あなたとメリークリスマス10コメント

1 夢梅@魔法少女はサンタクロース id:IQgTB7o0

2011-12-25(日) 16:41:59 [削除依頼]

 
 
 
 
   ひとりは寂しいだろ?
   ただ 笑顔を配りたかったんだ
   魔法が解ける、そのまえに。

   
   メリークリスマス。
 
  • 2 夢梅@魔法少女は極度な寒がり id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 16:43:37 [削除依頼]
     
     
    @御挨拶*

     
    メリークリスマス!

    覗いて頂き、ありがとうございます。
    夢梅と申しますb

    一日限りのお話です。
  • 3 CAPRICCIO id:nx1NsYq/

    2011-12-25(日) 16:54:03 [削除依頼]
    メリークリスマス!
    更新頑張ってください
  • 4 ゆ〜か id:hVjQvwI1

    2011-12-25(日) 16:58:15 [削除依頼]
    メリークリスマスです♪

    読ませていただきますね。
    頑張ってください!
  • 5 夢梅@サンタな魔法少女 id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 17:18:57 [削除依頼]
     
     
     
    Prologue*
     
     

    雪が降っている。

    きっと、あの日もこんなクリスマスだった。
     
    この季節になると街中が煌びやかにライトアップされる。赤や緑や白の光の中を、浮かれた気分の人々が歩いてゆく。
    俺はひとり、高く大きな時計塔の一番上からその光景をみて立ち上がった。

    「メリークリスマス!」

    笑顔でそう言って紺色の空を仰ぎ、大きな袋を肩に担ぐ。足元が凍てているので、危うく足を滑らせて落っこちそうになった。

    「そろそろ出掛けようか、ルドルフ」

    俺がそう言うと、赤いソリが天から滑るように降りて来た。それを引くのは一頭のトナカイ――ルドルフ。簡単に言うと、俺の相棒だ。

    「待ちくたびれたよ。早く行こう」

    呆れた表情で走ってきたルドルフ。ソリが目の前を通過した時、俺はそこに飛び乗った。真っ赤な鼻先をこちらに向けつつ、蹄を動かすのをやめない彼に、俺は先ほどと同じ笑顔を見せた。
    ルドルフも少しだけ笑い、前を向く。

    「……思い出してた?」
    「ああ、ちょっとだけな」
     
    俺はソリから身を乗り出して下を眺めた。綺麗な街が一望だ。途中で帽子が脱げかけた。これはトレードマークなのに……危ない危ない。

    「別に戻りたかったらいいと思うけどね。
    黒髪に茶色い瞳。まだ16歳のお前があっちに戻ったって、誰も責めたりはしないよ。
    なあ、聴いてるのか。 ニコ――――?」
     
    ルドルフの遠慮した話し方には気付かないふり。

    「俺は今がたのしいよ」

    俺の言葉にルドルフは何も返事をしなかった。

     
    スリー、ツー、ワン。


    時計塔の鐘が鳴った。25日になったのだ。俺たちはソリのスピードを一層速くして、聖夜を翔ける。

    雪が降っている。
     
     
  • 6 夢梅@サンタな魔法少女 id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 17:19:50 [削除依頼]
     
    CAPRICCIOさん&ゆ〜かさん*
     
    メリークリスマス!
    ありがとうございます(^ω^)
  • 7 夢梅@サンタな魔法少女 id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 21:39:52 [削除依頼]

     
     
     # 1 *** 寒い夜には、
     
     
     
    今日はクリスマス。ホワイトクリスマス。
    今まで18回のクリスマスを過ごしてきたけど、雪が降ったのは初めてのことだった。
    夜通し降り続いていたのか、朝起きて外を見ると、東京タワーもスカイツリーも真っ白だった。

    「じゃあ行ってくるね」
    「ミサ姉ちゃん、気をつけてねー」

    イヤフォンを装着しつつローファーを履いて言ったわたしを、まだパジャマの妹が見送った。妹は寒そうに身体をさすっていた。
  • 8 夢梅@サンタな魔法少女 id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 22:17:04 [削除依頼]
     
