クラスメイト以上友達未満21コメント

1 唯 id:rE71bdt1

2011-12-16(金) 20:08:07 [削除依頼]

ただ、クラスメイトと友達の間を彷徨う関係のままで良かった。
だから、私はそれ以上先には進みたくない。
そう思っていたのに、
  • 2 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 20:20:31 [削除依頼]

    「また読んでるの?葵」

    声を掛けられて、私は本から顔を上げる。
    目の前には友達でもある椎名がいた。

    「読書、好きだよね。でも、葵はケータイ小説とか読まないの?」

    「読まないと言うか、読めないって言うか。私、横向きで書かれている文章、長時間読められないんだ」

    「へえ。それはそれで変わってるよね」

    椎名が話し掛けて来るから、本が読めない。
    正直、私は人と喋るよりも、本を読んでいる方が好きだ。
    ……まあ、話し掛けてくれる事は嬉しいんだけど。

    「……」

    「……」

    「あ、ごめん。ちょっとトイレ行くね」

    妙に、この空気に耐えられなくなって、私は教室を出た。
  • 3 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 20:35:55 [削除依頼]

    結果から言ってしまえば、私はあまり人と話す事に慣れていない。
    だから、私に友達が出来たのも、奇跡と言っても良いだろう。

    私はトイレに行く事なく、ふらりと行った事もない屋上に向かっていた。
    前から如何言う所か行きたかったからだ。
    中学の屋上は閉まってたからな……

    屋上のドアを開けると、ギィィィと不気味な音がする。
    その音はお化け屋敷を思い出させた。

    「……し、失礼します」

    誰もいないのに何故かそう言う言葉が出て来る。
    勿論、私に答えてくれる人は、

    「どうぞ」

    ……いた。
    いないと思ってたのに。

    「つーか、屋上に失礼しますとか要らなくねえか?」

    ドアの向こうに広がる景色の中に1人、男子生徒はフェンスに凭れて立っていた。

    「え、えっと、此処って、立ち入り禁止、ですか?」

    「ああ。校則違反だな。結構、君、真面目っぽいのに平気で破るんだな」

    「嫌、校則違反だとは知らなくて……す、すみません」

    「俺に謝るのは間違ってると思うけど。先生に謝れよ」

    「そ、そうですね……って、あなたも、破って、ませんか?」

    「俺は良いんだよ。不良だから」

    自分の事を不良って言う人なんて、いるんだ。
    でも、その男子生徒はそれほど不良には見えない。
    髪だって、染めずに黒髪なのに。

    「不良を演じてるって感じだな。何かもう、模範的生徒は飽きたんだ」

    「そ、そうですか」

    「さっきから、敬語だけど、俺も、君と同じ学年だから」

    「え、あ、そうなんですか?」

    「ああ。同じクラス何だけどな。完璧に忘れられてるな。結城葵さん」

    名前を呼ばれて、私は大いに驚く。
    クラスメイト、だったのか。

    「すみません。今度こそ、覚えるんで、教えて貰えませんか?」

    「白咲零夜」

    「白咲君、ですね。記憶力、ないですけど、何とか覚えます」

    「ところで、結城さん」

    「はい」

    「友達がちゃんといる結城さんは何でこんな所にいるんだ?」

    「……」

    私は返答に大変困った。
  • 4 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 20:46:35 [削除依頼]

    「うわ、なんて答えよう、なんて、思ってる?」

    如何やら、白咲君は鋭い様だった。
    あんまりこう言う人は得意じゃないんだけどな。

    「ま、見た感じ、人付き合いが苦手そうに見えるけどな」

    白咲君は軽く笑って、私に背を向けた。

    「此処、何階だと思う?」

    い、いきなり聞かれた。
    何階って、屋上何だし、階はないんじゃないかと思うけど。

    「この校舎は4階建てなので、強いて言うなら、5階に位置するかと」

    「そうだな。でもさ、此処から飛び降りても、死.なないんだ」

    「え」

    「入学式の日に、ちょっと気紛れで飛び降りて見たんだけど。やっぱ、骨折だけだったわ」

    「……そ、そうなんですか。大変でしたね」

    今は6月。
    だから、多分、自己紹介の時、白咲君は休んでいた。
    通りで名前を知らなかったはずだ。

    「い、痛くありませんでしたか?」

    「ああ、痛かった。多分」

    「多分って」

    「あんまり覚えてないんだよな」

    キーンコーンカーンコーンッ

    予鈴が鳴った。
    次の本鈴で、午後の授業が始まる。

    そろそろ、行かないと。
    私は屋上のドアを開けて出て行こうとした時、

    「結城さん」

    後ろから、声を掛けられた。
    咄嗟に私は振り返る。

    「後悔するくらいなら、言いたい事は全部言って置いた方が良いと思うけど」

    自称不良で、クラスメイトの白咲君はそう言った。
    白咲君は何か、後悔している事でもあるのだろうか。
  • 5 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 20:59:31 [削除依頼]

