死の花10コメント

1 乃愛瑠 id:D9jQBHB0

2011-10-30(日) 01:10:32 [削除依頼]
「唯花、早くおいで」

優しく微笑む大好きなおばあちゃん―
いつもと変わりなかった

一輪の黒い花が胸元で開こうとしている以外には―


あぁ…おばあちゃん
もうすぐ死ぬんだ…

花弁が散るとともに
祖母は亡くなった
  • 2 乃愛瑠 id:D9jQBHB0

    2011-10-30(日) 01:19:11 [削除依頼]
    「はっ…夢か…」

    額を流れ落ちた冷や汗が首筋を伝っていく。
    布団を握りしめた手は微かに震えていた。

    「ひさしぶり…おばあちゃんの夢見たの」

    静まり返った家にアラームの音が響き渡る。

    「起きるか…」

    部屋を出て真っ先に向かったのは
    おばあちゃんの部屋だった和室。
    今はおばあちゃんのお仏壇しか置いてない。

    「おはよう、おばあちゃん」

    写真の中で笑いかける祖母。
    そっと手を合わせて
    毎日しゃべりかけるのが日課になっていた。

    おばあちゃんの死んだ3年前から―
  • 3 乃愛瑠 id:D9jQBHB0

    2011-10-30(日) 01:27:07 [削除依頼]
    あの日―

    おばあちゃんの胸元に咲いていた美しくも怪しげな黒い花が散るのを見た。
    その直後に
    私の目の前でおばあちゃんは倒れこみ、
    意識不明のまま搬送された病院先で息を引きとった。

    その時私は初めて自分の能力を知った。

    「死が見える」

    死が近い人は黒い花を咲かせ、
    その花が散れば
    亡くなってしまうのだ。

    それは死を意味する花であると同時に
    命の最期の輝きをあらわしている。

    ある人に言わせれば神様からのギフトと言うかもしれない。
    けれどたいていは気味悪がられる。
    だからこの話を誰にもしたことがない。

    私の胸の中だけに
    そっと秘めた能力―
  • 4 ひよこ id:6XVTLn11

    2011-10-30(日) 08:58:14 [削除依頼]
    すごい能力だな(_v_)
  • 5 乃愛瑠 id:D9jQBHB0

    2011-10-30(日) 23:44:13 [削除依頼]
    ひよこs>ですよね(゜_゜;)こんな子いたら焦りますね(笑)
         今後も見ていただけたら幸いです
  • 6 乃愛瑠 id:D9jQBHB0

    2011-10-30(日) 23:59:43 [削除依頼]
    主要人物紹介

    ・如月唯花(きさらぎ ゆいか)

    高1。祖母の死をきっかけに「死が見える」能力を知る。
    おとなしい性格で人とあまり関わらないようにしている。


    ・更科律也(さらしな りつや)

    唯花の同級生。男女ともに人気がある。
    バイオリンが弾ける。

    ・マリア

    謎につつまれた少女。
    唯花の前に現れては意味深な言葉を残す。
    その正体は…
  • 7 乃愛瑠 id:mk/Fd/J/

    2011-10-31(月) 00:37:46 [削除依頼]
    さっき「死が見える」と言ったがいつも見える訳じゃない。
    この能力もおばあちゃんが死んだ日を境に目覚めた。

    ただ誰もが常に死の芽や蕾を抱えている。

    そして
    私が死を見たのはこれまでに3回―

    一度目はおばあちゃん、二度目は不運にも車にはねられた野良猫、三度目は…中学校の親友


    私の親友―磯崎麻友は中学校で一番初めに出来た友達だった。
    もともと病弱だった麻友は中1の中頃、入院した。
    当時は毎日のようにお見舞いへ行っていた。

    しかし
    それから月日が流れおばあちゃんが亡くなり、
    私はあまり病院にも顔を出さなくなった。

    そして受験間近の2月。
    久々にお見舞いに行ったあの日は
    奇しくも彼女の誕生日でもあった。


    病室のドアを開けて勢いよく吹き込む冬の冷たい風に紛れて、
    黒い花びらが頬をかすめた。

    心停止を知らせる音が廊下にこだまし、
    医師や看護師が私を横目にしてどっと押し寄せた。

    「アドレナリン1?投与!!除細動用意!!」

    医師の指示にせわしく動くスタッフ。
    その光景を見つめながら、
    私は地面に力なく座り込んだ。
  • 8 乃愛瑠 id:mk/Fd/J/

    2011-10-31(月) 22:10:59 [削除依頼]
    「死亡時刻午後4時36分―」
    静まり返った病室が重く暗く見えた。

    「う……そ…」

    涙が止まらなかった。
    だらんと垂れた麻友の手から封筒が地面に落ちた。

    すかさず私はスタッフの隙間を縫って、
    手紙を拾い上げた。

    書かれていたのは
    「唯花へ」
    という今にも消えそうな三文字だった。

    「私に…?」

    その時は何を書かれているのか怖くてすぐに開けれなかった。

    おばあちゃんが亡くなったことがあったとはいえ、
    大切な親友に連絡もとらず、
    心のどこかで忘れようとしていたことに
    情けなさと後悔を感じていたからだ。

    しかし彼女の文面に書いてあったことは
    恨みも妬みの欠片もないものであった。
  • 9 ソラカ id:HCSFVuW0

    2011-11-01(火) 16:23:06 [削除依頼]
    なんか惹きつけられる設定ですネ(*^^*)
    続きが気になります…!

    頑張ってください(・ω・)b
  • 10 乃愛瑠 id:HCSFVuW0

    2011-11-01(火) 17:17:44 [削除依頼]
    ソラカs>ありがとうございます!!頑張りますね☆
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