二度と逢えない君へ17コメント

1 清水咲綾 id:wjx7UJ20

2012-01-18(水) 13:21:55 [削除依頼]
「京ちゃん……好きだよ」

「……何だよ急に」

「えへへっ」

二人で手を繋いだ道、
君の白くて小さくて壊れそうな左手、
子供のような無邪気な微笑み、
透き通った白い肌、
柔らかい栗色の髪の毛、
桃色の頬と唇、
大きな二重の目、

君の全てが僕にとって愛しくて堪らなかった。
  • 2 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 13:28:27 [削除依頼]
    俺の中学校生活に色はなかった。
    友達と心から思えるやつなんて、
    翼しかいなかったし、
    女なんて来るものを拒んだりしなかった。
    それは高校に入学しても
    変わらないことだと思っていた。

    「京介ー」

    「おっす、翼」

    中学のときの唯一の友達"日向翼"が、
    ヒラヒラと手を振りながら歩いてきた。
    新しい制服が何とも不自然だ。
    まぁ俺も人のこと言えないけど。
    翼とは小学校からの腐れ縁。
    俺と性格は正反対で、
    翼は男女共に人気があり、
    彼女が出来たら一筋だ。

    「つーか、高校でも目立つな……それ」

    翼が指した"それ"とは、
    俺の頭のことだ。
    金色の髪の毛。
    俺は頭を中学に入学すると同時に染めた。
    多分、俺なりの……強がりだと思う。

    「ま、目立つからいんじゃね?」

    翼は「そうだな」と相槌をうつと、
    俺と翼は二人ですでに入学式が
    始まっている体育館に入った。
  • 3 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 13:35:28 [削除依頼]
    体育館に入ると、
    校長の意味のない
    長ったらしい話が行われていた。

    「すいませーん、
     俺ら何組っすか?」

    翼が平然とした表情で、
    校長の話を遮って叫んだ。
    中学のときの同級生は
    「またあいつらかよ」と
    苦笑いしているが、
    その他の生徒と教師たちは
    口をポカンと開けている。

    「お前ら何しているんだ……退場しろ!」

    一人の男性教師がマイクを使って怒鳴った。
    体育館内に"キーン"という
    耳障りな音が響いている。
    うぜーな、こういう教師。

    「いいからさぁ……。
     俺ら何組かって聞いてんだけど」

    俺がボソッと呟くと、
    俺が仕方なくつるんでいた女、
    "七瀬怜奈"が勢いよくパイプ椅子から
    立ち上がった。
  • 4 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 13:38:10 [削除依頼]
    「京介と翼は、 
     怜奈とりっちゃんと同じ1年A組でーす」

    腕にジャラジャラとついている
    ブレスレットを揺らし、
    手を大きく振りながら叫んだ。
    怜奈たちも同じクラスかよ。
    そんなことを思いながらも
    俺と翼はA組のところへ行き、
    開いているパイプ椅子に座った。
    教師たちは怒った顔をしながらも、
    仕方なく入学式を続けた。
  • 5 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 13:50:20 [削除依頼]
    式が終わると俺たちは、
    一旦各教室に連れて行かれた。
    教室に入ったら今度は
    担任と思われる男の
    長い話がはじまった。
    俺はとりあえず聞いているふりをして、
    クラスのやつらを見ていた。
    相変わらず怜奈と律華は目立つ。
    男子は平凡だなー。
    女子はまぁまぁ……ってことで。

    そしていよいよ帰る、というときに
    担任がこう言った。

    「蒼野と日向は後で職員室来いよー」

    ……まじかよ、ダリーな。
    担任はそう言い残し、
    「はい、さよなら」と言って
    他の生徒を帰した。

    「京介ーどーする?」

    翼が帰る気満々で、
    かばんを右手に持っている。

    「ゲーセン行こうぜ」

    俺はニカっと笑い、
    かばんを持って、
    翼の背中を押しながら
    学校を出た。
  • 6 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 13:59:00 [削除依頼]
    ゲーセンに着くと、
    いつもの様にたくさんの音が
    混じっていて耳が痛くなりそうだった。
    まぁ、こうやって翼と騒いでいると、
    いろいろなことを忘れられそうな気がする。

    「ねぇねぇ、二人?
     あたしたちも二人なんだけどー」

    怜奈たち並に派手な女が、
    俺と翼に話しかけてきた。
    遊び相手にはまぁまぁか。
    翼もこのレベルだったら、
    OKするだろう。

    「じゃあ、あそ「ごめん、俺ら彼女一途だから」

    俺が返事をしようとした瞬間、
    翼が遮って嘘を吐いた。
    彼女一途ってそれ以前に彼女いねーし。

    「えー」

    「またなーお前らも男捜せよー」

    ごちゃごちゃいう女たちに、
    翼はそう言って手を振った。
    そして翼は俺を引っ張って
    ゲーセンを出た。
    何のためにゲーセンに来たんだよ。
  • 7 北野 id:l59C80/.

    2012-01-18(水) 14:01:40 [削除依頼]
    読みに来ました!
    今度は学園モノですね!?
    続き頑張ってください^^
  • 8 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:05:21 [削除依頼]
    俺は翼に引っ張られるままに、
    近くのファミレスに入った。
    そして俺たちは飲み物だけを注文すると、
    いきなり顔を赤くして話し出した。

    「俺……好きな人出来た」

    あー、だからさっき断ったのか。
    俺はコーヒーを一口飲むと、
    翼にこう尋ねた。

    「んで、どんなやつ?」

    俺が尋ねると、
    翼は青色の携帯を取り出し、
    少し操作して俺に携帯画面を見せた。
    携帯画面には、
    仲よさそうに話す女が二人写っていた。
  • 9 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:06:49 [削除依頼]
    >7 _北野sama* ありがとうございます! こちらでも よろしくお願いします。 まぁいずれ恋愛モノに なれればなーと 思ってますw
  • 10 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:11:25 [削除依頼]
    一人は栗色の髪の毛に
    ふわっとした雰囲気の女と、
    もう一人は長い黒髪に
    キリッとした女。
    翼の好みで言ったら
    黒髪のほうか。
    これって、隠し撮りじゃね?
    ま、いつものことか。

    「俺がじゃあ栗色の方と、
     仲良くなるから……。
     お前頑張れよ」

    俺がそう言いながら携帯を返すと、
    翼は「さすが親友」と大げさに笑った。
    ……そう言ったものの、
    こんなふわふわした女と遊んだことねーや。
  • 11 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:15:51 [削除依頼]
    俺と翼はあれから2時間ぐらい
    ファミレスで話すと別れた。
    俺は家に戻ると、
    ベットの上に飛び込んだ。
    携帯の着信やメールが
    結構来ていたが無視をして
    そのまま眠りについた。


    「……やっべ」

    それから目が覚めたのは、
    夜中の3時。
    一人暮らしだからな、
    親も誰も起こしてくれないんだよな。
    当たり前か。
    俺は眠たい体を起こしながらも、
    シャワーを浴びた。
    そしてもう一度ベットに飛び込んだ。
    眠れないかと心配していたが、
    以外とすぐ眠れた。
  • 12 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:16:57 [削除依頼]
    ≫ちゅうい!≪
    誤字脱字は.
    スルーして
    ください.卍!
  • 13 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:25:01 [削除依頼]
    翌朝起きると、
    いつの間にか部屋の中に翼がいた。
    そういえば昨日の夜、
    家の鍵を閉めるの忘れてたな。

    「いま何時?」

    俺が寝ぼけた口調で
    翼に尋ねると、
    翼が無言で俺の携帯を取ってくれた。
    画面を見るとまだ朝の6時30分。

    「何でこんなに早いんだよ」

    いつもなら翼は10時くらいに来る。
    まぁ、6時30分に起きたら
    遅刻しないで高校に行けるな。

    「だって、岡田優衣さんに逢うために!」

    翼が嬉しそうに
    ダブルピースをしながら言った。
    岡田優衣?
    あ、翼の好きな女か。

    「んじゃ、準備するから」

    俺はそう翼に告げると、
    まだ新しい制服を着た。
    なんとも慣れない、ブレザー。
    ま、1ヶ月も経てば慣れるか。

    「行くぞ、翼」

    「いえっさー」

    俺たちはそう言って家を出た。
    高校には余裕で8時前に着くな。
  • 14 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:36:09 [削除依頼]
    予想通り俺たちは7時40分に高校に着いた。
    そして俺が教室に入ろうとすると、
    翼が俺の腕を引っ張った。

    「どうしよ、京介!
     優衣さん来てるよー」

    翼が恋する乙女みたいに
    顔を赤くして慌てている。
    俺が教室を覗くと、
    確かに写メの女と同じだ。
    俺は岡田とかいうやつより、
    栗色の髪の女を見た。
    純粋そうじゃん、おもしれー。

    「おい、翼」

    俺が翼を呼ぶと、
    翼は俺の方に顔を向けた。

    「俺、本気で栗色ちゃん狙うわ」

    「は!?
     お前、優衣さんの友達なんだから
     遊びならやめろよ!!」

    俺は翼の忠告を無視して、
    教室に入った。
    本気か遊びかはまだわかんねーよ。
  • 15 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 14:45:14 [削除依頼]
    俺が教室のドアを勢いよく開けると、
    二人の女は驚いた顔をして
    こっちを見た。
    翼が小声で「おい」と言っているのも無視して、
    俺は栗色ちゃんに近づいた。

    「キレイだよね、髪の色。
     ……名前なんていうの?」

    「……え?」

    栗色ちゃんは驚いた顔をして、
    俺の顔を見た。
    ……なんか見覚えがあるんだけど……。

    「……京ちゃん?」

    "京ちゃん"
    俺のことをいまだに、
    こう呼ぶのは一人しかいない。

    「……美緒?」

    ―進藤美緒。
    小6のときに引っ越した
    俺の幼馴染……。

    「うそ? 美緒ちゃん!?」

    翼もかなり驚いている。
    何で……今更。
    美緒がいんだよ。
    何でこんな俺と同じ高校なんだよ。
  • 16 清水咲綾 id:wjx7UJ20

    2012-01-18(水) 15:32:44 [削除依頼]
    「え、美緒知り合い?」

    岡田サンが美緒に問いかける。
    それにも関わらず何故か
    翼が返事をした。

    「俺と京介と美緒ちゃんは、
     小学校のときの同級生でした!」

    「そーなんだ、
     あたし岡田優衣。よろしく」

    岡田サンはそう言うと
    にこっと笑った。
    翼はそれを見て、
    顔を真っ赤にしている。

    「美緒……お前いつから?」

    「えっと中2のとき?
     久しぶり、京ちゃん」

    にこっと微笑んだ美緒の顔をみると、
    俺の心臓がトクンと跳ねた。
    久しぶりだな、この感情。

    この恋は本気なんだ。

    「……久しぶり、美緒」


    これが俺たち4人が
    最初に出逢った瞬間だった―……。
  • 17 清水咲綾 id:cbrGT6g0

    2012-01-20(金) 20:16:12 [削除依頼]

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