    教室に戻った私に椎名は話し掛けてこなかった。
    気まずくなったな。
    自分でして置いてながら、こう思うのも何だけど、
    ちょっとだけ、寂しかった。

    「じゃあ、教科書33ページから」

    英語の先生が聞き取り易い発音で、教科書を読んでいく。

    そう言えば、白咲君は何で授業に出ないんだろう。
    私はきょろきょろと教室を見渡す。
    あ、あった。
    1つだけ、空いている席があった。
    多分、そこが白咲君の席なのだろう。

    「どうかした?白咲さん」

    ビクッ

    声がした方を見ると、隣の席の日向君はニコリと愛想の良い笑みを浮かべていた。

    「いえ、何でもないです」

    「そう。白咲の席、見てたから、何かあったのかなって思っちゃったよ」

    「え、白咲君を知っているんですか?」

    ま、まあ、クラスメイトだから、知ってて当然何だろうけど。

    「中学が同じだったから。でも、白咲、高校でも相変わらず、更生しないね」

    「模範的生徒だった時とか、あったりしないんですか?」

    「ああ、あったよ。中2の時ぐらいまでかな。中3になってからは結構、遅刻とかが増え出して、荒れてたな」

    あまりおかしい事でもないのに日向君は笑う。

    「何だかんだで、アイツとは仲良かったから、色々知ってるよ。他に何か、聞きたい事、ある?」

    「いえ、ない、です」

    「そう?でも、結城さん、何処で白咲を知ったわけ?」

    「え?」

    「そうそう、分かるもんじゃないでしょ?白咲って、このクラスで空気化してるし」

    「偶々、屋上で、会ったんです」

    「……屋上、ね」

    日向君の声のトーンが低くなった気がした。

    「――じゃあ、此処の問題を日向君」

    その時、英語の先生が日向君を当てた。

    「あ、はい」

    日向君が立ち上がり、黒板の方へ向かった事で、自然に私達の会話は終了した。
  • 6 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 21:14:51 [削除依頼]

    放課後、念の為、私は屋上に寄ってみた。
    ……いた。
    案の定、白咲君はいた……寝てたけど。

    「あの、白咲君」

    近付いて、声を掛けてみる。
    だけど、白咲君が起きる気配はない。

    授業、サボって、
    屋上から飛び降りて、
    自分を不良だとか言って、
    この人は何がしたいんだろう。

    「飛び降りた事で、後悔していたのが少しでも変わりましたか?」

    なんて、言ったって、寝てるから答えないんだろうけど。
    ……帰ろう。

    「変わらなかった」

    驚いて見ると、白咲君が起きていた。

    「え、あ、すみません。何となく、いるかなって、来て見たんですけど。いたんですね。授業も出ずに」

    「結城さんでも、皮肉っぽい事、言うんだな」

    そんなに皮肉でもなかったと思うけど。
  • 7 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 21:37:00 [削除依頼]

    「えっと、日向君と、友達何ですか?」

    何となく、気になってた事を聞いてみた。

    「日向って、日向拓海?」

    聞かれて、私は頷く。

    「友達じゃねえよ。元クラスメイト兼現クラスメイトだ」

    「そう、ですか。向こうは仲が良いと言ってましたけど」

    「それは向こうが思ってるだけだ」

    何か日向君が可哀想。

    「アイツ、ああ見えて、半端なく性格悪いからな?善良な学級委員を演じてるだけだ」

    私にはあまりそうは見えなかった。
    結構、良い人だと思うんだけどな。

    「で、結城さんは何で此処に来たんだ?」

    「き、気紛れ、ですかね」

    「あっそ。俺に会いに来たわけではないと?」

    「それもありますけど。まさかいるとは思ってませんでした。何時もいるんですか?」

    「いるけど」

    「雨の日とかは?」

    「保健室」

    教室に行く気は全くないらしい。

    「そんなに授業に出なかったら、テストの点数、悪くありませんか?」

    「ないけど」

    あっさりと即答された。
    秀才、何だろうか。
    だったら、凄く羨ましい。

    「良いですね。頭が良くて」

    「如何だか」

    ピピピピピピピッ

    何処からか、ケータイが鳴った。

    「ちっ」

    すると、白咲君は舌打ちして、制服の上着のポケットからケータイを取り出し、通話ボタンを押さず、通話終了ボタンを押した。

    「出なくて良かったんですか?」

    「ああ」

    ピピピピピピピッ

    切ったはずの電話がまた鳴った。

    「あの、鳴ってますよ?」

    「お前が出て」

    グイッと、私に黒いケータイを押し付けて来る。

    「え、あ、なんて?」

    「もしもしって言えば良いから」

    私は仕方なく、通話ボタンを押して、耳に当てる。

    「も、もしもし……」
  • 8 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 21:45:43 [削除依頼]

