語る片眼240コメント

1 虎辻 凪 id:w7cs7J9.

2012-01-06(金) 18:26:15 [削除依頼]
ある東の国に、美しく気高い女王がいた。

国民は
女王を思うがまま愛し、
女王の思うままに動いた。

ある者は言った。
гこの国の女王はまさに太陽。女王がいなくなれば世界は闇に染まるだろう」と。


――――そして、女王は死んだ。
  • 221 虎辻 凪 id:t2XTn6n0

    2012-03-20(火) 09:09:41 [削除依頼]
    訂正 凄く悲しく、遅いミス >105 × 何が怒ったのか ○ 何が起こったのか
  • 222 満 id:t2XTn6n0

    2012-03-20(火) 17:05:18 [削除依頼]
    エリージュさん恐ろしいですね…。
    でも、優しくて好きです。
    シンシア…本当不思議です。そんなところがいいんですけど。
    楽しみにしています。
  • 223 虎辻 凪 id:t2XTn6n0

    2012-03-20(火) 17:11:21 [削除依頼]
    >220 二回押してしまいました。 なしでお願いします。 満さん> あるいみこわいですけど、優しいお方ですw シンシアは好きなんでねー。いっぱい登場させたいですw← ありがとうございますノ
  • 224 リル id:t2XTn6n0

    2012-03-20(火) 22:18:59 [削除依頼]
    おもしろいっ♪
    つづきたのしみですっ!
  • 225 虎辻 凪 id:t2XTn6n0

    2012-03-20(火) 22:34:28 [削除依頼]
    リルさん>
    ありがとうございますノ
    頑張りますw


    『語る凪』

    今、小説板とか準備版の昔のスレを拝見してきました。
    昔って言っても、去年の春とか夏とかそこらへんなんですけど。
    懐かしいなぁ、って、時間がたつのははやいなぁ、って感じました。
    懐かしすぎて笑っちゃうほど←

    私はこれから忙しくなるんですけど、ちょっとずつ更新していきたいです。
    みなさん、よろしくお願いしますノ
  • 226 虎辻 凪 id:wceEKFX/

    2012-03-21(水) 06:49:03 [削除依頼]
    *

     キルは、ピリピリとした張り詰めた空気の中で、口を開く事は出来なかった。
     円いちゃぶ台のようなテーブルに、キルの冷や汗が静かに落ちる。手が汗で滲んで、心臓はいまだに鐘のような大きな音を鳴り響かせていた。
     そんな中、ラオンは間をあけて、ゆっくりと言った。

    「すまん……ベビーアリス」

     ラオンの声とは思えない、小さな、か細い声。
     ベビーアリスは、小刻みに震えさせていた手を止め、鼻水を吸った。寝転んだままの状態で、腕を組み、顔を半分隠す。
     そして、どこか不貞腐れた表情をし、黒い瞳をラオンに向けた。恨むような、訴えるような、そんな目つきで。

    「もっと、大事なお話があったのに。なんでこっち先に言ったの。ベビーアリス、恐かったのに。最低最悪、ライオンさん。バ.カ、ア.ホ、マヌケっ! フサフサっ!」

     ベビーアリスの言葉に、キルは耳を傾ける。そして、すぐにラオンに視線を移した。
     ラオンは、ベビーアリスに謝りながらも、今から言うから、と少し嫌気が差した顔をしている。小さな女の子に対しては、激しく怒らないのだ。

    「んじゃ、まあ、これから話す方が重要だ」

     ラオンは、声のトーンをさらに低くした。
     その声に、ベビーアリスも黙り、キルさえも唾を飲み込む。

    「お前は、太陽の原石について聞いたことがあるな?」
  • 227 虎辻 凪 id:wceEKFX/

    2012-03-21(水) 07:03:50 [削除依頼]
     いきなりの問いに、驚きながらも、キルは頷く。
     
    「あ、ああ。噂ぐらいは……」

     太陽の原石。それは巨大な力を持ちながらも、太陽のように光り輝く者のこと。しかし、その中でも、太陽の象徴を持った者が、太陽の原石といわれる。
     噂では語り続けられているも、太陽の象徴の中身を口にするものは、誰も居なかった。皆、何なのか、分からないのだ。

