エレメント・マスター86コメント

1 G id:CxAC3XL1

2011-10-24(月) 00:17:00 [削除依頼]
 大きく深呼吸し、28メートル先の的を見つめる。左手に持った弓に矢をつがえると、ゆっくりと引き絞る。しっかりと照準を合わせ、直径36センチの的の中心を狙う。はやる気持ちを落ち着ける。弦の張力が最大まで高まったその瞬間。
「痛ってぇ! やっぱダメだ!」
 その言葉と同時に、耐えきれなくなった少年の指が弓につがえていた矢から離れた。唐突に放たれた矢は的に向かうはずもなく、大きく逸れて遠くの地面に突き刺さった。
「やっぱり絆創膏でガードしただけじゃ無理だ」
 少年……武内陽介が、絆創膏をベタベタに張り付けた右手の人差し指をひらひらと振った。
「だからやめといた方が良いっていったじゃないですか」
 傍らで見ていたマネージャーの須藤澪香が、呆れたように言った。
「だってさ、今日部活休みだろ?」
 陽介が指に巻いた絆創膏を剥がしながら澪香に言う。
「休みの日なら、弓道場使い放題じゃん」
 得意そうに言うと、使い終わった絆創膏を丸めて澪香に向かって放り投げた。
 「だからって、私まで引っ張って来なくても良いじゃないですか」
 澪香は絆創膏をキャッチすると、口をとがらせて言った。
「だって俺、指ヤケドしてるんだもん」
  • 67 おはようポテト id:s1b.1Nt.

    2011-12-08(木) 23:42:16 [削除依頼]
    おもしろい!
    ケイはサラマンダーと戦ったことがあったの!?
    じゃあ、知り合いだったのか('。')
    更新がんばって!(^-^)
  • 68 G id:hFsJVxD/

    2011-12-09(金) 14:26:17 [削除依頼]
    >67 ありがとうございます! 最近更新できてない……。 なかなか良い文が思いつかない^ ^;
  • 69 美羽&華蘭 id:KKW/Pp41

    2011-12-09(金) 16:04:11 [削除依頼]
    >65  是非(^o^)  久しぶりぃ〜(^o^)/ 更新待ってます☆
  • 70 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 00:57:22 [削除依頼]
    「マジで!? じゃあ、その時は……」
     陽介は言いかけたが、ケイが片手を上げてそれを制した。
    「すまんけど、今はあんまし時間ないんや。それより、問題はレイちゃんや」
     ケイはちらりと澪香に目をやって続けた。
    「どやレイちゃん、能力は発動したん?」
     澪香は部屋の隅で、小さく首を横に振った。
     それを見たケイは、首を傾げた。
    「おかしいな……。普通やったら、とっくに発動してるはずなんやけど……サラマンダーは何か知らんか?」
     ケイは陽介の肩に乗っかっているサラマンダーに尋ねた。すると、サラマンダーはしぶしぶといった様子で答えた。
    「心当たりが無い……って訳でもないが……」
    「ほ、本当ですか?」
     澪香がサラマンダーに言った。もちろん、陽介も驚いていた。
    「お前、知ってたんだったら言えよ!」
    「ああ……」
     半分呆れた陽介の口調に、サラマンダーは歯切れ悪く答えた。
    「いや、確信は持てないっていうか……もし俺の思ってる通りだとしたら、かなりマズい事になる」
  • 71 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 10:08:52 [削除依頼]
    「マズい事……ですか?」
     澪香が不安そうに尋ねる。
    「……まあ、しばらくすれば自然と……」
     そこまで言うと、サラマンダーは急に口をつぐんだ。
    「……時間か」
     ユウがつぶやいた直後、再度視界が真っ白になった。
  • 72 G id:zVAD6fH.

    2012-01-04(水) 23:58:51 [削除依頼]
     目を開くと、そこには見たこともない景色が広がっていた。ひとことで表すなら、絶景。しかも、テレビで見る景色よりも遙かに美しかった。
     目の前には小川が流れ、その上流、陽介達の左手側には森が広がっている。そして小川の流れる先は滝になっていた。そこの断崖絶壁から目を遠くに移せば、遙か地平線まで森が続いていた。
    「ここ……は……?」
     陽介は大自然のスケールに圧倒されながらも、なんとか声を絞り出した。
    「ここが戦いの場や。気ぃつけんと、すぐにやられてまうで」
    「戦いって……」
     こんな所でですか? という質問は、ユウによって遮られた。
    「シッ! 来たよ。おしゃべりは終わり」
     ユウの目線を追うと、小川の向こうに三人の人影が見えた。
    「あれが……」
     澪香の呟きに、ケイが頷く。
    「あれが敵や。……ほな、戦闘開始や」
  • 73 G id:RDhQRmj1

    2012-01-05(木) 11:57:06 [削除依頼]
     戦闘開始。と言われても、何をどうすればいいのかも分からない。
    「レイは能力を使えないから、一応ここにいて。危なくなったら逃げていいから」
     ユウの言葉に澪香は頷く。
    「お、俺はどうすれば良い?」
    「せやな、とりあえずは何もせんでええわ。まずはわいとユウで様子見や。せやけど、わいらの戦い方を見といてな? いざとなったら戦えるように」
    「いざとなったら……」
     どういう状況になると「いざ」なのか分からなかったが、小川の向こうの三人組はもうすぐ側まで迫っていた。
    「ええか、相手の能力が分からない内はこっちも手の内明かさんようにせえへんと。相手の出方を見るんや」
  • 74 G id:x2Mhwae.

    2012-01-14(土) 11:07:56 [削除依頼]
     陽介は頷いた。そのとき、三人組の話声が耳に届いた。
    「……ほら、やっぱり人じゃん!」
    「マジだ! 良かった〜!」
    「でもさ、あの人達だって俺らと一緒だったら意味ねーじゃん」
     どうも言っていることがずれている。戦いに来たんじゃないのか?
    「ケイ……」
     陽介は戸惑いながらケイに声を掛けたが、ケイは手振りでそれを制した。
    「どうやらあいつら、全員初心者らしいで。自分らがいきなりこんなとこに飛ばされて混乱しとるんや」
     それを聞いて陽介は納得した。彼らはこの戦闘の事を何も知らされてないのだ。混乱するのも当たり前だろう。
  • 75 桜小鬼 id:ACs9mpC/

    2012-01-14(土) 17:01:55 [削除依頼]
    最初から読ませていただきました!
    ファンタジーものは大好きなのですが
    ここまで引き込まれたのは初めてかもしれないです!(笑)
    (なんかすごいべた褒めですね・・・w)
    続き楽しみにしてます!
  • 76 G id:x2Mhwae.

    2012-01-14(土) 21:46:59 [削除依頼]
    >75 ありがとうございます! まだまだ未熟者ですが、これからも読んでいただけたら嬉しいです^ ^
  • 77 G id:SItm1Dh/

    2012-02-03(金) 00:25:22 [削除依頼]
     相手方の三人組は、男が二人に女が一人のいずれも若いグループだった。
    「……うわ! ちょっと君、肩にでっかいトカゲついてるよ!」
     その中の女が突然陽介に声を掛けた。彼女の指は真っ直ぐサラマンダーに向けられていた。陽介は苦笑した。
    「ああ、こいつは……そう、ペットみたいなもんですよ」
     一応そう返しておいたが、サラマンダーの姿が見えているという事は能力者であると見て間違いないだろう。そのとき、サラマンダーが不満そうな顔で言った。
    「ペットだと? 俺をそんなものと一緒にするな」
     そのとたん、相手の女はぎょっとした顔をした。
    「しゃ、喋った……」
     まあ、いきなりトカゲが喋ったら驚くだろう。
    「喋って何が悪い」
     サラマンダーはそしらぬ顔で返す。
  • 78 二番機 id:rsMITRY.

    2012-02-03(金) 00:41:45 [削除依頼]
    実は、僕も弓道をやっていました。
    だから、初めの方の描写がとても正確な事に驚かされました。

    更新がんばってください^^
  • 79 G id:Puo2fzV/

    2012-03-02(金) 22:00:29 [削除依頼]
    う、わ。二番機さん!
    ごめんなさい。
    このスレほったらかしてたらコメントが……!
    一ヶ月越しの返信となってしまいました……。

    弓道やってたんですか!?
    僕は剣道やってましたよ^ ^
    弓道の情報はネットをさまよって集めました^ ^;
    でも、的のあたりの土を盛ってある場所の名前が分からなかったです……。

    ほとんど挫折してたけど、もしかしたらたま〜に更新するかもです。
  • 80 二番機 id:6cLsS2Z0

    2012-03-02(金) 22:15:44 [削除依頼]
    でも、せっかくなら、まずは浮気せずに
    一つの小説に絞って更新を続けた方がいいと思いますよ^^

    ちなみに、その場所の名前は「安土(あづち)」です。
  • 81 G id:Puo2fzV/

    2012-03-02(金) 22:33:49 [削除依頼]
    「いやでも、そら喋るトカゲは気持ち悪いわな」
     そう言ったのは、三人組を油断無く見つめるケイだった。
    「お? やんのか影男?」
     サラマンダーが言い返す。
    「カゲオって言うなや。わいらは今は味方や」
    「ハッ。前回はさんざんてこずらせやがったくせに……」
    「しかたあらへんやろ。わいかて、反撃せえへんと真っ黒焦げにされるさかい」
    「バカタレ。だからって影で包み込むってのは反則だ。あの後体中がくすぶって大変だったんだぞ」
     言い合う二人を、相手の女が困ったように交互に見る。
    「……この二人、仲悪いんですか……?」
     二人に聞こえないように、彼女は陽介の耳元に口を寄せて囁いた。なんとなく、甘い声だ。
     陽介はドキドキしながら、すぐ近くにある彼女の顔を見つめた。意外と可愛いかもしれない……。
    「あたし山崎恭子。よろしくねっ」
     そう言って、恭子は手を差し出した。そのとき、彼女の指から銀色のリングが抜け落ちた。
    「あっ……」
     二人の声が重なり、顔を見合わせて照れ笑いした。
    「いいよ、俺拾うから……」
     そう言って、陽介は地面に落ちたリングに手を伸ばした。
  • 82 G id:Puo2fzV/

    2012-03-02(金) 22:39:39 [削除依頼]
     そのとき、ケイといがみ合っていたサラマンダーが陽介の動きに気づいた。そして銀のリングに目を留めた瞬間、サラマンダーは目を見開いた。
    「ダメだ! それに触っちゃ……!」
     しかし、すでに陽介の手はリングをつまみ上げていた。
     次の瞬間、陽介は悲鳴を上げた。
  • 83 G id:Puo2fzV/

    2012-03-02(金) 22:42:02 [削除依頼]
    >80 書いちゃいました……^ ^; ちょっとだけ、浮気です(笑) 安土って言うんですか! ありがとうございます。
  • 84 桜小鬼 id:AGe0aw10

    2012-04-29(日) 20:45:56 [削除依頼]
    更新待ってます!!
    あげ↑
  • 85  id:ZXmQ4xz.

    2012-07-07(土) 13:39:53 [削除依頼]
    age
  • 86 水たまり id:lxgTcz50

    2012-09-22(土) 15:04:36 [削除依頼]
    age
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