舞桜―戦国乱世に咲く華たち―20コメント

1 平子 id:cZJaOLE/

2011-11-03(木) 12:13:17 [削除依頼]
―時は戦国乱世 舞い散る桜のように美しき姫君が 歴史に翻弄され、また歴史を動かす 今宵散るのはどの姫君か― 人物紹介 >2 または>3 作者のコメント >3 または>4
  • 2 平子 id:cZJaOLE/

    2011-11-03(木) 12:13:27 [削除依頼]
    登場人物

    市姫(お市の方)

    戦国一の美女と謳われる、美しき姫。信長の妹(従兄妹や姪の説もある)

    お茶々(淀の方)

    戦国一の美女と呼ばれる、母の市に似ている。浅井三姉妹の長女。

    甲斐姫

    北条家に仕える、成田氏長の長女で、東国一の美女と言われた。

    小松殿

    真田幸村の兄、真田信行の妻で、本田忠勝の娘。

    濃姫

    信長の正室で、美濃の斎藤道三の娘。市の義姉にあたる

    細川ガラシャ(明智 玉子)

    細川家に嫁いで、キリシタンとなる。美人と言われる。

    まつ

    前田利家の妻。12歳で利家に嫁ぐ。
  • 3 平子 id:cZJaOLE/

    2011-11-03(木) 12:15:12 [削除依頼]
    作者のコメント

    えっと、第五作となりますけど、もう一つの暴力(以下略)と同時に進めるので、更新がまちまちです。

    これは、色々な姫君の人生、一つ一つにスポットを当てていきたいと思います。

    宜しくお願いします/深礼
  • 4 平子 id:cZJaOLE/

    2011-11-03(木) 12:21:31 [削除依頼]
    話としては下のように進めて行きたいと思います。

    1 お市
    2 濃姫
    3 まつ
    4 細川ガラシャ
    5 甲斐姫
    6 お茶々
    7 小松殿

    の順で書いていきます!
    書いてほしい戦国時代の姫などがありましたら、言って下さい。
    イメージを壊してしまうかもしれんせんが…
  • 5 ライカ id:NheV3q50

    2011-11-03(木) 12:33:28 [削除依頼]
    めちゃめちゃ楽しみです!

    私も歴史大好きなので、更新がんばってください!
  • 6 平子 id:cZJaOLE/

    2011-11-03(木) 12:33:28 [削除依頼]
    1 お市

    美しき女子が生まれたのは、1547年の事だった。

    それから14年。その時の姫君…市姫は、とても美しく育った。

    市姫がその場を通ると、春の香りがする
    市姫が現れると、その場が華やかになる

    市姫の美しさは、家臣の者たちまで、見惚れてしまうほどだった。

    そんな市姫には、うつけ者と呼ばれる、兄がいた。

    「…お市様…」

    ふと、市姫を呼ぶ声がした。侍女だ。
    市姫はその侍女の方を向いた。

    「あら、どうしたの?」

    愛らしく笑う少女に、侍女は頭を下げて言う。

    「は。信長様、桶狭間で見事、今川義元を討ち取ったらしいです。」

    今川軍。
    そう、有名な桶狭間の戦いの事だ。
    見事に兄が勝ったと聞き、市姫は目を伏して言った。

    「また兄上様は…戦を…」

    「はい…」

    侍女はそれに頷く。

    「そんな話は後でしましょう。私はお花を見たいです。」

    優しく微笑む少女は、何も知らないでいた。
    自分が歴史に翻弄されることを知らずに―
  • 7 平子 id:cZJaOLE/

    2011-11-03(木) 12:35:09 [削除依頼]
    ライカ様>
    ありがとうございます!/深礼

    更新頑張ります!駄文ですが、これからも見てくださったら嬉しいです!
  • 8 平子 id:cZJaOLE/

    2011-11-03(木) 12:48:30 [削除依頼]
    「…え?」

    時は流れ、1568年。
    市姫は、22歳になっていた。

    「今、何と…」

    「浅井長政に嫁ぐのだ、お市よ。」

    急に市姫は呼びだされ、嫁げと言われた。
    驚くのも無理はない。

    「長政様…。」

    何処かで聞いたことがあるのか、市姫は首を傾げた。
    信長は淡々と語る。

    「そうだ。浅井は近江を治める大名だ。そなたより2歳上だな。」

    これも兄上様の為ならば―
    そう思ったのか、市姫は一礼した。

    「わかりました。私は浅井に嫁ぎます。」

    艶やかに微笑み、市姫は告げた。
    顔も知らない相手に嫁ぐのは、大名の娘にとっては当たり前と言える。
    市姫もそれを承知していた。

    「お役目を、立派に果たして参りますね。」

    信長の一室から出て、市姫は急いで走る。
    自室に着いて、へたりと座り込み、何かを呟いた。

    「…長政様…」

    24歳の花婿と22歳の花嫁。
    花嫁は、戦国一の美女だった。
  • 9 平子 id:dBPIJ3H0

    2011-11-04(金) 05:21:41 [削除依頼]
    「ここが近江…」

    市姫…お市は琵琶湖を眺めていた。
    こんなにも美しい湖が、他にあるのだろうか
    そんな事をお市は思っていたのかもしれない。


    「市で御座います。これから宜しくお願いします。」

    お市と、その乳母、須磨は浅井長政、久政に向かって頭を下げる。
    長政が気になったのか、お市は頭を上げた。

    「初めまして。お市殿。」

    その目に映るのは、優しげな好青年。
    しかし、義父の久政はどうだろう…

    「…お前の兄の信長は…」

    何かをずっと呟いている。
    私のことを疑っているんだろうか…
    お市は思った。

    「私は織田の人間では御座いません!浅井の人間で御座います!」

    ここまで気の強い花嫁は、見たことがないと、久政は目を見開く。
    長政は優しげに微笑んだままお市を見た。

    「そうですね。此処に嫁いできたんですから、浅井の人間ですね。」

    優しく微笑む長政は、織田家にはなかなかいない人種といえよう。

    そんな性格がお市には新鮮だったのかもしれない。
  • 10 平子 id:dBPIJ3H0

    2011-11-04(金) 06:06:02 [削除依頼]
    「市!早く!」

    「はい!!何で御座いましょう!」

    長政に呼ばれお市は急いで長政のもとへと向かう。

    1569年。
    長政たちに、待望の第一子、お茶々が生まれた。

    「茶々が笑ったぞ!見てくれ、凄く可愛らしい!!」

    手に持つ赤ん坊を、長政はお市の目線の高さまで上げる

    「まぁ…本当に可愛らしい…」

    お市が優しげに微笑む姿を、長政はじっと見た。

    「…本当に、そなたに似ていて可愛らしい…」

    「な、長政様!」

    お市は長政の言葉でタコの様に真っ赤になった。

    「市は面白いのう…。茶々も市の様な女子に育つと良いな。」

    爽やかな笑顔で長政は言うため、お市は真っ赤になり、俯いた。

    「わ、私よりも、長政様に似ればよいと思います…」

    長政は自分を指差した。そして不思議そうな顔をする。

    「…某か?」

    お市はコクッと頷いた。

    「浅井気の誇りを、受け継いでいただきとう御座います…」

    「…それは男子が生まれてから、この子は女子であろう?」

    何がおかしかったのか、長政とお市は一瞬見つめあい、笑った。
    二人の笑顔が幸せだと表していた。
  • 11 平子 id:dBPIJ3H0

    2011-11-04(金) 06:08:09 [削除依頼]
    >10 間違いました ○「浅井家の誇りを、受け継いでいただきとう御座います…」 ×「浅井気の誇りを、受け継いでいただきとう御座います…」 申し訳ありませんでした。
  • 12 平子 id:JD1AXnj0

    2011-11-05(土) 07:35:44 [削除依頼]
    この時が、浅井家の、お市の一番幸せな時だったかもしれない。

    しかし神は、長政お市に辛い試練を与えた。

    1570年

    次女の初が生まれる。
    二人は喜びあった。

    「女子は可愛らしいのぉ。全員お市に似とる」

    「まあ、長政様…」

    何処からか足音がした。
    急いでここに来ている―

    この二人は、悪い知らせとわかっていたのかもしれない。
    長政とお市は無邪気に笑いあう娘たちを見た。

    「須磨、茶々と初を向こうの部屋へ!!」

    「はい!!」

    乳母の須磨が娘たちを戦とは無縁の部屋へ連れて行く
    安心したその瞬間、部屋の襖が開かれた。

    「失礼いたします!!」

    よほど急いでいたのか、胸に手を押し当てている。
    そして、真面目な顔で、長政とお市に告げた。

    「…越前朝倉に…織田が…」

    「何だって!?」

    越前朝倉といったら、浅井家との古くからの同盟国である。
    しかし信長は愛するお市の兄…

    「兄上様が…朝倉に…」

    お市はカタカタと震えている。
    そんなお市の手を、長政は優しく握った。

    「もし某が朝倉についたら、そなたは娘ととも義兄上のところへ向かえば良い。」

    お市は首を横に振った。
    目を押さえている。

    「いいえ…。私の兄が悪いのです…。勝手に朝倉を攻めないと約束したのに…」

    お市、と長政は口を動かした。

    「某は越前朝倉につく!!」

    周りが盛り上がった。
    久政は頷いている。

    お市にとっては、夫と兄が対立する、苦しい立場になったのだった。
  • 13 ライカ id:BDcHUmr1

    2011-11-05(土) 08:44:04 [削除依頼]
    ついに戦が始まりますね!

    大河ドラマ 江でもこの場面は見たので、

    市と長政がいられる最後の場面が

    なんとも悲しいです…((涙
  • 14 平子 id:JD1AXnj0

    2011-11-05(土) 11:21:28 [削除依頼]
    ライカ様>
    姉川の戦いですね…。

    お市がどんな心境だったのかを、じっくりかいていきたいです…
  • 15 軌流 id:QOD63NJ.

    2011-11-05(土) 13:12:38 [削除依頼]
    ふぁいとぉ
  • 16 平子 id:JD1AXnj0

    2011-11-05(土) 22:08:23 [削除依頼]
    キル>ありがとう。
  • 17 平子 id:JD1AXnj0

    2011-11-05(土) 22:15:34 [削除依頼]
    「長政様…」

    (弱気になるな、市!私は浅井長政の妻なのだ!)

    お市は哀しげな笑みを浮かべるばかりだった。
    ため息をつき、娘と居ても哀しそうに微笑むばかり。

    けれど、長政から織田に帰れと言われても、帰らないと言うのだった。

    「兄上…長政様…」

    長政は、小谷城から程近い、姉川の地で戦っている。

    兄と夫。

    どちらも大切な人だった。
    だから、仕方なかった。

    「市は…長政様の傍にいます…」

    お市は姉川の方に向かって祈りを捧げた。
    どうか長政が勝ってほしいと。

    そんなお市を、須磨は柱の陰から見ていた。
  • 18 平子 id:R1LJLQY/

    2011-11-06(日) 06:29:28 [削除依頼]
    「…長政様が…」

    暫くたったある日のことだった。
    長政が帰ってきたと共に、お市に、姉川の戦いの結果がきた。

    浅井朝倉連合軍の負け、と

    「兄はすぐに小谷城に向かうでしょう…」

    お市は急いで子供たちが逃げる準備をする。

    「すまぬ…市…」

    長政は下を向く。
    お市はニコッと優しげに微笑む。

    「大丈夫です。長政様。私は浅井長政の妻で御座います!」

    「…そうか…」

    長政は、哀しそうに微笑んだ。

    浅井家とお市の行く先が、見えていたのかもしれない―
  • 19 平子 id:JEyqR2d1

    2011-11-07(月) 06:16:31 [削除依頼]
    (どうしようかしら…)

    お市は自室に座り込み、考えた。
    長政と共に果てるか、三姉妹と共に生きるか…

    当然お市の判断は長政と共に果てることだろう。
    お市はスッと立ち上がり、長政の部屋に向かった。

    「長政様…」

    長政の部屋の前で、お市は頭を下げた。
    そして、部屋に入る。

    「市…どうした?」

    長政は優しい笑みを浮かべた。
    お市もつられて一瞬微笑む。
    そしてすぐに真面目な顔になる。

    「私は、どうすれば良いのでしょうか…」

    お市は畳を見た。
    じっと長政はお市を見る。

    「浅井長政の妻として…長政様と共に果てとう御座います…」

    お市は長政を見た。
    その瞳の中に、迷いなどなかった。

    「市…そなたが死んだら、残された姫たちはどうなる?」

    「兄上たちが保護します!!」

    長政とお市は、見つめあい、言葉を紡ごうとする。

    「駄目だ…」

    「なぜ駄目と申すのです!?」

    お市の目に、涙が溢れた。
    長政は俯き、哀しげに告げた。

    「そなたは某と居ても、某は悲しませることしかできなかった。」

    「―え?」

    「市の夫であったこと、あの娘達の父親であったこと、誇りに思う…」

    お市は、目を見開いた。
    何故こんなことを言うんだろう、と思っていたのかもしれない。

    「さよなら、市。」

    長政は後ろからお市を優しく抱きしめた。

    「…い、嫌で御座います!私だって、長政様と共に―」

    「お市を連れてゆくのじゃ!!織田の本陣へ、早く!!」

    お市は訳もわからないまま、娘と共に、連れて行かれる。

    「父さまー。父さまぁー」

    隣で娘たちが泣いている。
    まだ生まれたばかりの娘だっている。

    長政は娘と、お市に向かって手を振った。
    優しげに笑いながら


    ―それが、長政を見た最後だった―
  • 20 平子 id:Mk0tqEf0

    2011-11-09(水) 06:00:12 [削除依頼]
    「…ああ…」

    お市の目の前では、小谷城が燃えている。
    周りには、織田軍。

    「長政様は…」

    きっと自害してるのだろう。
    お市は涙を流す。

    「長政…様…」

    力なく地面に手をついた。
    涙が地面に零れおちる。

    「お市様!ずっと悲しんでおられたら、この三人の姫君は…どうなるんですか!」

    須磨がお茶々を抱えた。
    お市は地面を睨む。

    「そうでした…。けど長政様は…」

    もう帰ってこないのです…。お市は力なく呟く。
    キッと須磨はお市を睨んだ。

    「お市様!長政様は私にこう言いました!『お市には某の事を忘れ、幸せになって欲しい』と!」

    不思議そうな顔を、お市は見せた。
    須磨は続ける。

    「これは、長政様はお市様の幸せを…笑顔を望んでいるとのことだと思います」

    (笑顔を…望んでいる?)

    お市は小谷城を見た。

    「長政様…。貴方様と居た時は…私の幸せな時間で御座います。」

    優しげに微笑むお市に、周りの者は皆、お市に見惚れた。

    「母上!何故笑ってるのですか!?」

    初がお市の足元の裾を引っ張った。
    その横でお茶々は初に説明しようとする。

    「それはな、父上様にお別れを告げておるのじゃ」

    お市には守らなければいけないものができた。

    聡明で美しい お茶々
    優しく和ませる 初
    生まれたばかりの 江

    「長政様、見てて下さいませ…。私が姫を守って見せまする…」

    お市は小谷城を見て、再度微笑んだ。
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