上を向いて零れる涙17コメント

1 憂理 id:tpvqzRf.

2011-12-17(土) 12:45:18 [削除依頼]


――そう、なにしろ私は甘ったれたやつは大嫌いなんだ。

/上を向いて零れる涙
  • 2 憂理 id:tpvqzRf.

    2011-12-17(土) 12:46:53 [削除依頼]

    *はじめに

    どうも(*´o`)ノ
    憂理と申します、細々と小説を書いてます

    ただいま「願望の終末」も執筆中ですが、雰囲気のちがった小説も書きたいなと思い新しく書いてみるつもりです。
    よかったら見て行ってくださいな
  • 3 憂理 id:tpvqzRf.

    2011-12-17(土) 13:00:25 [削除依頼]

    雲の動きは早かった。雨が降るだろうな、と私は考えて傘を持ってきていないことを少し後悔した。雨に濡れるのは嫌いなのだ。あのじっとりと肌にまとわりつくワイシャツとか、頭のてっぺんからつう、と零れ落ちる雫とか、ともかく気持ちが悪い。
    クリーム色の薄汚いカーテンが、ふわりと揺れて冷たい冬の風が入ってきた。近くに群れをなしていた少女たちがじろりとこちらを見た。ストーブの熱気と生とたちがかけずりまわって遊んで埃がこんなにも舞っているというのに、換気をしないでいられるとは汚い子たちだと私は思う。だから学校なんてものはどんよりと薄暗くて気持ちが悪いんだ。
    「ねえ、軒宮さん。そこの窓閉めてくれない?」
    そのグループにいたこげ茶色の髪の毛をした、愚図そうな女が私にそう言って来た。得意げな顔で少し顎を上に傾けて。みっともない顔だ、と私は思った。
    「ああごめんね。気持ち悪かったから」
    私はとびきりの笑顔を彼女に向けて静かに窓を閉める。私のこの完璧な笑顔は、彼女の顔より何倍も整っていることがしっかりと分かっていた。少女たちは戸惑うようにもごもごと何かを言っていた気がする。だけどどうでもいいから、聞かない
  • 4 憂理 id:tpvqzRf.

    2011-12-17(土) 13:01:20 [削除依頼]

    最後に「。」を入れ忘れましたごめんなさい(´`;)
  • 5 憂理 id:tpvqzRf.

    2011-12-17(土) 15:57:24 [削除依頼]

    チャイムが大きな音を立てて鳴ると、生徒たちは散らばりながら自分の席へと戻っていく。
    例えば、そうだな。私は暇つぶしにぼんやりと考える。
    世界をふたつに分けてみるとしよう。「男」と「女」。「子ども」と「大人」。「生きている」「生きていない」でもいいかもしれない。世界は死者だって未だにたくさんうろついているのだから。
    ただ、と思う。私の場合の世界の分け方はいたって簡単である。
    「私」と「それ以外」。
    40代くらいの教師が入ってくる。この男は近年稀に見る熱血タイプで鬱陶しい教師だった。「自分を信じろ、そして先生を信じろ。いつでも先生は味方だ」なんてくさい台詞を恥ずかしがらずに話せるなんて、どんなぶっとい神経してんだか。シラけた視線に気付かないのもまた可笑しい。廊下でぎゃあぎゃあとカラスのように騒ぎ立てて走り回る男子たちを見れば大声で怒鳴る、なんてこともする。いい気味だなと思いつつも私は大声で騒ぎ立てる人間が大嫌いなので顔をしかめる。あいつの場合は怒鳴るよりも、喚く、のほうが正しいな。
  • 6 祈祷 彗月@冬眠期デスネ id:8f/Hp0E0

    2011-12-17(土) 17:07:09 [削除依頼]
    初めまして。
    題に引かれてポチッと開けば釘付けです*´`*
    なんだか優しい文章でスラスラ読めちゃいました。
    軒宮さんの考え方がなんだかカッコよくて羨ましいですノ
    更新楽しみにしてます^^
  • 7 憂理 id:tpvqzRf.

    2011-12-17(土) 20:01:47 [削除依頼]

    >>祈祷 彗月さん
    優しい文章だなんて初めて言われました(*´o`)ノ
    おお、そうですか!(笑)軒宮の性格は進むごとに悪くなりそうな気がします←

    コメントありがとうございます、頑張ります(*´`)
  • 8 憂理 id:36JPkw60

    2011-12-18(日) 20:20:44 [削除依頼]

    ――教室の中は期待と静かな興奮に満ちていた。
    そういえば今日は、いつもよりも騒がしかった気がする。
    何があるのか、と私は後ろの席でお喋りする女子たちの会話に耳を澄ませた。
    ねえ、女子らしいよ――こんな時期に転校してくる子なんているのねえ――受験、どうするんだろう――見た? 結構カワイイ子らしいよ――ふーん、そうなの。たいがいそう言われても可愛くないもんだよね――
    なるほど、と思う。転校生か。
    教師は今気付いたかのように、慌てて廊下を覗き込んで声を張り上げる。
    「ハシモト」
    そう言ったと思う。あんなに大きい声で呼ばれるなんて、私なら真っ平御免だ。
    おずおずと少女が入ってきた。教室がざわめく。
    見慣れない制服だった。制服というのは、どうしてこうも組織の匂いがするんだろう。制服ひとつちがうだけで何もかも別物に見えてしまう。完全なる「余所者」になってしまう。
    こげ茶色の長い、ストレートヘアだった。前髪を七三に軽く分け、白いきめ細かい肌。鼻が少し丸く、またそれは彼女の完璧な印象を少し崩させた。いわゆる、ご愛嬌。
    表情を崩さずに彼女は頭をゆっくりと下げた。さらりと髪の毛が零れる。
    「橋本藍です。短い間ですがよろしくお願いします」
    簡潔な自己紹介を柔らかな口調で、流暢に喋った彼女は少し微笑んだ。かわいい、と誰かが言ったのを聞いた気がする。
  • 9 憂理 id:QA/SRIS0

    2011-12-21(水) 14:49:54 [削除依頼]

    「じゃあ皆、橋本もなかなか溶け込めないことが多いと思うからな。色々教えてやってくれ。さっき言ったように、橋本。お前の席はあそこだから」
    人の名前を何回も呼んでから教師は私の前の座席、ストーブの目の前、窓の真横をびしりと指さした。だから、私の席がひとつ後ろにずらされていたのかと納得する。あの汚らしい女子たちがやったものかとばかり思っていたが、どうやら違うらしい。それもそうか、と心のどこかで思う。あいつらに、行動に移す勇気なんてないんだから。口先から流れ出る生意気な言葉はただの見せかけ。
    橋本藍はええ、と微笑んでからもう一度軽く会釈をして私の前に歩み寄ってくる。
    ――その目は確実に私をとらえた……と思った。

    ざわざわと落ち着きの無い教室が、静まり返った気がした。

    橋本藍はすぐに興味を失ったようにふっと目線を外し、自分の席にゆっくりと着いた。教室の騒がしさはいつもと変わらないままだった。ビデオを一時停止から再生ボタンを押したような、そんな瞬間に一瞬戸惑う。
  • 10 憂理 id:OORz43M/

    2011-12-23(金) 12:07:45 [削除依頼]

    あげ
  • 11 憂理 id:35Qk1sp0

    2011-12-24(土) 14:25:41 [削除依頼]

    ……吃驚した。
    ひとつ、聞こえないように溜め息を吐き出す。あの冷たく、鋭い目線はなんだったのだろう? 目の奥に潜む深い空虚。私は、動けなかった。
    橋本藍が急にこちらを振り返ったので私は思わず肩を震わせた。
    「どうしたの……?」
    怪訝そうに彼女は私を真正面から見つめる。私は隙の無い笑顔を作ってから「なんでもないけど」と返す。彼女はそう、と言った。
    「名前、聞いてもいい?」
    心なしかおどおどとした声で尋ねる彼女をちらりと一瞥してから短く答える。
    「軒宮亜希」
    のぎみや、あき。その名前を反復してから橋本藍はふわりと微笑んだ。
    「よろしくね」
    ――きっと、卒業までよろしくすることなんてないんだろうなと私はその笑顔を見ながら思った。
  • 12 憂理 id:6lGTDdd/

    2011-12-27(火) 13:11:59 [削除依頼]

    とりあえず、人物紹介ちょこっと

    軒宮亜希(のぎみや あき)
    橋本藍(はしもと あい)

    一応今は二人だけですけど、多分もう一人くらい出てくると思います(´・ω・`)
  • 13 憂理 id:TDbd1DG.

    2011-12-29(木) 17:36:22 [削除依頼]

    「亜希ちゃん」
    おどおどとした声。いつもこの声を聞くたびに、意地悪して顔なんかあげてやりたくなくなるのだ。人の様子を横目でおどおど見ながら、少しずつ相手の反応を見ながら。私何も悪いことしてないよね? いつも貴方と一緒でしょ。私と貴方は仲がいいんだよね。そう言って欲しい。私だけが友達だよって。
    私は聞こえないように小さく溜め息をついてからゆっくりと顔を上げる。
    「なに」
    黒い長い鬱陶しい前髪を耳にかけてから西条清香は「移動教室だよ」と呟くように小さな声で言った。
    あの前髪を見るたびに私ははさみでジャキジャキ切ってやりたいような衝動にかられるのだが、もちろんそんなことはしない。いい加減切ればいいじゃんと何回言っただろうか。清香はいつも「あ……うん。いつか切るね」と曖昧に返すのだった。私は別に切れと頼んでるわけでも切ろうよと誘ってるわけでもないのに、「切るね」と言われると異様にイライラする。何様よお前は。
    「ああ、そう」
    私は黒板に一瞥を投げかけてから席を立つ。音楽だった。
  • 14 憂理 id:TDbd1DG.

    2011-12-29(木) 17:38:26 [削除依頼]
    西条清香(さいじょう きよか) と読みます(´・ω・`) あとレスの一番上に章転換の記号いれるの忘れた… >>11と続いてるみたいに見えるけどいったん区切ってます。
  • 15 憂理 id:2/9c9DF1

    2012-01-03(火) 18:30:33 [削除依頼]

    あけましておめでとうございますー
    てなわけであげ!
  • 16 憂理 id:2/9c9DF1

    2012-01-03(火) 18:42:34 [削除依頼]
    「軒宮さん」
    リコーダーと筆箱、教科書をロッカーから取り出している際に後ろから声をかけられた。
    くるりと後ろを振り向くと橋本藍がにっこりと笑って私を見ていた。
    「……なに」
    「一緒に行っていいかな」
    柔らかい声の調子で彼女は言った。別に断る理由もないのでどーぞ、とだけ言う。
    清香が不安そうな目で私と橋本藍を交互に見ている。落ち着きのない目。動かしてなきゃだめなのだろうか。
    教室から出ると冷たい空気に思わず肩をこわばらせる。騒がしいホールの中央にはでっかい深緑色の端らが立っていて、それをぐるりと囲むようにひとつの椅子がついている。柱には分けのわからない漢字だとかおかしな絵とかがマジックで落書きされていた。汚れたクリーム色の壁には至るところに高校のポスターが張ってある。
    「寒いねえ」
    間延びした声で橋本藍はそう言った。
  • 17 憂理 id:2/9c9DF1

    2012-01-03(火) 18:43:17 [削除依頼]

    すっごいひっかかって色々省略してたらなんか薄っぺらい文章になってしまった……
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません