低空飛行11コメント

1 月穂 id:cW.TIaH.

2011-12-30(金) 17:38:41 [削除依頼]


「不器用すぎた僕らは、どうしても鳥にはなれなくて」

 私には遠く見える、あのオレンジの夕日が、彼に近づいてそのままさらりと連れていってしまいそう。だから急にまた、怖くなる。泣きたくなる。
  • 2 夢羽 id:3yC0wfQ1

    2011-12-30(金) 17:45:08 [削除依頼]

    わたしもこう思ったことあります。
    「あぁ、鳥になりたい……」と。
    タイトルにつられてきました、夢羽です。
    月穂さんの新作!!
    今日はたくさんの作品を読んでほくほくです!
    月穂さんの小説もまた覗きに行きますね←決して変態ではないですy((
    がんばってください!
  • 3 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 17:45:44 [削除依頼]

    えっと。
    お久しぶりです、またははじめまして。
    なにやってんの、とかききません。
    いつか前に執筆していた、失墜の裏側とかそこら辺のまとめです。
    この名前以外でこのシリーズを密かに書いてしまったために、ぱくりじゃね? とか思うかもしれませんが、私です。

    ジャンルはあれね、青春小説。
    後味悪くても青春小説。
    もしくは恋愛。

    頭の悪いおはなしです。
    よければどうぞ。
  • 4 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 17:58:34 [削除依頼]


    >夢羽さん

    早速ありがとうございますっ。
    いいなあ。私もよみたいなあ…。受験がなあ……((
    うふふ。
    のぞいちゃてくださいな!!
    がんばりまふ!!!
  • 5 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 18:12:20 [削除依頼]

    はじまるまえに.

    「由子、由子、あのね。……だいすき」

    「そらは青いねえ」

    「……大丈夫だよ。全世界が君は嘘吐きだっていっても、あたしは君を信じる」
  • 6 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 19:08:34 [削除依頼]


    1 Something indispensable to everyday life.

    *
     古い木製の粗末な扉は、鈍い音を立てて、開いた。
    「こんにちは」
     その瞬間、私は香ばしいコーヒーの薫りと、暖かい風に包まれる。そして、いつも通りの甘いテノールが私の鼓膜を震わせた。窓から差し込む、淡い光が、彼を優しく照らしていた。
    「こんにちは」
     此処は、この中高一貫校の西塔の隅の教室。コーヒー屋でも、喫茶店でもない。ただの部室。高校二年の私、東芙幸と一つ下の後輩、天海由子で形成される、闇部の一つ。闇部というのは生徒会に認定されていない部活で、この高校には十数個あるとされている。私たちはそのなかでごくごく小さい、ふつうの部だ。
    「芙幸さん、コーヒーいりますか?」
    「いります!!」
     とはいえ、これは、部活動と言っていいのか。私たちが部活中にすることといったらコーヒーをのむだけだ。でも、なんだかんだいって、私はここが好きだった。
  • 7 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 20:36:51 [削除依頼]
    >6  彼、というか由子は、そんな私をみて、ふわりとおかしそうに笑った。その顔が、あんまりにもきれいで、不覚にもみとれてしまう。  反則だ。反則だと思う。手なんかも、女みたいに綺麗で、さらりとした顔なんかは、下手すると女より綺麗だ。そのくせ、きちんと男で。由子は掴めない。雲の上の人みたいだった。 「はい、どうぞ。とはいえインスタントですけど」  彼は、柔らかい笑みのまま、わたしにマグを渡してくれた。マグに触れた指先がじんとして、そこから熱が私と溶けあっていく。慎重に口をつけた。 「……インスタントだ」 「言ったじゃないですか」  私がぽつり、呟くと、彼は途端に不満そうな声を出した。顔は微笑んだままなのだから、侮れない。私はコーヒーをもう一口啜り、満面の笑みを広げ、由子をみやった。 「ソーサー、ほしいね」  私の言葉を聞いた瞬間由子は渋い顔をした。 「僕にいれさせるつもりでしょう。……まあ、ほしい、ですけど」
  • 8 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 23:12:01 [削除依頼]
    >6+7 「ツンデレだー」 「違いますっ」  私がからかうと由子はすぐに否定した。ムキになった表情が子供っぽくて、笑った。 「ごめん……ぷはっ、あはは、…………ごめんって」  しばらく由子は私を睨んでいたけれど、ふてくされたようにそっぽを向いた。それがツボって気づかないもんなあ。 「……日曜日」 「え」 「ソーサー見に行きましょう、一緒に。それで許します」 振り返った彼は笑顔で。……本当に掴めない。
  • 9 月穂 id:cW.TIaH.

    2011-12-30(金) 23:46:43 [削除依頼]


    2 An egoist and an altruist

     ただ単に飛びたいだけ。そうしたら、地球から、逃れられる気がした。特に現状に不満があるわけでもなかった。唯、解放感と一時の救済を求めただけだから。
     十一月過ぎの千葉市内は案外と寒いらしい。突き刺すような風に晒された生足は、小さく震えていた。ああ、やっぱり、損かもしれない。すごく寒いし、さくっといけなかったら痛そうだし。世間一般が感じるらしい恐怖やら妙な緊張は全く感じなかった。呼吸と同じくらい自然なことなんだ、私にしたら。そう考えたら、損得感情なんか消えた。呼吸をするかを損得で考える人、ふつうはいないし。
     手の中のカイロを握りしめる。それにしたってここは寒すぎるのだ。とはいえ、ここが心地のよい場だったらそれはそれで困るのだけど。
     そのまま柵に手を掛ける。ごうごうと風がうるさいくらいすごい音をたてていた。……だから。だから、気づけなかった。失態。意外なところで人間は失敗する。ほんとうにまさかまさかのところで。静かに飛ぶはずだった。放っておいて欲しかった。私は別に助けてくれる誰かを望んでいたわけではなかったから。
  • 10 月穂 id:r/AdLuP1

    2011-12-31(土) 00:40:18 [削除依頼]
    >9  それなのに。 「……っ!? だ、駄目ぇっ。早まっちゃ駄目ええぇぇぇぇっ!!!!」 聞こえてきたのはキンキンしたアホそうな女の声。そして私の腕はなま暖かい何かにぎゅ、と掴まれた。
  • 11 月穂 id:r/AdLuP1

    2011-12-31(土) 19:17:27 [削除依頼]
    .

     当たり前だけど、腕を引かれた私はそのままそちらへ傾く。
    「あ」
    呟いた時にはもう遅かった。柵に膝の裏側があたり、かくんと折れ曲がる。バランスを崩した私は、重力に従い、落ちる。勿論、遥か下のグラウンドなどではなくて屋上側、則ちさきほど私の腕を掴んだ女子生徒らしき人物に向かって…………。
    「ほえ? ってきゃあああああああああああああ!!!」
     さっきからこの人叫んでばかりだわ。彼女とぶつかる瞬間、私はそんなどうでもいいことを考えていた。

    .
    そして衝撃。ふつうに痛いと感じるこの躰はまだ温かいまま。……生きてる。当然だ。私は飛んでいないから。尚且つ、クッションもとい人間の上に落ちたから。絶対今日は厄日。なにが悲しくって同性の、しかも名前すら知らない人の躰を踏みつけなければいけないのかしら。
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