終着点4コメント

1 黒兎 id:OFxtqS0.

2011-12-30(金) 12:09:36 [削除依頼]
どうしたって彼女にはなれなかった。
  • 2 黒兎 id:OFxtqS0.

    2011-12-30(金) 12:16:40 [削除依頼]


    .


    「ねぇ、幸せ?」

     人に好奇心を抱く自分が信じられなかった。だけどその想いに気づいてからはどうしてかそれが心地よくて、なのにその気分に酔いしれる自分がひどく気持ち悪かった。

    「さあ」

     目の前で佇む彼女は恐ろしいくらい優雅だ。屋上のフェンスに寄りかかるその姿が画になるから、自分がひどく滑稽に思える。劣等感。今のあたしはものすごく醜かった。
     彼女はあたしが好きなんだと思っていた。恋愛感情ではなく、とにかくあたしが好きなんだと。好奇心かどうかは分からないけれども、彼女はあたしに興味を示してくれて、唯一あたしの傍に自ら進んで寄りそってくれた。それが彼女なりのやさしさなんだと思う。
     彼女の傍は温かい。
  • 3 黒兎 id:OFxtqS0.

    2011-12-30(金) 12:23:13 [削除依頼]


    .


     人間は好きだけど、人間の種類に属する自分が嫌い、といつか彼女に言ったことがある。そのとき彼女はきれいに笑ってあたしが不思議だ、と言った。あたしは素直に嬉しかった。不思議という存在は常という存在と相反すると認識していたのかもしれない。だから、嬉しかった。だけど彼女はあたしを見て、また笑う。

    「やっぱりあんたって不思議。変だよ」

     彼女の笑顔が好きだった。彼女の見せる笑顔はきれいで、自分の汚れた部分を洗い流してくれるような気がしたから。
     彼女が笑えばあたしも笑う。なにが楽しいのか全然分からなかったけれども、あたしが笑えばさらに彼女は笑ってみせた。その笑顔はどの笑顔よりもきれいで素敵だった。
  • 4 黒兎 id:zl/D5m20

    2011-12-31(土) 12:20:47 [削除依頼]


    .


     一度彼女の弾くピアノを聴いたことがある。
     彼女の白くて細い指が滑らかに鍵盤をなぞり、やさしい音色を響かせる。だけどどこか周りを圧倒させる迫力があって、彼女は不思議だ、と思った。魔術師。その言葉がぴったりだ。

    「あたしね、ピアノ、好きなの」

     話しながらも彼女の指は鍵盤の上を踊ったままで、やっぱり魔術師みたいだった。彼女の繰り出す音色は不思議でたまらない。

    「そうなんだ」

     あたしは彼女に焦がれていた。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません