4  コトリさん あ、>1のことですか? まことに残念です(笑) 有難うございます^^ 頑張らさせていただきます。 ※それと訂正を一つ※  あまり必要ないかな、なんて思いもしましたが一応^^;   大神 聖狐(オオガミ セイコ)となっておりますが正しくは“聖狐”と書いて“ひとこ”と読みます。
  • 7 。・゜コトリ・゜・。 id:rxOZf6b1

    2012-02-13(月) 16:57:45 [削除依頼]
    はい!
    頑張って下さい★

    読んでます^^
  • 8 はるか id:zRXzxLs/

    2012-02-13(月) 17:03:05 [削除依頼]
    なんか、面白いのを見つけてしまった。

    こういうの好きです♪( ´▽`)

    これからも、頑張って下さいね♪( ´▽`)
  • 9 。・゜コトリ・゜・。 id:rxOZf6b1

    2012-02-13(月) 17:09:16 [削除依頼]
    うんうん!!
    面白ろすぎるーー!
  • 10 ロ食  id:9szq55g0

    2012-02-14(火) 16:46:25 [削除依頼]
    ▼コトリさん
    あ、やっぱりそこでしたね^^;
    読んでくれている方がいるとあり難いです。

    ▼はるかさん
    面白いですと!? 
    な、なんだかお優しいお言葉が見えるのですが……
    頑張ります!(^^)
  • 11 ロ食  id:9szq55g0

    2012-02-14(火) 17:03:28 [削除依頼]
    >5 「さ、もういいだろ。何回読むつもりだ?」 「あっ! ばれちゃってました?」  何だか読まれているのがくすぐったかった。  ルーズリーフを取り上げ、引き出しの中へと終えば聖狐と視線がぶつかった。   「たくっ。そんないいもんじゃないだろ?」  聖狐は可愛らしく舌を出しただけだ。正座をしていた足を崩し、私の隣で体育座りへと変える。   何も言わないものだから私には肯定なのかどうかするら分らない。  だが、きっと聖狐はそんな私の気持ちを知っているに違いない。あえて言わないのだ。  聖狐の瞳は綺麗な球体だと思う。しかも日本人ではない。  栗色をベースにしたその双方の瞳の端にあるのは白や黒、青といったクジャクの尾羽を思わせる紋があり、私としては孔雀蝶を連想する。   「……なぁ、聖狐。お前は何者なんだ?」  ほとんど無意識に出た言葉。  発した私も音となって耳に入ってから分った。  出会った当時からの疑問。聴こうと思っても結局聞けなかった疑問。それを今、ここでこうして聞いたのはなぜだろうか。  多分、私自身もその答えを知らない。無意識に出た言葉なのだから、分るはずもない。 「…………連枷さんは……」 「ん?」
  • 12 ロ食  id:9szq55g0

    2012-02-14(火) 17:14:13 [削除依頼]
     聖狐の、朱雀蝶の瞳がじっと私を見つめる。
     ――嗚呼、またこれか。
     鼻から二酸化炭素を吐き出し、肩を下ろした。
     
    「……連枷さんは、私との出会いを覚えていますか?」

     柔らかい声は小さな部屋を満たした。
     芯のある、それでも細い声で問うた聖狐。
     ふと視線が上がったと思ったらいつのまにか聖狐は再び正座をしてるではないか。
     言い逃れをするとき、聖狐は必ず視線を合わせる。自分は何も悪くない、冤罪だ、とでも言いたげな顔で。
     正直、私はそれが嫌いだ。
     どこまでも真っ直ぐなのはいいが、誤魔化すときもそんな顔をしてほしくない。
     
    「……それに答えたら、私の質問にも答えるか?」

     見上げているのにもかかわらず私の口調は見下しているようだ。
     腕組とまではいかないが、僅かに顎を上げているのが自分でも分る。
     
    「いいえ」
    「……そうか」

     返ってきたのは否定的な答え。
     私が求めたような答えではない。
  • 13 ロ食  id:9szq55g0

    2012-02-14(火) 17:25:15 [削除依頼]
     むしろ、聞きたくなかった答え。
     私の返事には生気が感じられなかったと思う。
     残念だという感情をそのままさらけ出した状態で口を開いたのだから。
     窓にピッタリとくっ付いている机には太陽の光が当たっている。触れたら温かそうだ。
     それに比べ、今の私達はどうだろう。その机の前に仲良く座っているというのに重苦しい空気と冷たい沈黙。 
     辛気臭いのが嫌いなのだ、私は。

    「――なんて」

     空気を吐き出したかと思えば独り言のように呟いた。
     いつの間にか机へと向いていた視線を聖狐へと戻す。
     聞き取るのが精一杯で感情を読み取れない声。今の聖狐が何を伝えたいのかが分らない。

    「――なんて、無理ですよね。私ったら、何言ってるんだろう。それじゃぁ、お昼の準備に取り掛かります」

     聖狐が逃げたような気がした。
     わざと早口で言い、私が口を挟めないようにする。言いたいことだけを告げてさっさと逃げ出す。
     私が聖狐を疑っているように思う思考。

    「……忘れるわけないじゃん。ばーか」
  • 14 ロ食  id:2A8LCZd.

    2012-02-15(水) 17:14:06 [削除依頼]
     180度向きを変えた私は此処から抜け出すための引き戸へ毒を吐いた。
     もちろん、聖狐には聞こえていないだろう。
     いや、聞こえていたとしても何も言わないだろうが。
     
    「……聞かなきゃよかった…………」

     日光に照らされている此処が無駄に明るく感じる。
     長年写真を飾っていた壁はそれがなくなったことにより跡が残っている。
     そのまま視線を下へ下げれば身長程の小さな本棚が見えた。しばらく触れてないためか、埃をかぶっている本も見受けられる。
     そっと畳に触れれば肌がちくちくして痒い。
     自分で思うほどだ。
     この部屋は荒れている。
     聖狐が来てからは家の中が綺麗になったがここだけは別。 
     私はこの部屋だけは掃除してほしくない。

    「……散乱してるのは心も一緒、かぁ」

     いわば、この部屋は今の私の状態だ。
     もやもやしてて、影から見つめるだけの臆病者で卑怯者。
     私が一番嫌いな性格が今の私ということ。
     ただそれだけ。
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