bokuraのkibou*179コメント

1 ichi id:sCjpONb/

2011-12-17(土) 21:10:12 [削除依頼]
初めてここに書くので更新サボったりすると思いますが…

頑張ります(・v・*)
  • 160 ichi id:87VYebb0

    2012-06-20(水) 01:37:42 [削除依頼]
     「どいて、どいてー!!」
    上品な人々は予想外の出来事に弱いらしい。
    全力で走って扉までたどり着き、開けようとしても誰一人止めようとしない。
    ただ驚きの表情で見つめてくるだけ。
    重たい扉を押し開けても、後ろから聞こえるのはあの男の怒った声のみ。
    興奮しすぎて何をしたらいいか分からないようだ。
    ギギッ、と重たい扉が少し開き、急いでその隙間に身体をねじ込む。
    後はそこをまっすぐ突っ切るだけだ。
    フィッシはもう少し足止めをしてくれるらしく、男にちょっかいを出していた。
    頼むぞ、フィッシ。そう思いながら広い廊下を全速力で走る。

    目指すは出てきたスライド式の扉だ。
  • 161 ichi id:tUZ1hMA/

    2013-06-05(水) 23:24:28 [削除依頼]
    お久しぶりです。

    1年と少したってやっと隙間を見つけられるようになりました、
    これから少しずつでもまた書いていけるように頑張ります!
  • 162 ichi id:2N2F6Nc.

    2013-12-04(水) 19:48:20 [削除依頼]
    今月から「小説家になろう」さんにて“落とし穴の中は異世界でした。”として投稿させていただくことにしました。

    ところどころ書き換えておりますが、よかったら読みに来てあげてください。
  • 163 ichi id:xIAMtw10

    2014-08-19(火) 16:32:50 [削除依頼]
     「はっ、はぁっ……!」
    腕の中に確かに合成獣の暖かさと柔らかさを感じながら、ワゴンに乗って来た道を全速力で駆け抜ける。
    柔らかなレッドカーペットはぼくの足音を吸い込み、どこへ向かっているのか分からなくするのに役立った。
    「キュー!」
    客たちの騒がしい音と共に、後ろから来たフィッシがぼくを追い抜いて先導してくれる。
    「ありがとう、フィッシ!」
    ぼくが追いつける様に速度を落としてくれているフィッシにお礼を言うと、嬉しげに尻尾が振られる。
    ちらりと後ろを振り返ると、顔を真っ赤にした貴族たちがぼくらを指差して何かを大声で怒鳴っている。
    その声に反応した使用人たちがぼくらを追いかけて来ているようだ。
    「フィッシ、急ごう!」

    ぼくはカーペットに沈み込んでいく足に、更に力を込めた。
  • 164 ichi id:yKoCysL1

    2014-08-27(水) 19:16:01 [削除依頼]
     後ろから複数の騒がしい声が追いかけてくる。
    前を行くフィッシに迷いはなく、すいすいと軽快に飛んでいる。

    問題があるとしたらーーぼくだ。
    今日は今までにないくらいに無茶な走りをしている。
    酷使していた脚には確かに疲れが溜まり、筋肉が悲鳴上げる。
    だんだん脚の動きが鈍くなっているのが感覚で分かる。
    「きっ、つぅ……!」
    肺に送り込まれる酸素が足りない。自分の呼吸音がうるさい。
    「おいっ!待て!!」
    「っ!!?」
    思ったよりも近くで聞こえた声に、一瞬身体が硬直する。
    速度を落とさないように横目で確認すると、従僕の格好をした若い男が見えた。
    その男の手はぼくに向かって伸ばされていて、すぐにも届いてしまいそうで。

    男の手が、触れた。
  • 165 猫村乙葉 id:WRVHbMv1

    2014-08-31(日) 00:50:08 [削除依頼]
    あ…れ…?
    いっちゃんだ。
    はじめまして、猫村です。
    アリ大戦も隠れ読みしてました。
    また続きを読むことが出来て嬉しい限りです。
  • 166 ichi id:/kfBHti/

    2014-08-31(日) 18:50:54 [削除依頼]
     猫村乙葉さん
    はじめまして、ichiです。
    名前を知って頂けている方がいることに感激です……!
    コメント、すごく励みになりました。
    ありがとうございます!
    アリ大戦もまた書いているので、よければ覗いてやってください。
  • 167 ichi id:F3biMeW/

    2014-09-16(火) 10:11:47 [削除依頼]
     「捕まえたっ!この泥棒が!!」
    声と同時に強く身体が後ろに引かれた、と思った瞬間、肺から強制的に息が吐き出される。
    「ぐっ……!」
    どうやら腹に一発もらったらしい。咳き込みながらも足りない酸素を取り入れようとして喘ぐ。
    「キュー!」
    フィッシが心配そうに鳴いてくれたけど脚は重くて呼吸は辛て、とてもこのまま走り出せそうに無い。
    それに、今はまだあの男に追いつかれてはいないけれど、ぼくを捕まえようと寄ってきているこの従僕の男から逃げ出せるとは思えない。
    きっとほくが走り出したらすぐにでも捕まえるに決まっている。
    どうすればいい。また走るか?
    少しだけ呼吸が楽になってきた。フィッシもまだぼくを案内してくれようとしている。フィッシが時間を稼いで、ぼくの足さえ動けばまだきっと逃げだせる。
    ーーでも、どうしてすぐに捕まえない?
    ふと思い立った素朴な疑問。そうだ。すぐにぼくを捕まえて主人に渡せば何かしらの褒美でも貰えるだろう。なのに男はぼくに視線を固定して動かない。
    何かあるのだろうか。
    着飾った客人たちのざわめきが近づいてくる。もう時間がない。
    一か八か、だ。
    ぼくはこくり、と唾を飲み込んでから口を開いた。

    「お前、何を考えている?」
  • 168 ichi id:PXiW00A0

    2014-09-24(水) 22:23:35 [削除依頼]
     「……御馳走様でした」
    「キュー!」
    ぼくとフィッシの前には綺麗に空になった深皿。
    ここに来てから何も食べていなかったぼくは、久しぶりの食事にほっと息を吐く。
    「……お前等、よく食うな」
    声を掛けてきたのは、ぼくを殴りつけた従僕の男だ。
    「ぼくはお前の言うことに納得した訳じゃないからな」
    「分かってる分かってる。俺もお前を殴ったしな。今はそれでいいよ」
    ぼくの言葉を軽く手を振ってあしらう男。
    綺麗に撫でつけられた髪を右手で乱暴に崩し、左手ではきっちりと留められた蝶ネクタイを面倒臭そうに緩める。ぼさぼさになった淡い栗色の髪の下の濃茶の瞳は、ぼくを捕まえた時とは別人のようにやる気のない色を浮かべている。
    「あ、俺、ヴィザリアな。ヴィーでいいよ。めんどいし」

    男はそう言って、ふにゃりと軽い笑みを浮かべた。
  • 169 ichi id:QUDWXW8/

    2014-10-05(日) 23:31:26 [削除依頼]
     「そんで、俺はお前等が強奪してきたソイツを返して欲しいわけ。ソイツは俺のパートナーだからな」

     このヴィザリアと名乗る男は、あのときぼくがした問いに『パートナーを取り返しに来た』と答えた。そしてぼくらを連れて客人の目を盗み、スライド式のドアを潜り、脇道にあった隠し通路に連れ込んできたのだ。
    出されたスープと固いパンを食べている間に、パートナーを助ける為にここに潜入したとは聞いた。ただ信用出来ないだけだ。
    「本当だろうな」
    ぼくの疑いの目にもヴィザリアは全く動じない。
    「会わせれば分かるさ。契約してるんだから。ほら、手当ての道具も持ってきてるんだから早くしろよ」
    はーやーく、と救急箱を叩いて催促するヴィザリアには悪意の欠片も見られない。信じてみるしかないか。仕方なく、合成獣を手当てさせてみることにした。
    「分かったよ。絶対変なことはするなよ、絶対だぞ」
    但し、しっかりと念を入れることは忘れずに。
  • 170 ichi id:IZ6mEm7/

    2014-10-13(月) 19:57:48 [削除依頼]
     服の中に隠していた合成獣を抱え上げ、テーブルの上に乗せる。
    そいつは久しぶりの光が眩しかったのか、乗せたとたんぶるぶると頭を振り、翼を広げて光を遮るような動きをした。
    こいつはエルなのだろうか。閉じられた瞳の色を確認しようと顔を近づけると、そいつはぱちりと瞳を開いてぼくを見た。
    ーー間違えようのない、不思議な深みのあるブルーバイオレットの瞳。エルだ。
    「エルリア!」
    ぼくがエルの瞳から目が離せないでいると、向かい側に座るヴィザリアが歓喜の声を上げた。
    「本当に、よかった……!遅くなって、ごめんな」
    そう言って抱きしめるように手を伸ばしたヴィザリアの顔は、さっきまでのやる気のなさそうな顔が嘘のように喜びに輝いていて。それを見た途端、エルの翼が翻る。
    次の瞬間には、エルはヴィザリアの腕に収まっていた。
  • 171 ichi id:4psgHsH.

    2014-10-20(月) 14:34:22 [削除依頼]
     「エル、リア……?」
     労るようにエルを撫でながら治療を施していたヴィザリアは、ぼくの声にひょいと顔を上げて、照れたように微笑んだ。
    「そう。こいつが俺のパートナー、エルリア。俺たち獣奏士は二人でひとつ。どっちが欠けても全力を出せないから、助け出すのが難しかったんだ。礼を言う」
    「キュー!」
     その言葉に同意するように鳴いたエルーーエルリアの尾は、ぱたぱたと降られている。ぼくには、一度も振られなかった尾。
     ーーエルに必要だったのは、ぼくじゃなかった。
     エルもひとりだと思っていた。ぼくと同じだと思っていた。だから、一緒に居られると、そう思っていたのに。

     結局ひとりなのは、ぼくだけだったのか。
     
     その事実が予想以上にショックだった。
    「……クト、リクト!」
    「っ! ……何だ」
     呼びかけていたヴィザリアに顔を向けると、濃茶の瞳の奥には好奇心が輝いている。

    「なあ、そいつがいるってことはリクトも獣奏士なんだろ? どこから来たんだ?」
  • 172 ichi id:xyQNc5r/

    2014-12-04(木) 07:36:41 [削除依頼]
     思わずそいつ、と指されたフィッシとウィザリアを見比べる。
    「獣奏、士……? 何だ、それ?」
     初めて聞く単語を口の中で転がすと、どこかで聞いたことがあるような、不思議な感覚が体を覆った。
     フィッシに目をやると、水色の瞳がまっすぐ此方を見つめて尻尾を振っている。
    「……? 獣奏士は獣奏士。俺らパートナーの事、だろ?」
     首を傾げるぼくを見て訝しげに眉を顰めたウィザリアに、言葉を返す事が出来ない。

     獣奏士? パートナー? ぼくとフィッシが? 

     理解出来ない言葉に、この世界に来てから誰にも聞くことができなかった疑問の数々が頭の中から溢れて駆け巡る。
    「……ぼくとフィッシは、パートナー、なのか?」
     自分の考えに夢中になっていたぼくは、思わず漏れた呟きを聞いたウィザリアの瞳が鋭く細められたのに気がつかなかった。
    「……本当に、知らないのか?」
     低く、念を押すような声音に少し違和感を覚えたものの、ぼくは素直に頷いた。
  • 173 ichi id:b.KGWiI1

    2015-01-27(火) 16:28:01 [削除依頼]
    あげ
  • 174 ichi id:b.KGWiI1

    2015-01-27(火) 16:32:11 [削除依頼]
    あああ規制引っかかりすぎて投稿できないですごめんなさい
    しばらくお待ちください
  • 175 ichi id:pJK/vSO1

    2015-01-28(水) 17:34:04 [削除依頼]
     キィン、とやけに澄んだ音が耳元で響いた。

     ぼくの視界一杯に、ヴィザリアの殺意の込められた濃茶の瞳が爛々と輝く。
     同時にぐ、と首筋に何かが押し当てられる感触。硬くひやりとしたそれは、ヴィザリアが押しつけたことによって小さな鋭い痛みをもたらした。
     それがメスだと気がついたのは、蓋が開けられたままの救急箱が目に入ったからだろうか。
    「答えろ。お前もあっち側の人間か?」
     地を這うように低いヴィザリアの声は、何の感情も滲ませない冷たいもの。
     突然のことについていけずに固まるぼくに舌打ちすると、ますます首筋に当てたそれを押し付けてくる。
    「っ! ぼくは何も知らない!」
     慌ててそう叫ぶけれど、それを聞いたヴィザリアの瞳がすうっと細められた。
    「……ほう? 流石に口は割らない、か」
     詰まらなそうにそう言い放って、値踏みするようにぼくをじろじろと眺める。
    「じゃあ、要らないな」

     まるでゴミを捨てるような気安さでそう言ったヴィザリアは、手に持つそれに力を込めた。
  • 176 尹茅@ichi id:maTPU8k1

    2015-02-16(月) 18:09:50 [削除依頼]
    「キュー!」
     く、と刃先が柔らかな皮膚に食い込んだ瞬間。弾丸みたいな速さの真っ白な固まりがヴィザリアの腕にすごい勢いでぶつかった。
     からんと乾いた音を立てて床に落ちた雌
  • 177 尹茅@ichi id:maTPU8k1

    2015-02-16(月) 18:24:52 [削除依頼]
    「キュー!」
     く、と刃先が柔らかな皮膚に食い込んだ瞬間。弾丸みたいな速さの真っ白な固まりがヴィザリアの腕にすごい勢いでぶつかった。
     からんと乾いた音を立てて床に落ちたメスと、目を大きく見開いて驚きを露わにするヴィザリアを交互に見て、ヴィザリアにぶつかったかたまりへと視線を向ける。
     身体中の毛を逆立て翼を大きく広げ、二倍ほどになったキツネのような尻尾をぶんぶんと振り回して喉から低い唸り声を出すのは淡いブルーの瞳の合成獣。 
    「フ、フィッシ……?」
     瞬く間に起きた一連の動作について行けていないぼくとは違う意味で、ヴィザリアはフィッシに向かって困惑したような眼を向けた。再びメスへと伸ばした手をフィッシに噛みつかれそうになり、慌てて手を引いている。
    「フィッシ、って言うのか? この仔はまだ子供じゃないか」
     眉を下げ、困惑しきった眼をするヴィザリアには先ほどまでの苛烈なまでの殺意は微塵も残っていない。
     不意に大人しく座っていたエルが動き、ヴィザリアのワイシャツの裾を緩く噛んで引っ張った。
    「エルリアまで……。こいつはあっち側じゃないってことか?」
    「キュウ」
     裾を噛んでいるせいくぐもった返事を返すエルの瞳を覗いて、ひとつ溜息をつくヴィザリア。億劫そうにぼくへと向き直った彼は唐突に頭を下げた。
    「すまん、勘違いしたみたいだ」
     下げられた頭の天辺をみて、ぼくは漸く首筋につけられた傷がじくりと疼くのを感じた。
  • 178 尹茅@ichi id:maTPU8k1

    2015-02-16(月) 18:26:34 [削除依頼]
    >176 ミスです お気になさらず
  • 179 尹茅@ichi id:TP0nyik/

    2015-03-02(月) 10:04:39 [削除依頼]
     ぱくん、と間抜けな音を立てて救急箱が閉められるのを聞きながら、ぼくは首に巻かれた包帯へと手を滑らせた。
    「別に放っておいても平気だったのに」
     そこまで深い傷じゃない。そんな気持ちを込めてそう言うと、救急箱を片づけていたヴィザリアは勢いよく振り返った。
    「そんな訳には行かない。俺の勘違いで傷つけたんだ、手当てするのは当然だろう」
     再びぼくの前の席に腰を落ち着けて腕を立てて掌を組み、その上に顎を載せて真摯な瞳でじいっとぼくを見つめる。
     そんな視線が居心地悪くて身動きするけど、気づかないヴィザリアはそのまま話し始めた。
    「リクトは獣奏士を知らない。連れ去られたエルリアに会って追いかけてきて、ここへ辿り着いた。大まかなところはこれで合ってるか?」
     特に訂正もないのでそのまま肯くとじゃあその仔は? とフィッシを指さす。
    「フィッシはエルが連れて行ってくれた洞窟の中にいた仔だよ。エルを追いかけようとしたらここまで案内してくれたんだ」
     確認するようにフィッシを見やると、誇らしげに鳴いてぶんぶんと尾を振り回して手へとじゃれついてくるフィッシ。そんな姿が可愛くて思わず頬が緩んだ。
    「じゃあその仔がリクトのパートナーなのか?」
    「分からない。パートナー、って何なんだ?」
     ぼくが本当に理解していないのが分かったんだろう。ヴィザリアは難しい顔をして額にシワを寄せた。
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