空前の紅葉3コメント

1 おとぎ id:FPvAaKO0

2012-01-09(月) 13:43:07 [削除依頼]

「私、あなたに前世で会ったことがあるの」



空前の紅葉
  • 2 おとぎ id:FPvAaKO0

    2012-01-09(月) 15:05:25 [削除依頼]
     女の子を拾った。
     
     バイトから帰宅する途中、自宅手前の少し大きな公園で、黒いコートに身を包んだ子供がブランコを漕いでいた。薄暗い蛍光灯に照らされるなか、金属同士が擦れる、か細く情けない音を出していた。
     危ないんじゃないか、と思った。手元の携帯の時計は、夜中一時を指していた。こんな時間に外をうろつくのは、危険で異常だ。きっと家族が心配している。面倒事は関わりたくないが、一応忠告だけでもしてやろう。
     スニーカーが砂を踏みしめる音が公園に響く。子供はまだ私に気づいていない。
    「おい、ガキ」
     子供は顔をあげ、私と目を合わせた。
     −−死んだ魚のような、虚ろな目が私をとらえた。闇ににた黒い瞳に、吸い込まれそうになった。
     髪が長いから、女だ。女なら、なおさら。なんでこんな時間に、ここに。
    「おい、ガキ」
     もう一度、声をかけた。子供は反応しない。私を見ているのか、闇を見ているのか、それすらもわからなくなった。
    「おまえ、家は」
     言いながら肩に手をおいた。

     −−驚くぐらい、小さく細い肩だった。
  • 3 おとぎ id:ih9PGGx0

    2012-01-10(火) 12:52:52 [削除依頼]

     子供は肩に置いた私の手の上に、ゆっくりと自分の手を重ねた。子供らしくない、冷たい指だった。もしかしたら血の循環が悪いのかもしれない。
    「  」
     子供は口を動かした。何か話している、私に。けれど声が出ていない。乾燥しきった唇から、これまた乾いた気体が漏れているだけだった。
    「  、っ!」
     気体と一緒にひゅ、という音が漏れた。
     途端子供は苦しそうに眉を下げ、激しくせき込んだ。死ぬ間際にするような、嫌な咳。
    「なに、何が言いたいの、おまえ」
     焦った私は子供の背中をさすった。手が熱くなっていく。
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