血塗られたセカイで9コメント

1 三咲 id:f341rCk.

2012-02-12(日) 12:54:45 [削除依頼]

「これ、片付けるの手伝ってくれない?」
  • 2 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 12:57:16 [削除依頼]

    第1章 チョコレートと混ざって
  • 3 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:07:32 [削除依頼]

    01

    「みっかづっきくーんっ」

    廊下を歩いていると、後ろから誰かが抱き付いて来た。
    この感じから、コイツは、

    「三日月、チョコ、何個貰った?」

    桜木だろう。
    俺は桜木を無理矢理引き剥がし、少し距離を置いて答えた。

    「0個」
    「えー、貰ってないんだ。その顔で」
    「煩い」
    「俺は貰ったよ?そうだな、ひぃふうみい……」

    数え方が古過ぎると思うが、桜木は数を覚えたてのガキの様に指を使って数えて行く。

    「ん、ざっと、25個くらいかな」
    「へえ、それは良かったな」
    「まあまあ、可哀想な三日月に3個ぐらいは分けてやるから」
    「良いって。他人の物貰っても嬉しくないし、それに俺、甘い物食えないから」
    「負け惜しみだな」
    「違ぇよっ」

    否定するが、桜木は信じなかった。
  • 4 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:12:55 [削除依頼]

    今日、2月14日は最悪だった。
    バレンタインとかは関係なく、ツイてなかった。

    「あ、おい、三日月」

    帰ろうとしていると、偶々、担任教師に捕まり、完璧に教師の仕事(雑用)を手伝わされ、

    「あの、三日月君っ」

    その帰り、下駄箱で女子生徒が話し掛けて来たと思えば、

    「これ、桜木君に渡して貰えませんか?」

    俺に用ではなくて、桜木にチョコを渡してくれって用で。

    「……ったく、何だよ」

    教室に引き返すと、桜木はもう帰ったらしく、俺は一々桜木の家まで行っていた。

    「あー、どうもどうも。嫌々、悪いねぇ」

    チョコを受け取った桜木は心底嬉しそうで、

    「あ、三日月、結局、貰ったの?チョコ」

    正直、鬱陶しかった。
    甘い物は嫌いだが、バレンタインデーまで嫌いになりそうだった。
  • 5 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:17:40 [削除依頼]

    桜木の家が俺の家から遠いせいで、やっと自分の家の最寄の駅まで着いた時には日が暮れて、外は真っ暗だった。
    ツイてなさ過ぎるだろ。
    何かに強く当たりたかったが、その場に当たる様な物はない。
    強いて言うなら、電信柱ぐらいで。

    「ったく」

    蹴ったら絶対に痛いだろうけど、思いっ切り蹴ってやろうと思った時だ。

    グシャ

    聞き慣れない音がした。
  • 6 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:19:29 [削除依頼]

    何の音なのか分からないが、人間の本能が働いたのか、逃げた方が良いと自然にそう思った。
    音は後ろからした。
    だから、振り返って見てはダメだ。

    「……」

    ダメ何だが……
    何なのか気になって仕方ない。
    そして、俺は振り返った。

    「……、」
  • 7 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:22:32 [削除依頼]

    見てしまった。
    見てはいけない物を見てしまった。

    「…………あ」

    悲鳴を上げ掛けたが、微かに擦れた声が出ただけで全く出せない。

    「んーと、見られちゃったね」

    目の前にいるのは血だらけの、俺と同じ学校の制服を着た女子生徒で、

    「証拠隠滅。完全犯.罪には必要な事よね」

    彼女の足元には原形を止めていない人間が倒れていた。
  • 8 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:28:59 [削除依頼]

    「……お、お前…………」

    何とか声が出せた頃には女子生徒は足元のそれを担いでいた。

    「ん?何かしら」
    「そ、それ……」

    俺は指差すと、彼女は笑って言った。

    「見ての通りの物だけど?何よ、そんなに怯えちゃって。目、うるうるだけど、大丈夫?」
    「大丈夫、だけど……その、お前の方こそ、大丈夫、なのか?」
    「わたしの心配してくれるんだ。まー、大丈夫何じゃない?」

    他人事の様に言って、彼女は俺に背中を向けた。

    「見られちゃったのはあれだけど、あなたなら黙っていてくれるでしょ?ね?」
    「……」
    「はいっ、これにて解散、って事で。バイバイ」

    軽く俺に手を振って、彼女は夜の闇の中へ消えて行った。
  • 9 三咲 id:f341rCk.

    2012-02-12(日) 13:34:06 [削除依頼]

    次の日の朝。
    俺はインターネットやテレビで洗いざらいニュースを見たが、1つもこの町で起きた殺.人事件の話はなかった。
    完全犯.罪を、アイツはやってのけたって事か?

    「三日月ぃ、今日、凄く暗いけど。どうかした?」
    「桜木、お前さ」
    「うん」
    「殺.人事件の現場を見てしまったら、如何する?」
    「あははっ、何それ?何かのゲームの話?」

    コイツとは話が出来ない様だ。
    諦めよう。
    そして、もう見なかった、あの女子と出会わなかった事にしよう。
    笑い続ける桜木を無視して、俺はそう心に決めた――

    はずだった。
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