    恐る恐る言うと、一拍空いて、

    『あなた、誰?』

    女の人の声が返って来た。

    「すみません。知らない人に名前を教える事は禁じられているんです。そちらから、名前を名乗って頂けると嬉しいです」

    『相澤みうよ。ちなみにこれ、零夜のケータイのはず何だけど。分かってて、電話に出てるの?』

    かなり困った。
    向こうはかなり怒っているみたいだし。
    咄嗟に白咲君を見ると、何とフェンスに凭れて外の景色を見ていた。
    保留して、何て言うか聞こう。
    そう思ったけど、ケータイに保留なんて言う機能、あるんだろうか。
    耳からケータイを離して、改めて見る。
    ……ない。

    『ちょっと、聞いてるの?』

    「え、あ、聞いてます。何でしょうか?」

    『だから、あなたは誰よ。零夜の何?』

    「わ、私、ケータイを拾ったんです」

    うわ、私、何言ってるんだろ……

    「持ち主に返そうと思ったんですけど、途方に暮れてまして、えっと、学校に落ちてたんで、その零夜さんと言う方はこの学校の方で間違いないですよね?」

    『そうなの。じゃ、1年の白咲零夜に渡してくれる?恐らく、屋上にいるだろうから』

    「あ、分かりました」

    『最後に名前、教えてくれる?』

    何でそんな事を言って来るのかが分からなかった。
    だけど、言わないわけにはいかない。

    「結城葵です」

    『そう。結城さんね。覚えておくわ。バイバイ』

    あっさりと電話を切られる。
  • 9 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 21:51:57 [削除依頼]

    「あの、終わりましたけど」

    そう言って、私はケータイを白咲君に渡す。

    「結城さんって、嘘吐くの上手いな。あのみうが信じてたくらいだし、よっぽどだと思うよ」

    「相澤みう、さんでしたっけ?」

    「ああ。俺の元カノ兼元クラスメイト」

    「その場合は元カノを優先させた方が良いかと」

    「ま、今となっては関係ねえよ」

    白咲君はケータイをポケットに突っ込む。

    「何でそんなに電話に出るのを嫌がるんですか?」

    「行き過ぎた行動も逆に迷惑何だよ。そろそろ、俺、帰るわ。じゃ、また明日」

    また、明日って……
    多分、思わず言ってしまったんだろうけど、

    「あ、はい」

    私は何故か嬉しかった。
  • 10 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 22:02:47 [削除依頼]

    「あなたが結城葵さん、でしょ?」

    次の日の朝。
    下駄箱で上履きに履き替えていると、誰かが話し掛けて来た。

    妙に聞いた事がある様な声。
    誰だっけ。

    「私、相澤みう。ちゃんと零夜に渡した?」

    白咲君の元カノさんだった。
    同じ学校だったんだ。

    「はい。渡しました……よく分かりましたよね。私が結城葵だって」

    「調べたのよ。1年生から調べて行ったら、直ぐに見付かったから、簡単だったけどね」

    「そ、そうですか」

    「でも、零夜と同じクラスなのに、何で知らなかったの?」

    「え、あ、その」

    如何答えようか、迷っている時、

    「おはよう。相澤さん」

    後ろから、日向君が来た。

    「うわ、偽善者、久し振りね」

    相澤さんは嫌そうな目で、日向君を見る。
    偽善者とは如何言う意味何だろう。

    「私、もう行くから。結城さん、そこの偽善者にはくれぐれも気を付けなさいよねっ」

    「あはは、相澤さん、それ、如何言う意味なのかな?」

    「煩いっ」

    一蹴して、相澤さんは廊下を行ってしまった。
  • 11 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 22:11:50 [削除依頼]

    「色々と話が見えないんだけど。俺に話して貰っても、良い?」

    「え、あ、えっと」

    私は話した。
    昨日の放課後、白咲君の電話を出て、思わず嘘を吐いてしまった事を。

    「へえ。じゃあ、相澤さんはこう思ってるんだ?結城さんは拾ったケータイを渡した事で白咲と初めて会ったって」

    話し終えた私に日向君が聞いて来る。

    「あ、はい。そうですね。やっぱり、嘘は吐かない方が良いですね」

    「でも、それは白咲が悪いんじゃない?無理矢理、結城さんに出させるから」

    「そうですけど」

    「ま、俺も何とか、相澤さんと話を合わせるよ」

    「そうして貰えると有難いです」

    「いえいえ。じゃ、先、教室行ってるから」

    えっ
    呆然とする私を放って、日向君は行ってしまう。
    何でだろう。
    そう思った時、背中に視線を感じて振り返る。

    「……あ」

    椎名がいた。
  • 12 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 22:17:48 [削除依頼]

    椎名はニコリと微笑んで、

    「おはよう」

    と、挨拶した。

    「あ、おはよう」

    「さっき、日向君と話してたよね。凄いね、あんなクラスの人気者と話せるなんて」

    「そ、そんな事、ないよ。それにただ、挨拶してただけだし」

    「そう?じゃ、教室まで一緒に行こっか」

    「……うん」

    てっきり、椎名は私の事を嫌いになったと思った。
    けど、私の予想は外れた。
    結構、当たる方何だけどな、予想。

    如何でも良いと言っても良い会話をしながら、私達は教室に行った。
    閉まっていた引き戸を椎名が開けて、中に入る。

    「え……」

    私は思わず、声に出してしまう。
    だって、ずっと空いていたはずの席に、

    「ああ、おはよう。結城さん」

    白咲君がいたから。
  • 13 唯 id:rE71bdt1

    2011-12-16(金) 22:21:06 [削除依頼]

    登場人物

    結城葵
    友情より、読書を優先させるほど、本を読む事が好き。
    基本、真面目な性格だが、嘘を吐くのは上手い方。

    白咲零夜
    自称不良。
    素っ気ない。

    日向拓海
    優等生。
    零夜とは友達だと思っている。

    相澤みう
    零夜の元彼女。
    気が強い。

    上野椎名
    葵の友達。
    ケータイ小説が好き。
  • 14 唯 id:PIcCMau0

    2011-12-17(土) 12:00:47 [削除依頼]

    「な、何でいるんですか?」

    「いちゃ悪いのかよ」

    「い、嫌、そう言うわけではないんですけど」

    「葵、知り合い?」

    椎名が聞いて来る。
    聞いてる所から、椎名も、白咲君がクラスメイトだって知らない。

    「悪いが、俺も、お前を知らないわ。同じクラス、何だよな?」

    「……ちょっと失礼だと思うんだけど。私は上野椎名。このクラスだけど」

    「上野さん?いた様な気もするな」

    「そう言うあなたは?」

    「あ、えっと、白咲君だよ。ほら、あの空席の人っ」

    「ああ、あの不登校の人か」

    容赦なく椎名は言って、白咲君が怪訝そうな顔をする。
    段々、不味い雰囲気になって行ってる気がしてならない。

    「ねえ、そんな不登校の人と何で葵は普通に喋ってるの?」

    「え」

    「葵、人と話すの苦手そうなのに。何で?」

    まさかそう聞かれるとは思っても見なかった。

    「俺が話し掛けたから、だ」

    中々答えられない私の代わりに白咲君が答えてくれた。

    「なるほど。じゃあ、葵、私からのお願い、聞いてくれる?」

    「な、何?」

    「この人と関わらないで」

    何でって、聞き返そうとしたけど、私が言う前に椎名が話す。

    「この人はきっと下心があって葵に近付いたんだよ」

    「はあ?」

    「だって、そうじゃないの?葵、顔だけは良いし」

    「お前、結城さんの友達じゃないのか?」

    「ええ。そうだけど」

    「だったら、何で顔だけとか、言うんだよ」

    「言ったっけ?」

    「……結城さん、コイツとあんま関わらない方が良いと思うけど」

    「それはこっちのセリフだからっ」

    白咲君と椎名は睨み合う。

    何、この展開……
    呆然と、私は立ち尽くして見てる事しか出来なかった。
  • 15 唯 id:y0x9bB10

    2011-12-17(土) 12:19:45 [削除依頼]

    その日のホームルームの授業。
    一応、月の終わりと言う事で、席替えだった。
    クラスによって違うけど、うちのクラスはくじ引きで席を決める。

    「結城さんとはさよならか。寂しいな」

    社交辞令で言ってくれているとはいえ、日向君の言葉は有難かった。

    「色々、ありがとうございました。迷惑ばっか、掛けてましたけど」

    「別に良いって。ま、また隣の席になるかも知れないしね。あ、結城さん、何番だった?」

    さっき引いた4つ折に畳んである紙を広げる。

    「25番、です」

    黒板に書かれてある席と番号を見ると、教室の一番後ろの隅っこの席だった。

    「俺は23番だ。結構、近いんじゃない?俺の斜め後ろでしょ?結城さん」

    「そうですね」

    少しして、全員がくじを引いた所で、机の椅子を移動し始める。
    隣の席、誰だろう。
    気になりつつ、私は指定された場所に移動する。

    「偶然、怖いよな。結城さん」

    隣にいたのは白咲君だった。

    「え、24番だったんですか?」

    「ああ。残念だったか?」

    「い、いえ、本当に偶然ってあるんだなって、思ったぐらいで」

    「確かに。この3人が集まるとは思わなかったな」

    白咲君の前には日向君がいた。
    そっか、斜め後ろが私だって言ってたし。

    「ちっ、お前が前かよ。良い授業妨害だ」

    「それより、何で、白咲、授業を受ける気になったわけ?」

    「別に人の勝手だろ。それにクラスメイトのお前には関係ねえよ」

    「お2人は仲、良いんですね。本当に」

    「良くねえよっ」

    「あ、そう見える?」

    2人の返事はバラバラだった。
    白咲君がああ言うけど、何だかんだで、2人は仲が良いと私は思った。
  • 16 唯 id:y0x9bB10

    2011-12-17(土) 12:25:08 [削除依頼]
    訂正 >15 最後、白咲君が、じゃなく、白咲君は、です。
  • 17 唯 id:y0x9bB10

    2011-12-17(土) 12:28:08 [削除依頼]

    挨拶

    今更ですけどw

    挫折を繰り返してばっかりですが、今回ばかりはちゃんと書こうと思います。
    コメントして頂ければ、物凄く喜びますw
    完結出来る様頑張りますので、よろしくお願いします。
  • 18 あさず id:Q5JjgxR.

    2011-12-17(土) 12:30:44 [削除依頼]
    面白い☆
    更新頑張ってね!!
  • 19 みかん id:V9MmBDe/

    2011-12-17(土) 12:35:24 [削除依頼]
    すごく面白いです!!
    応援してます★
    またコメしに来ますねっ♪

    良かったら、「不幸の少女・マキ」
    見に来て下さい(><)
  • 20 唯 id:y0x9bB10

    2011-12-17(土) 12:54:37 [削除依頼]

    次の日も、白咲君はちゃんと教室にいた。
    日向君じゃないけど、如何言う心境変わりがあったんだろう。

    「あ、結城さん、おはよう」

    私に気付いた白咲君が挨拶して来る。
    白咲君は疲れ切っている顔をしていた。
    まるで、徹夜でもした人の様に。

    「何か分からないですけど、大丈夫ですか?」

    「夜中、ケータイに電話あって、あまりにしつこいから電源切ったんだ」

    「え、あ、それって、相澤さんからですか?」

    「違う、とは思うが。非通知だったし。それで、次は家の電話が鳴って、それもしつこいから電話線抜いて」

    「酷い悪戯、ですね」

    「やっと寝れると思ったら、今度は家のインターホンが鳴った」

    「た、確かに6月ですし、怖い話の季節ですけど、それ、本当に誰なんですか?」

    「知らねえよ。こっちが聞きたいぐらいだ」

    白咲君は溜め息を吐いて、机に突っ伏す。

    「でも、向こうは白咲君のケータイと家の番号と、住所を知ってるんですよね?色々、ヤバくないですか?」

    「……だろうな」

    ガラガラ

    と、教室のドアが開いて、日向君が入って来る。
    何人かの男子生徒や女子生徒が直ぐに日向君に話し掛けていた。

    「アイツは前から、人気者だもんな」

    気付けば、白咲君は机から顔を上げて、笑顔で皆と接している日向君を見ていた。
    特に羨ましがっていると言うより、ぼんやりと見ている様な目だった。

    「何処でしくったんだろう、俺の人生」

    白咲君は溜め息を吐いて、自嘲気味に笑った。
    あまり普通の高校生が言う様なセリフじゃないと思うんだけど。

    私はそんな白咲君に何も言えず、この空気から逃げる為に鞄から本を取って、読み出した。
  • 21 唯 id:y0x9bB10

    2011-12-17(土) 12:56:03 [削除依頼]
    >18 コメントありがとうございます! 頑張ります^^ >19 コメントありがとうございます。 見に行きますね!
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