    「そう、その通りだ。そして――」

     ラオンは一回言葉をきり、もう一度野太い声を出した。

    「おいらは、太陽の象徴の中身を知っている」

     片目を見開かせるキル。なぜか、眼帯に隠された右目が痛んだ。
     キルの鼓動が高まる中、ラオンは一旦、俯く。唇を微かに噛んでいる。言いにくそうな様子だ。
     そして、大分間が空いたあと、ラオンがやっと顔を上げて口を開いた。

    「その中身とは……桃色の瞳と、刻まれた太陽の紋章。つまり――」
    「マンディのこと……」

     ラオンがいい終わる前に、キルは呟いた。
  • 228 虎辻 凪 id:wceEKFX/

    2012-03-21(水) 18:55:54 [削除依頼]
    「でも、あいつは巨大な力なんて持ってないぞ!?」

     キルは少しだけ身を乗り出して言う。
     驚いているのは勿論のこと、キルの中には何か違う別の感情が生まれていた。それはキルにも何なのか分からなかった。
     ベビーアリスは、ただじっと頬杖をついてキルの反応を眺めていた。彼女は驚く素振りを見せないで、まるで当然のように話を聞いている。ラオンはそんな彼女に一度も目を向けなかった。

    「力を開花していないだけだ。巨大な力が目覚めた時、あの子は本当の太陽の原石となる」

     ラオンは冷淡に口を動かした。
     とても真剣な目をしていて、嘘をついているとは思えない。
     キルは、微かに唇をかみ締めながら、口を開いた。声が僅かに震える。
     巨大な力、というのに、彼は恐れていた。太陽の原石は、彼が生まれる前からずっと語り続けられてきた言葉。しかし、キルは信じなかった。その言葉を背負うことになる者がいるなんて、思わなかった。なぜなら、彼は『力』が怖かったからだ。

    「……開花したときというのは、どういう状態だ? いきなりなのか?」
    「ああ、いきなりだ。そいつに刻まれた太陽の紋章が消え、瞳が桃色から青色に変わったときが合図」

     ラオンの言葉をきいたあと、何故かまた、キルの右目が痛んだ。


     
  • 229 満 id:wceEKFX/

    2012-03-21(水) 22:58:42 [削除依頼]
    ベビーアリス可愛いですwww
    マンディ凄かったんですね。
    紋章にそんな意味があったなんて驚きです。
    更新頑張ってください。
  • 230 虎辻 凪 id:nMTLHeu/

    2012-03-22(木) 06:08:49 [削除依頼]
    満さん>
    可愛いですよー。愛してまs((
    マンディは一応ヒロイン的な感じなので目立たせますw

    頑張りますーノ
  • 231 虎辻 凪 id:nMTLHeu/

    2012-03-22(木) 06:51:57 [削除依頼]
    「目の色が、変わる?」

     キルが顔を顰めながら、言葉を繰り返す。
     しかし、ラオンは口を固く結び、頷いただけだった。
     キルは、あまり信じることが出来なかった。噂も嘘だと思っていたのは事実だが、マンディに限って太陽の原石と呼ばれることも、何故か受け入れられない。だが、ラオンの表情は真剣そのものだ。

    「……ちなみに太陽の原石というのは、何人いるのか分からない」

     鋭い目を伏せて言うラオン。毛が生えた太い腕を組みかえる。こげ茶色の衣が、僅かに音を立てた。
     
    「何だよその言い方……。もう一人いるのか」

     キルが思わず、口調を荒げる。
     ラオンは、口を開かなかった。目を伏せたまま、動かない。間が、開いていく。
     キルの胸に、何か分からない嫌な予感が漂っていた。脈が何故か高まる。
     どんどん長くなる間に彼が舌打ちしそうになった時、ラオンが喉に声を通した。

    「……アイリーン女王も、太陽の原石だったんだ」

     小さい声だったが、キルの耳には槍の如く突き抜けていった。

     ――――青色の目をした、太陽のように美しく輝く女王。しかし彼女は、夜に沈み、消えていく。太陽の輝きとなる青色の目を受け取ったのは、一人の男――――
  • 232 虎辻 凪 id:nMTLHeu/

    2012-03-22(木) 16:27:42 [削除依頼]
    久々のあげーb
  • 233 虎辻 凪 id:nMTLHeu/

    2012-03-22(木) 21:28:53 [削除依頼]
     キルは固まる。
     ラオンはじっと彼を見ているも、ベビーアリスの瞳に彼は映っていない。
     彼女の瞳に映っていたのは、倒れる女性と叫ぶ一人の男。まさしくその男は、キルだった。
     ベビーアリスが何も考えずにその映像を受け入れていると、キルが言った。声が少し掠れている。

    「アイリーンは……紋章なんて無かった。それにあいつの目は桃色では――」
    「青色、だろ? さっきおいらが言ったろ。アイリーン女王は能力を開花した。それで、紋章も消えて目の色も変わったのさ」

     キルは、声を上げそうになった。しかし、ラオンが先に口を開く。
     ラオンは、マタハリ国と認識があったため、アイリーンを知っていた。彼は、昔、国の護衛団を鍛える仕事をしていて、数々の国を渡ってきたのだった。

    「アイリーンは、夜人に殺.されたんだろ?」

     ラオンの言葉に口を噤むキル。そんな彼を無視して、ラオンは続けた。

    「その原因は多分、太陽の原石として能力を開花したことにあると、おいらは思う」

     キルの視界が、暗闇に包まれる。脳に波紋が次々と浮かぶ。頭が混乱して、思考回路が狂う。
     アイリーンが最後の最後に微笑んだ顔が通りすぎる。あのときのことが、次々と流れていく。

    「なんでアイリーンは、その力を使わなかったんだ」
     
     キルの声には、色々な感情が入り混じっていた。
  • 234 満 id:aINLQnm1

    2012-03-23(金) 18:47:15 [削除依頼]
    アイリーンも太陽の原石だったとは驚きです!
    だんだん物語の謎が明かされていって、ドキドキしますwww
    アイリーンにはまだまだ謎がありそうですね。
    続き楽しみにしています!
  • 235 虎辻 凪 id:aINLQnm1

    2012-03-23(金) 23:17:41 [削除依頼]
    満さん>
    コメありがとうございますノ
    そういってくださり、嬉しいですw
    アイリーンは死んじゃっても、重要なキャラですからねー。
    頑張りますノ
  • 236 虎辻 凪 id:t6ouLYd.

    2012-03-24(土) 06:53:11 [削除依頼]
    「アイリーン女王の目の力は強力だった。だから、彼女は必死でそれを弱めようとしたんだ。国に迷惑がかかるから」

     ラオンが、申し訳なさそうな顔で、静かに言った。
     キルの頭に、蘇る言葉。『私、国が好きなのよ』あの笑顔、あの輝き、アイリーンの存在は、まさに国にとって太陽となっていた。

    「どうやって――」
    「自分の左目の力で、右目の力を抑えていた。両目の力は平等だったから、片方の力を使ってもう片方を静止させれば、力は無くなった状態になる。だが、それはアイリーン女王自身の力も奪っていた」

     つまり、右目の力は麻痺をし、左目の力はより一層力を強くしないといけないため、最終的には力が無くなる。
     その状態を続けていると、両目は慣れ、あの強力な力を封じ続ける事が出来る。しかし、いざという時にも、簡単にその力を出す事は出来なかった。
     キルの言葉を遮ったザックが、語った答えに、キルは言葉を失っていた。
     何も、気づかなかったのだ。
     もし、自分とまだ出会っていない時に、彼女が力を開花してその状態を続けていたとしても、時には辛い表情を見せることはあっただろう。だが、そのことは気づいてやれなかった。彼女のことを見ていたはずなのに。――――彼女が死んでしまってからでは、もう、遅い。
     キルが唇をかみ締めていると、突然、声が響いた。
     
    「……嘘!? キルさんの眼帯に、アイリーンさんの右、目……!?」

     その声の主は、先ほどまで黙っていたベビーアリス。

     ――――彼女は、過去を見ていた。
     あの時の、キルとアイリーンの姿が、瞳には映っていた。
  • 237 虎辻 凪 id:t6ouLYd.

