ごめん、もう笑えない.10コメント

1 Lua id:OsHqTdP/

2012-01-25(水) 18:42:21 [削除依頼]



     裂けて、痛みを伴った

     不確かな"次"に縋って


     哀シテル、って呟いた

     正しい文字は使えない


    泣けずに瞬きを繰り返すよ


     
  • 2 Lua id:OsHqTdP/

    2012-01-25(水) 18:58:12 [削除依頼]


    血だらけの人間なんて見たことない。情けない話、私は腰が抜けて立てなくなった。建物の壁にもたれるようにズルズルと座り込だら涙が出てきた。
    「ごめんなさ、い……っ」
    謝ったって傷は癒えないことくらいわかってる。それでも無力な自分に苛立ちを抑えられない。
    荒れた銀髪、苦痛にゆがんだ表情、藍色の目の少年。
    流血する左手をもう一方の手で抑えつけている。
    私が震えている間にも流れる血液は地に溜まっていく。
    機能しなくなった脚を何とか動かして、少年に歩み寄った。
    私の気配に気づくと、鋭い視線がキッと向けられた。
    背筋が凍るような恐怖を感じたが、今は脅えている場合じゃない。
    「これ、使って」
    がくがくと安定しない腕でハンカチを差し出した。
    少年は奪い取るように私からソレをとり、腕に巻きつけていく。
    でも、片腕じゃ上手くいかないらしくハンカチはただ赤く染まっていくだけ。
    「貸して」
    声まで震える。でも、頭はだいぶ冷静になっていた。
    私は少年の手からハンカチをとり、患部に巻いていく。よほど痛いのか、時折呻き声が聞こえた。
    結び目を作った時私の手は少年の血で真っ赤に染まっていた。
  • 3 NAOKI(俺は今猛烈に眠い) id:nJuvUeC.

    2012-01-25(水) 19:02:54 [削除依頼]
    うわあ
    なんかいいね
  • 4 Lua id:OsHqTdP/

    2012-01-25(水) 19:07:33 [削除依頼]

    でもこんなの簡単な応急処置でしかない。血は止まらない。
    本当なら誰かに助けを求めたりするのが普通なんだけど、助けを呼べない理由があった。
    額に汗をびっしょりと浮かべ、少年は荒い息を繰り返す。
    その様子を見てただの傷じゃないとわかった。毒か何かが入り込んだに違いない。
    「どうしようっ……」
    返事が返ってくるわけでもないのに、涙声で呟いた。
    その途端急に視界が廻った。理解が追いつかない。
    目の前には苦痛に歪んだ少年の顔。私は地面に押し倒されている。
    私の左手を拘束する手は血まみれだった。
    殺される、と。瞬時に悟った。私がバカだったのかもしれない。
    一目見て気づいていた。この少年は闇の世界の労働者だと。国中を敵に回す極悪人なんだと。
    街中に張り紙がされているからわからないわけがない。
    でも、身体が勝手に動いていた。気づいたら無意識に助けようとしていた。
    少年に捕まって欲しくなくて、だから助けを呼べずにいた。
  • 5 Lua id:OsHqTdP/

    2012-01-25(水) 19:08:23 [削除依頼]
    NAOKI様

    ありがとうございます^^
    初めてのお客さんですっ!!
    出だし上手く出来たみたいで安心しました><
  • 6 NAOKI(俺は今猛烈に眠い) id:nJuvUeC.

    2012-01-25(水) 19:08:49 [削除依頼]
    ヒュー♪
  • 7 NAOKI(俺は今猛烈に眠い) id:nJuvUeC.

    2012-01-25(水) 19:09:06 [削除依頼]
    >5 すごくうまかったよ
  • 8 Lua id:OsHqTdP/

    2012-01-25(水) 19:12:36 [削除依頼]
    NAOKI様

    嬉しいこと言ってくれますねぇ!!
    引き続き頑張ります^^
  • 9 NAOKI(俺は今猛烈に眠い) id:nJuvUeC.

    2012-01-25(水) 19:13:54 [削除依頼]
    がんば
  • 10 Lua id:OsHqTdP/

    2012-01-25(水) 19:24:56 [削除依頼]

    恐怖にギュッと目をつぶって、死の痛みを待つ。
    自分でもこんなに諦めが良いなんて驚いた。
    刃物か、拳か? できることなら楽に死にたかった。

    でも、やがて感じたのは頬を布が擦れるような感覚。
    驚いて目を開けると少年は裾で私の頬を拭っていた。
    え、と声が漏れると少年は動きを止めた。
    「俺の血がついたから……」
    そう言って、今度は私の手を服で擦り始める。
    血液が拭われていき、肌は綺麗になっていった。
    低く穏やかな声に聞き惚れていた。未だに状況が読み込めない。
    ひとつわかったのは私の死はまだずっと先だということ。
    「ねぇ……そんなことしなくても良いよ」
    「……」
    「つらそうだよ、人のことより自分のこと考えなよ」
    心配して言っただけ。なのに少年は苛立ったように舌打ちをした。
    「黙ってろ……お前の手についた血液が散ったら俺が危ないんだ」
    なんだ、そう言うことだったの。血液ってその人の情報だもんね。
    少しだけ気にかけた自分がバカみたいだった。でも、少年の答えを聞いたら何だか恐怖心が薄れた。
    「何で怪我してたの……」
    「俺の職業知らないわけじゃねぇだろ」
    「なんとなくは……」
    「こんなの、いつものことだ」
    私の手から完全に血液を拭きとると、少年は立ち上がった。
    私も起き上がって、背中の土を払う。
    ねぇ、と声をかけた瞬間体中にのしかかる重み。
    「熱っ……!!」
    立ちあがった少年は脚をもつれさせ、私に倒れ込む。
    やっぱり毒がまわったのか、その体はとても熱かった。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません