光さす道に空は歌う66コメント

1 美夜 id:zXiIJzv/

2011-11-02(水) 14:10:29 [削除依頼]
ゆれる桜は太陽に光を浴びてすきとおり、時折、白く輝く。
薄く溶けてしまいそうな花は春の香りの風に身をまかせサラサラと鳴った。
その1つを白く細い指がつかむ。
白い指の持ち主の少女はひどく整った顔立ちをしている。
背中まである黒い神が風になびき花と混ざり、踊る。
「綺麗・・・。」
感嘆の溜息と共に別の少女の声が流れてくる。
白い指の少女を白とたとえるなら声の少女は水。
水の少女の視線の先には桜と白い少女。
「こんにちは。あなた、名前は?」
白い少女の天使のような高く優しい声は風にのって少女に届く。
「有菜。」
それが水の少女の名前。
「そう。私は―」
「月ノ。」
有菜が先にいってしまう。
「なぜ知っているの?」
有菜は薄く笑う。
「だって・・・・。」
桜が鳴る。
「だって・・・・同じクラスじゃない。」
風が花を舞い躍らせ、空は2人を温かく見守る。
「そう。そうだったわね。」
―それが2人の出会いだった。
  • 47 美夜 id:5j1WHrb.

    2011-11-13(日) 20:13:06 [削除依頼]
    「月ノがうざい!?」

    私が月ノのことをうざいと言うと、彼氏のいない子は目を丸くした。

    「なんで?仲良いじゃん!!」

    「別に。仲良くないよ。協力してくれるの?」

    「いいよ。月ノに彼氏なんて許せない。」

    「そう。じゃあよろしく。」

    私は冷たく言って微笑んだ。

    その笑みがどことなくぎこちないのに、私は気づかなかった。
  • 48 美夜 id:5j1WHrb.

    2011-11-13(日) 20:24:28 [削除依頼]
    「有菜!!!」

    翌日。

    さっそくいじめが始まったらしい。

    月ノが「死ね」と書かれた紙を持ってきた。

    「なんでだろう・・・。私、何かしたかな?」

    不安そうな月ノに私は笑って見せた。

    「大丈夫よ。何かあっても私が月ノを助けてあげる。」

    「有菜・・・。ありがとう。」

    「いいよ。だって私達、親友でしょう?」

    私の偽りの言葉や笑顔に気づかない月ノを哀れに思う。

    「ねぇ。何はなしてるの?」

    声をかけてきたのは、リストにも載っていた西条 美穂だった。

    私は黙ったまま美穂をみつめた。

    美穂も理解したのか、月ノにはわからないようにうなずく。

    「月ノ。あんたマジうざいんだけど?」

    「何?何がうざいのよ!!あんたでしょ?この紙をよこしたのも!!」

    「そうよ。」

    「最低!!!!!有菜もそう思うでしょ?」

    月ノが私を澄んだ瞳で見た。

    「・・・・・・どうかしら?」

    「えっ・・・・・?」

    私がいった月ノを否定しかねない言葉に月ノが目を見開く。

    「別にいいんじゃない?月ノ。あんたはいじめられていいもの。」

    「何・・・・を・・・・言って・・・るの?」

    「わからない?私は月ノ。あんたを裏切ったのよ。」

    私の言葉を聴いて月ノがさらに目を開く。

    その目から大量の滴が流れ出す。

    私は何も言わずただ、冷たい目で月ノを見ていた。
  • 49 美夜 id:5j1WHrb.

    2011-11-13(日) 20:33:49 [削除依頼]
    その日の夜はなぜか気分が良くなかった。

    鏡をみても相変わらずの無表情が見えるだけ。

    何も変わりは無い。

    私は溜息をひとつ。

    外を見ると、満月が銀色に冷たく輝いている。

    それは、私の心の中をかき混ぜる。

    月ノの顔が現れてふっと消える。

    今度は別の顔も一緒に浮かんできた。

    これは―――――――――――――

    愕然とした私の瞳が滴であふれ視界がぼやける。

    それでも表情は変わらない。

    「どうして・・・・・・・。」

    私のつぶやきは誰に届くことも無く、満月の輝く夜の暗い空に消える。

    私の心の空はずっと、暗い夜のままだった。

    いつか、本気で笑えた時がくるのだろうか?

