太陽に出会いました。23コメント

1  大豆&amp id:8emqJtK.

2011-10-23(日) 17:34:29 [削除依頼]
 

 「また 明日。」
 
 「うん。またね。」

   なんで いつもおいていくの?
  • 4  大豆&amp id:8emqJtK.

    2011-10-23(日) 17:49:48 [削除依頼]
    ぁ。補足ですが、読み方は

     櫻田 雅樂奈 → さくらだ うたな

     日向 瑠羽希 → ひなた るうき

    です!

    すいませんでした><
  • 5  大豆&amp id:8emqJtK.

    2011-10-23(日) 18:30:01 [削除依頼]
    「痛ッ!」

    「大丈夫?」

    「うん。ありがと。」

    「どーいたしまして。僕、瑠羽希。」

    「私は、雅樂奈」

    「雅樂奈ちゃん?可愛い名前。」

    「瑠羽希君もかっこいい!」

    小学3年の夏。
    私は太陽を見つけた。
    優しく照らしてくれる。
    キミの笑顔に私はいつも救われたよ。

    そして時間はあっという間に過ぎて
    私たちは6年生になったね。
    初めて知った。
    キミの秘密。

    「ねぇ。瑠羽ってなんでいっつも保健室いるの?
         ぁ。もしかしてさぼりー?」

    「・・・ちげーよ。」

    「じゃぁなんで?教えてよー。」

    「お前に教える必要ねーじゃん。」

    「お前って・・・。ごめん。もう聞かないから。」

    「いや。雅樂には言っとく。」

    「ぇ。いいの?」

    「うん。雅樂にだけね。」

    「うん・・・。」

    「俺さ、小2の時に心臓にガンが見つかってさ・・・。」

    「ぇ・・・。嘘ッ!嘘だよ!!」

    「雅樂。ごめん。隠しててごめん。」

    「嘘だよ・・・。瑠羽にガンなんて・・・。嘘でしょ?」

    「ごめん・・・。」

    私はこの時、瑠羽希の秘密を知った。
    その日から、瑠羽希は私に近ずかなくなった。
  • 6  大豆&amp id:8emqJtK.

    2011-10-23(日) 18:38:33 [削除依頼]
    「瑠羽・・・。私のこと嫌い?」

    「ぇ。なんで?俺別に雅樂のこと嫌いじゃねーよ」

    「でも、瑠羽、最近私に話しかけなくなったから。」

    「雅樂。あのさ・・・。」

    「ナニ?どーかした?」

    「俺、入院するからしばらく会えない。だから、またな」

    「ぇ。またなって・・・。なんでそんないきなり?」

    「・・・。」

    「瑠羽!ずるいよ。いつも私を置いてって・・・。」

    「雅樂。好きだよ。」

    「ぇ。」

    「だから、また・・・な。」

    「瑠羽希!!私も好きだよ。」
  • 7  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 11:18:29 [削除依頼]
    瑠羽希はいつも私を包んでくれる。
     
    「おっはよー!瑠羽・・・。」

    いないんだった。
    今日から入院かぁ。
    いつも瑠羽希が1番最初に来て次に私だった。
    教室に入れば瑠羽希の笑顔。
    それで、また今日も頑張ろうって思えた。
    瑠羽希がいない教室。
     
    「私が1番乗りかぁ〜。」

    「雅樂奈ぁ?」

    「ぁ!未唯!!」

    未唯(みい)は私の親友。

    「雅樂奈今日は1番のり?
     あれ?瑠羽希は?お休み?」

    「瑠・・・瑠羽は、しばらく休むんだってー。」

    わざと明るく言った自分が1番悲しいんだ。

    「そうなんだ。」

    「うん・・・。」

    瑠羽希がいない日々の辛さが、
    太陽がない日々のつらさが
    初めてわかったような気がした。
  • 8  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 11:35:06 [削除依頼]
    太陽がまぶしい朝。
    その優しい光で私は目覚めた。

    「朝・・・かぁ。」

    「雅樂奈ー。早く起きないと間に合わないよー。
     今日 瑠羽君のお見舞い行くんじゃないの?」

    「あ!そうだった!!」

    今日は日曜。
    瑠羽希とはもう1週間会っていない。

    「お母さん!私帰ってきてからでいいから。ごはん!」

    「はーぃ。気を付けてね。」

    「うん!」

    早く会いたい。
    瑠羽希に会いたい。


    「瑠羽!きたよッ!元気?」

    「雅樂・・・?来てくれたんだ。」

    あぁ。
    いつものあの優しい笑顔。
    胸がキュンと苦しくなる。

    「瑠羽・・・。大丈夫?」

    「うん。平気だよ。全然。」

    「そっか。よかった!」

    「雅樂。ごめんな。早く退院すっから。」

    「瑠羽。私は1人でも平気だよ。
     瑠羽が笑ってくれればそれでいい。
     あのね。私ね。毎日来るからッ!
     瑠羽が元気になるまで絶対毎日くる!」

    「雅樂・・・。ありがと。頑張るからさ。
     絶対・・・。
     約束するから。」

    そのとき、瑠羽希が流した涙のわけを
    なんとなくわかっていた。
    だから苦しくて・・・。
    瑠羽希のことが大切すぎて・・・。


    『失いたくなかった』
  • 9  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 11:48:19 [削除依頼]
    「ねぇ雅樂奈。私ね、瑠羽希のお見舞いいきたいんだけど。」

    学校の帰り道。
    未唯にそう告げられた。
    正直びっくりした。
    未唯が瑠羽希に興味があるなんて思っていなかったから。

    「そ・・・そうなんだ。いいんじゃない?
     きっとさー、瑠羽も喜ぶよ!」

    「だよね!
     あのさ、雅樂奈にずっと聞きたかったんだけど
     瑠羽希と雅樂奈って付き合ってるの?」

    「ぇ。なんで?」

    「いや。なんとなく。
     私ね、瑠羽希のこと好きで・・・。
     2人がただの幼馴染なら雅樂奈私のこと応援して!」

    「え・・・。ぃゃ。その・・・。」

    その時初めて気づいた。
    私と瑠羽希はただの幼馴染なのかもしれない。
    瑠羽希があのとき
    「好きだよ」
    って言ったのも全部友達としてなのかもしれない。
    不安になった。

    「未唯。ごめん!応援は・・・できないッ!
       わたしも瑠羽のことだーい好きだからッ!!」

    そして私は走っていた。
    瑠羽希の病院へ。
  • 10  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 12:06:38 [削除依頼]
    「瑠羽!私・・・。」

    言いかけたところで気づいた。
    瑠羽希はベットで静かに眠っていた。

    「ごめんね・・・。」

    私は1人でぼそっとつぶやいた。

    「雅樂・・・?」

    「ぁ。起こしちゃった?」

    「ううん。大丈夫。ずっと寝てったからさ。」

    「そうなんだ。ごめんね。」

    瑠羽希の寝癖がついた髪に安心感を覚えた。

    「ねぇ。瑠羽。瑠羽はさ好き?」

    「え?なにが?」

    「未唯のこと・・・。」

    「ぇ・・・。」

    「答えて。好き?」

    「・・・友達。友達として好きだよ。」

    「じゃぁ 私のことは?」
  • 11  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 13:43:12 [削除依頼]
    「雅樂・・・?」

    「瑠羽!あの時私に好きだよっていったよね?」

    「・・・うん。」

    「あれは・・・女の子として?」

    「雅樂。ごめん。不安・・・だったよな。
     ちゃんと告白させて。いい?」

    「瑠羽・・・。」

    「雅樂奈。俺は雅樂のことが大好きです。
     雅樂。今日から俺の彼女になって下さい。」

    震えた声でそう言ってくれた。

    「瑠羽!大好きだよ。瑠羽・・・。」

    わかっていた。
    瑠羽希はもぅ長くはない。と。
    でも、「彼女になって下さい」の一言のなかに
    まだ未来があるような気がして。
    無理でもいい。
    届かなくてもいい。
    だから私は、私だけを照らしてくれる
    この太陽だけを愛しぬくと
    そう決めたんだ。
  • 12  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 13:49:22 [削除依頼]
    次の日。

    「未唯。ごめん。昨日ちゃんと答えられなくて。」

    「え。あぁ。うん。」

    「私と瑠羽はカレカノだから応援はできない。
     でも、未唯が瑠羽のこと好きなら私は未唯と戦うよ!」

    「雅樂奈・・・。ありがと。
     私、雅樂奈のこと大大大だーいすき!」

    「未唯・・・。」

    その時の私はホントに自然な笑顔で笑えていたと思う。
    幸せだったから。

    そして、時は流れて『祝』進学!

    私たちは中学1年生になりました。


     
  • 13  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 14:04:26 [削除依頼]
    「雅樂!!」

    聞きなれたその声に嬉しさと緊張で
    上手く笑顔が作れなかった。

    「瑠羽!!!」

    大声で叫んだ。
    私の前で瑠羽希が恥ずかしそうに笑っていた。

    「雅樂。声でかい。病み上がりなんだからさ
     ちょっとは気使ってよ。」

    「ごめんごめん。」

    新しい学校。
    新しい友達。
    新しい教室。
    でもその中に1つだけなんにもかわらない
    瑠羽希の笑顔。
    隣にいるだけで安心する。

    「はぁ〜。小学校はあんまり登校できなかったし
     思い出とかすくねーから中学は絶対入院しない!」

    「ハハハ。そーだね。
     私も瑠羽に入院されたら困る〜w」

    「雅樂。ありがとな。今まで。」

    「どーいたしまして。」

    春。
    桜の木の下で、退院した瑠羽希と1緒に笑っていた。
    その時はまだ、これから始まる地獄の日々を
    想像すらしていなかった。


    「ねぇ〜。あの男の子かっこい〜!
        うち、狙っちゃおっかなぁ〜。」
  • 14  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 14:22:39 [削除依頼]
    「ねぇ〜。あの男の子かっこい〜!
        うち、狙っちゃおっかなぁ〜。」

    「胡桃(くるみ)。
     いーんじゃないッ?隣にいるあの子もイジメがいがありそーだしー。」

    「そーだね。じゃぁ麻里。
      あの子に決定よ。」

    「おk!」

    そして、中学校生活1日目。

    「日向君・・・っていうの?
      名前も顔もカッコいいですねー。」

    「・・・姫桜小からきた子?」

    「「はいッ!私たち姫桜小学校からきた
       久城 胡桃 と 姫嶋 麻里 です♪」」

    「そ・・・うですか。」

    「「よろしくおねがいしますッ♪」」

    私たちが通う中学は
    私たちがいた『亜伊滝小学校』 と 彼女たちの『姫桜小学校』
    の生徒たちが通う中学だ。
    姫桜は、成績優柔・大金持ちの子たちが通う小学校。
    亜伊滝と同じ中学に通う必要もないのに、
    近くの交通事情の問題などで
    一緒になったらしい。

    「瑠羽。あの子たちなんか感じ悪くない?」

    「そう?まぁどーでもいいけどさ。」

    「まぁね。」

    「じゃ、俺1回保健室行ってくるゎ」

    「はーぃ。行ってらっしゃい」

    瑠羽希は退院したものの激しい運動や寒い・暑いところ長時間
    いることができない。
    保健室にもこまめに行っている。

    「櫻田さん?」

    「な・・・ナニ?久城さんだっけ?」

    「そうよ。あなたと瑠羽希君の関係は?」

    「カレカノだけど・・・。」

    「へぇー。ずいぶん仲がいいのね。」

    「・・・。」

    「ま。いーけど。
     瑠羽希君のこと私も狙うことに決めたから。」

    「は?」

    「これからはライバルってことでよろしくね。
      櫻田さん。」
  • 15  大豆&amp id:yB52Fgq.