     
    マンションを出て駅へと向かう。セーラー服の上にカーディガンとコートを着て、マフラーを巻いてもかなり寒い。
    わたしは歩きながらも鞄の中からカイロを出した。袋を裂いて中身を出し、少し降ってからポケットに手ごと突っ込む。
    だけど、寒さは差ほど変わらないような気がした。

    それにしても、こんなに雪が降ったのはいつ以来だろうか。中学に入った歳……ううん、小学生の頃以来かもしれない。
    真っ白だった視界から顔をあげると、ランドセルを背負った近所の子供たちが雪合戦をしながらはしゃいでいるところが目に入った。
    微笑ましい光景に目を奪われながら、わたしはまた目線を雪道に戻して歩き始めた。

    ――本当は、今日もこの道を。
     
    二人で笑って手を繋いで歩くはずだった。きっと今日だけじゃなくて、その先もずっと。

    わたしは、昨日から考えずにいようと思っていたことを唐突に思い出して、一人でただ苦笑した。
    お気に入りのマフラーに口元を埋める。しかし、マフラーの表面はすでに冷たくなっていて、やっぱり、寒さはあまり変わらなかった。
     
     
    駅に着くと、時計は7時8分を指していた。わたしは足早に改札を潜った。そのまま急いで階段を駆け上がり、息を切らしてホームへ走った。

    早く、早くして。早く電車来てよ。ああ、もう。わたしの馬鹿。
    もう一本遅い電車にしとけば、もっと余裕があったのに。今はあの人が来てもおかしくない時間だ……。
    現在7時10分。電車が来るまであと5分あった。
     
    わたしは時計を気にしながら電車を待った。どうか、どうかあの人に会わないようにと祈りながら。
    ――――なのに。そんなわたしの祈りも空しく、神様はあの人の見方をした。
     
     
    「ミサ!」

     
    何度も聴いた、この声は。うん、間違いないよ。わたしが間違えるはずないもん。
     
    「せーや……」
     
    先ほどのわたしと同じように、息をあげてそこに立っている青年。学ランは無謀さに乱れ、ネッグウォーマーも適当に巻かれた感じだ。
    慌てて走ってきたことがすぐにわかった。彼は朝がすごく苦手なのだ。だからいつも7時48分の電車に乗るのに。
     
    「なんで……」
    「ミサの考えてることなんてすぐわかるっつーの!」

    焦ったような、困ったような、怒ったような声で彼はわたしに言った。怒鳴ってるのに、どうして泣きそうな顔なんだろう。
    彼はわたしのことを"わかる"と言うけれど、わたしはこの人の全部がわからなかった。
     
    わたしたちのいるホーム全体に、冷たい風が入り込む。それは私のスカートと長い黒髪を、彼の栗色の髪を泳がせた。酷く寒い。
    他の人たちもみんな同じ気持ちらしく、着ている上着や防寒具の隙間を手で埋めた。
  • 9 夢梅@サンタな魔法少女 id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 22:54:10 [削除依頼]
     

    「わたしはわかんないよ」
     
    「今日、俺と会いたくないから……
    電車二本も早めたんだろ?」

    「一個だけ、わかってた。
    なんとなく せーやが来るかもって」

    話をかみ合わせないまま、わたしたちはお互いの瞳を見つめる。だって答えたくなかった。確かにほんとのことだけど、違う。
    わたしが考えてることは彼には伝わらない。

    「……俺 早起き苦手なのに?」

    「うん、わたしが来るってわかってたら
    この時間に来ると思った」

    わかってた。わかってたんだよ、せーや。 
     
    だから時間を気にした。早く電車が来てほしかった。待つ場所を間違えた。
    もっと人口密度の高い奥の方で待ってたら、会わないで行けたかもしれない。
    だけど、今はそんなこと、もう関係ない。
    目の前に立ちふさがる"せーや"という大きな壁を越えなければならない。もしくは倒さなければならない。
    それが出来ないなら、わたしは――――自分自身に勝たなければいけなかった。

    「あのさ、前まで一緒に駅まで来てたじゃん。
    駅についてからもお互いの電車来るまで話してさ」

    切なそうな表情でわたしに言う彼。何にもわかってない。わたしはあなたと、もう一緒に笑えない。
    わたしは右手を外に出し、落ちて来た髪を耳にかけた。手に触れる温度が突然下がり、痛さを覚える。左ポケットの中では、温まったカイロを握りしめる手があった。

    「いきなり避けられて別れたいって言われても
    俺だってどうしようもないだろ」

    あまりにも真っ直ぐな目が怖くなって、わたしは目を逸らす。

    確かに我儘を言ったのはわたしだった。どうしても別れたかったから。別れなくてはならない事情があったから。
    本当は、そんなこと言うなよって追いかけて来てほしかった。黙ったまま俯くから、自信がなくなっちゃったの。

    離れても好きでいられる自信が。
     
    「ミサの全部を知りたかったのに、
    同じ気持ちじゃなかったんだな」
     
    わたしが再び視線を合わすと、今度は彼から目を逸らした。すると、そのまま後ろに振り向く。
     
    「いいよ、別れよう」
     
    彼はそう言い残して去っていく。白く濁った二酸化炭素を吐き出しながら、わたしは口にする。

    行かないで
     
    そう言っているはずなのに、どうしてか声が出なかった。何度も何度も唇を動かした。彼に向って何度も、何度も、
    何度も。
    次第に足が震えてきた。冷えた頬には無数の熱い涙が伝う。こんなに悲しいのに、まだ声が出ない。言えない。

    ――だけど、これが正解なんだ。
    わたしもこうなることを望んでいた。こうした方がお互いのためになるなら、わたしはそれで構わない――――――
     
  • 10 夢梅@サンタな魔法少女 id:IQgTB7o0

    2011-12-25(日) 23:22:19 [削除依頼]
     
     
    「本当に?」
     
     
    寒さと悲しみで、人の中 立ち尽くしていたわたしに、誰かが話しかけてきた。
    慌てて周りを見回すが、それらしき人は見当たらない。むしろ、きょろきょろするするわたしを 不思議そうな眼で見る人もいた。

    「不正解だと、俺は思うけどなー」
     
    また同じ声が木霊する。その瞬間、時間が止まった。気付いたら止まっていた。何も動かない。わたしだけがこの世界に取り残された。
     
    「ミサ、君は今 何が欲しい?」

    前を向くと、声の主はそこにいた。赤い衣装に身を包んだわたしと同じくらいの背丈の黒髪少年が、優しく、どこか淋しげに笑っている。
     
    「あなた……誰?」

    わたしがゆっくりとした口調で尋ねると、少年は一瞬きょとんとした表情を見せた後に、無邪気な笑顔を作って見せた。
      

    「サンタクロース!」 
     

    わたしはその笑顔に偽りがあるようには見えなかった。おかしいかもしれないけれど、わたしは思った。
    この人は絶対にサンタクロースだって。
     
    「ミサにプレゼントしに来たんだ」
     
    その言葉の後に、もう答えは分かっているけどね。と目で言われた。だけど、わたしは首を横に振る。

    「欲しいものなんて何もない」
    「朝一番、今ならなんでもあるのになぁ……」

    少年は残念そうに溜息をついて、担いでいた袋の中を探り始めた。

    「"春の気温"や"世界一温まるカイロ"、
    それと"新しい恋"……」

    新しい恋?

    なにそれ、変なの。わたしも変になってきちゃった。さっき止まったはずの涙が。なんで?
    もういいよ。いいから。お願い止まって。
     
    「まあ、俺が思うに――――
    今のミサに一番必要なものはきっとこれだね」
     
    だらだらと泣きだしたわたしの右手を、少年は握った。そして空いた左手でパチンと指を鳴らす。

     
    その刹那、わたしの中に込み上げて来たのは。
     
     
    「嘘だぁ……おかしいよ、なにこれ」
     
    せーやとの思い出、せーやへの想い、せーやの言葉。今までの全部が溢れかえってくるのが手に取るように分かった。
    わたしのこころが満ちていく。少年はその表情を見て、にこっとわたしに笑いかけ、満足そうに言った。

    「ミサには"勇気"をプレゼント!」
     
    そう言い残して、少年は消えた。わたしの中に勇気だけを残して。

    時が動き出した瞬間、わたしは走り出していた。
     
     
     
     
              *** 1 fin
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