青空の月39コメント

1 いちこ☆ id:4WWgV/b0

2012-02-10(金) 16:00:59 [削除依頼]
憧れだと信じて疑わなかった。

違うと考え直したこともあった。

でも、憧れだと。
そう信じていたかった。
そうであってほしかったから。

そうじゃなきゃ、
私は私を止められないから―――。
  • 20 いちこ☆ id:t5rV42F1

    2012-02-17(金) 17:31:48 [削除依頼]
    朝。

    あれから、何日もたったけど
    その日数を数えられるほど余裕はなくて。

    隣にいる美沙が話す。
    「杏莉、顔色悪いよぉ。やっぱまだ
     いかない方がよくない?」

    大丈夫、という風に首をふり
    口を開く杏莉。
    「・・・逃げても、何も始まらないからさ。」


    そう、逃げたって始まらない。
    きちんと向き合って、理由を話してもらう。


    なんで、『あんなこと』したのか。
  • 21 いちこ☆ id:t5rV42F1

    2012-02-17(金) 17:42:41 [削除依頼]
    そう、それは杏莉が
    真乃と先輩が付き合っているということを
    受け入れなくてはならなかったときのこと。

    先輩から遠回しに言われた、
    あのときのこと。

    私は、涙ごしの先輩しか
    見えなくて、それで思った。
    もう私と先輩は、境界線をひかれて、
    離れてしまったんだって・・・。


    なのに、なんであんなことしたんですか?


    終わりにするはずだった
    あのとき。

    先輩の腕は、私が気づいたときには
    もう後ろにあって。

    それが心地よくて幸せで、
    あの一瞬で何度この胸に顔をうずめたいと
    思ったことだろう?

    でも、私にはそれが許されなくて。

    2つの心はぶつかりあった。

    そして、私の中では真乃への気持ちが
    勝ってしまった。

    だから離れた。

    離れなくちゃいけなかった。


    ひかれた境界線よりも、
    私は前に出ちゃいけない。

    後ろに腕を回して
    胸に顔をうずめるのは、彼女のすること。


    震える手で、必死に
    先輩の体を押した。
    離れるんだ、離れなきゃいけないんだって。

    先輩は、案外簡単に離れて。

    それが少し悲しくて。

    でも後戻りはできなくて。


    杏莉はその場をあとにした―――。
  • 22 いちこ☆ id:t5rV42F1

    2012-02-17(金) 17:52:50 [削除依頼]
    「武井先輩いますか?」

    2年の教室にいた武井先輩の
    友達・山波先輩に聞いてみる。

    「待ってて。呼んでくるから。」

    優しくそう言って、山波先輩は
    武井先輩を呼びにいった。
    そして、すぐに杏莉のもとへ戻ってきた。

    山波先輩は無言でドアを閉めた。

    杏莉と瑞樹の間には、
    なんとなく気まずさが漂っていた。

    切り出したのは瑞樹。
    「この前、ごめん。」

    「え・・・っ。」
    「1年教室の前で・・・さ。
     みんなには見えなかっただろうけど、
     やっぱだめだったよな。」

    少しだけ口ごもって、
    杏莉は勢いまかせに言葉をはき出した。

    「そんなこと、聞きたいんじゃないです!」

    「杏莉・・・。」
    「どうして私にあんなことしたんですか?
     真乃がいるのに!真乃と付き合うんですよね!?
     なんで、なんで抱きしめたりするんですか・・・。
     どうしてですか!」

    「なんで、あんなことしたんですか・・・!!」


    全部をはき出した杏莉は、
    息を大きく吸った。

    瑞樹は微動だにせず、下を向いていた。
  • 23 いちこ☆ id:t5rV42F1

    2012-02-17(金) 17:54:16 [削除依頼]



    「好き、だからだよ。」


    瑞樹はそのまま、教室へと
    入っていった。

    教室からは、山波先輩の明るい声が
    聞こえた。

    廊下には、誰もいなかった。
  • 24 ハル id:VJIPQO0.

    2012-02-17(金) 17:55:02 [削除依頼]
    いちこ〜♪

    杏莉超切ない(泣)
    更新楽しみにしてるよ〜!!
  • 25 ☆りっちょ♪☆ id:jxCZGa8/

    2012-02-17(金) 18:14:01 [削除依頼]
    さすがいちこ!!!
    書くのうまいなぁw
    更新待ってる∀☆
  • 26 いちこ☆ id:Yl1YY4P.

    2012-03-01(木) 06:38:43 [削除依頼]
    教室にそのまま吸い込まれた先輩。
    それを、杏莉はあっけにとられて見ていた。

    どういうこと?

    真乃とはどうなってるの?

    好き・・・って、だれが?


    さっきの先輩の「好き」が
    耳から離れない。

    はっきり杏莉の目を見て言った
    告白。
    本当にあれは、杏莉に対してなのだろうか?

    あれは、先輩の本音なのだろうか?


    ――――もし、先輩の本音だとしたら。

    私には、その本音と
    向き合う権利がある。
  • 27 いちこ☆ id:Yl1YY4P.

    2012-03-01(木) 17:37:58 [削除依頼]
    昨日の夜は眠れなかった。

    脳の中身が
    全部武井先輩になっちゃったみたいで。

    苦しくて悲しくて、辛かったあの一晩。
    でも、誰かを想うのは
    とても楽しいって気づいたのもあの一晩。


    そんなことに気づかせてくれた
    あの人は、今頃どうしているだろう。

    大切なあの人に、伝えなきゃいけないことがある。
    今伝えたい。
    私の全てを、出し切って。
  • 28 いちこ☆ id:Yl1YY4P.

    2012-03-01(木) 17:38:20 [削除依頼]
    りっちょ&ハル
    さんくす!!
  • 29 いちこ☆ id:Yl1YY4P.

    2012-03-01(木) 17:44:43 [削除依頼]
    先輩。

    確かに今、そう呼ばれた。
    すると、長い髪を
    ふわふわさせてやって来たのは
    可愛い後輩の川瀬杏莉だ。

    ・・・もう、それだけじゃない。
    可愛い後輩なんて、それだけじゃ埋まらない気持ち。

    俺だけかもしれないと。

    こんな気持ちは俺だけかもと思いながらも
    しつこくずっと杏莉を好きな俺。
  • 30 いちこ☆ id:Yl1YY4P.

    2012-03-01(木) 17:52:40 [削除依頼]
    そんな俺は、あの女子に手玉に
    とられていただけだった。

    それに気づいたのはつい最近。

    杏莉に俺の気持ちを打ち明けたその日。
    真乃は言ったのだ。


    『意外と楽しかった、じゃあね』―――。

    それで瑞樹は、一瞬で物事を理解した。
    この女にいいように
    使われていただけだと。

    始めからおかしかった。


    お試しでいいからと言われ付き合った。
    少しでも杏莉が嫉妬してくれないかと
    期待も込めて。

    しかし、真乃は初日から
    キスをせがみ、見せつけるような行為ばかり。

    そこに本当の愛があったかというと、
    あった、と瑞樹には断言できなかった。

    実際愛なんてものは2人の間に
    存在するはずもなかった。


    自己中に愛する人のためだけに
    付き合う男と、
    自分をモテるように見せようとして
    付き合う女と。

    始めからおかしかった。
    気づくべきだった。
  • 31 いちこ☆ id:Yl1YY4P.

    2012-03-01(木) 17:54:23 [削除依頼]
    自分が気づかないせいで、
    杏莉はどれほどの悲しみを背負ったのだろう?

    それは悔やんでも悔やみきれなくて、
    せめて自分の想いだけでも。

    その決断は、間違っているのかもしれない。
    でも瑞樹は決して曲げないと誓っていた。

    この気持ちは、簡単なことでは
    折れやしない。
    それはもう瑞樹の中では当たり前のことだった。
  • 32 いちこ☆ id:nJpLhmt.

    2012-03-02(金) 06:32:14 [削除依頼]
    先輩、と呼んだ声は頼りなげだった。
    けれどそれは伝わったらしく
    先輩が杏莉をふり向いた。

    はぁ、はぁという杏莉の息切れだけが
    廊下に響く。
    気まずいのも当たり前だが、
    2人は沈黙に包まれていた。

    切り出したのは、杏莉だった。

    「先輩、あの・・・」

    すると杏莉は、この前と同じぬくもりの中にいた。

    「・・・ごめん。」
    「なにが・・・ですか。」

    一つずつ紡いでいく先輩の言葉は、
    胸にしみて離れない。

    「真乃とは別れたんだ。杏莉が好きだから。」

    嬉しい。

    その想いが杏莉をかき立てる。
    今すぐ先輩の背中に腕を回したい。

    でも、じゃあどうして。

    どうして真乃と付き合ったの?
    それに先輩は他校に彼女さんがいるんじゃないの?

    不安も疑問も消えることなく
    浮かび上がる。
  • 33 いちこ☆ id:nJpLhmt.

    2012-03-02(金) 06:39:32 [削除依頼]
    すると先輩は、杏莉の気持ちを察したように
    これまでの真乃とのやりとりを話した。

    そして、他校の彼女さんとは
    先輩のただの幼なじみだということが
    わかった。

    「・・・杏莉」

    ドキン、と心臓が脈うつ。
    すごくすごく切ない声。
    こんな先輩、初めて見る・・・。

    「だめ・・・か?」

    全部言わなくてもわかる。
    だってそれは待ち続け
    焦がれてきた最高の言葉。


    一旦離れてしまった先輩の体に
    飛び込む。


    あぁ、やっと。

    やっとこのぬくもりの中で
    「温かい」って言えるんだ。
    もう我慢しなくていいんだ。

    そう思うと、涙はとめどなく溢れる。


    「っ・・・・・・」

    声も出さずに泣く杏莉の目を
    優しくぬぐう。

    先輩の顔が、途端に近くなる。
    杏莉はそのまま、涙を流した目を瞑った。


    好きだよ。


    合わさった唇からは、
    そう囁かれた気がした。
  • 34 いちこ☆ id:Htouthn.

    2012-03-02(金) 18:05:11 [削除依頼]
    「えぇぇぇぇぇーー!!?」
    「っ!!!」

    美沙の頭をべしっと叩く杏莉。
    ・・・多少、加減して。

    「いったぁ〜。
     てゆーかあたしソレ初耳!」
    「美沙にしか言ってないから。
     言ったらこうだよ!」

    そう言って、美沙の首を
    しめるまねをする。

    美沙にだけは、昨日の出来事を
    教えようと思った。

    ・・・美沙に「だけ」は。

    すると、背中が押されて美沙の方に
    体が傾いた。
    「わっ・・・。」

    精神的に油断をしていたため、
    杏莉のからだは美沙に寄りかかってしまった。

    その美沙は、杏莉を突き飛ばした
    相手を見て引きつっていた。


    「瑞樹とはくっついたの?」

    その声の主は。
    今でも鮮明に覚えている、友達の声。

    「何の用? ――真乃。」


    聞き返した杏莉の声は呆気なく
    スルーされ、真乃はまた質問をぶつける。

    「瑞樹から聞いたんでしょう?
     私のこと。もっと付き合いたかったけど、
     私が振られるのはしゃくだったしね。」


    聞き覚えもある。
    懐かしくもある。

    でも、もうこの言葉は真乃じゃない。

    前の真乃はどこにいったの?
    こんなひどいこと、真乃は
    絶対に言わなかった。

    「真乃、嘘でしょ?
     わたし信じてないから。」

    すると、杏莉のことを鼻で笑い
    背中を向けた。

    「ばっかじゃない?
     私の今まで付き合った人の共通点、
     まだ見つからないんだ。」

    そう言い残して、
    真乃は2人の視界から姿を消した。
  • 35 いちこ☆ id:uNvmh3Z.

    2012-03-14(水) 06:21:03 [削除依頼]
    共通点?


    そう思い、必死で頭を回転させるけど
    何も思いつかなくて。


    それに、真乃がそこまでたくさんの人と
    付き合っていたことすら知らなかった私が、
    共通点なんてわかる訳―――――・・・


    気づきたくなかった。


    真乃はまだ私の友達だと

    信じていたかった。
  • 36 いちこ☆ id:uNvmh3Z.

    2012-03-14(水) 06:22:46 [削除依頼]
    気づいてしまった。


    真乃が付き合った人の
    『共通点』・・・・・・。


    小学校の頃好きだったあの男の子も


    中学に入って少し気になった
    あの男の子も


    私の好きな人、みんなみんな真乃と
    付き合っているんだ――――。
  • 37 いちこ☆ id:b4eevN./

    2012-03-30(金) 17:07:27 [削除依頼]

    そんなの・・・偶然だよね?

    だってそんなこと一言も、
    真乃は言ってなかったよね?


    問いかけても問いかけても
    返ってくるのは一言だけ。


    『だって私、あんたの―――』


    その一言を聞きたくなくて、
    必死にその話題から目をそらす。


    例え私が好きだった人と
    真乃が付き合ってても。


    私には真乃がいてくれればいいの。


    ただそれだけでいいのに―――。
  • 38 いちこ☆ id:b4eevN./

    2012-03-30(金) 17:11:13 [削除依頼]


    幼稚園の頃。

    同じ組で、身長が同じくらいで、
    好きな食べ物も一緒で、
    気があって一緒にいると楽しくて。


    知らず知らずのうちに
    2人でいることが増えていって、

    いつの間にか2人が自然な状態になってた。


    こんなにも大切な存在になってた。


    ひどいことをされたのに、杏莉はまだ
    真乃を信じて。


    きっと戻ってきてくれるよね?


    私はそう信じてるよ。


    だって真乃は、本当はすごく優しいから。


    それが、真乃の苦痛だとも知らなくて――。
  • 39 ☆〜林檎飴〜☆ id:JDLzldA/

    2012-03-30(金) 17:12:46 [削除依頼]
    更新ふぁいと〜>Д<
    あたしも小説かいてるから
    良かったら読みにきて〜
    題名ゎ
    “それでも永遠だと信じてた・・・”
    デス^∀^
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