いつもトナリにはアナタがいた。15コメント

1 茜空 id:f6d5q8i/

2012-01-13(金) 13:59:12 [削除依頼]
プロローグ

二歳年上のアナタに、


二歳年下のアタシに、


ワタシは、


アナタは、


「恋」をしたの。
  • 2 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 14:06:12 [削除依頼]
    きっとそれは

    「グウゼン」
    とか、
    「ヒツゼン」
    なんていう、たった4文字の言葉でなんかまとめられない、衝撃的で、優しくて、甘くて、苦くて……


    何年か経って、「いい思い出だった」なんて言えるほど、


    簡単な物語じゃないの――――…。
  • 3 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 14:25:36 [削除依頼]
    1st『優しい先輩』


    「亜梨沙ー?あんた忘れものしてないでしょうね!大事な入学式に、忘れもので笑いなんかとるんじゃないわよ!?」


    「はいはい、分かってますよ、昨日のうちにちゃんと持ち物確認したし、大丈夫だって!!」


    「そう?ならいいけど。あ、服装はちゃんとしなさいよ?あんた代表の言葉、あるんでしょ?」


    「ぬぁーーーーーー!そうだ、原稿っ!!忘れるところだった!お母さん、ありがとっ」


    今日から高校生になるっていうのに、まったく緊張感のないあたしを見て、お母さんは頭を抱える。


    そう、さっきから展開されているこの会話の、アホらしい、ドジな行動をしてるのがあたし。


    一ノ瀬 亜梨沙。いちのせ ありさ、ね。
    人一倍「高校生」っていう響きに憧れてた、ちょっとずれた所で本気になっちゃう、突っ走ったら止まらない少女です。


    ま、外見については一言で言うと…『残念』かな☆
    なーんて冗談はさておき(結構本気だったりして…汗)、これから始まるあたしの高校生活の舞台となる、藤城高等学校の入学式に向かう。
  • 4 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 14:38:08 [削除依頼]
    いろんな中学校から人が集まるだけあって、周りを見渡せば姿形様々な人がいるこの通学路。


    とことん暗いオーラを出している彼女。

    ピアスを何個もつけてらっしゃる彼女たち。

    髪の毛がツンツン立っている彼ら。

    もとから眩しいのに、太陽の光が当たるとより一層眩しくなる髪の毛をお持ちの方。


    とことん普通の高校生って感じのあたし。


    彼女たちはあたしが思ってた高校生とはちょっと違うなー…。


    なんて、勝手に高校生の理想像を作っていたあたしが悪い。まったくそのとおり。


    入学式初日から、これからの学校生活に不安を抱いたのは今日が初めてだ…。


    まぁ、入学式直前にしてそんなこと言ってられないんだけど。


    そんな、あたしがいっぺんにいろんなことを考えていたそのとき、横を通り抜けた優しい香りに、あたしは敏感に反応してしまう。


    その香りは、一言


    「遅れちゃうよ、入学式」


    その言葉だけを残していった――――…。
  • 5 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 15:02:37 [削除依頼]
    その香りが残していった言葉を聞き、ふと時計を見た。


    「時刻は入学式の10分前…。」

    そう自分が呟いていたことに気づく。
    …ん?10分前?


    「やばっ!遅れるっっ!!!!!」


    あたしは自己最高記録を割り出して、何とか、入学式に間に合うことができた―――…。


    教室に駆け込むあたし。
    一斉に振り向く、同じクラスの子たち。
    あたしが見た感じだと、もう既に女子のグループが出来上がっている状態…?結構皆行動派なのね…と実感するあたし。


    しばらく皆からの視線を浴びたあたしは、席に着く。
    めずらしく、この高校は自由席みたい。

    ラッキー☆なんて思っちゃったりするあたし。

    一番後ろの窓側の席に座って、教室から見える桜の木を眺める。……とかいって、桜が咲いてる木、一本もないじゃないの!!!


    もち、ここは北海道なので。
    春、なんて言っても十分寒いわけですよ。
    まあ、札幌だし、一応都会ってことで、よしとするか。


    相変わらず考え事の多いあたしに、一人の男子生徒が声をかける。


    「…となり、空いてる?」


    「…?はい、空いてま……!?」


    そこにいたのは、超美系の長身で、ほっそりした彼。
    マフラーをしてて顔はよく見えないけど、雰囲気がイケてるメンズって感じ。


    「あの…はじめまして、あたし、一ノ瀬 亜梨沙です。これから、よろしくね?」


    ぎこちない自己紹介をするあたし。
    いつになっても慣れない、初対面の人とのこの感じ。

    「名前、なんていうの?」

    そう問いかけるあたしだけど、答えてくれるか内心ドキドキな自分。


    「ああ、俺?城咲 隆弘。」


    「そっかぁ〜、城咲くんかぁ〜」


    あたしが投げかけた質問に答えてくれたことよりも、ちゃんと目を見ていってくれたことに、頬が緩むあたし。


    「…何?」

    少し不機嫌そうな城咲くん。

    「ううん?なんでもないよ」


    これからどんな出会いが待ってるんだろう…
    ちょっぴり楽しみになってきた。
  • 6 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 15:10:04 [削除依頼]
    ガタンッ

    音を立てて立ち上がる城咲くん。
    もう入学式が始まるっていうのに。

    「城咲くんっ!?どこいくの?もう入学式始まっちゃうよ?」


    「…分かってる」

    そう言って教室から出ていく彼。


    「――…この香り…」

    城咲くんが立ちあがったとき、フワッと朝のあの通学路での香りがした。もしかして、朝のあの人は城咲くんだったのかな――…


    そんな事を考えていると、学校中に鳴り響くチャイム。
    入学式が始まる。
  • 7 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 15:22:30 [削除依頼]
    あたしのクラスは1年?組だったから、入場するのは一番最初。同じクラスの女子生徒の中で、あたしが一番背が高かったんだけど、代表の言葉があるから、って入場の並びは先頭。


    案の定二年生、三年生の先輩方から視線を注がれるあたし。
    まあ、人に見られるのは嫌いじゃないし、注目されるのは、逆にテンションが上がる。


    それでも、目立ちたがりなんかじゃなくて、あたしはここにいるんだ、って実感できるから。


    入学式が始まって、長ーい長ーい校長先生の話が始まる。
    正直うんざり。
    でもそのあとに、生徒会長からの言葉。

    壇上に上がったあの人に、あたしは何かを感じた―――…
  • 8 結菜 id:AosQvFx/

    2012-01-13(金) 16:01:09 [削除依頼]

     おもしろいですね!!
     更新頑張って下さい(∀)
  • 9 あう id:EzxY9sw/

    2012-01-13(金) 17:14:22 [削除依頼]
    生徒会長!?

    わぁ、憧れ☆

    うちの学校、女子だしw
  • 10 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 17:32:42 [削除依頼]
    結菜さん>>
    面白いだなんて
    ありがとうございます!!!

    まだまだ序盤なので、できるだけ更新できるように頑張りますが、もうすぐ学校が始まるので、なかなか更新できなくなるかもです。

    初めてコメントをくれた結菜さんには、また見てほしいなって思います☆
  • 11 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 17:37:10 [削除依頼]
    あうさん>>
    ですよねー『生徒会長』っていう響きだけでも格好いいですよね。私もなってみたいな〜


    半分実話入ってるんで、これからどんな展開になるかは私のこれからの人生次第…なんちゃって☆


    また更新したら読んでいただけるよう頑張ります!
  • 12 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 17:40:24 [削除依頼]
    生徒会長として原稿を読む彼に目を奪われていたあたし。

    気づけば新入生代表の言葉は次だった。
    焦って原稿を落としそうになる。


    生徒会長の言葉が終わる。


    次はあたしの番――…。
  • 13 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 19:04:55 [削除依頼]
    「次は新入生代表の言葉です。一年?組一ノ瀬 亜梨沙さんお願いします」


    司会の先生が言う。
    緊張してきたけど、すごくわくわくする。
    なんだかんだいって、人前に立つのが好きみたい。


    私が先生方に一礼をしてから壇上に上がる時、彼とすれ違う。
    生徒会長の、彼と。

    すれ違いざまに目があって、生徒会長さんがにこっと笑う。
  • 14 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 19:07:26 [削除依頼]
    訂正です。

    『私が先生方に』

    ではなく、

    『あたしが先生方に』

    です。

    亜梨沙は自分のことを私、なんていうキャラじゃないので。※でもちゃんと使い分けられる子です…。
  • 15 茜空 id:f6d5q8i/

    2012-01-13(金) 19:13:03 [削除依頼]
    あたしに見せた彼の微笑みに、体が反応して足の動きを止める。


    そんなあたしを見て、生徒会長の彼は少し驚いた顔をしたと思ったら普通の表情に戻り、すぐにステージを指さして「がんばれ」って、口を動かした。決してそう言ったわけじゃなくて、口が、そう動いた気がした。


    あたしは我に返り、またすぐに足を進める。


    壇上に行きついて、一呼吸置くあたし。
    体育館全体を見渡す。

    寝てる人もいる。
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