デスマッチ〜殺戮の国日本〜 14コメント

1 黒の組織 id:LooEEA1.

2011-12-13(火) 22:56:49 [削除依頼]
 プロローグ

 刑法119条殺人罪。人を殺した者は、死刑又は無期若しくは
5年以上の懲役に処する。
 これが日本法から撤廃されたらどうなるだろうか。
その瞬間日本は忽ち殺戮の国と化すだろう。
 だが、統計的に殺人事件被害者数は年々減少の傾向に
ある。よって誰も殺人への警戒心を湧かせる事もなければ、
殺人を犯そうと思う人もいない。
 そのような平和な日本に20歳以上を対象とした殺戮が
発生するとは知らないまま……

 その対象に外崎昴の名前もある。昨日にようやく
20歳の誕生日を迎えて、晴れて成人を迎えた。
御酒や煙草にデビューした日だった。大学の先輩が
無理矢理飲ませたり、吸わせたりしてきたのだが……
 しかし大人の一員となった自分が誇らしかった。
なのにあの日、あの時外崎はまだ子供でいたかったと
初めて悔やんだのだった。
 
 
  • 2 黒の組織 id:iUr.tX9/

    2011-12-14(水) 17:16:52 [削除依頼]
     第1章 日本侵略
     
     西暦2050年―
     日本の首相は民自党総裁の宝亀銀次郎が就任した。
    彼の政策は斬新且つ慎重性のある国民の理想の政治を図った。
    防犯活動も徹底し殺人を始めとする強盗、放火に窃盗が起こる事はなかった。
    あの日までは……
     
     9月13日PM4:00
     内閣委員会文教委員会連合審査会を終えて、首相官邸へと足を運んだ。
    宝亀は官邸のソファがお気に入り。宝亀はリムジンが官邸に着くなり、
    ネクタイの結び目を解き、ソファに体をおろした。これが至福の一時なのだ。
     疲労が積もっていた宝亀は知らないうちに枕を頭に預けていた。
    疲労を数字で示すように鼾の音が大きかった。

     その時だった―
     部屋にノックが無いのに突然扉が開いた。扉が開くときに多少の音が鳴る。
    それに気付いた宝亀は眠い目をバッチリと開けた。
    「誰だ!? 誰なんだ!!」
    宝亀は焦りを隠せず濁った口調で怒声を放った。その声量に尽かさず
    専属秘書の稲村が入室して来た。
    入室してきて状況を伺おうとした稲村は驚愕し、唖然とした。
     宝亀と稲村の目の前には漆黒のコートにガスマスクを纏った男の集団が
    立ち並んでいたのだ。険悪な雰囲気に稲村は言葉が出なかった。
     宝亀は鋭い目つきで睨みつけた。ガスマスクの男等の表情は解らない。
    自分らの行動に対してどう思っているのだろうか。この社会で
    首相官邸に淡々と足を運び入れる感情が稲村には理解できなかった。
    『我々ハ日本ヲ侵略シニ参ッタ者。日本ヲ頂キニキタ。大人シク渡セ』
    変声機を通した甲高い声が非常に聞きにくかった。
    しかしその時ガスマスクの男等は背中からライフル銃を取り出し、
    構えた。どうやら彼等の言っている事は本気のようだ。
     宝亀は流石に限界を感じた。これ以上対抗すれば自分の死も免れないと……
    「解った……。好きなようにしろ……」
    降伏した。彼等は日本に何をするのか、宝亀は全く理解できなかった。
    『最後ニ我々ノ名前ヲ名乗ッテオコウ。Reaper(リッパー)、死神ダ。』
    宝亀は驚愕した。死神だと……
    その時だった。センターの男が宝亀に銃口を向けた。
    宝亀は眼球が飛び出てきそうだった。恐怖が体中を伝う。
    冷や汗がダラダラと流れ出てくる。恐怖による吐き気がした。
    「や、止めてくれ……俺は死にたくないんだ……降伏しただろ!!」
    必死に相手の行動を阻止するように試みた。しかし無用だったようだ……
    パァーン
    銃声が官邸中に響き渡った。稲村は冷や汗をダラダラと垂らし叫びながら逃げた。
    『殺セ。此処ニイル人間ヲ全員殺セ。』
    リッパー達はライフル銃を片手に殺戮し始めた。
    その手は官邸から外に出た。
    その時だった―
    外崎が二日酔いの気分転換に歩いていた所と鉢合わせしてしまった。


     
     
  • 3 wwwwwwww id:HrtLjlC/

    2011-12-14(水) 18:09:42 [削除依頼]
    おもしろそうすぎます。
    いや、めっちゃおもしろそうすぎます。
    すごくおもしろそうです。
    僕も今度同じようなの書くんで参考になりそうです。
    こういうの好きです。推理ものの次に・・・。
    頑張ってください!
  • 4 黒の組織 id:iUr.tX9/

    2011-12-14(水) 18:14:07 [削除依頼]
    >>3 早いようですがそろそろ名探偵は布団の中は完結しそうです。 今後はこれに専念する予定です。詳しいことは準備会話のスレに書きました。 参考にして頂けるなんて光栄です!
  • 5 黒の組織 id:CFPjJAB0

    2011-12-15(木) 23:09:34 [削除依頼]
     外崎とリッパーの間には長い沈黙が続いた。外崎としてはこの
    物騒な格好に少なからず警戒心を抱いていただろう。
     その沈黙を打開したのはリッパーだった。徐にライフル銃を
    上空に向かって撃った。その轟音に外崎は我を忘れて獣の咆哮のように
    叫び声を挙げた。
    「うわあああああああああ!!」
    必死で腕を振り翳し転びながらも逃げた。リッパーは弾丸を外崎へと
    焦点を合わせて放った。何度も何度も轟音は響く。
    それに住人も随所からその光景を眺めるが誰も助けようとする意欲はない。
     外崎は全力で逃げた。心の中で現実逃避をしていた。悪夢なら醒めて欲しいと。
    しかしこの本格的な弾丸の轟音に現実以外の何物ではないと確信した。
    何発も何発も撃ってくる。体中に戦慄が走った。
    恐怖が体を煽る。その時恐怖の余り足を躓かせ転んでしまった。
    大きく尻餅を付いた。尾?骨に激痛が走る。
    この時心の隅で外崎は死さえも覚悟していた。
     その時だった―
     何処からか異様な機械音が外崎やリッパーの耳を捉えた。
    その時急にリッパーは立ち止まりライフル銃を下ろして官邸の方向へと
    足早に戻っていった。
     この状況が全く理解できなかった。勝手に追いかけてきて勝手に立ち去るなんて
    そもそも彼は一体何なのかが解らないのである……
     しかし非常に尾?骨に痛みが走る。尻を掌で抑えながら小股であるていると
    ビルの大画面が砂嵐となった。
     次々と起こる不可解な出来事に外崎の頭脳は警報ランプを煌々と光らせた。
    その刹那、外崎は驚愕した。大画面上に先程の男と全く同じ格好をした
    男が立ちはだかっているではないか。外崎は大画面を注視した。
    『皆サン。先程官邸付近ニテ色々ト事件ガアリマシタネ。ソレハ我々の仕業デス。
    今回我々ハ、コノ平和ナ国日本ヲ侵略シニ来マシタ。シカシ我々ガ強引ニ
    侵略活動ヲ実行シテモ面白クアリマセン。ナノデ、アナタ方ノ手デ侵略
    シテイタダキタイ。ソノ為ニ1ツノGAMEニ参加シテモラウ。』
    変声機を通した声質は非常に聞き難い声だった。しかし彼等の言っている事への
    驚愕の余りそのような事を考える余裕が微塵もなかった。
    『GAMEノルールハコチラデス。』
    そう言うと大画面上に漢字と片仮名で彩った文字が流れてきた。

     1.コノ日本カラ殺人罪ヲ撤廃シマス。
     2.人ト人トガ互イニ殺シ合イヲシテ下サイ。
     3.1日1人殺シテクダサイ。
     4.1日誰モ殺セナカッタ人は我々ニヨッテ処分サレマス。
     5.武器ハ自ラノ力デ手ニ入レテ下サイ。
     6.20歳以上ガ対象デス。ソレ以下ハパラレルワールドに送還シマス。

    外崎は自分の眼を疑った。疑う事しかできなかった。
    これに書いてある事は無謀だ。しかし先程の事件を振り返れば、
    事実と言っても話に齟齬をきたしていない。
    しかし、誰も賛同するはずがない。外崎は心の隅で確信していた。
    だが刹那、初めて自分の思考が楽天的だったと気付いた。
    人々はまず身近にある凶器で抗争を開始していたのだった。
    目の前に広がる世界は言わば―
    殺戮の国……
  • 6 wwwwwwww id:d9YDIy//

    2011-12-16(金) 18:02:25 [削除依頼]
    いきなりシリアスすぎるwww

    ツカミが完璧ですねwww
    僕の新作が相当しょぼく思えてきましたwww
    忙しいと思いますが、頑張ってください!
  • 7 黒の組織 id:YZqm/Da1

    2011-12-16(金) 22:24:04 [削除依頼]
    >6 全くしょぼくありませんよ! 只僕は展開が早すぎるだけですwwwwww
  • 8 サカナ id:hmCA1Lw/

    2011-12-16(金) 22:44:31 [削除依頼]
    面白いです!

    こういうホラー系好きなんです(山田悠介とか)

    頑張ってください。
  • 9 黒の組織 id:CH73dq3/

    2011-12-16(金) 23:30:50 [削除依頼]
    >8 ありがとうございます。 僕も何冊か山田悠介さんの本は読了しました。 とても引き込まれる感じがありますよね!!
  • 10 黒の組織 id:olMDJnA.

    2011-12-17(土) 00:01:37 [削除依頼]
     この風景に少なからず外崎は人類という惨めな生物に
    呆れていた。ある規則の下でしか行動できない
    知能指数が低い連中なのだと……仲間とは表面の綺麗事
    だったのか―
     外崎はもうこの殺戮の国で自分の生命を護らなくては
    と確信した。この惨事で既に酔いは覚めていた。
    まず自宅へと足を急がせた。尾てい骨に痛みが走る。
     しかし誰かにすれ違えば自分もこの殺人鬼と化した
    人類の標的によって殺された人の二の舞にならない。
    ここから凡そ1kmの地点に自宅がある。
    大学生ながらも親の稼ぎでマンションに住んでいる外崎は
    どうしても繁華街を通らなくしてならなかった。
     
     途中、急カーブを曲がったとき足に何か異物の
    感触が伝った。この感触はどこかで踏んだことがあった。
    思い出せず足元を見ると……遺体だった。
     それも相当惨く刺したのだろう。遺体には何十箇所の
    刺し傷があった。あまりにもの惨さに耐えられなくなり、
    その場を只見過ごしていった。
     しかし何とも無礼な自分が情けなかった。
    だから振り返り数秒黙祷を捧げた。遺体とは一度も目を
    合わせないまま―。
     外崎はもう時間がないと思い、我を忘れ無我夢中で
    自宅へと足を急がせた。
     息が少しずつ乱れていく。走り行く道には随所に
    血糊がある。それに耐え切れずに目を瞑りながら
    走り続けた。
     ようやくマンションに辿り着いた。背中に戦慄が走る。
    このマンションでも殺し合いが起きているのではないかと……
     自動ドアが開く。恐る恐る入ると誰もいなかった―
    安堵を感じそのまま自室へと急いだ。
     エレベーターで20秒―
     自室へと辿り着いた。短いようで長いあの距離に
    今の安心感がとても心地よかった。
     
     外崎は料理が趣味だったため多種多様の包丁を
    備えていた。この時備えあれば憂いなしという言葉が
    出てしまうとは悔しかった。
     一応包丁をポケットに装備し、自分の身の安全は
    対策済みだと確信した。外出すれば殺人鬼が
    殺し合いを繰り広げているから、
    ここで大人しくするのが得策だった。
    だから外崎はベッドに体を任せた。
     安堵は時に人間を殺してしまうものだ。外崎は
    ベッドの上で鼻歌を歌い始めた。

     その刹那―
     体中に刺し傷がついたまるでゾンビのような男が
    勝手に入室して来た。
     外崎の背中が一気に凍りついた。恐怖が冷や汗を掻かせる。
    目が大きく開いたまま瞑れない。瞬きすらできない。
    「うわあああああああああああ!!」
    叫び声を挙げた。一番刃先の長い包丁を無我に振り翳した。
    指先まで震えが伝っている。
     そのときだった。ゾンビのような男が刀を出した。
    正直刀という武器に驚愕した。彼は何物なんだ……
    そして刀に全霊を込めて外崎に振った。
     血糊が壁にこべりついた―  
  • 11 駐在 id:i-DPdeomg/

    2011-12-17(土) 07:16:53 [削除依頼]
    黒の組織さんの小説は小説家並みのストーリーです
    僕と駐在さんの700日戦争を書いているママチャリよりうまいかも
  • 12 黒の組織 id:/hEQGYc.

    2011-12-17(土) 15:11:34 [削除依頼]
    >11 それは光栄です。 今日の練習は雪上で6.75km走りました。 さぁEKIDENに行ってきます!
  • 13 駐在 id:i-DPdeomg/

    2011-12-17(土) 18:15:28 [削除依頼]
    雪の上を走るのはキツいですね、足がパンパンになったでしょう
    俺は冬のトレーニングは雑巾がけでした…あれも辛い
  • 14 wwwwwwww id:EPlVFBU1

    2011-12-20(火) 18:39:34 [削除依頼]
    おもしろいwww
    惨すぎる・・・刀で斬り付けるって・・・。
    どうなるのか楽しみです。頑張ってください!
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