    2012-03-24(土) 07:22:24 [削除依頼]
    「あぁ!? 今、何ていった!? キルの眼帯、お洒落じゃなかったのか!」

     ベビーアリスの言葉に、声を上げたのはキルではなく、ラオンだった。
     獣の吼え声のような、声。強面を歪ませた、濃い顔。
     キルは、多少引いてしまった。
     だが、ベビーアリスの言葉には、彼も驚いた。勿論、彼女が過去を見たからだとは知っていたが、『キル』という名前だけで、そこまで見れるとは衝撃的だったのだ。

    「っ……、この眼帯はっ……」
    「やっぱりお洒落か?」
    「そうじゃねぇよ」

     キルにラオンはしつこく言ってきたため、キルは眼を飛ばしながら返した。
     ラオンに眼帯のことをいうには、少なからず抵抗があった。
     彼も夜人に恨みは持っているはずだが、だからこそ、言いにくかった。
     キルがきゅっと口を結ぶ。言うのはよそう、とした時、彼の頭に浮かんでいた答えが、何故か部屋に小さく響いていた。

    「キルさん。アイリーン女王が夜人に殺.されたとき、庇おうとしてその夜人に片眼をきられたんだよ」

     ベビーアリスだった。
     彼女は過去なら、何でも知っているのだ。キルは背中を僅かに震わせた。
     
  • 238 虎辻 凪 id:t6ouLYd.

    2012-03-24(土) 12:12:33 [削除依頼]
    「ってことは、お前、本当にその右目、アイリーン女王のものなのか……?」

     慎重な顔をしたラオンは、目を疑うかのように、ゆっくりと言った。
     ここまで知られては仕方が無い、とキルは苦味が混じった表情で頷く。
     その途端、ラオンが鋭い目を見開き、唸った。

    「……その眼は、危険だ。眼帯をとれば、一気にお前の力を支配し、倍増させる」

     ラオンの顔は真剣だった。キルは息を呑む。
     ザックも、同じような事を言っていた、とキルは思い出す。『その瞳を扱うのは危険だ、絶対に右目を隠せ』多分、今思えば、ザックはアイリーンが太陽の原石だと知っていたのだろう。だから自分にあんなことを言ったのだ。
     
    「アイリーンの女王の目をお前の目に入れたときは、彼女の目は麻痺していたのだろう。だから何も感じなかったはずだ。――だが、今は違う。いずれ、お前にも分かる」

     広い部屋に、ラオンの声が漂う。
     ベビーアリスは頬杖をつきながら、じっとキルを見ていた。何も感情がこもっていない、黒い瞳で。
     そんな中、キルは静かに問う。

    「俺は、どうすればいい……?」 

     

     
  • 239 虎辻 凪 id:t6ouLYd.

    2012-03-24(土) 21:26:24 [削除依頼]
    『語る凪』

    突然ですが、


    この小説を下げさせてもらいます。
    あ、いえ、止めるとかではなく、また改訂版をかけたらなーと思っています。
    忙しくなってそのまま挫折というのは嫌なので、最初から言っときます。
    機会があれば、また改訂板を出したいです。

    また、これと機に、違うスレ『空気が止まる.』をたてようと思っています。
    短編集というのでしょうか。少ないレスで完結できるものを書きたいです。
    そして、そこには、この小説にも少し関わるお話も書けたらいいな、と思います。

    作者の勝手な都合により、申し訳ありません。
    また次回のスレでお会いしましょうノ
  • 240 猫村 創@何となく、何となく id:inqPWsH.

    2012-03-28(水) 08:27:25 [削除依頼]
     下がっているところをあげるのは失礼だと思い、sageて書かせて頂きます。
     至らない点がおありなら、何度でもお伺いします。

     まずは世界観。これが素晴らしいと思いました。リメイク版も読ませていただきます。
     描写とかも安定していて、特に指摘する場所が見当たらなかったです。ただ、気になった点とすれば、会話文の後の分に固有名詞が多く使われているところでした。別に悪くはないのですが、体言止めなどの表現や、軽い比喩を使うと、更に良い小説になるとおもいました。
     うーん、会話もしっかりしていて、“生きている”という感じがしました。
     指摘する程のことがなかったので、ここまでにします。
     短くてすみません。

     【総合評価 A】
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません