不思議なりぼん* 24コメント

1 RIA id:9s2NtLH1

2012-01-03(火) 10:45:33 [削除依頼]

01 下手ですッ
02 初ファンタジーですッ
03 頑張りますッ!!
  • 5 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 12:08:54 [削除依頼]

      「じゃあねーっ。
       さーなら、せーんせっ」

    余裕の顔を先生に見せた。
    先生は、頭を手で押さえたまま悔しそうに
    小林を見る。

     「うっ〜〜っ」

    うめき声を上げる先生。

     「小林ーっ。明日の朝1番に職員室へ
      行きなさいっ!!いいなッ!!」

    かっこ悪いなと少女は思った。これは、
    先生の負けだろう。

     
     「……またやってる。一中の反逆児
      小林大地」
     「かーっこいい!」
     「あんたはなんでもかっこいいだね」

    口々に3人は言い出す。

     「いーじゃない。だってほんとにそう
      思うんだものっ」

    琴美は何とかみっちゃんを納得させよう
    としている。

     「まあ、人気があるのは分かる気が
      するけど」

    夢子は、納得しているようだ。
    でもかっこいいとは思ってなさそう。
  • 6 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 12:44:41 [削除依頼]

      「でしょっ、夢ちゃんでしょっ」
     
     琴美はさすが夢ちゃんといわんばかりに
     夢子の肩をたたく。

      「スポーツマンで、やること派手
       だし顔まあまあだし。でもあたし
       タイプじゃないなー。特定のクラブ
       にはいらないであちこち助っ人に
       出てるなんて軽い感じ」

    ?男はやっぱり物静かでそれでいてどっしり
     と大地に根ざしたものがなくっちゃ"

    名前は大地だけど……と夢子は語る。
    そんな夢子を横目で琴美は見る。

     「……それって支倉先輩のことみたい」
     「えっ」

    夢子は、どきっとする。
    琴美とみっちゃんはそのまま歩いていって
    しまう。

     「支倉って?」

    何も知らないみっちゃんが先輩について
    聞いた。

     「先輩よ、夢ちゃんの演劇部の。
      もしかして夢ちゃん先輩のこと……」

    だまって後ろから聞いていた夢子が
    大きな声で否定した。

     「なっ何言ってんのよ。琴美ったら。
      何で支倉先輩がっ……」

    夢子は精一杯手を動かして何とか
    その続きを琴美に言わせないようにする。

     「ぼくがどうしたって?」

    後ろから、支倉先輩の声が聞こえた。
  • 7 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 13:00:24 [削除依頼]

      「先輩っ!!」

     どひゃあーと夢子は声を上げる。
     支倉先輩は校門の傍で笑っていた。

      「その慌てぶりは、さては悪口
       でも言っていたな」

     その先輩の言葉に夢子は、あわわわと
     あたふたする。まるで、女の子のように。

     「まさかー、先輩はカッコいーって
      噂してたんですよ!」

     夢子は本当のことを言った。全く、
     お調子者だ。

     「また調子のいいこと言って、
      それにしても。また、何かやらかし
      たな」
      
     ?その格好"といつものことだなあと
     先輩は笑う。夢子は恥ずかしくて、
     下を向いてしまった。

     「先輩、帰り道々も勉強ですか?」
     「ああ、これ明日模試があるんだ。
      単語って歩きながらだと覚えやすいん
      だよね」
     「大変ですねー受験生は」
     「ありがとう、それじゃあ」

     支倉先輩は、夢子たちとは別の道に
     帰っていく。夢子は、支倉先輩に
     エールを送った。

     「ふれー、ふれーせんぱいっ」

     支倉先輩は、一瞬驚いたけれど
     夢子の方を振り返って小さく
     手を振ってくれた。

     「なーんだ、やっぱり違うみたいね」

     琴美はがっかりしたように、
     みっちゃんと話した。

     「好きな人だったらカッコいーなんて
      言ったりあんなこちできないもんねー。
      でもカッコいいわよね、支倉先輩」

     琴美のミーハーな発言に、みっちゃんは
     つっこむ。

     「あんたは何人に気があんのよ。
      いったい」
     「あら。もちろん夢ちゃんが1番
      かっこいーわよ。ねーっ」

     琴美のわいわいとした雰囲気に
     夢子はのせられた。

     「そう?」
     「のるなって」

     またもや、みっちゃんのつっこみ
     が入った。
     そのまま3人で仲良く家に帰った。
  • 8 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 13:15:52 [削除依頼]

     屋根が赤く、白い家に着くと
     夢子は思いっきり扉を開けた。

     「ただいまーっ」

     リビングに行き、すぐさま
     お腹がすいたと騒いだ。

     「おねーちゃん、おやつある?」

     夢子は、そこらへんにバックを
     適当に置いた。
     そして台所にいるお姉ちゃんに
     声をかける。

     「あらあらまー。
      今度は何やらかしたの?」

     ストレートで肩くらいまでの髪で、
     いかにも女の子って感じの花柄の
     エプロンをして食器を拭いている、
     夢子とは全く違った性格をしている
     お姉ちゃんが台所からシュークリーム
     を持ってきた。

     「なんでもないよ。水溜りで転んだ
      だけ。あっ、シュークリーム!」

     こけし屋のおいしいと評判のおかし
     が出てくると夢子のテンションは
     一気に上がる。

     お姉ちゃんは、夢子の返事に
     本当?と首を傾げていた。
     
     「ねえ、ねえお姉ちゃん!」

     夢子の妹、凜子が夢子を呼んだ。
     凛子は、髪を2つ結びにしてピンクの
     りぼんをしている。幼稚園児だ。

     「あのね、あのね。
      お父さんから手紙来たんだよ」
     「さっそくう?だってまだ出かけて
      3日しか経ってないじゃない。
      沖縄ロケ」

     夢子は、手紙のくる早さに驚く。
     たったの3日なのに。
     お姉ちゃんは、手紙を夢子に差し出す。
     夢子はそれをぺらぺらと見た。

     「凜子、もうお返事書いちゃった」

     と凛子は両手をあげて得意げに言う。
     
     「いいんだけどさー。手紙くれるだけ
      なら別に。返事かかないと泣くんだもんなー」

     しかも1枚どころじゃなく5枚ほど。
     こんなに多く送られてきても返事に
     困る。

     「お〜い……、私にもコーヒー
      たのむ」

     ゆるく結んだ髪に鉛筆をさして、
     少しやつれている3人の母。
     ぼーっとしている。

     「スペシャルウルトラ濃いやつね。
      どんぶりにいれてどんぶりに」

     周りの空気までもが暗い。
     
     「明日だっけ小説の〆切?」
     
     夢子は隣にいる、お姉ちゃんに聞いた。
     お姉ちゃんは、大丈夫かしらと心配
     そうに台所へ戻りお母さんの注文の
     コーヒーを作っていた。
  • 9 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:01:45 [削除依頼]

     今日は窓から三日月がよく見える。
     周りには雲はなく、黄色い光が照らしていた。
     
     夢子は、手に持っているお守りを
     下から見つめる。
     お守りには、学業守とかかれていてまわりには
     縁起のよい花がちりばめられていた。

      「ふうーっ」
     
     夢子はため息をついた。
     そして、机の上においてあるぬいぐるみを
     突いた。

      「どうしようか。ねえ、ポコ太」

     ぬいぐるみの名を呼ぶ。だけど、ただの
     ぬいぐるみ。話すわけがない。

     夢子は、椅子からベットへダイブした。
     ボフッという音がする。
     ベットはお日様のような温かいにおいがした。

     どうしよう……。夢子は悩んでいた。
     明日は、支倉先輩の誕生日。3ヵ月も前から
     受験のお守り絶対渡そうって心に決めてたんだけど。

      「だめだなーもーっ。いざとなると
       やっぱりひるんじゃうんだから」

     夢子は、気持ちを止められなくて枕を
     頭に押し付けて足をバタバタさせる。

      『もしかして夢ちゃん、先輩のこと……』

     琴美の言葉を思い出す。 
     うん……ほんとは好き。
     
     6年生のとき中学の文化祭の演劇部の
     公演をみたときから。目立たない役だった
     けどすごく光ってた。忘れられなかった。

     でも先輩の目にはあたしは、ただのオテンバ
     な後輩にしかうつってないんだろうな。
     好きですなんて言えないよ。とっても……。
  • 10 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:14:00 [削除依頼]

      「入るわよ、夢子」

     コンコンと部屋のドアを叩く音と、
     お姉ちゃんの声がした。
     夢子は、考え事をしていたので慌てて
     ベットから起き上がる。

      「これアイロンがけしていたから。
       おいとくわね」
      「あ、ありがと」

     夢子はお姉ちゃんをじーっと見た。
     
      「?なーに」

     お姉ちゃんは、恥ずかしそうに
     夢子に聞く。

      「お姉ちゃんって女の鑑だよね」

     夢子の発言にお姉ちゃんは、驚いた。
     どうしたの、急に?とお姉ちゃんは
     たずねる。

      「お料理上手だし、家事全般こなすし、
       女らしくて美人だしさ。あたしが
       男だったら絶対結婚したい」
      「何言ってんのよ、もう」

     お姉ちゃんは、顔を赤くして部屋から
     出て行った。
     言動までが、女の子なんだよなあ。

     お姉ちゃんみたいだったらな……。
     きっと自信が持てるのに。
     とても2つ違いとは思えない。

      「はあーっ」

     またため息をついた。考えれば考える
     ほど夢子には悩みがたまっていく。
     夢子は、机に手をのばした。
      
     そして、椅子で一回くるっと回って

      「なんの!!あたしはあたしだ!!
       そんな弱気でどうする!!
       いけいけゴーゴーッ!!」

     夢子は、椅子からじゃんぷした。
     着地の音は家中に響いた。

     ぜったい、渡してみせるぞーっ!!

     その一方。
     
     ドスン…ばたんっ…どさっ―

     お姉ちゃんは、また飛び跳ねてる。
     あの子は…と呆れていた。
     お母さんは、頭をかきながらうるさいな
     と思いながら原稿を書き続ける。
     凛子は、ぬいぐるみを抱きながら
     夢を見ていた。
  • 11 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:24:40 [削除依頼]

      「きちった」

     昨日の夜、決断していたお守りを
     渡すことを成功させるため夢子は
     支倉先輩の家の前まで来ていた。

     できるだけ可愛くと思って、
     黒地でピンクの水玉の半そでに
     ショートパンツをはいてきた。
     今思えば、全く可愛くない。

     よしっ、いくぞおっ

     玄関前にあるボタンを押す手が
     震えてなかなか押せない。

     うーっ
     あと10cm。

     くっー
     あと5cm。

     はあはあはあ。
     どっきんどっきんどっきん
     ぜいぜいぜい

     たったのこれだけで夢子は
     限界に近い。

      「そうだ。ポコ太にかわりに
       押してもらおう」

     部屋にあるぬいぐるみのポコ太を
     こういうときのために持ってきた。

     ほらっ、いけ。ポコ太。
     うーっ

     はあはあ
     どっきんどっきん
     ぜいぜい

      「だめだ…少し休憩しよう。
       気分転換にそこらへん散歩
       してこよっと」

     夢子は息が持たなくなって、
     また来ることにした。
  • 12 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:30:31 [削除依頼]

     さわ…―

     夢子に涼しい風が吹く。
     その風で、前髪が少し浮く。

      「うーっ、気持ちいーっ」

     このあたりって通るの初めてだなー。
     知らない道って何だかわくわくする。
     
     夢子は、冒険しているみたいな気分。 
     公園やめずらしい水色の家。
     思わずみとれちゃうような、花。

     先輩は、きっと何度もこの通り
     歩いているんだろうな……。
     いっぱい空気吸っておこう。

     先輩のにおいが残ってるかも。
     
      「すーっ」

     夢子は、はたから見れば変な人
     だろう。胸に手を当てて、鼻で空気を
     吸った。
  • 13 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:39:32 [削除依頼]

     適当に道を曲がると、茶色い家が
     あった。

      「わー、古い家……」

     家の周りには黒い柵があった。とても
     じゃないけど、超えれない。簡単には。
     だって、これ5mくらいはあるでしょ。

     廃屋だよね、これは。

     柵の近くにうっそうと生える草。
     近寄りがたい家。というか、恐い。

     【危険!立ち入り禁止!!】

     看板が柵に貼られていた。
     しめた。ここは、誰も住んでいない。

     夢子はこういうところが大好き。
     そんなことが書かれているともっと
     興味がわく。

     柵に穴が開いているところがあった。
     夢子はそこをうまくくぐった。
     そして、草を掻き分ける。

     禁止ってかいてると、興味がわくのが
     人情ってもんよね。どれ。

     ガサガサ…―
     ごそごそ…―

     ようやく家が見えた。
     でも、夢子に見えたのは1人の少年。
     太陽に向かって手をかざしている少年。
     その顔は真剣だった。
  • 14 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:45:30 [削除依頼]

     夢子が認識したのは、小林大地
     だった。

     何やってるんだろう。

     夢子は、見ていた。 
     すると、夢子の背中を白い猫が
     通った。

     ピョン…―

      「あたっ!」

     その瞬間、小林が夢子のほうを振り向
     いた。

      「あー……」
      「何だ、お前」

     見つかってしまった。こともあろうが、
     小林大地に。
     しかも、草の上というか地面の上に
     寝転がっている。

      「何やってるんだよ。
       こんなところで」

     小林は私に近づくと、その場に
     しゃがんだ。

      「え、えーっと、えーっとお。
       クロール!!なんちゃって!!」

     夢子は一生懸命手を動かした。
     そのたびに左手に持っているポコ太
     が地面に叩きつけられる。

      「面白くねえぞ」
      「あはははは」

     小林の無反応すぎるリアクションに
     夢子は苦笑いしかできない。
     くだらない嘘がばれてしまった。
  • 15 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:53:37 [削除依頼]

      「ごめんね。ここあなたの家
       なの?」
      「どーしてここに人が住んでる
       と思うよ。えー?」

     素直に謝ったのに、小林はきつい
     言い方をした。

      「ほら、出てけよ。さっさと。
       立ち入り禁止の札が見えなかった
       のかよ」

     小林は夢子を手で押して、柵の穴から
     外へだす。小林も一緒に廃屋から出た。

      「でも小林君だって、
       中に入ってたじゃない」

     夢子がそういうと、小林は不思議そう
     に夢子のことを見つめた。
     
      「どうして俺の名前知ってんだ?」
      「だってあたし、同じ中学校だもん。
       1-Bで隣のクラスだし」
      「あたし?」

     夢子の言葉に小林は反応する。
     
      「―あー……お前女なんだ……」

     あまりにもひどすぎる小林に
     夢子は一時停止。
     でも、意味を理解すると小林の
     ことを蹴っていた。

     どかっ…―

      
  • 16 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 16:59:29 [削除依頼]

      「失礼ねっっ!!
       どうみたって女の子でしょーが!!」
      「どーみたって小学生のガキだよ」

     夢子は、興奮せずにいられない。
     こんなこと言うなんて。しかも、
     小学生……。

     はっ!!

     小林の後ろには、あの支倉先輩が
     いた。先輩は片手にかばんを抱えている。
  • 17 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 21:31:55 [削除依頼]

     先輩は、不思議そうにこちらを
     見ている。

     先輩っ……!!うそっ!
     見られてた今の?

     夢子はすごくショックだった。
     小林に蹴りをいれてたところを先輩に
     見られてしまった。しかも、とび蹴り。
     可愛げの一つもないじゃん……。

      「あああ、あのこんにちはっ」

     夢子は、先輩に挨拶した。
     緊張してうまく話せない。手で誤魔化す。

      「こんにちは。珍しいね。
       こんなところで会うなんて」
      「はいっ。あたしちょっと散歩をして
       て……。先輩はこれから塾ですかっ!?
       頑張ってくださいねーっ」

     夢子は力いっぱい拳を握って、先輩
     に言う。先輩は、微笑みながら

      「ありがとう。―夢ちゃん、オテンバは
       ほどほどにしとけよ」

     やっぱり見られてたんだ。
     どんなに誤魔化そうとしても駄目だった。

      「あはははっ。そうですよね」

     最悪……。
     私の頭の中は真っ黒になった。

     そのまま、小林を置いて家に
     とぼとぼ帰った。
  • 18 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 21:42:53 [削除依頼]

      「夢お姉ちゃんは?」

     夕食中、凛子が夢子がいないことに
     気がついた。凛子は、夢子がいないことに
     すごく首をかしげている。

      「ご飯いらないって。頭痛いんです
       って。大丈夫かしら」

     愛子お姉ちゃんは、すごく心配性。
     でも、お母さんは違った。

      「へーキ、へーキ。あの子のことだ。
       明日になったらケロッとして、
       今日の分まで食べるって。どれ、
       夢子のコロッケ1つもらおうかな」

     お母さんは、コロッケがもう1つ
     食べれるので上機嫌。
     
      「あっ!凜もっ」
      「あんたは半分にしておきなさい」
      「じゃあ凜、メロン!!」
      「それはお母さんがもらうの」

     夢子はこの会話をずっと自分の
     部屋で聞いていた。
     
     ひどすぎる……。
     どーゆー親だ。

     グスッ…―

     夢子は、両頬に手を当てた。 
     すると涙が出てきた。

     先輩、思いっきりあきれてた
     みたい。もうサイテー。あんなとこ
     見られちゃうなんて……。

     
  • 19 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 21:55:44 [削除依頼]

     夢子は窓を開けた。
     窓から見えるのは、葉が緑の
     木々たち。
     窓のレールに腕を乗せて顔を
     腕の上に置いた。

      「おまけにお守りどっかに
       落っことしてきちゃうし。
       不幸のどん底ってこういうこと
       を言うのね」

     夢子の涙はもう乾いてきた。
     目を閉じて、夢子は願った。

     おしとやかな可愛い子になり
     たい。こうやって目を閉じて
     そーっと目を開けたら素敵な女の子
     に変身してるといいのに。

     ぱちっ…―
      
     なーんてね。そんなことある
     わけな……

     目の前には、大きな赤いリボンを
     した女の子がいた。女の子は木の上で
     足をゆらゆらさせながら夢子のほうを
     見ている。

     夢子は、何回も瞬きをする。
     
     なにこれ?何であたしがもう1人
     いるの?こんなところに鏡なんて
     ないし。それになんで髪の毛が
     長いんだろ。りぼんもしてるし。

     女の子は夢子ににっこりとした
     笑顔を見せて挨拶した。

      「初めまして、私リリっていうの。
       部屋に入れてくださる?」
      「ぎゃああああー!!」

     夢子の声は、家中に響いた。
  • 20 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 22:18:51 [削除依頼]

      「どろぼー!!どろぼーっ!!」

     夢子は、なぜか置いてあった
     野球のバットを持つ。
     そして、リリという女の子に警戒心
     を抱いた。

      「ちがう、ちがうのよ。
       泥棒じゃないのよ」

     リリは手を精一杯動かして否定
     する。
     
      「まっとうな人間がこんな時間に
       窓から人の家に入り込もうとす
       るかっ!!!」

     だんだん夢子の気持ちが高ぶる。
     この子は、一体誰?

      「ごめんなさい。でも大事な
       用があってきたのっ」
      「大事な用?」
      「そうとっても大切な話なの
       信じて。その証拠に顔が同じ
       でしょ?」
      「うーん」
      
     夢子は、腕をくんで難しい顔を
     する。
     なぜか、説得力がある。

     バンッ…―

      「どこだっ!泥棒!!」

     さっきの夢子の声を聞いた家族が
     夢子の部屋のドアを勢いよくあけた。

     お母さんが先頭で、鍋やら箒を
     持っている。

      「ごめんなさい、ごめんなさい。
       演劇部の練習をしてたの」

     夢子は焦って言い訳をした。
     すると、お母さんたちは渋々
     帰っていった。

      「で、その大事な話っていうの
       を聞こうじゃないの」
      
     夢子は、椅子に座り足と手を組んだ。
     リリにも椅子に座らせた。
     今の2人は向かい合わせ。

      「そうね、何から話していいか……。
       あなたを1年間観察させてほしい
       の」
      
     リリは、人差し指を上げた。
     
      「観察?」
      
     人をヘチマのように……。
     
      「そうなの。実は、あたし魔法の国
       の王女なんだけど」

     夢子の目は点になった。
     魔法の国?彼女は何を言っているん
     だろうか。

     夢子は、電話の受話器をとると
     警察に連絡するまねをした。

      「たのむから、最後まで
       聞いて!!」

     リリはひっしで夢子にお願い
     する。
  • 21 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 22:35:53 [削除依頼]

     夢子が少し落ち着くと、
     リリはまた話し始めた。

      「魔法の国ではね、代々王家を継ぐ
       者は色んな修行をしなければなら
       ないの。その1つとしてひとりの
       人間を1年間観察して日記をつける
       というのがあるのよ」
      「やっぱりヘチマと同じだなー」

     夢子は、真面目には聞けなかった。
     魔法の国がまだ信じられない。

      「あっでも、観察って言ってもね。
       ずっと傍にいるわけじゃなくって、
       魔法の国で水晶玉にうつして見える
       だけなんだけど……。魔法の国の人たち
       にはね、みんな必ず人間界に
       自分と全く同じ顔をした人がいる。
       その人を探し出して、観察するって
       いうのがきまりなのよ」

     夢子は、リリが話していることを
     ちゃんと理解できていない。

      「……それで、私をさがしだした
       ってわけ?」
      「そうなのっ。3ヵ月もかかっちゃって」

     リリは、ようやく分かってくれた
     喜びを感じた。
     早く帰んなきゃ大王に大目玉だわ!
     と焦っている。

      「あのねえ、言っとくけど
       引き受けるつもりはないからね」

     夢子は、分かってくれなかった。
     
      「決まりだか魔法の国だか知らない
       けど、知らないところでずーっと
       見られてるなんてプライバシー
       侵害もいいところじゃない」
      「もちろんただでとは言わない
       わよ。代わりに……」

     リリは、自分の頭につけている
     赤いりぼんをとった。
     そして、夢子の頭の上にそのりぼん
     をのせた。

      「このりぼんを貸してあげる!!」
  • 22 RIA id:9s2NtLH1

    2012-01-03(火) 22:55:23 [削除依頼]

      「これをつけていれば、
       この人間界に存在する人なら
       誰にだって変身できるのよ」

     リリは得意げに話す。
     夢子はまた信じられなかった。

      「……まさか……」
      「じゃあ、ためしに変身してみる?
       誰がいい?アイドル歌手?
       外国の映画女優だっていいわよ」

     リリは、その場でくるくる回る。
     
      「そんな……そんなことって」

     まさか……。変身なんて、
     現実的に有り得ないこと。

      「やってみなよ、夢ちゃん」

     後ろを振り向くと、机の上にいる
     ポコ太が?やあ"と手上げた。

      「ポコ太あっ!?」

     夢子は驚く。ポコ太とリリは、
     にこにこしていた。

      「そうそう、りぼんをつけてる 
       間はね1つだけ何かをお供に
       つけることが出来るの。
       あなたの場合はこのぬいぐるみね」

     リリの言っていることが、
     夢子にはだんだん本当のように
     思えてきた。

     夢子は、ポコ太をそっと触った。
     
      「じゃあ、じゃあ本当に……。
       もしかしておねえちゃんに
       なれるかな」
      「えっ」
      「あたし憧れだったの。おねえちゃん
       みたいな女の子って……。
       ねえ本当になれるかな?」

     夢子はずっと夢だった。
     お姉ちゃんみたいな女の子になるの。

      「もちろんよっ。鏡の前に
       立ってみて。鏡じゃなくても、
       自分の姿がうつればいいんだけど。
       両手に手をあてて、そう」

     夢子は、椅子から立ち上がり
     全身の姿がうつる大きい鏡の前に
     たった。
     そして、リリの言われたとおりに
     した。

      「パラレルパラレル
       お姉ちゃんになーれって言ってね、
       パッと手を離すの。いい?」

     リリが全部話し終わると、
     夢子はその通りにやってみせた。

      「……パラレルパラレル。
       愛子おねえちゃんになーれ!!!」

     夢子はそう言うと、手をパッと
     離して鏡を見た。
  • 23 RIA id:dZQbwxd0

    2012-01-04(水) 20:28:24 [削除依頼]

     夢子の目に映るのは、髪が長く
     さらさらで綺麗な愛子お姉ちゃんだ
     った。

     夢子は、一瞬自分の姿に驚いて
     その場で固まった。

      「す・ごーい!!」

     愛子お姉ちゃんだと認知すると、
     夢子は頬を触った。

      「完璧お姉ちゃんなのに私で、
       変なのにすごーい」

     夢子はべたべた鏡を触る。
     今起きていることを確かめるように。

      「ちょっと胸元を見てみて」

     リリが言ったが、夢子には聞こえない。

      「地面が遠い〜。うわー足もちゃんと
       2本あるし!信じられないっ」

     夢子はあまりにも嬉しくて、
     踊りだす。

      「愛子お姉ちゃん!はーい。
       なんちゃって」

     しまいには、1人2役を演じだす。
     気分上昇。

      「胸元を見てったら!!」

     その様子を見てたリリは、ようやく
     夢子に気付いてもらえた。

      「胸元?あ……これ、ペンダント?」
     
     夢子の胸元にはりぼん型のペンダント。
     手にのせてみた。
  • 24 能天気@ id:gfTgndd1

    2012-01-04(水) 20:42:59 [削除依頼]

    これ、姫ちゃんのリボンの盗作ですよね?
    ペンダントのところとかも一緒だし、台詞も似てるところがたくさんありますよ。
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