逃げ足の神様6コメント

1 ナタ id:QgK0CiQ.

2011-10-23(日) 16:01:02 [削除依頼]

 敵が現れ、戦って、勝つ。
 なんていう「かっこいい主人公」染みた事は残念な事に、僕には出来ないのである。

 あたりまえだろう。
 ヘタレで争い嫌いな男子高校生が、突然非日常に巻き込まれて、悪と戦い、強くなっていく。なんて事が、起こり得るのだろうか。

 不可能だ。

 人間がそんなに簡単に変われるのは、二次創作な世界だけだ。


 だから、僕という人間のストーリーは決して「かっこいいもの」ではない。
 哀れむべき物。故に「人間らしい」物だと思う。
  • 2 ナタ id:QgK0CiQ.

    2011-10-23(日) 16:15:38 [削除依頼]

    ナタと申しまする私は

    関東地方在宅の現役学生。
    11/10/23にキャスフィデビュー。

    執筆の下手さで有名な著者で、人々からは哀れんだ目で見られております今日この頃。
    そんな人間の書く小説は更新が遅くなると思いますが、暖かい目で見守ってくだされば幸いです。

    今回の(別に前回や後回があるわけではなく)作品は「逃げ足の神様」です。

    主人公は恐らく「人間らしい」と言うのか「日本人らしい」キャラクターで、
    私にとっても皆様に気に入ってもらえればと思います。

    では、始めさせて頂きます。
    「いただきます。いただきます。いただきます」
  • 3 ナタ id:QgK0CiQ.

    2011-10-23(日) 20:29:44 [削除依頼]

     ヒーローになりたいと思ったのは、特撮物の影響が大きかったです。
     颯爽と現れて、悪党を倒して、みんなに感謝される。

     僕はヒーローの用に強くなりたいです。
     強くなって、世界中のみんなを守りたいです。


     「エトノ君の小学校の頃の作文には可愛い事ばっか書いてあるね」
     中高一貫の大きな学校内に設置されたコンピュータールームと呼ばれる室内で、一人の少女が言った。
     
     周囲のパソコンは、電源をオフとされており、画面は真っ暗闇。
     横長長方形な窓からは、夕暮れの光が差し込み、電気すらオフとされている一室でも明るく照らされている。


     そんな中である。流れる水の様な髪は肩まで伸びる、赤の瞳は片手に持つ原稿用紙に向いて、口先を上げている少女は、ニンマリと。
     そう、ニンマリと嫌らしい笑みで僕の小学生時代の作文を読み上げる。

     その少女。僕に手錠という拘束をして椅子に座らせている。
     なんてこったである。無抵抗な僕にここまでの仕打ちをする少女程陰湿な物はない。

     「エトノ君、どうであろう。今の気持ちを三文字で現したまえ」
     金蔵エトノ。まあ通称僕の現状はこうである。
     「つらい」
     「ふははは!! そうか、つらいか」
     何が楽しいのか、水の様な髪を左右に揺らしながらの仁王立ち。
     僕の作文を使い、中傷的に羞恥心を探ってくる。

     つらい。つらい。つらい。

     子供の頃の、と言っても今も子供だが。
     その夢を今聞かされる。特に他者から朗読されるなんて言う事以上の恥があるだろうか。
     過去の僕にこんな文章を書かないでくれ。と、泣きつきたい。

     「なら、エトノ君。二度と私の事を苗字で呼ばない事だな」
     仁王立ちを決め込む少女は、人差し指を突きつけて言って来た。
     筧リョウコ。僕に苗字で名指しされた途端に、この始末なのである。本当にどこから手に入れたのか作文を読み上げた。

     「ちょっと、フェアではないよな」
     「何か言ったかしら」
     
     「なにも言ってません」
     聞こえたら、またも厄介事に関わるかも知れぬ。と僕は口を紡いだ。

     
  • 4 ナタ id:6TZPjsm1

    2011-10-25(火) 18:49:56 [削除依頼]

     別に今でもヒーローになりたいか。と問われたら、正直どうなのだろう。
     「なりたくない」と言うのも嘘だ。
     僕はクラスに一人はいる「薄く、だがまだ存在しうる子」のような物。
     盛り上げ役でもない僕は、無茶振りされる役。それも面白くもなければ、簡単にあしらわられる。その曖昧さが絶妙なのだ。

     僕だって期待されているのかもしれない。
     でも残念な事に僕は決して面白い子ではないので、そっとしておいてはくれないかと思うのだ。

     だがしかし、ヒーローにはなりたかったりする。
     この曖昧さが、またも絶妙である。

     「ところで、エトノ君。私は昔『怪獣』になるのが夢だった」

     筧リョウコ、もといリョウコさんは何ともよくわからん事を言ってらっしゃる。
     「むしゃくしゃした時は何かを壊すのが、昔の私だったのでな」
     
     リョウコさんの言動に、『昔』も何もない。きっと『今』もだ。落ち着きがなく、何かと物に当たる。そんな女の子なのです。
     女の子って難しい。いっその事取り扱い説明書を背中につけていてほしい。

     「だったら、昔の僕はリョウコさんを退治するよ」
     冗談半分な言い回し。
     「なんの、返り討ちにしてやる」
     冗談無しな言い回し。なんですか、アナタはラスボスですか。

     やられかねない点が恐ろしい。

     「昔の夢って、本当に有り得ない事だぬ」
     リョウコさん曰く、怪獣は有り得ない事らしい。今でも実現出来ているのに。

     「そうだぬ」
     だが、まあ話しは合わせてみた。
  • 5 ナタ id:6TZPjsm1

    2011-10-25(火) 19:08:08 [削除依頼]

     水の滴る音を抜き取り、ただ下に下にと流れていくような髪の毛。
     肩につくラインが終着点で、そこで綺麗に切られている。

     地毛だろうか。
     いや、地毛だろう。天然でなければこんなにも透き通る色は出ないと見た。よく知らないけど。

     なんの話しをしているかと言うと、
     リョウコさんの髪の毛の話しである。僕の栗色茶髪とは打って変わっての綺麗なライン。
     拘束されているので、目のやり場が髪の毛しかない。

     「ど、どうした、エトノ君」
     視線に気がついたのか、リョウコさんは照れたように髪を隠す。やめてください。まるで僕が変態のようです。

     「髪が綺麗ですね。と思っただけです」
     「そ、そうか……そんなにか?」
     自慢気にはしない所が、また彼女である。目立ちたがり屋の恥ずかしがり屋。
     本当に、取り扱い説明書にはなんと書いてあるのだろう。割れ物危険、割らせ物危険。だろうか。

     「はあ、綺麗だと思いますよ。だから拘束を取ってください」
     そろそろ手首を締める金属が痛みと、汗を溜め始めてきた。

     「な、なんか嫌だ!!」
     「なぜっ!?」

     「な、なんかエトノ君に褒められると無性に鳥肌が!!」
     「ひ、ひどい!!」
     普通に酷い。僕は善意100%だったのに。

     「エトノくんなんか、ここで朽ち果ててしまえ!!
     リョウコさんは思い切りにそう告げて、思い切りに背を向ける。
     まさかと思った頃には遅かった。

     リョウコさんの足は一歩一歩全力でコンピュータールームを後にした。
     とにかく、速かった。

     取り残された様な僕に合う効果音は、恐らく「ポツーン」だろう。
     なんてこった。とはココで使うべき言葉である。

     コンピュータールームの扉に向かって、震えるように声を出して、震えるように叫んだ。
     「せめて……せめて、髪の毛を一本くださぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

     今気づいた。僕はきっと変態だったのだ。
  • 6 ナタ id:6TZPjsm1

    2011-10-25(火) 20:30:22 [削除依頼]

     「時間を自由に使える」
     一人になってしまった時を、ポジティブに言ってみた。
     心はこんなにもネガティブなのに。人間の心の強制力って不思議。

     しかし、僕はこの時間を無駄にする気はない。
     手首を拘束するドラマ御馴染みの手錠。(どこで手に入れたのかは謎である)
     足首を拘束するアニメ御馴染みの足枷。(どこで手に入れたのかは謎である)
     椅子から腰を拘束するあまり馴染みのない名前も知らない拘束具。

     (何故ここまで陰湿な拘束をしたのかは謎である)
     それ全てによって完璧に拘束された僕であるが、そんな僕でも一応語り部。
     その責務は果たして見せるさ。
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