    私の心の空にも光がともるのだろうか。

    そっと伸ばした手を誰かが握ってくれる。

    そんな時が―――――――――――――

    涙をそっとぬぐった。
  • 50 美夜 id:5j1WHrb.

    2011-11-13(日) 20:42:43 [削除依頼]
    「月ノ・・・・。」

    靴箱で月ノをみつけた私は思わず声をかけた。
  • 51 美夜 id:kxzGUjl.

    2011-11-14(月) 17:58:51 [削除依頼]
    「何?」

    月ノはものすごい形相で私をにらんだ。

    「最低!!!信じてたのに!!!!!!!!!」

    「それが、何?私は信じてくれなんて一度もいってない。」

    なぜか、冷たく返してしまう私の気持ちも知らないで、月ノは私にごみを投げつけた。

    私はそれをよけて月ノの近くまでいった。

    バシッ!!!!

    1階昇降口に響いた音は私が月ノの頬を打った音だった。

    「何するの!!??」

    キッ!!と月ノが私をさらににらみつける。

    それでも私はなにも言わず冷たい目で月ノを見続けた。

    「月ノは何もしらないんだね。」

    ボソッっとしか声がでない。

    混乱しているはずなのに。

    私はそういうときびすを返した。

    どこにいくの?

    誰が言ったんだろう?

    自分だということにやっと気づいたときには私は裏庭にきていた。
  • 52 ぴーたん id:hMVHSW4/

    2011-11-14(月) 18:09:12 [削除依頼]

    前も来てくれた、私の小説の「ぼ〜いず*」が完結しました!

    美夜さん、ありがとう^^

    美夜さんもがんばってね^^
  • 53 美夜 id:kxzGUjl.

    2011-11-14(月) 18:11:07 [削除依頼]
    「何してんの?」

    声をかけられて振り向くと風ノ宮がいた。

    なんつうタイミング。

    うざい。

    このままだと殺してしまいそうだ。

    「っ!!っなんであんたがここにいるのっ!!!!」

    意味も無くただ叫ぶ。

    「だって、なんか走っていったから・・・・・・。」

    「最低!!!何で来るのよ!!!最低!!!!」

    理不尽に私は繰り返す。

    本当はもっと・・・違うはずなのに。

    「死んじゃえ!!!!最低!!クズ。」

    泣きたくても、涙がでない。

    「どっか行って!!!」
  • 54 美夜 id:kxzGUjl.

    2011-11-14(月) 20:23:06 [削除依頼]
    悔しい。

    涙もでない。

    笑えもしない。

    助けてよ・・・・。

    誰も助けてくれなんかしない!!!。

    でもっ!!!!

    希望だってもっていいじゃない!!!

    「もうどっか行って・・・。」

    私は力無く、風ノ宮に言った。

    本当は助けてほしいのに、言葉がでてこない。

    「早く・・・・行って・・・・。」

    風ノ宮は困ったように顔をしかめていなくなった。

    いつも、そうだった。

    肝心なことが言えなくて、誰も助けてくれなくて・・・。

    つらいのに、それを隠して、仕方ないんだと言い聞かせていた。

    傷ついても、知らないふりしてた。

    助けてほしい。

    その一言がいえなくて。

    気づいたのが、こんな後で、どうすればいいのだろうか?

    「月ノ・・・・・ごめんね。」

    「言いたいのはそれだけ?」

    目の前にいたのは月ノだった。

    「月ノ?」

    「まだ、許したわけじゃないけど、何かあったんでしょう?
     言いたいこと言えば・・・・。」

    なんで。

    「なんで・・・・。」

    「だって、有菜。ずっと辛そうだったじゃない。」

    その言葉にはじめて涙がでた。

    「月ノ・・・・。ごめんね。沢山助けてもらったのに。色んなものをもらったのに・・・。」

    「・・・・・・・・・・・・いいよ。」

    たった一言でも、短い言葉でも、それは私にとってとても大切なものだった。

    温かくて、優しかった。
  • 55 アンジェ id:bHg7/Ss/

    2011-11-14(月) 21:41:03 [削除依頼]
    おぉー…すごい!
  • 56 美夜 id:Ua.aq9X1

    2011-11-15(火) 16:52:22 [削除依頼]
    「月ノ・・・・・・。ごめんね・・・。」

    「いいよ。やり直そう。ごめんね。私も。」

    「うん!!!」

    顔を上げた先には笑う月ノと青い空が見えた。

    私の心の道に月ノが光をさしてくれた。

    青く、澄んだ空は、まるで歌うように高く美しい。

    空の聞こえない歌を私はきいていた。
  • 57 アンジェ id:czmpQHY0

    2011-11-15(火) 17:19:58 [削除依頼]
    有菜ちゃんよかったね!月ノちゃん優しい!
  • 58 美夜 id:N6XidYO/

    2011-11-17(木) 21:33:08 [削除依頼]
    完結したように見えましたが・・・・・。」
    まだです!!!忘れていませんか?真野の存在を。
    今度は恋愛&いじめ系もいれていきます。

    予告してみます!!!

    友情を取り戻し、親友となれた有菜と月ノ。
    二人の間に恋愛といじめという亀裂が走る!!!
    第2期スタート!!!
  • 59 美夜 id:N6XidYO/

    2011-11-17(木) 21:41:47 [削除依頼]
    「ちょっと!!!有菜!!どういうつもり!!!」

    教室でいじめられている月ノをかばった私に彼氏のいない子達は言った。

    「別に、私の勝手でしょう?あんたたちには関係ない。」

    長い裏切り生活のせいで私は完全には直っていなかった。

    泣けないし、いつも態度は冷たい。

    月ノといるときはまだましだが・・・・。

    「関係ないって!!あんたがいじめるようにいったんでしょ!?」

    「そうよ。だから、月ノを助けるのも私じゃなきゃいけない!!」

    「何言ってんのよ!!」

    「何を言っているのかも理解できないほど、バカなの?」

    私は冷たく言い放った。

    私のどこまでも冷たく感情の無い瞳に相手は気持ち悪そうに私を見た。
  • 60 アンジェ id:uJn.XeL0

    2011-11-17(木) 21:42:17 [削除依頼]
    第2期楽しみー!(^−^☆)/
  • 61 美夜 id:N6XidYO/

    2011-11-17(木) 21:44:02 [削除依頼]
    どうでしょう?2期は?

    まだ、少ししか、書いてないけど・・・。
  • 62 美夜 id:N6XidYO/

    2011-11-17(木) 21:44:45 [削除依頼]
    アンジェありがとう!!!!

    また、来てね!!

    がんばるから!!!
  • 63 アンジェ id:uJn.XeL0

    2011-11-17(木) 21:46:41 [削除依頼]
    いいと思うよ!(^−^)/
    うちよりはるかに上手いから!
  • 64 美夜 id:MEQj0pq0

    2011-11-19(土) 00:37:22 [削除依頼]
    そんなこと無いよ!!!

    アンジェの方が10000倍以上すごいって!!!

    でもありがとう。うれしい!!
  • 65 美夜 id:MEQj0pq0

    2011-11-19(土) 00:42:39 [削除依頼]
    「ねぇ。有菜。」

    昼休み。

    私達は屋上でお弁当を食べていた。

    「何?」

    「私さ・・・・・。雨宮と別れたの。」

    「えぇ!!!」

    私は思わず声をあげた。

    「なんで!?仲良かったのに!!」

    「新しく好きな人ができたんだよ。おたがい。」

    「へぇ・・・・・。誰?」

    月ノが少しためらうように間をおいた。

    「風ノ宮。」

    「はぁ!?」

    すっとんきょうな声に何人かの人が振り返る。

    「やめたほうがいいよ!!あんな奴月ノみたいに可愛い子釣り合わないよ。」

    「そう?」

    「うんうん!!あっ!!もちろん月ノのほうが上だから言ってるんだよ?」
  • 66 アンジェ id:p5HzhiN.

    2011-11-19(土) 12:20:55 [削除依頼]
    別れたのー!?ありゃりゃ…
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