    2011-10-24(月) 20:33:06 [削除依頼]
    「ライバル・・・。」

    「そうよ。私とあなたはライバル。負ける気しないわ。」

    「そうよ!胡桃にあなたが勝てるわけないでしょ!
     日向君だって、あなたのことホントにすきなわけ?
     そうには見えないけどね。胡桃ッ。」

    「そうね。」

    久城 胡桃。
    姫嶋 麻里。
    どちらの子もホントに可愛い。
    お嬢様みたいだ。
    でも、瑠羽希のことは渡せない。
    好きな気持で私が負けるはずないから!

    「瑠羽!1時間目始まるよ!参加できそう?」

    何事もなかったようにわざと明るく振る舞った。

    「あぁ。大丈夫。1時間目は出るからさ。」

    「おk。じゃぁ先行ってるね!」

    「うん。」

    保険の先生となにか話していたみたいだから
    迷惑にならないようにと早く保健室を出た。
    それでも気になって保健室の外から盗み聞きしてしまった。

    「瑠羽希君。
     やっぱり今日は帰った方がいいと思う。
     授業に出るなんて無理よ。」

    「・・・っせーな。大丈夫だって言ってんじゃん。
     それに、雅樂1人で残せないし。
     姫桜小の奴らに絡まれてたから・・・。
     とにかく心配しないで。
     無理だったら自分で戻ってくるから。」

    「絶対に無理しないこと!
     あと、走っちゃだめだからね。」

    「はい。」

    「でも・・・やっぱり心配だから3時間目まで。
     3時間目が終わったら次の授業は体育でしょ?
     だから保健室で寝てなさい。」

    「・・・はい。」

    そんなに悪いんだ・・・。
    初めて知った。
    私のために瑠羽希が無理してるということを。
    私は・・・大丈夫だよ。
    そう言いたかった。

    「あれ?雅樂いたの?」

    「あ・・・あぁ。うん。やっぱ心配で・・・迎えに来たんだッ!」

    嘘をついた。

    「そっか。」

    「うん・・・。あのさ瑠羽?」

    「何?」

    「私は・・・大丈夫だよ!」

    「え?何のこと?」

    「だから・・・。無理しないでね。」

    「わかってるって。
     ぁ。今日は3時間目までしか出れないから。
     ごめんな。」

    「ううん。平気。」

    瑠羽希はいったいどこまで優しいんだろ。
    ホントに・・・ダメだな。私。


    「ッチ。何イチャイチャしちゃってさ。
     今に見てなさい。悪いのは・・・雅樂奈。あんただよ」

    胡桃にそんな風に思われてるとはまだ知らなかった。
    これから始まる『イジメ』。
    辛さもなにもまだ知らない・・・。
  • 16  大豆&amp id:HyZC1.g.

    2011-10-25(火) 08:57:32 [削除依頼]
    「瑠羽希くぅ〜ん♪
     1時間目の移動教室の時一緒に行かない?」

    「まぁ・・・いいけど。
     ぁ。雅樂も一緒な。」

    「えぇ〜。櫻田さんもぉ〜?
     胡桃は、瑠羽希君と2人だけがいぃ〜。」

    「いいよ。私は別に。
     誰かと一緒に行くから。2人でどうぞ。」

    「雅樂・・・。
     分かった。1時間目の移動教室はあんたと行くよ。」

    「ぁ。瑠羽希くん。
     私のことは胡桃でいーよ♪」

    「・・・わかった。」

    譲りたくなかった。
    瑠羽希を譲りたくなんてなかった。
    でも・・・仕方がないんだ。
    胡桃には、可愛さじゃ負けてしまう。
    いいんだ。
    私は、気持ちでは負けないんだから。

    「雅樂奈ちゃん?」

    「あ。えっとー。姫嶋さんだよね。」

    「そうよ。私のことは麻里でいいから。」

    「わかった!」

    「雅樂奈ちゃんのことも雅樂奈でいい?」

    「いいよ!」

    その時は、友達になれたんだって思った。
    正直、嬉しかった。

    「1時間目一緒に行かない?」

    「うん!行く!」

    キーンコーンカーンコーン

    私の目の前を、瑠羽希と胡桃が楽しそうに歩いていた。

    「胡桃って名前珍しいよな。」

    「そぅ?瑠羽希君の名前もじゃない?
     漢字とか難しそう・・・。
     でも!かっこいいよね!」

    「ありがと。まぁ確かに漢字はめんどいw」

    なんてお似合いなんだろう。

    「雅樂奈。どうかした?」

    「ぁ。ううん。行こ!麻里!」

    「うん。」

    そして、その日の放課後。
    私は、思ってもいなかった会話を聞いてしまった。


    「胡桃。こっちは順調よ。
     雅樂奈も私のこと友達だと思ってるっぽい。
     ・・・バカよね。」

    「そぅ。よかったわ。
     こっちも瑠羽希君とだいぶ仲良くなれたわ。
     あとは・・・。」

    「「イジメるだけ!」」
  • 17  大豆&amp id:HyZC1.g.

    2011-10-25(火) 09:38:47 [削除依頼]
    「雅樂奈をいじめれば瑠羽希君は私のものになる。」

    「ぇ・・・。」

    思わず声を出してしまっていた。
    その声に胡桃と麻里は気が付いてしまったらしい。

    「何?もしかして盗み聞き?」

    「ひどい・・・よ。
     麻里!私ホントに友達になれたと思ってたんだよ?
     なのに・・・。
     ひどいよッ!」

    「ひどい?
     だいたい考えればわかることでしょ?
     私があなたみたいな子と友達に? 
     マジであり得ませ〜ん。」

    「でも・・・。
     瑠羽希には手出さないで!
     私のことはどんなにいじめたっていい。 
     でも瑠羽希だけはダメッ!」

    「なんで?
     いーじゃない。だってー。
     瑠羽希君さー、私とお話ししてる時
     楽しそうだったよ?あなたも見たでしょ。」

    「・・・。」

    なんにも言い返せなかった。
    瑠羽希がいないと何もできない。
    そんな私にイライラした。
    その時。

    「雅樂?帰るぞ。」

    「瑠羽・・・。」

    「どーした?あれ?2人もいたんだ。」

    「瑠羽希く〜ん。なんか、雅樂奈ちゃんはぁ〜
     委員会の仕事で帰れないみたいだから
     私たちと帰ろッ!ねッ!」

    「でも、方向違うし。
     雅樂。用事あんなら待ってるけど。」

    「ないよ・・・。
     用事なんてないよ。帰ろ。瑠羽!」

    私は、瑠羽希の手を握って走り出していた。

    「雅樂?大丈夫か?」

    その時やっと気づいた。

    「ぁ!瑠羽ごめんッ。走っちゃいけないのに・・・。」

    「大丈夫だよこんくらい。」

    瑠羽希の息切れが激しかった。

    「瑠羽・・・。
     私。ごめんね。いっつも迷惑ばっかりかけて。」

    「雅樂。俺のこと好き?」

    「え・・・。
     いきなりどうしたの?」

    「いいから答えて。早く。」

    「・・・瑠羽?」

    「早く!答えねーとキスするよ。」

    「瑠羽?なんで?どーしたの?」

    瑠羽希は何も言わなかった。
    しばらく空白の時間が続いた。
    瑠羽希が泣いていたのに気付いた。

    「俺さー。雅樂のこと全然守れない。
     ダメだな。俺。
     好きなのにさ。大事なのに。ごめんな。雅樂。」

    「瑠羽・・・。そんなことない!
     いっぱい助けられてるよ。
     私・・・。
     瑠羽のこと大好きだよッ!!」

    「雅樂・・・。」

    瑠羽希が泣きながら私を抱きしめてくれた。
    2人で抱き合ったのはこの日が初めてでした。
  • 18  大豆&amp id:HyZC1.g.

    2011-10-25(火) 11:56:09 [削除依頼]
    「櫻田さん。
     あなたのこといじめるって・・・。
     聞かれたらもぅダメだから。
     だから・・・その・・・
     もぅイジメはしない。でも、瑠羽希君のことは好きだからッ」

    「久城さん・・・。
     じゃぁ、ライバルだね。いいよ。
     負ける気しないからッ!」

    「そぅね。私も負ける気しない!」

    私は、知らなかった。
    このライバル宣言でどんなに大変なことになるのかを。

    「瑠羽希君。今日は曲がり角まで一緒にいこ。」

    「あぁ。そこまでね。」

    「瑠羽!私も行く!」

    「櫻田さん・・・。ずいぶん積極的になったのね。」

    「はい。おかげさまでw」
  • 19  大豆&amp id:Kjl6ZqI0

    2011-10-27(木) 10:02:09 [削除依頼]
    「瑠羽〜。今日買い物付き合ってよ」

    「わりぃ。今日診察だから。明日いこーぜ。な?」

    「ぁ。そっか。忘れてた。オーケー。明日ねッ!」

    「ぇ。瑠羽希君、診察ってどこか悪いの?」

    「まぁちょっとな。あぁ、心配しないで。」

    「うん・・・。あ。バス来てるから行くねッ!
     瑠羽希君、櫻田さんまたねッ!」

    「また明日〜」

    「じゃぁな。」

    「瑠羽。診察私もついて行ってもいい?」

    「いや。1人で行けるから。今日はいいや。」

    瑠羽希が私を避けている。
    なんで?
    理由も全然わからなかった。

    次の日

    「瑠羽、おはよ!」

    「・・・はよ。」

    「瑠羽?どうしたの?私のこと嫌い?」

    「雅樂奈、ちょっと来て。」

    不安だった。
    別れ話なんじゃないかと。
    いつもの、みてるだけで温かい瑠羽希の背中が
    どんどん離れていくみたいで辛かった。
    ついていったら
    階段だった。

    「雅樂奈。」

    雅樂奈・・・。
    「雅樂」と呼ばれることで瑠羽希からの愛情を感じていたのに・・・。

    「俺らもう別れよ。」
  • 20  大豆&amp id:Kjl6ZqI0

    2011-10-27(木) 10:03:11 [削除依頼]
    「なんでッ!?」

    「いいからっ!
     もう、終わりにしよ。」

    「だから・・・なんで?
     る・・・う?答えてよ・・・。」

    泣くことしかできなかった。
    私は、瑠羽希の目の前で泣き崩れた。
    わけが分からなかった。
    信じられなかった。

    「・・・。」

    「答えてよッ!!!」

    「雅樂奈!もう・・・いいから。別れよ。」

    「瑠羽。好きな人できたの?」

    「・・・そうだよ。雅樂奈より好きな人できた。」

    嘘だ。
    すぐわかった。
    瑠羽希が嘘をつくときは、目が細くなる。
    涙でにじんでよく見えなかったけど
    それだけは、確認できた。
    そして・・・瑠羽希が泣いてることも。

    「だから。もう別れて。もう・・・。」

    「瑠羽!私は大好きだよ!」

    「俺は・・・。俺は、嫌いだ。」

    「・・・。」

    なんで?
    どうして?
    瑠羽希は走って行ってしまった。
    なにも理解できないまま教室に戻った。

    「・・・遅れました。」

    明らかに私は泣いていたから
    未唯が心配してきてくれた。
    瑠羽希の席。
    そこに瑠羽希はいなかった。

    「雅樂奈。大丈夫?なにがあったの?」

    「未唯・・・。ありがと。大丈夫だよ。
     瑠羽・・・は?」

    「瑠羽希は、さっき教室きたんだけど
     だいぶ泣いてて・・・。
     で、今は保健室。」

    「そっか・・・。」

    「瑠羽希となにかあったの?」

    「ううん。なにもないよ。」

    言えるわけがない。
    大好きな瑠羽希にフラれたなんて。

    「櫻田ー。お前も1回保健室行って来い。」

    先生が言った。
    でも、しばらくは瑠羽希と会いたくなかった。

    「大丈夫です。」

    「ホントか?じゃあ、席につけ。」

    「はい。」

    瑠羽希。
    なんで、私のことフッタの?
    私はなんにも知らなかった。
    瑠羽希が抱えているいろんなことを。
    1番苦しんでいるのは瑠羽希なのに・・・。
  • 21  大豆&amp id:Kjl6ZqI0

    2011-10-27(木) 11:08:39 [削除依頼]
    あぁ、もうどうなってもいい。
    瑠羽希といることが私の生きがいだったのに・・・。
    明日、学校行きたくないな__

    次の日_

    「あれ。おねーちゃん。今日は瑠羽希さん迎え来ないの?」

    「ぁ。うん。今日は・・・ね。」

    「ふ〜ん。ぁ!ヤッバ!行ってきま〜す!」

    瑠羽希が隣にいない。
    それだけで、涙が出そうだった。

    「ハハハ。瑠羽希くん。面白い!」

    胡桃と瑠羽希。
    なんで?!
    好きな人ができたってホントだったの?
    胡桃のことが好きになったの?

    「胡桃さぁー。今日暇?」

    「うん。暇ー。」

    「じゃさ、付き合ってくんない?」

    「ぇ。でも、今日は櫻田さんと買い物じゃないの?」

    「あぁ。いんだよ。もう。」

    「そうなんだ。じゃぁいーよ!」

    「ありがと」

    まるで、カレカノだ。
    お似合いだ。
    私はもう、瑠羽希の彼女じゃないんだ。
  • 22  大豆&amp id:Kjl6ZqI0

    2011-10-27(木) 11:25:27 [削除依頼]
    「雅樂奈。ノート見して。昨日の分。」

    「なんで私なの?久城さんに見せてもらえば?」

    「は?なんで胡桃なの?いいから見せて。」

    「バカ・・・。」

    「ぇ?ナニ?」

    「瑠羽希のバカッ!」

    教室全体が静まり返った。
    そして、全員が私と瑠羽希を囲むように集まってくる。

    「ご・・・ごめんッ!」

    「お前、最近おかしくね?」

    「・・・おかしくなったのは瑠羽のせいだよ!」

    「は?何が?俺が何したんだよ」

    「瑠羽変わったよね。
     なにがあったわけ?なんで、いきなり別れなきゃいけないわけ?
     意味わかんないよ。」

    「・・・ごめん。
     言うよ。ホントのこと。俺さー、死ぬから。」

    「ぇ・・・。」

    「転移。1回は治したのになー。」

    「ぇ・・・。嘘。死ぬんて嘘だよ・・・ね?」

    「俺が死んでからじゃ、もう遅いだろ。
     お前が悲しむ前に別れておきたいんだよ。だから・・・」

    変わらない。
    瑠羽希の優しさ。
    なんで、そんなに、私は弱くないよ?
  • 23 大豆&amp id:ju8TFdS0

    2011-10-28(金) 19:57:58 [削除依頼]
    「だから・・・別れよ。」

    「嫌だッ!!瑠羽のバカッ!いっつもいっつも
     なんで私をおいてくの?
     いっつも私より先を走ってさ・・・。
     ずるいよッ!!」

    「雅樂奈!」

    もう何も聞こえなかった。
    私は教室を飛び出して瑠羽希の病院へ無我夢中で走っていた。
    瑠羽希の担当の先生とは小さいころから知り合いだ。

    「ハァハァハァ先生!瑠羽の病気を・・・
     瑠羽の病気を治してください!お願いします!
     お願いします!お願いします!!」

    「雅樂奈ちゃん・・・。
     瑠羽希君の病気はもう進んでいてね
     どんなに頑張っても治る確率は低いんだ!」

    「だから何?!低くたっていい。
     瑠羽の病気が治るならそれでいい!」

    「雅樂奈ちゃん。瑠羽希君とずっと一緒に居たいのは
     先生だって同じだよ。 
     けどね、瑠羽希君が苦しむより楽しく雅樂奈ちゃんたちと
     過ごしたほうが瑠羽希君だっていいとおもうんだ。」

    「なにそれ・・・。
     じゃぁもうあきらめたってこと?
     もういいよ!」
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