幽霊の夏休み6コメント

1 天蒼海 id:h8TI4ZO1

2012-01-21(土) 18:27:09 [削除依頼]
 子供の頃の思い出は何歳になっても忘れない。
 最近読んだ本にそう書いてあった。
 確かに子供の頃の思い出は印象に残っている。
 特に夏休みの思い出は…。
  • 2 天蒼海 id:h8TI4ZO1

    2012-01-21(土) 18:40:22 [削除依頼]
    「夏の始まり」

     「注目。さようなら」
     日直の号令に続いて子供たちの声が教室に響く。
     それと同時にランドセルを背負い、教室から走り去る。
     最初の一人に続いてどんどんと教室から子供が出て行く。
     「危ないから走るなよ〜」
     3年4組の担任、佐竹智弘が教室の扉から顔を出して言うが聞こえてないようだ。
     仕方ないことだ。
     子供たちはきっと明日からの夏休みへの期待でいっぱいなのだろう。
     佐竹はため息をつきながら教室へと眼を向けた。
     教室にはまだ数人の子供がいた。
     その数人も「先生、さようなら」と元気よく言うと走り去っていった。
     佐竹はその姿を笑いながら見送った。
     やれやれ。やっと長い一学期が終わった。
     初めての担任だったが大きなミスもなくて良かった。
     そう思いながら佐竹は教室の窓を閉めた。
     校庭にはまだらに子供の姿があった。
     その子供たちも校門へ向かって一直線に歩いていた。
     空には白い雲が一つ浮かんでいた。
  • 3 天蒼海 id:a3Yzl1O/

    2012-01-23(月) 18:42:59 [削除依頼]
     室井秀人はパンパンに膨れ上がったランドセルを背負って歩いていた。
     「秀人。それ何入ってんだよ」
     隣にいる水沢了が秀人のランドセルを見ながら訊ねる。
     「いろいろだよ。いろいろ」
     さも意味ありげに答える秀人。
    それを呆れたような眼で見る了。
     この光景は別段珍しいものでもなかった。
     なぜなら二人は幼馴染であり、わがままな秀人としっかり者の了と言えば近所でも有名だったからである。
     「お前こそ何でそんな身軽なんだよ」
     秀人が了に問う。
     「何でって。そりゃ、少しずつ持ち帰ってたからに決まってんじゃん」
     当たり前のことが当たり前にできるか。
     ここらへんが秀人と了の違いである。
     「貴様。裏切ったな」
     秀人が拳を二つ重ねて前に出す。
     本人は侍のつもりなのだろう。
     「裏切ったって。僕は秀人に何回も言ったじゃん」
     了が反論する。
     実際、了は秀人に持ち帰るよう促している。
     「そんなの聞いてない」
     秀人がドヤ顏で答える。
     何も凄くないのだが…。
     「まぁ、過去は忘れよう。了くん」
     了の眉が動く。
     秀人が了を君付けで呼ぶ時は必ず裏がある。
     それを察したのだろう。
     「ところで、この裁縫道具を持ってくれないか?」
     そら来た。予想通りだ。
     了は秀人と眼を逸らしながら歩みを速めた。
     「お願いだよ。了〜」
     ここで甘やかすとその後、大変なのは分かっている。
     了の経験上、秀人を甘やかすのはタブーなのだ。
     しかし…
     「これで最後だからね。次はないからな」
     了はそういうと秀人から裁縫道具を取り再び歩き出した。
     このように困ってる人がいると自分の損得など関係なく動いてしまうのが了だ。
     「サンキュー」
     秀人は嬉しそうに微笑んだ。
     了もそれにつられて笑顔になった。
     二人はきっと最高のパートナーなのだろう。
  • 4 天蒼海 id:a3Yzl1O/

    2012-01-23(月) 18:49:10 [削除依頼]
    登場人物

    「室井秀人」
    主人公。小学校3年生。
    わがままで何も考えないで行動するが
    リーダーの素質はある。

    「水沢了」
    秀人の親友。同じく小学3年生。
    常に冷静で周りを見て行動できる。
    わがままな秀人がクラスのリーダーでいられるのは
    了のおかげといっても過言ではない。

    「佐竹智弘」
    秀人や了がいる3年4組の担任。
    教師3年目だが今年が初の担任。
    やや優柔不断だが子供たちには好かれている。
  • 5 天蒼海 id:a3Yzl1O/

    2012-01-23(月) 21:49:53 [削除依頼]
     「正志、みっけ」
     高須朋絵は空き缶を踏んだ。
     朋絵の鬼が始まって10分。
     一人、また一人と順調に見つけ残りはあと一人となっていた。
     「あとは…、秀人か」
     朋絵はため息をついた。
     室井秀人。彼を見つけるのは容易ではない。
     限られた環境の中で最も見つかりにくい場所に隠れることができる。
     これは缶けりに限ったことではない。
     鬼ごっこでは自分やり足の速い相手から逃げ切るしことができる。
    だるまさんがころんだにおいては彼が捕まったのを見たことがない。
    一重に言うと彼は遊びの天才なのだ。
     普段、お世辞にも成績が良いとは言い難いのだが遊びのこととなると天才的な能力を発揮する。
     「まぁ、探すしかないよね」
     朋絵はそう呟くとお墓の方へ駆けだした。
     彼らの遊び場所は町のはずれにある大千閣寺だった。
     その理由は簡単で、仲間の一人である巻元美涼の家だからだ。
     また、広大な面積を誇る大千閣寺は遊ぶのに適していたからである。
     そんなこんなで大千閣寺は彼らの遊び場所になったのである。
  • 6 天蒼海 id:a3Yzl1O/

    2012-01-23(月) 21:58:28 [削除依頼]
    登場人物

    「高須朋絵」
    小学校3年生。
    しっかり者だが自分の間違いは認めない。
    秀人に好意を寄せている。

    「佐藤正志」
    小学校2年生。
    幼稚園の頃、虐められていた時に秀人と了に助けられた。
    それ以降、秀人を兄のように慕っている。
    性格は優しく、何か頼まれたら断れないタイプ。

    「巻元美涼」
    小学校2年生。
    正志とは従妹同士。
    口数は少ない、というよりほぼしゃべらない。
    普段は正志を通して自分の意思を伝える。
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