電脳グループ47コメント

1 ジゴロー id:QEK.Hk5/

2011-10-24(月) 21:35:33 [削除依頼]
この掲示板に来ること自体初めてです、まだ精神的に大人になっていない部分が大いにありますので軽い自己中心的な著書をしてしまうと思いますが、よろしくお願いします。


感想などありましたらお気軽に書き込んでください、アドバイスなどは大いに歓迎いたします。
  • 28 ジゴロー id:TjmW1y0/

    2011-11-03(木) 11:30:31 [削除依頼]
    第20話 現実世界での邂逅 ?

    目的地はどこだ?と尋ねると、もう目的地に着いてい
    る。と古谷は言った。

    「生憎、俺にはどこに何をしに行くのかも分かってな
     いからな?」
    「目的地はこの商店街通りです」
    「こんな広いところが目的地かよ」
    「そして河川敷まで行きます」

    だったら山手線乗って江戸川か荒川行こうぜ・・・。

    「河川敷までどれくらい?」
    「この通りを抜ければすぐです」

    現在地は地区で言うと江東区、近くにある川と言えば

    「隅田川か」
    「ハイ」

    実際隅田川に河川敷なんてものがあるのかが不明だ、何
    せ滅多に外出しない上江東区に来るのも初めてだから。
    見るもの全て珍しく感じる幼い感情はもうない、純粋な
    幼少期に戻れるのなら、そこらを飛び交う稚児にも飛び
    つくだろうな。

    「ランニングには丁度いい通りだな」
    「運動する気があるんですか?」
    「ない(即答、コンマ0.21秒の速さ)」

    手頃なベンチに腰掛けると、古谷がようやく本題を持ち
    かけてきた。

    「佐藤は未だに人格が直ってなくてですね、佐藤のお母
     さんから「勝(フルネーム佐藤勝(さとう しょう)
     に何をしたの?」って疑われるんです」

    聞くところによると、PX(パンデミック・クロスァーズ)
    の正式名は「コンピュータ研究会」、赤槻が卒業したその
    年の2年生が改名して今の状態に至るという。オマケに学校
    側は「コンピュータ研究会」という名でしか部費等の譲歩
    をしないと言い、言うなれば正式な部活動ではないのだ。

    「今回の件は学校側も疑っています」
    「生徒の人格が変わったのはお前らの仕業じゃないのかって
     か?まぁ正式な部活動から除名されて、活動内容も学校で
     行うべきものじゃないしな。活動内容はバレているのか?」
    「生徒会が暴露したんです、学校という場での活動ではない
     ということで先生に暴露したんですよ」
    「・・・・・」

    ダメ押しする気は無いが、どういった内容でもお前らが悪い。
    そう言おうとするが勇気が出なかった。たかが下級生に説教
    することが怖いなんて理由で。

    「佐藤の人格変化が直らないとなると・・・これからどういっ
     たことになるか・・・」
    「まぁ俺の勝手な予想だが、どういった道筋でもPXは解散だな」
    「!!」
    「一番酷くてメンバー全員停学or退学処分、佐藤の親御さんと 
     ころにも誤りに行かなきゃいけないし、アッチが偏屈な思想
     でお前らを疑えば警察沙汰にもなりかねない」

    まだまだ予想はできた、というより考えれば考えるほど悪い道筋
    しか出てこない。「佐藤に対する賠償金」「今後の人生設計」「
    警察・裁判沙汰」・・・。

    「それで話っていうのは?俺らと協力して原因を突き止めると?」
    「実際問題そうもいかないですね・・・。実は、今週の金曜日に
     PX基「コンピュータ研究会」の部活動存続会議が行われます」
    「・・・存続会議」
    「そこでの会議での結果次第で僕らの部活動はなくなります、そう
     なると原因を突き止められない・・・」

    赤槻は困り果てた古谷の顔を見ようとしたが前かがみになりうず
    くまっていた、気づかなかった、彼は不安な声を出して自分に相
    談していただけではなかった。泣いていた、泣きながら、俺に、
    PCゲーマーズ代表「赤」に相談していたんだ。


    つづく
  • 29 ジゴロー id:TjmW1y0/

    2011-11-03(木) 14:52:45 [削除依頼]
    第21話 現実世界は悲哀の山

    その夜、牛島・松樹を呼び出し今後の予定を言った。

    「つまり、赤槻氏はその古谷君という人を助けるの?」
    「違う、助けるとかそういうのじゃない。これは俺ら
     にとっても重要なんだ」
    「へぇ・・・あぁ、眠・・・」

    宮下を呼ばなかったのは人数が多いと厄介になることが
    予想されたから・・・というのが表向きで、実際ヘンに
    行動されたら困るから放置しただけだ。奥村は欠席常習
    犯なため呼んだって来るはずがない、このメンバーの中
    で一番話しが合うヤツなのに。

    「いいか、PX(パンデミック・クロスァーズ)は今週の
     金曜日、部活動存続会議というものに懸けられる。内
     容は人格変化起こった佐藤のことだ、部活内での出来
     事など掘り下げるつもりだろう」
    「存続会議!?そりゃまた大層デカイ話に・・・」

    部活動存続は学校長、及び担当職員(顧問・副顧問)が
    出席、後は教職員ら参加で行われる。

    「で?実際僕らどーすんスか?」
    「そうだお、僕は八城浜の生徒じゃないし、学校に乗り
     込むなんて離れ業できっこないお」
    「誰が乗り込むなんて言った、インドア派の俺たちがそ
     んなマネしたら瞬殺だぞ、瞬殺」

    松樹は一応八城浜高校の1年だが3月の事件があってから
    学校側の松樹へ対するガードは厳しい、いつ何時また事
    件を起こすかという軽い風評被害で教職員・生徒らは彼
    の動向を窺っている。

    (松樹を使いに回すと後々厄介だな・・・)

    お荷物を持った軍は采配に困る、俺が大将で残りメンバ
    ーが俺を支える兵士か。

    「結局どうしたいわけ?」
    「PXの存続会議を中止させる」
    「・・・赤槻氏、本気か?」

    えらく真面目な返答を見せる牛島、コイツも二次元など
    に洗脳されなければただの太った人なんだろうけど。

    「無茶はよせ赤槻氏、あの会議で犠牲になったの、分か
     るだろ?」
    「・・・昔の話だ、今は違う」
    「違くない!俺らは、ろくでなしの骨頂なんだよ・・・」
    「その罵倒の言葉、まだ忘れてなかったのか?未だに意
     味がよく理解できん罵倒なんだけど」
    「意味分かれよ、俺らは人間のクズなんだ・・・!」

    松樹が困惑しているので話を戻した。

    「問題は、俺らが直接学校に干渉できないところだな」
    「・・・赤槻氏、バカな真似はよせよ」
    「氏は付けるな、そのクソ真面目な口調で言われると、
     イヤに自分が下か想像してしまう」
    「僕は元々真面目なんだよ・・・」

    牛島は黙り込んでしまった、赤槻には逆らえないのだ。
    自分を変えた人間でもあり、自分を助けてくれた恩人
    でもあるのだ、そう簡単に絆が崩れてたまるか。

    「・・・・・」
    「牛島さん、赤槻氏は何を・・・?」
    「こういうときの赤槻氏は、脳内のデータ修繕だか何だ
     かとか言って、周りの言葉を一切受け取らない。明様
     な厨二病発言だお」

    「・・・・・!!そうか、これはイケる!!」
    「・・・ZZZ・・・ヘァ!?」
    「あぁ?うるえぇな・・・」
    「牛島・松樹、お前らの力が必要だ」
    「?何と?」
    「はぁ・・・?」

    二人は赤槻の言っている言葉がサッパリ理解できなかった。

    「名づけて、「八城浜高校、教職員封じ込め作戦」だ!!」


    つづく
  • 30 ジゴロー id:TjmW1y0/

    2011-11-03(木) 21:15:58 [削除依頼]
    第22話 現実世界は悲哀の山 ?

    それは赤槻が高校2年生の時、奥村・上塚と同じクラス
    になれた日だった。

    始業式当日の生徒玄関はうるさくて困る。

    「あ!あったよ、赤槻君あった!」
    「・・・見つけている、だから声出すな」
    「赤槻と上塚が寄り添う・・・ないだろ!!!」
    「奥村、お前もうるさい」

    玄関の張り紙には今年度のクラス分け表が掲示してあ
    った。赤槻・上塚・奥村の3人は仲良く2-4組となった。

    「いや〜いいね、いいね!顔見知りが同じクラスなん
     て!これで寂しがらないで弁当食べれるよ!」
    「そうだな」
    「赤槻君〜?2年生に進級してからやけに静かだよ?」
    「別に・・・」
    「ホラ、冷たいよ」
    「関係ない」
    「ム〜〜〜!」
    「・・・・・」

    実際冷たくなったのは事実、何故なら「演技」だからだ。
    何故演技しているかというと、こういうキャラになれば
    クラスの学級委員だの委員会役員だの面倒な役割になる
    確率が低い、暗いイメージは人を寄せ付けないと聞く。

    (ま、そんくらいの役割分担が一通り決まったら解除だな)

    ハッキリ言って上塚には申し訳ないと思っている、数少な
    い女友達にこのような態度をしてしまったら、いくら心広
    い上塚でもそれ相応の仕返しがくるだろうな。

    そして仕返しは案外早くやってきた。

    「先生、私赤槻君がクラス委員長になればいいと思いま〜
     す!!推薦です!推薦!」
    「・・・・・」

    始業式から1週間、クラス役割分担を決める今日のHRで、
    俺は隣の席に座る上塚から指名された。ドラフトだったら
    マジで喜ぶ場面なんだろうな。

    「あぁ、じゃ赤槻でええかえ?」

    しかも担任は定年間近の上本かよ!!地獄だぜ!

    そんなこんなでクラス全員一致で赤槻がクラス委員長にな
    った、まぁ一度決まった役割は新学年になるまで移動は出
    来ないとなっているから、俺がこれからクラス委員長より
    面倒な役割にはいかないハズだ。しかもタイミングよく委
    員会会長選挙を逃れることができる、2年時に委員会に所属
    していない場合、次期委員会会長選挙から脱せられるのだ。
    特に需要はなく各委員会の担当教員が指名するんだろう。

    事件はその次の日に起きた。


    つづく
  • 31 ジゴロー id:TjmW1y0/

    2011-11-03(木) 21:44:45 [削除依頼]
    第23話 現実世界は悲哀の山 ?

    「赤く〜ん!」
    「・・・上塚、何だ今の」
    「キミのあだ名だよ、1年生の時はクラスも違っててさ、
     学校でも会う機会なかったじゃない?だからその分の
     親睦を埋めるために・・・」
    「失せろ(怒)」

    軽く殴ってやろうかとも考えた、そうするとやはり仕返
    しがくるのだろう。グーで殴れば柔道部の主将による成
    敗、パーで殴れば相撲できそうな太った人による張り手
    、蹴りを喰らわすとサッカー部のエースストライカーに
    よるケツ蹴りと、攻撃されたらその何十倍にして返すの
    が上塚のやり方だ。

    「ブー!いいもん、奥村んとこいくもん!」
    「何だ、奥村にはあだ名無いのか?」
    「あるよ、今は言わないの!」

    その点悪口なら直に仕返しが飛んでくる上軽いからな、
    今後コイツとやり合う時は言い争いのみに限る。多分大
    統領選挙演説さながらの言い争いになるだろうな。

    「おい、テメー待ちやがれ!」
    「ひ、うあっ!」
    「逃げてんじゃねぇよ!このやろ!」

    体育館側廊下から擬音が聞こえた、聞こえた場所にいって
    みると3年生がやりあっていた。というよりいじめていた。

    「お前、いい加減ヘタなギター弾くの止めろや!!」
    「うえっ、いや、俺はね。聞こえない程度に」
    「うるせぇ!隣で俺ら部活してんだ、変な音だしてこっち
     のやる気殺いでんじゃねぇよ!!」
    「だから、俺はギターの音なんか漏らしてないって」
    「だぁあ!!クソ、もう黙れってんだよ!!」

    見たところによるといじめているのは科学部の連中だ、
    年中何やっているか分からない八城浜部活動の中でも
    不思議な部活動だ。対していじめられているのは軽音部
    の部長さんだな、新入生歓迎会でギターを披露したけど
    大スベリでダメなったんだっけ?

    「あれ・・・三浦さんじゃないか」
    「知ってるの?」
    「前にゲーム攻略を手伝ってもらったことがあってな」
    「あぁ・・・ゲームによる知人ね」

    何気なく見ていると無償に腹立たしくなってきた。

    赤槻は何のためらいもなく彼らに接近した。

    「あ、オ、オイ」
    「・・・あ?」
    「ぶ、部長から手ぇどけてくれませんか?」
    「?・・・誰だい・・・赤槻か?」
    「んん?お前三浦の何かか?」
    「俺は・・・軽音部の部員だ」

    口に出た言葉がこれだった。

    「ほう、部長様を助けにきたのか?」
    「え、いや、そんな」
    「ってことはお前も雑音響かせてる犯人ってことだ。
     ツラ・・・貸してもらうぜ」

    えっ・・・気づいた時には床が眼下にあった。殴られた。

    「ケッ、同じ文化系の部活動でも、こうも違うとは」
    「さすがは落ちこぼれ集団だな、ハハハ!」

    笑い声は朝の廊下に響き渡る。何故、ここまで澄んでいる
    廊下に人っ子一人いない?誰か気づくはずだろ?」

    「・・・・・黙れ」
    「・・・あ?」

    腹立ちは嫌悪に

    「黙れと言った」
    「オイオイ、仮にも俺ら、先輩なんだけど?」

    そして嫌悪は・・・

    「ぐっ・・!!」
    「な・・・!?」

    憎悪に。

    「俺は過去に借りがある人間をちゃんと覚えてるんだぞ」

    先輩と名乗る一人に拳が当たった。


    つづく
  • 32 ジゴロー id:hhzuoYR0

    2011-11-04(金) 11:16:37 [削除依頼]
    第24話 現実世界は悲哀の山 ?

    あの時の俺は、軽音部と偽って彼らに反抗した。やり
    たいからやったまで、俺自身にとっちゃ、得はないが
    損もない。そう思っていたが・・・。

    「ちっくしょう!てめ、先輩殴るとか何考えてんの?」
    「やりたいからやった」
    「ふざけんな!お前、コレは列記とした暴力行為だぞ!
     俺らが生活指導なら何やらのセンコーに言えば、お前
     は罰として退学なるんだぜ!?」
    「そ、そうだ!何カッコつけてんだ!?バカが!!」

    怒り心頭時の人間の頭って、こうも制御が効かないとは
    思ってもいなかった。

    「お前らの言うことなんざ誰も信じねぇよ、第一、この
     世に先輩・後輩の格差なんてねぇよ。たかが1歳違いの
     歳の差でうんぬん命令しているお前らがバカだ」

    あぁあ、火に油を注いだな。

    その後の出来事は相手側の一方的な殴りこみで俺はKO、上
    塚も加勢に入ったが女の体では太刀打ちできなかった。


    つづく
  • 33 ジゴロー id:hhzuoYR0

    2011-11-04(金) 20:36:07 [削除依頼]
    第25話 現実世界は悲哀の山 ?

    軽音部の後輩扱いとして俺は停学を喰らった、まぁ
    予想していたほど悪くはなかったが。竹刀でボコボ
    コにでもするかと・・・。

    しかし現実そうもいかない、俺の行為は「軽音部の
    行い」として受け取られた。そして事件から3日後、
    軽音部存続会議が開かれ、結果、軽音部は廃部とい
    うことになった。

    自分の行いがどれほど愚かだったか、自分の行いは
    人を救うためにやったのではなかったのか、自分の
    行いは間違っていたのか・・・。

    確かその頃だったと思う、三浦さん含め軽音部の皆
    さんから自主的に遠ざかっていったのは。

    時は過ぎ6月上旬、中間考査が先週終わり勉強という
    呪縛からの開放感を味わっていた。

    「赤くん、お弁当食べよ?」
    「え、いや俺は奥村と食うんだけど」

    役員決めからが終わったらオールラウンドに受け答え
    できる普通の生徒になりたかったが、中々難しいとこ
    ろだ、役員決め前の暗いイメージを今だ引きずってい
    る。

    「残念、おっくーは私が先に捕まえました」

    今ここで奥村のあだ名「おっくー」が発表されました。
    では皆さん、爆笑するなり何なりしてくれ、ちなみに
    赤槻は初めて聞いた時腹がはちきれそうなくらい爆笑
    した。相手が織田信長とかだったら「笑止」と言われ
    て首取られるだろうな、いや〜戦国時代じゃなくてよ
    かった。

    「そうじゃない、俺は今日購買なんだ」
    「じゃあ急ぎで買ってきて食べよ?」
    「購買の日は一人で屋上と決まっているんだよ」
    「・・・ムーーー!いけず!ケチんぼ!分からず屋〜!」

    どうとでも言え、人の数少ない安らぎの時間を何だと思
    っている。

    屋上は立ち入り禁止なのだが、屋上入り口までは立ち入
    り禁止じゃないよな、と勝手な判断でここを根城にして
    いる。幸い1年生エリアなので3年生が訪れることはない
    ハズだ。あ、でも1年の怖いヤツが来る可能性もあるな。

    「ココ、何で立ち入り禁止かね〜?恋愛シュミレーショ
     ンゲームでは、屋上は彼女と二人きりになれる数少な
     い好感度上げステージなのに・・・」
    「・・・今、話していたのは?「咲く華」というアニメ
     の原作ゲームの内容、ですよね?」
    「は?」

    後ろに立っていたのはまだ6月上旬だというのにYシャツ
    姿で妙に汗気が漂う太っている生徒、学年は・・・ネク
    タイピンと靴の模様の色が赤、つまりは1年か。

    「・・・人の食事の時間に邪魔するとは、己は礼儀とい
     うものを知らんようじゃな」
    「おお!それはアニメ「X gireークロスガールー」にで
     てくる小悪魔ジャンヌの挑発セリフ!その後覇王の幹
     部、懐剣バルジャックとの死闘が始まる!うん、こり
     ゃたまりませんな〜」

    ・・・やはり、オタクだ。しかも重度の。面倒な上厄介
    な相手が来たぞ。軽くアニメに出てきそうなセリフを言
    ってみたのだがそんなアニメのセリフだったのか?たま
    たまでも凄いな俺。

    コレが牛島武蔵との出会いだった。


    つづく
  • 34 ジゴロー id:hhzuoYR0

    2011-11-04(金) 23:28:04 [削除依頼]
    第26話 現実世界は悲哀の山 ?

    屋上の入り口前での出会いから、赤槻は牛島と
    昼食を取るようになった。後輩・先輩だからと
    言って躊躇しているような肝はなかった、だか
    ら腹を割って話せるヤツだった。

    「赤槻氏はゲーマーなんですか?」
    「あぁ、自称な」

    この頃は名前の後に「氏」を付ける程度だった
    が、赤槻が3年になる頃にはタメで話していた。

    「俺さ、友達にゲーム得意なヤツいなくて憂鬱
     なんだ。お前ゲーム出来るか?」
    「僕は恋愛シュミレーションゲームの過激モノ
     だったら得意ですよ!」
    「・・・・・」

    オイ、日本の青年育成方針はどうなっている。

    「いや、さ、あの、バトルもんとか、RPGとかさ
     何かそういう誰でも楽しめるようなゲームでさ」
    「僕はそういったものには興味ありません」

    まさかコイツ、ゲームの世界に入った礎が「恋愛
    シュミレーション」というジャンルなのか?だっ
    たら更正してくれ、反吐が出る。

    「あ〜れ?誰かと思えば、何時ぞやの暴力犯人君
     ではないですかぁ〜?」

    まさか、この屋上フロアに奴らが来るとは思って
    いなかった。

    「・・・お久しぶりです」
    「んん、キミにそのような口の利き方をされると
     は、世の中バカになりましたなぁ」
    「・・・?生徒会長?ですよね?」
    「あぁ、そうだ。生徒会会長の3年、確か名前は小
     花輪敏(こばなわ さとし)とか言ったっけ?」

    当時の生徒会選挙は何やってんだか、こんな古風を
    持っている明らかに頭がパーのヤツを会長に選ぶな
    んて。

    「ま、僕は用事があってココに来たんだ」
    「用事?」
    「軽音部の廃部は破棄だ」
    「!?」

    突拍子もない事柄に一瞬心がどよめく。

    「・・・へぇ、よかった、じゃないですか」
    「えぇ、えぇ、三浦君もさぞ喜んでいることだろう」

    何気に腰をクネクネさせながら発言する小花輪を見
    ていると苛立ちを覚える。

    「しかしねぇ、我々3年生はキミのことを許しておけ
     ません。先輩の我々を殴った罪は償ってもらいます」
    「と、言いますと?」

    小花輪の後ろに二つの影が、よく見ると赤槻が暴力を
    振るった例の二人組みだった。片方のほおには赤槻が
    殴った跡がある、くっきりとその部分だけ青くなって
    いた。

    「目には目を、歯には歯を。彼らは権現の始末では物
     足りないと称しているんでね、ならばもう一度キミ
     を殴り倒すということになった次第です。ククッ」

    最後の甲高い小花輪の笑いがゴングだった、二人組み
    は赤槻を包囲して挟み撃ちするように殴りかかった。

    「!!・・・赤槻氏!」
    「グヘッ!のあっ!・・・ひぅっぐ!」
    「止めてください、お願いです!」
    「あぁあ?赤槻の仲間か?いやお前1年か」

    牛島にターゲットを移した。

    「や、止めないと、先生に言いつけます!よ」
    「ほう、やはりそう言うか・・・やれ」

    小花輪の合図で二人は牛島を殴りかかる、赤槻はし
    ばらく立ち上がれずにその光景を見ているしかなか
    った。

    「このろくでなしの骨頂が!!一生地べたでのたう
     ち回ってろ!!」
    「オタクなんざ、この世にクズだ、ゴミだ!!」

    気づけば5時限目のチャイムが鳴っていた、遅刻だ。
    赤槻は手を滑らせ辺りを探る、段差が近くにあった、
    階段の上で自分は寝転んでいたのか。

    「うぃ・・・う、牛島?」
    「・・・・・痛い」

    デカイ腹丸出しでデーンと廊下で死んでいた、何か
    上から飛び乗ればトランポリンと同じように弾むよ
    うな感じがする、やってみようか。

    「わぁああああ!!待て待て!!何その構え!」
    「え?えっとねー、幅跳びの時の構え」
    「潰す気かぁああ!!」

    この時だったと思う、真面目な部分もコイツにある
    んだなぁと思ったのは。

    その後は5時限をサボり、会長小花輪及び3年二人組
    みとのやり合いは先生に言わなかった。後々面倒な
    ことにならないためにも、いわゆるお咎めなしって
    ヤツさ。


    つづく
  • 35 ジゴロー id:vtAZfZA0

    2011-11-05(土) 21:39:25 [削除依頼]
    第27話 八城浜高校教員封じ込め作戦 準備 ?

    「作戦名は(八城浜高校教員封じ込め作戦)でい
     こうと思う。意義あるヤツ?」
    「えぇ、ヤシマ作戦のほうがいいと思うお、僕は」
    「エ○ァか!!」

    1階の左隅101号室はいつものことながら賑やかであ
    った、しかし同時にざわめきと不安を漂わしていた。

    「いいか、今回の作戦は下手すりゃ警察沙汰にもな
     りかねん」
    「そんな危ない作戦考えんなっての」
    「まぁ最後まで聞け、作戦に必要なのはこの本拠地
     と松樹の携帯端末、あと周波数増量機器も場合に
     よっちゃあ必要だ」
    「えぇ、そんなデカイ機器使うんスカ?いったいど
     ういった作戦で?」

    ではここで、赤槻が考案した「八城浜高校教員封じ
    込め作戦」の内容を説明しよう。

    まず赤槻が八城浜高校裏サイトへアクセスし、校長
    等教職員らを侮辱した書き込みをする。

    「運がよければ同時に閲覧していたヤツが返答をく
     れるかもしれんが、今回は返答など求めていない」

    次に赤槻が在学中に知った八城浜高校教職員らの悪
    エピソードやちょっとした個人情報を暴露する。

    「幸い教職員は科学と地理の先生しか変わってない
     、若い先生を雇ったのが間違いだったな、今回ば
     かりは」

    次に松樹は作戦実行日に学校にいてもらい、赤槻が
    裏サイトで書き込んだのを確認してから自分の持っ
    ているメアド全部に現在裏サイトでの現状を皆に通
    信する。

    「松樹の友達はお前みたいにひねくれたヤツばっか
     だろ?裏サイトでの教師の個人情報という格好の
     エサに飛びつかないわけがない。ちなみに松樹、
     メアド人数は?」
    「ざっと、40人くらい。PCで知り合った同じ学校の
     ヤツも合わせれば50人近くなるッスよ」
    「1クラス分の人数もいれば十二分に余裕よ、余裕」

    ここまでが赤槻と松樹が出来ること、次は牛島の役
    割についてだ。

    「牛島、お前の通っている高校の科学の教師は去年
     までこっちで教師やってたんだ」
    「?・・・はぁ、それで?」
    「俺たちの作業が終わったらお前にメールで連絡す
     る、そしてその科学の先生に言え、「八城浜高校
     の裏サイトが炎上ぎみです」とか。そこらはお前
     に任せる」
    「何故科学の犬養(いぬかい)先生に?」
    「犬っころは八城浜高校にいた時、どの教師よりも
     校長と仲が良かった、歳も近かったしな。恐らく
     当時よりは交友が狭まったかもしれないが、メー
     ルのやり取りはしてるはずだ」
    「まさか・・・犬養先生を仲介役に回してそっちの
     校長に裏サイトの状況を伝える!?」
    「気づいたころには、俺の仕掛けた個人情報が蔓延
     して閲覧した生徒は完璧に洗脳される」
    「でもそれで存続会議が中止になったりするの?」
    「存続会議のルールってのが校則の中にあんのよ」

    部活動存続会議は、学校長・教頭・各学年主任の
    いずれか3役が揃わない場合いかなる理由であろう
    とも存続会議は可決・否決ともの判断を下せない。

    「別に校長に限らずともいずれの教員を会議に参
     加させなければ存続会議は開かれないのさ」
    「自分のプロフィールをサイトにばら撒かれた校
     長は会議どころじゃなくなるっていう戦法ッス
     ねぇ・・・」
    「しかしこの作戦はあまりにも無理がありすぎる
     、大多数でうまくいかないだろう」
    「作戦立てたの赤槻氏だろ!どういうこったね!?」
    「そこで第二の封じ込め作戦がでてくんのよ、案
     外こっちのほうが成功率高いかもしんねぇぞ?」


    つづく
  • 36 ジゴロー id:vtAZfZA0

    2011-11-05(土) 23:26:42 [削除依頼]
    第28話 八城浜高校教員封じ込め作戦 準備 ?

    「第二の封じ込め作戦?」
    「あぁ、こっちはちと面倒なことになってしまうが、
     勝算はこっちのほうがあり得るだろうな」
    「じゃあ最初からそっちの作戦にすればよかったので
     はないか?赤槻氏」
    「その場合、お前今回の作戦に一切関わらない」

    いや、決して役に立たないというわけではないのだが
    八城浜高校内だけでの戦法なため、別の学校の牛島で
    は採算が合わない。

    「くそっ、僕も八城浜に残っていたら・・・!」

    ちなみに牛島は赤槻が卒業すると同時に転校した、八
    城浜での話し相手がいなくなったとかいう訳分からん
    理由で。

    「では第二の封じ込め作戦の説明をする」

    校長等の反感が買えなかった場合の非常作だ、当日そ
    こらへんの見極めを怠ると戦況は全てあちら側に持っ
    ていかれる。

    「この作戦には俺と松樹、それにPXの古谷も参加して
     もらうことになる」

    作戦は古谷率いるPXが学校のサーバーに侵入、そこで
    校長以外の教職員・事務員の携帯アドレスを盗み出す。

    「教職員の連絡網は全て校長のプロバイダーに入って
     いる、そして保管する場所はマイコンピュータか別
     サーバーに限られる」

    盗み出したアドレスを全て赤槻のいる本拠地に送信。

    「その後は?」
    「牛島、徳松耕治(とくまつ こうじ)を覚えている
     か?いつだったか俺にゲーム攻略を依頼した」
    「あぁ覚えてるとも、赤槻氏。で?それが?」
    「いや・・・後で考える」
    「・・・?」

    では説明に戻る、赤槻のPCに送信された教師のメアド
    をどうするかだ。

    「ソイツはコレで決める!」
    「メガフォン・・・だね」
    「松樹、お前の携帯には音量データ改造プログラムを
     いつだったか取り組んだことがあった、まだ使える
     か?」
    「ってかいつの間にそんなモン取り組んだんスカ!?
     ・・・えぇっと、あ、入ってます」
    「よし、ソイツをスピーカーで繋げばそこらのアンプ
     並みの音は出るだろう。徳松での買い物がまた増え
     たな・・・」

    大まかな作戦内容は「盗み出した校長以外のアドレス
    を使い彼らを脅す」というもの。

    「教師たちにアドレスを実況掲示板やツイッターに投
     下するとでも言ってこちらの条件、存続会議を中止
     するという条件を否がおうでも飲んでもらうんだ」
    「ちょ!?何が第一より簡単だ?犯罪じゃねぇか!!」
    「牛島はやっぱり真面目なほうがお似合いだよ、まぁ
     話を聞け。その教師共を脅す方法が・・・」

    松樹に指を指す。

    「松樹の携帯だ、俺が松樹に電話してその音声を放送
     室だなんかで全校に向かって投げかける」
    「だからスピーカーだの何だのって・・・」
    「そこで俺はあそこを卒業してからまだ半年近くしか
     経っていない、俺が在学中にいた教師も未だにいる
     。声がバレてしまうかもしれない、そこで徳松の力
     が必要なのさ、タダでヴォコーダーを貰うために」

    ヴォコーダーとは簡単に説明するなら音声変換機、見
    た目はキーボードと同じで鍵盤があり操作ボタンもあ
    る。しかしヴォコーダーは鍵盤を押しただけでは音は
    鳴らない、マイクに声を入れることによって音が出る。
    その際発せられた声は設定された音となって発せられる。

    「ギターの音で設定してマイクに向かって話せばギター
     の音で聞こえるってわけ、「こんにちわ」って言えば
     ギターの音で「こんにちわ」ってなるんだ」
    「それで声を変えるのか・・・」
    「あぁ、大まかな準備はそろった後は古谷とかに説明す
     るだけさ」

    早速彼に電話をしてみることにした。


    つづく
  • 37 ジゴロー id:6rgFw9j.

    2011-11-06(日) 13:26:15 [削除依頼]
    第29話 八城浜高校教員封じ込め作戦 準備 ?

    「・・・なるほど、よくわかりました」
    「作戦はさっき言った通り、日時は存続会議が開か
     れる金曜日の午後だったよな?放課後のチャイム
     が鳴った時に会戦だ」

    古谷は赤槻の考えた第一・第二作戦の内容を全て聞
    いて作戦に協力してくれることになった、しかし驚
    いた、拒むような言いがかりをつけてくると思った
    のだが案外スウっと飲み込んでくれた。

    「当日はコンビネーションが大事だ、誰か一人でも
     しくじれば状況は一変する」
    「僕は学校のサーバーに侵入して先生たちのメアド
     を奪えばいいんですね?」
    「そうだ、盗んだアドレスは全部こっちに送信して
     くれ、その後はお前の友達なり何なりに盗んだア
     ドレスを教えてやんな。作戦は奥を詰めれば詰め
     るほど成功率が上がるからな」
    「ハイ」

    どのような状況も打破できるように対策は万全でな
    いといけない、第一の作戦を執行するのであれば牛
    島による犬養の説得は必要だ、第二を執行するので
    あれば例のヴォコーダーやら何やらで金も時間も掛
    かる。今回のコレは、どちらの作戦で行くかという
    のが勝利への分かれ道だな。

    「牛島、今からお前んとこの高校に行って犬養の今
     後の予定を調べて来い」
    「あいあいさ」
    「松樹は当日までにアドレス数を増やせ、できるだ
     けでいい」
    「んな、無茶苦茶ッスね・・・」
    「俺と古谷は当日にならんと仕事がない」
    「なんじゃそりゃ」

    口を揃えて言われてしまった、軽い冗談を言っただ
    けなんだが・・・。

    「徳松との交渉は既に回っているから大丈夫だとし
     て・・・」
    「え?赤槻氏今日一歩も外に出てないよ?携帯だっ
     て古谷氏にしか電話してないハズだお?」
    「俺じゃない、奥村に行ってもらってる」

    徳松と奥村は小・中と学校が同じで仲も良かったと
    聞く、高校で出会った自分より慣れ親しんだ相手の
    ほうが口説きやすいかもしれないという考えのもと
    だ。確信はないが、成功率くらいは上がるハズ。
  • 38 ジゴロー id:6rgFw9j.

    2011-11-06(日) 21:35:38 [削除依頼]
    第30話 八城浜高校教員封じ込め作戦 準備 ?

    作戦公布から2日後、つまりは木曜日にあたる。明日
    八城浜に脅しと言う名の奇襲をかける。

    「今日皆に集まってもらったのは他でもない」
    「ん、いつも同じことやってるから他というといつも
     のアレなんだろ?ゲーム三昧」
    「うるさい、別にいつも同じゲームしてるわけじゃな
     いだろ?」
    「何故にゲームの単語を否定しない?」
    「今日は明日の奇襲に向けての最終確認だ、俺が指示
     した道具・機器類は揃っているか?」

    現在本拠地には赤槻・牛島・宮下・松樹・奥村・古谷
    と創設初ともいえるPCゲーマーズメンバー全員参加に
    加えPX(パンデミック・クロスァーズ)の代表として
    古谷秀忠にもきてもらっている。

    そして円卓の上には赤槻が指示した道具が置かれてい
    た、半分以上ヴォコーダーで占めている気もするが。

    「奥村、コレどうやって持ってきた?」
    「アイツのおやっさんに車で運んできてもらったんだ
     よ、音楽に目覚めたか?とか聞かれてオマケもつい
     てるよ」

    鍵盤の上にあるのはオペレーターがよくつけるマイク
    つきヘッドフォン、しかし中々年季が入っているもの
    のようで大きさ調節が鈍い。何か金属結合部からいや
    にこすれあう錆びた塊が不快な音を立てている。

    「あぁ、これは買ったんじゃなく借りたんだよ?賃金
     はそっちで何とかしといてよ?」
    「・・・2万4000千円か、マジかよ・・・」
    「ゲームハード1台買えるよ赤槻氏!」
    「お前何でもゲームにもってくんだな」
    「いや、コレなら初回限定版の「夢想慶事Ver2」を買
     える。今オークションやってて確か1万8000円とかだ
     ったから、2万4000円出せば俺で落札する可能性も大
     いに有り得る!」
    「いや宮下、アンタもそんなふうに繋げんなっての」
    「とにかく赤槻君?俺は一文も貸す気ないから、第一
     そんな義理もないしね」
    「お、奥村!キサマ裏切りおったな!?」
    「赤槻氏、そのセリフは何のアニメ見て覚えたのだ?」
    「牛島、コレは俺の心な叫びだから・・・」


    つづく
  • 39 ジゴロー id:xRlPINS0

    2011-11-07(月) 21:12:36 [削除依頼]
    第31話 八城浜高校教員封じ込め作戦 準備 ?

    「あ・い・う・え・お」
    「ギャー・ギョイー・ギュイー・ギェー・ギョー」
    「・・・ギターよりシンセポリスのほうが」
    「あ・い・う・え・お」
    「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」
    「まぁ、こんなところだろ」

    ヴォコーダー自体年季がはいっているものだからちゃん
    と使用できるか心配だった、まぁ心配ごむ用ってとこで
    安心した。

    「当日はちゃんと喋る」
    「間違ってギター音とかドラム缶音とか初音○クの音声
     出すなよ?そうなったら作戦失敗だ」
    「心配すんなって、俺はやればできる子なんだって」
    「じゃ、やらねばできねぇ子ってことで」
    「なぜなまる?」


    つづく
  • 40 ジゴロー id:Ie2X7nA1

    2011-11-08(火) 23:06:34 [削除依頼]
    第32話 八城浜高校教員封じ込め作戦 準備 ?

    現在時刻、午後9時55分。

    木曜日のこの時間帯は面白いテレビなどやっていなく
    この日は明日の戦いについての話題しか持ち上がらな
    かった。考案した赤槻と居候の松樹のみの他愛もない
    雑談とも言えるが。

    「明日はうまくいくかな・・・」
    「今更心配ッスか・・・」

    今回の作戦はPX基コンピュータ研究会の部活動存続会
    議を中止させればいいのだ、一番手っ取り早いのは校
    長を抑えることなのだが、それだと拘束を軸にしての
    作戦練りが必須だと思われるため進めなかった。それ
    に学校長を制圧するということは軽い犯罪でもある、
    長が部外者に抑えられるのだ、いくら赤槻や奥村が八
    城浜のOBであっても容赦はしないだろう。

    必ずしも成功するとは限らないこのミッションは実際
    何の需要もないことは赤槻は知っていた、この作戦は
    「コンピュータ研究会の部活動存続会議の阻止」とい
    う議題については多大なダメージを誇るだろうが、PC
    ゲーマーズ・PX(パンデミック・クロスァーズ)とい
    うゲーム大好き集団が抱えている問題「ナルカ・ディ
    アスの裏ルート詮索・情報」についてはあまり関係が
    ない。

    確かにPXを助ければ貸した恩を返される形で状況の打
    破に力を貸してくれるだろうが、PXが力を貸しても解
    決できるかどうかというのは別問題だ。でもPXを助け
    ず放置、後の処置により解散というふうになれば裏ル
    ートへの行き方or被害者でもある「佐藤」への唯一の
    情報網が消えることになる。

    「この情報網を逃すことは実にいとおしい」

    前日の夜になって作戦を開始するかどうかという判断
    をしていた。


    つづく
  • 41 ジゴロー id:DD6f0/41

    2011-11-09(水) 21:47:26 [削除依頼]
    第33話 八城浜高校教員封じ込め作戦 会戦 ?

    現在時刻 午前7時21分。
    朝のニュース番組は今後の経済事変や昨日の不慮の事故
    など暗いニュースを報道し終え、最近街中で流行ってい
    るファッションや芸能界ニュースなど、今日1日を活動
    する分には関係のない暖かなニュースを報道していた。

    「ついに当日だ、これは何を意味しているかな?」
    「八城浜を攻め落とす!」
    「いや、攻め落としはしないけどさ」

    赤槻・松樹・牛島は登校前に本拠地によることになって
    いた、宮下・奥村は作戦変更時の代役なので現場待機、
    古谷は既に高校のコンピュータルームに侵入してデータ
    ハッキングを行っているという。

    「今回の作戦の要は第一・第二の分かれ目だ、少しでも
     不備があるようなら即刻第二に切り替える」

    会戦の火蓋が落とされるまで、5時間を切っていた。


    つづく
  • 42 ジゴロー id:w9H5hWc/

    2011-11-12(土) 21:48:18 [削除依頼]
    第34話 八城浜高校教員封じ込め作戦 開戦 ?

    今日金曜日の時間割は1年生のヤツを軸に考えると
    作戦開始の5時限目は「理科総合」だ、現在2学期だ
    から「理科総合」と「化学」の単位は別になってい
    るハズ、ここで気を抜かすとあっという間に赤点フ
    ィーバーが巻き起こる。

    「・・・しかし」

    円卓上でうだうだする青年。

    「本拠地担当ってこんなに暇なのか・・・」

    PCゲーマーズのリーダー赤槻修吾はかなり厳しい状
    態だった。簡潔に言うならば「暇で暇でしょうがな
    い」ということなのだ。

    しかし牛島からの交信がくればさぞ忙しくなろう、
    ここの進行しだいでは作戦自体が打ち切りになって
    しまうから、そうなればPX(パンデミック・クロス
    ァーズ)は解散、「ナルカ・ディアス裏ルート」へ
    の道行きも分からなくなる。

    「こんな滅多にない情報、逃すものか・・・」

    今回の作戦、別の言い方をするならば赤槻の自我要
    望が引き起こしたものだとも言える。

    「コラ作者!毎日更新を約束したのに、2日間もスレ
     更新をサボっておきながら何上から目線で話してる!」

    諸事情で、まぁ、これもまた自我欲望にかられた事
    情ですけどね。

    ピピピピ、ピピピピ。
    携帯電話が鳴り出した。・・・牛島からだ。

    「どうした?」
    {赤槻氏、犬養先生が急病で休みだって!これじゃ
     作戦が成り立たない・・・}
    「Ha!作戦切り替えが難しいところだったが案外悩
     む手間省けたぜ」
    {?赤槻氏?}

    携帯を切る。

    そして松樹・古谷に対しこうメールを送った。

    {作戦は第二に完全移行、教師を脅して会議を中止
     させる方向でいく!}

    「・・・あ、電話切らずに牛島にこう言えばよかった」


    つづく
  • 43 ジゴロー id:xbgA2P70

    2011-11-15(火) 15:53:55 [削除依頼]
    第35話 八城浜高校教員封じ込め作戦 開戦 ?

    事態が急変したのは松樹と古谷に対しメールを送った
    ものの数分後のことだった、牛島に先の作戦確定事項
    を知らせるとめに再度携帯を繋がらせたが受け取らな
    かったため、しばらく時間をおいてから電話しよう・
    ・・とした、そう思っていたころだ。

    「牛島、お前に連絡しようと・・・」
    {赤槻さん?僕です、古谷です!}

    電話の向こう側にいるのは古谷秀忠だった、生憎牛島
    への連絡はまた先送りという形になった。

    「え?古谷?何だ、牛島かと思った・・・」
    {裕著なこと言ってられませんって!大変なんですっ
     て!存続会議がもう終わってるんです!}

    ・・・え?今、古谷は何と言った?

    {存続会議の日程は僕らが知っていた今日の昼休み以
     降で間違いありませんでした!けど、それは前ので
     す、予定は今日の朝の教職員会議で行われたそうな
     んです!}
    「オイ、そりゃ・・・」
    {結果はお分かりの通り満場一致で可決、PX(パンデ
     ミッククロスァーズ)・コンピュータ研究会は廃部
     決定です・・・}


    つづく
  • 44 ジゴロー id:xbgA2P70

    2011-11-15(火) 16:45:58 [削除依頼]
    第36話 八城浜高校教員封じ込め作戦 残光

    その夕方、古谷は赤槻を尋ねた。

    「今回の件で僕らを助けようとしてくれたことにホン
     トに感謝します・・・」
    「俺らも、助けられずに・・・すまん」

    今後PXはどのように活動するのかと尋ねると、もうPX
    は消えたと答え、今後の活動は一切しないと断言した。

    「佐藤の容態は会話が成り立つ程度まで回復しました、
     けれど日常生活に戻れるようになるにはもうじばら
     くかかりそうだってアイツのお母さんが」

    そうだ、元より今回の作戦は「PXと協力してナルカ・
    ディアスの裏ルートを模索すること」だ。そのPXが消
    えようとしていたところに助太刀しようとしたまで。
    はっきり言えば「無意味な足掻き」だ、結果は最悪を
    招いてしまったとはいえ、例え成功してもその後どう
    なっていたかというのは想像できない。裏ルートを見
    つけ出し、本性を暴いていたか、否か・・・。

    「・・・失敗は成功の元とは、よく言ったものだ。こ
     うにも打ちひしがれる人間にその格言はゴミに等し
     いぞ・・・」

    赤槻は別に気にしなくてもいい事柄ばかり気にしてい
    た、結局のところどうしたかったのか。状況は全く変
    わっていない、それどころか悪しき屈辱でやる気が殺
    げ、悪化の一途を辿っている。敗因は何だ、何故即座
    に情報入手ができなかったのか、結局彼らには期待さ
    せておいて自分は何も出来なかった。

    「・・・しばらく、この部屋に引きこもるか・・・」

    押入れに入る、今はPCに向かってゲームをする気力が
    ない。


    つづく
  • 45 ジゴロー id:jsTC5Yy1

    2011-11-21(月) 23:00:31 [削除依頼]
    第37話 過去に打ちひしがれる

    松樹は午後6時に帰って来た。

    「・・・赤槻さん?」

    押入れに篭っている自分を見てどう思っているの
    だろう、悲観しているか?呆然しているか?また
    は見下してるか?

    「牛島さんから聞いた通りッスよ、自分の思い通
     りにいかなかった計画や実行の後は、殻に篭っ
     て出てこないって、ホントだったんスね」
    「余計なお世話だ・・・俺は、今回の計画に熱心
     じゃなかった、それが敗因だ」

    うまくいけば、「ナルカ・ディアス裏ルート発見
    」を手伝ってくれるかもしれないという、結局の
    自我欲望だった。

    「あいつらには、悪いことしたよな・・・」

    悲しみを打ち消すにはゲームだろう、いつも悲し
    んでる奴らに出くわしたら必ず言う捨てゼリフ。
    今は自分に言って励まして欲しい。

    この日は進展なくして終わった、殻に篭ったまま
    明日を迎えるのは匆々ないが、明日は明日で強制
    的に殻の外へ脱しなければならない。

    それは今日の午前、計画実行を目前とした矢先に
    中止となった時と同じくして、別の場所でも事件
    が起きていたからであった。

    「我らが蒼き清流、奴らにヒントを与えるのです
     か?今後の杭になりますぞ」

    「いいのだよ・・・彼らは彼らなりに行動し、計
     画を練りヨが織り成すこの聖域に踏み入ろうと
     考えていた。彼らの行動力を見れば、今後我ら
     と対等するのは極めて危険、今のうちに、彼ら
     にはヨの頭を知っておいてもらおう・・・」

    「では、いかがいたしましょうぞ。時が過ぎれば
     彼らはここを見つけ出しますぞ」

    「そうだなキミは・・・口が過ぎるな」

    「!!・・・申し訳ございませぬ」

    「現段階ではヨの頭を知る輩が400万を越えようと
     している、馨らの働きを、知ればよいのだ」


    つづく
  • 46 ジゴロー id:5YWF.7K.

    2011-12-06(火) 15:41:46 [削除依頼]
    第38話 超越者の始動

    「江川社長、失礼いたします」
    社長室のドアの前で深くお辞儀をした。

    「ノックをするのは構わんが、私は入っていいなど
     という返事をしたかね・・・」
    「申し訳ございません、以後気をつけます」

    奥に立つ人物、身長は優に180cmを越えている男がそ
    こにいた。

    江川雄一郎(えがわ ゆういちろう)、ゲーム会社
    tryートライーの代表で「ナルカ・ディアス」の製作
    総監督だ。

    「高山、早く用件を言い渡さんか」
    「・・・わかりました」

    高山(たかやま)という秘書は恐る恐る江川に近づい
    て用件を述べた。

    「我が傘下、「クリフェオラス」からの報告でござい
     ます。「クリフェオラス・第3騎士隊「蒼き清流」」
     の代表、椋田矜持(むくた きょうじ)が例のター
     ゲットに裏ルートへの行き方のメールを送ったとの
     こと」
    「・・・あのバカ男爵が、私の許可を待たずして奴ら
     に方法を教えやがるか」
    「今のところ、彼ら、及び周辺の物からのサーバーア
     クセスはありません」

    用件を伝え終わった高山は即座に社長室を後にした、
    江川は窓を見たまま動かなかった。

    「・・・やれ、まだこれしかおらんのに。計画を進ま
     せるか赤槻修吾とやら・・・。その行動に、400万人
     もの命が掛かってるとも知らずにくるであろうな」


    つづく
  • 47 ジゴロー id:5YWF.7K.

    2011-12-06(火) 22:00:14 [削除依頼]
    第39話 傍観者は一人の下郎に

    朝、今日ほど目覚めの悪い日はないと思う。

    押入れから這い出てきた自分を責め立てる者はいない
    だろうか、それだけが心配で朝メシを作る時間になっ
    ても一向に出てこないのだ。

    「あぁ・・・もうダメだ、赤槻さん、早く・・・メシ
     作ってください・・・」

    あぁ、OKだ、分かっている。しかし自分は昨日のこと
    を引きずっているんだぞ、メシがうまく作れるかは保
    障しかねない。

    「・・・もう、いいッスよ、俺が自分で作ります」

    そんな捨てゼリフを吐き台所へ向かっていった松樹、
    しかし赤槻には大体のオチは見えていた。

    ・・・・・ゴッ、ズグ・・・ボコッワーン・・・・・。

    どう調理をすればこのような音が出るんだ?

    「・・・レンジでご飯温めたんスけど、何か暴発しち
     ゃって・・・包み紙破れました」
    「お前、プラモでも人生ゲームでも、取り扱い説明書
     放っておくタイプだろ。そのご飯の温め方は包み紙
     を微妙に開いてだな・・・」
    「分からないッス、出てきて教えてください」
    「その手には乗らんぞ」

    朝、今日ほど目覚めの悪い日はないと思う。しかし、
    いつまでも引きずっているワケにもいかないため、赤
    槻は仕方なく、本当に仕方なく押入れを出て朝メシを
    作る。今日は簡易味噌汁にしよう。


    つづく
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