余命半年の天使40コメント

1 *椛なゅ* id:v13JW31/

2011-10-23(日) 19:47:48 [削除依頼]

この物語は僕、“秋津 素來”の話。


僕の妻は優しくて素直だ。

僕はそんな妻が大好きだった─・・・。


  そう、大好きだった─・・・。
  • 21 *椛なゅ* id:fjGSYgJ1

    2011-10-27(木) 19:44:22 [削除依頼]

    「結婚式はいつにしよーかぁ♪」

    浮かれ気味な美羽。

    でも、それはそれで可愛らしく思えた。


    「って美羽は気が早いなぁ〜」

    「えぇ〜・・・っ」

    「まだ挨拶にも行って無いんだぞ!」

    「だってぇ〜・・・っ」


    でも僕も相当浮かれている様だ。


    そんな幸せの矢先の事だ─・・・。

    ─バタッ─

    突然、美羽が床へ倒れこむ。

    「み、美羽─・・・っ!?」
  • 22 *椛なゅ* id:fjGSYgJ1

    2011-10-27(木) 19:51:20 [削除依頼]

    美羽は救急車で病院へと運ばれた。

    「美羽、しっかりするんだ─・・・っ」

    ─美羽・・・っ─


    美羽の代わりに僕が診察室で先生の話を聞く。

    「美羽は、なんとも無いんですよね・・・?」

    「申し訳ないのですが、緒川さんは・・・」


    心臓が僕の胸の中で鳴り響く。

    「ガンです─・・・」


        ガ・・・ン?


    世界は非道で冷酷だ─・・・。
  • 23 *椛なゅ* id:36EGfRM/

    2011-10-28(金) 18:03:23 [削除依頼]

    「先生、美羽は治るんですよね?」

    「・・・・」

    「先生っ!?」


    ─ガタンっ─

    僕は勢い欲立ち上がった。

    「落ち着いて下さい」

    僕は仕方なく椅子に座る。


    「緒川さんのガンは末期ガンです」

    「・・・え」

    「薬は入れておきますが・・・もって半年です─・・・」


    ─半年です─

    頭の中で何度もリプレイされる。

    半年という短さに僕は恐怖を覚える。
  • 24 *椛なゅ* id:36EGfRM/

    2011-10-28(金) 18:13:45 [削除依頼]

    ─ガラッ─

    美羽の病室のドアを開ける。

    そこには酸素マスクをした美羽の姿。


    「美羽─・・・」

    泣きそうになる。

    涙が込み上げて来る。

    どうして美羽なんだ。

    代われるなら僕が代わりたい。

    美羽の代わりになりたい。


    神様は酷い奴だ─・・・。

    「ん、素來・・・?」

    「美羽ッ!?」

    美羽は僕に気付く。

    「素來、私─・・・」

    「大丈夫、大丈夫だから─・・・」


    それ以上、僕は何も言えなかった。
  • 25 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 16:49:55 [削除依頼]

    数日後、美羽は先生に病名を聞かされたらしい。

    僕はその穴を埋める為、毎日美羽のお見舞いに行くようなった。


    「素來・・・」

    「ん、何?」

    薬のせいで日に日に弱っていく美羽を見るのが辛かった。

    「私・・・素來と結婚・・・したい─・・・」

    「美・・・羽・・・」


    僕の中で何かが弾けた気がした。

    僕はいつの間にか美羽の手を握りながら泣いていた。


    「うん、結婚しような─・・・」


    ─約束、結婚しような─
  • 26 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 16:57:55 [削除依頼]

    20××年 8月 2日

    僕たちは決心した。

    美羽と僕は結婚する事にした。


    そして今日、美羽の親に会って話しをする。


    「わざわざすみません」

    僕は美羽の両親に頭を下げる。

    「そんな事無いのよ」

    僕は話を続ける。


    「美羽さんを僕にくださいっ!」

    「素來─・・・」


    僕はまた美羽の両親に頭を下げる。

    緊張で頭が追いつかない。


    「美羽が選んだ人なら私たちはいいのよ」

    そう言って微笑んでくれた美羽の両親は優しげだった。
  • 27 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 17:07:47 [削除依頼]

    20××年 9月 7日 結婚式当日

    式場は病院の場を借りる。

    カーテンの向こうで美羽が着替えている。

    「美羽ー用意出来たかぁー?」

    「あ、うんっ」

    「ほら行くぞぉー」

    「ま、待ってっ!」

    「・・・・?何で?」


    「だ、だって・・・っ」

    僕はじれったくてカーテンを思い切って開ける。

    そこにはウウェディングドレス姿の綺麗な美羽。


    「・・・・っ」

    僕はその美しさで言葉を失う。

    「もぉ〜、待ってって言ったじゃんっ」

    起こり気味の美羽。

    「すげぇ・・・美羽、綺麗だよ─・・・」


    そして、結婚式が始まる。
  • 28 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 17:19:41 [削除依頼]

    「わぁ〜如何しよぉ〜」

    「何が?」

    「き、緊張してるんだよぉ〜」


    「あははっ」

    「笑ってないでよ!」

    「ごめん、でも一緒っ僕も緊張してる」


    そして、無事に結婚式は終わった─・・・。

    交換し合った指輪は愛の証。


    これから、美羽の病気が治って僕と美羽との子供を産んで。

    幸せな生活が待っている。


    ─そう信じてた─
  • 29 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 19:12:46 [削除依頼]

    20××年 12月 24日 美羽命日

    それから、美羽の様態は一向に良くならなかった。

    そして、美羽に襲い掛かる悪魔─・・・。


    「美羽─・・・」

    眠っている美羽の手をそっと握る。

    ─ピーッピーッピーッ─

    新臓器が音を立てる。

    「美羽・・・っ!?」

    「素・・・・來・・・・っ」


    「美羽─・・・っっ!」


    そして、美羽はそのまま帰らぬ人となった。


    神様は人を不平等に作る。

    だから、人には人の人生がある。
  • 30 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 19:18:48 [削除依頼]

    20××年 12月 24日 美羽命日

    それから、美羽の様態は一向に良くならなかった。

    僕は眠っている美羽の手を握りながら呟く。


    「美羽・・・」


    すると突然、新臓器が音を立てる。

    ─ピーッピーッピー─

    「美羽・・・っ!?」


    「素・・・來・・・っ」

    「美羽─・・・っ!!」


    そして、美羽は帰らぬ人となった。

    神様は人を不平等に作るから
    人それぞれの人生がある。


    それは唯の理屈である─・・・。
  • 31 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 19:20:04 [削除依頼]
    あゎゎっスミマセン。

    二回も同じスレたてちゃいましたぁっっ

    更新します^^
  • 32 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 19:24:41 [削除依頼]

    「なん・・・でだよ・・・っ!?」

    ─ガンッ─

    僕は病院の壁を思いっきり殴る。


    「美羽─・・・」

    そのまま崩れて泣き出す。


    「みぃうぅぅぅー・・・っ!」


    世界が崩れてしまえばいいそんな毎日。

    美羽はもう戻ってこないというのに─・・・。
  • 33 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 19:29:55 [削除依頼]

    そんなある日、美羽の病室から僕宛の手紙が見つかった。

    しばらく僕はその手紙を開ける事が出来なった。


    だが、美羽の母親が僕に言った言葉に覚悟を決める。


    「素來君、美羽が貴方に残した言葉・・・」

    「・・・?」

    「きっとこれからの貴方を変えると思うわ」


    そして、僕は手紙の封を切る。


    手紙の内容は、本当に僕を変えてくれた─・・・。
  • 34 さやにゃむ*.   id:YtEzbfG/

    2011-10-29(土) 19:30:16 [削除依頼]



    悲しいですね……
      ずっと読んでました*%.
  • 35 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 19:58:05 [削除依頼]

    そうですか、ずっと読んでたんですか

    ・・・ってえぇーまぢですか!?

    嬉しいですwまぢ天使^^♪
  • 36 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 20:03:16 [削除依頼]

    拝啓 素來へ

    貴方がこの手紙を読んでいるって事は、
    私は居ないって事かな?

    でもね、私は素來と結婚出来て嬉しいです。

    素來は、馬鹿で病気ばっかりしている私の側で、
    私を支えてくてたね。

    すごく嬉しかったんだよ?

    このお礼は病気が治ったら言おうと思ってたの!

    ありがとう、素來。

    大好きだよ、素來。


      敬具 秋津 美羽より
  • 37 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 20:07:53 [削除依頼]

    涙が流れるのは、悲しいから─・・・?

    如何して?


    誰も教えてくれない答えの末路。

    美羽は、僕を大事にしてくれた。

    僕は僕なりに美羽を大事にした。


    伝わっただろうか?

    君への思い。


    「美羽、僕は・・・っ」

    12月の寒空の下、僕は泣き叫ぶ。

    上を向いて─・・・。
  • 38 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 20:12:48 [削除依頼]

    数年後 美羽の墓参り

    「美羽、あの時の僕は悲しみしか思い出せなかった」

    「だけど、今は違う」


    春の温かい風が吹く。

    「今は美羽と過ごした思い出と生きていく」

    「僕はそれだけで十分だ─・・・」


    美羽と過ごした日々は色褪せること無く、永遠にある。

    僕の胸に、美羽が居るあの空に─・・・。


      ─END─
  • 39 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 20:19:43 [削除依頼]

    *エピローグ*

    2年後、僕は愛すべき人と結婚し子供に恵まれた。


    「パパー抱っこぉ」

    「はいはい」

    「悠太、はしゃいじゃ駄目よっ」


    今、家族4人で美羽のお墓参りに行っている。


    妻の秋津 裕子

    長男の秋津 悠太

    長女の秋津 妃芽


    「美羽さん、今の素來君は幸せです」

    美羽の墓に妻が微笑む。

    「美羽、僕は今とても幸せです」


    青いそらの下、僕は一番の幸せ者です。
  • 40 *椛なゅ* id:j7BWiaa0

    2011-10-29(土) 20:30:27 [削除依頼]

    終わったぁ〜w

    今までコメくれた方、ありがとうございます^^♪
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません