いだてん!8コメント

1 襖 id:MjlmQdH1

2012-02-09(木) 21:04:47 [削除依頼]
韋駄天(いだてん)高校に、普通科などというものは存在しない。
あるのは―自由科のみ。
ここ韋駄天高校の自由科では、今日も理事長の娘、韋駄天輝が、
日常茶飯事の茶番劇を繰り返していた―。
  • 2 襖 id:8RGO7ze.

    2012-02-10(金) 19:41:24 [削除依頼]
    「ここか…。」
    そんな韋駄天高校の正門前に、ひとりの青年が佇んでいた。
    片手には何か書かれたメモを持っていた。
    「そんなに怪しい奴がいる所じゃなさそうだけど…。」
    青年は、メモと韋駄天高校を見比べながら呟いた。
    そのメモには。
    江之本 釧(えのもと くしろ);任務、韋駄天輝の偵察、監視。
    「まあ…久しぶりの仕事だし、気張るかッ…。」そうひとりごちて、17歳の高校2年生にして、将来を期待されている有能スパイ釧は、韋駄天高校に足を踏み入れた…。
  • 3 襖 id:8RGO7ze.

    2012-02-10(金) 20:26:57 [削除依頼]
    釧が真っ先に向かった先は職員室だった。職員室に入り、近くにいた生徒に声を掛ける。
    小柄な女の子だった。
    「あの…僕転入生なんだけど…徒神(とかみ)先生って、どこにいるかな…?」
    「わっと?」
    なんだか舌足らずな英語で、その少女は釧に向き直る。
    「徒神先生なら釧くんの目の前にいるのですよ♪」
    高校生の少女というより、小学生な幼女という感じで、身長は159cmの小柄な釧より、20cm程小さかった。
    「はろーです!釧くんが転入する2年1組の担任、徒神チエリといいますです♪」
    「あ…ええっ!?」
    釧は、驚きのあまり絶叫した。
    「なんですかその反応はー?担任が徒神先生じゃ不満なら、
    もっと違う人にかえてあげても良いのですよー?」
    「いえ!そういうつもりでは…。」
    釧はあわてて否定する。
    「釧くんが望むのなら、3組のボンッキュッボンッなナイスバディ
    美好先生のクラスに編入させてあげるのですよ?」
    「それは…うーん…。」
    釧が悩む。
    「なんなのですかその反応はぁ!
    何でそこはすぐに否定しないのです!?
    もう良いですっ!釧くんは2組の定年退職間近の熟女、
    みず子先生のクラスにしてやるですっ」
    「わーっ嘘です冗談です!徒神先生が担任で僕超嬉しいです!
    徒神先生マジ天使!」
    ―という感じで。
    釧は、韋駄天輝の所属するクラスに、無事に(?)編入したのだった。
  • 4 襖 id:bx7S9Cv0

    2012-02-13(月) 16:50:07 [削除依頼]
    「みなさーん、ぐっどもーにんぐですーっ」
    徒神先生は、2年1組の扉を開け、スタスタと中に入っていく。
    釧もその後に続く。
    それまで談笑していたであろう生徒達が、一瞬で席に着いた。
    自由科という名に相応しく、2年1組の生徒たちは皆私服で、
    頭髪にも細かい決まりは存在しないらしく、髪の色はかなりバラエティに富んでいた。
    釧は、黒髪に前の高校の制服と、この中ではかなり浮いていた。
    「はーい、HR始めますよーっ。
    釧くん、ささ。」
    「…?」
    徒神先生にチョークを渡される。
    「お名前、黒板に書いてほしいです。
    徒神先生英語専門なので、釧くんの漢字まちがえちゃうかもです。」
    「あ…はい。」
    釧は、自分の名前をささっと黒板に書く。
    「はーい、ありがとうございます♪
    それじゃあえっと、江之本 釧くんです!
    ちなみに、好みの女性のタイプは熟女だそうですー。」
    「アンタまだ根にもってたんですか!?」
    釧が大声で叫ぶ。
    それから。
    「えっと…今のは徒神先生の虚言です!
    これからよろしくおねがいします。」
    パチパチと歓迎の拍手が飛ぶ。髪の色がカラフルとは言え、心が広い生徒達だった。
    しかし、そんな2年1組の生徒、30人中1人だけ…
    仏頂面で釧を眺める生徒がいた。
    それが、この学園の問題児―
    韋駄天輝だったのだ。
  • 5 あじさい id:ECl.I5I0

    2012-02-13(月) 18:33:53 [削除依頼]
    こんばんわ。あじさいです<m(__)m>
    面白いですッ!!
    続き期待です!
  • 6 襖 id:0I58QV21

    2012-02-15(水) 16:41:11 [削除依頼]
    あじさいさん
    お返事遅れてごめんなさい!
    来て下さってありがとうございます^^
    これからも、
    たまに遊びに来て下さると嬉しいです!!

    ではでは。
  • 7 襖 id:0I58QV21

    2012-02-15(水) 16:55:02 [削除依頼]
    「えっとぉ…。じゃあ、釧くんは輝ちゃんの隣に…。」
    『輝。』その名前には、聞き覚えがあった。
    釧は、自分の任務を思い出す。
    『韋駄天輝の監視。』
    隣の席になるとは…。都合がよかった。
    釧は、そういった徒神先生に頷いてみせ、自分の席へと向かう。
    韋駄天輝は、釧をチラッと一瞥し、呟いた。
    「…もって3日ね。」
    「え?」
    ―これが。
    江之本釧と、韋駄天輝の『出会い』だった。
  • 8 襖 id:h4RgDhQ0

    2012-02-18(土) 15:08:14 [削除依頼]
    釧が韋駄天高校に編入してきて僅か1時間。
    …釧は早速途方にくれていた。
    一時間目、体育。
    自由科なんて所でも、普通の授業はあるんだな…。
    ―なんて楽観視していたのが間違いだったのだ。
    韋駄天高校の体育の授業は―
    一言で言うならサバイバルだった。

    そして釧は思った。
    僕は韋駄天輝の監視を成し遂げるどころか―
    彼女にこの時間、殺されるのではないかと。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません