予測不可能のコントラスト49コメント

1 夜空 id:SUAO5Cp0

2011-10-22(土) 12:36:33 [削除依頼]
「そうだなぁ……うん、只の復讐だよ」
  • 30 夜空 id:YuZgudl1

    2011-10-24(月) 19:49:13 [削除依頼]
    「では、さよなら」

    下駄箱に着き、いち早く靴に履き替えた蒼井は礼儀正しく一礼して帰って行った。
    コイツ、帰る時は無駄に速い。
    遅れた俺は自分の下駄箱から、靴を取り出そうと思った時だ。
    靴の上に手紙が置いてあった。
    一瞬、ラブレターだとか、決闘状かと思った。
    だが、人間関係がない俺に恋愛やケンカは有り得ない。
    最後に思い付くのは、昼休み、生徒会長が言っていた奴だ。
    俺は手紙を取り出す。
    手紙の内容はこうだった。

    神崎榛名様へ
    ゲームへの参加が認められました。
    これから、1週間以内に他の参加者を殺.さなければ、私、管理人があなたを殺.します。
    以上。

    これが参加通知なのだろうか。
    しかも、これ、脅しじゃねーか。

    「神崎君」

    俺は振り返る。

    「やっぱり、私の読みは当たったね。如何?唯一知っている参加者の私を殺.す?」

    生徒会長は微笑む。

    「別にこんなの無視しますけど」

    「良いのかな?本当だよ、それ。1週間後、管理人が殺.しに来ちゃうよ」

    「だったら、反対にあなたは俺を殺.さないんですか?今、俺が参加者だって分かりましたよね?」

    「私は神崎君と仲間になりたいだけだもん」

    生徒会長は俺に右手を差し出す。
    要するに握手だ。

    「握手、してくれたら、私達は仲間。してくれなかったら、私は神崎君を敵と見なす。で、如何する?」

    何でこんな事になってるんだか。
    俺は溜め息を吐きたくなった。
  • 31 夜空 id:YuZgudl1

    2011-10-24(月) 19:58:11 [削除依頼]
    1分ほど経っただろうか。
    俺等は真っ直ぐに向かい合っていた。
    冷静に考えて見る。
    此処で、俺が握手をした場合、生徒会長と仲間。
    俺は殺.されない。
    だが、敵になった所で、生徒会長は俺をどうやって殺.すのだろうか。
    普通に力の差で考えたら、断然、俺の方が強い。
    だったら、もう敵で良いんじゃないか。

    「あ、ちなみにね。補足説明するんだけど」

    ずっと黙って俺を見ていた生徒会長の口が開く。
    何を言い出すつもりだろう。

    「木崎絵理奈、私がやったの」

    空いていた左手で、制服のポケットから果物ナイフを取り出す。
    凶器、持ってるのかよ。
    武道とか何も嗜んでいない素人の俺と人を殺.した経験があってナイフを持っている生徒会長だったら、幾ら何でも絶対に俺が負ける。
    例え、何とか逃げれたとしても、俺は少なからず傷を負う。
    何で参加者なんかに選ばれたんだよ。
    顔も名前も知らないが、管理人を恨む。

    「中立な立場、存在しないんですか?」

    「仲間でもなく、敵でもないって?」

    「はい」

    「それって、何?」

    無理らしい。
    本当に如何するべきか。

    「神崎先輩?どうかしたんですか?」

    救世主が現れた。
    生徒会長の後ろには乃木坂がいた。

    「あれ、立花先輩、ですよね」

    「……神崎君、続きは明日、ね」

    生徒会長は乃木坂から見えない様にナイフをしまい、行ってしまった。
  • 32 夜空 id:2VGsj/F1

    2011-10-26(水) 15:47:02 [削除依頼]
    3章 不適合の疑似恋愛
    家に帰ると、気持ち悪いほどの愛想笑いを浮かべて叔母と話す妹がいた。

    「おかえり。お兄ちゃん」

    「……」

    「ちょっと、せっかく、真宵ちゃんが言ってるのよ。ほら、ただいまって言いなさいよ」

    妹を無視すると、姫倉の様に煩く叔母が言って来る。

    ピルルルルルルルッ

    家の電話が鳴った。
    叔母が出に行く。

    「あーあ、相変わらず、叔母さん、騙されやすいよねー」

    叔母の姿が見えなくなった瞬間、妹の愛想笑いが悪戯っぽい笑みへと変わる。
    コイツの猫被りは年々悪化していると思う。
    この調子だと、学校でもこんな感じ何だろうな。

    「学校、大変何でしょ?事件起きたって」

    「ああ」

    「やっぱ、私立行くべきだったと後悔してる?」

    「別に」

    「行こうとすれば、行けるでしょ?私より、此間のテスト、点数良かったくせに」

    何でそんな事が言えるんだか。
    コイツ、俺のテスト、見てないのに。

    「あ、ちゃんと実物見たんだから」

    「は?」

    「部屋に鍵が付いていない事とテストを机の引き出しに入れていた事を後悔するんだね」

    コイツ、俺の部屋に勝手に入ったのか。
    油断も隙もない。

    「ったく。兄の部屋を漁るなよ」

    「まあ、良いじゃん。でさ、兄貴」

    「何だよ」

    「最近、何かあった?」

    「……、」

    「学校で、何かあったでしょ?だって、最近の兄貴、明らかに様子おかしいし。ほら、出来の良い妹に話してみなって」

    上から目線なのが気に障る。
    コイツは俺より1歳年下の癖に、生意気な口を聞きやがる。

    「真宵、叔母さんにバラすからな」

    「な、何を?」

    「さあ、何だろうな」

    「ちょ、止めてよ」

    只単に出任せで言っているのだが、妹には何か思う節があるらしい。

    「だったら、俺に突っ掛かって来るな」

    「うー、何よ。私の読みでは兄貴がイジメられていると思ってるんだけどー」

    「イジメられてるわけねーだろ」

    「だよねー、それか、最近、恋したから?」

    「誰が誰に?」

    俺は溜め息を吐きつつ、妹に聞いて見る。

    「兄貴が、学校の誰かに」

    「バッカじゃねーの?」

    「じゃあ、何?何で、様子がおかしいの?」

    「ノーコメント」

    俺は妹を無視して、自分の部屋へと向かった。
    言える訳がなかった。
    関わらなくても良い奴を無理矢理関わらせる事もない。
  • 33 夜空 id:2VGsj/F1

    2011-10-26(水) 15:51:29 [削除依頼]
    3章の登場人物

    神崎真宵
    高1。
    私立校に通う。
    性格が悪い。
    兄以外の人間には愛想良く振舞う。

    神崎桜音
    25歳。
    榛名と真宵の叔母。
  • 34 夜空 id:2VGsj/F1

    2011-10-26(水) 16:02:31 [削除依頼]
    次の日。
    俺は学校にちゃんと来ていた。
    一瞬、休もうかと思ったが、一応、無遅刻無欠席更新中なので何となく行く事にした。
    それに幾ら何でも、授業中や休憩中の人目のある場所で生徒会長が殺.人を行う様には見えなかったし。
    例えしたとしても、目撃者が多過ぎる。

    「おはよ。神崎君」

    生徒会長は俺の席に座っていた。
    初っ端から、出くわした。

    「返事、聞かせてくれるかな?」

    「放課後まで待って下さい」

    「ん、分かった」

    意外にあっさりと生徒会長は引き下がり、教室から出て行く。
    俺は溜め息を吐いて、空いた椅子に座る。
    何時から待っていたのか知らないが、椅子が生徒会長の体温で妙に温かい(=気持ち悪いと言う事だ)。

    「生徒会長はわたしが8時に来た時からいました。返事と言うのは何だったのでしょう?」

    さっきの会話が聞こえていたらしい。
    蒼井が聞いて来る。

    「返事の事か?」

    「そうです」

    「ノーコメント」

    「如何してですか?」

    「プライバシーの権利に反する」

    「意外に神崎君、勉強しているのですね」

    人をバ.カにした様な言い方だ。

    「昨日、何かあったのですか?」

    「何が?」

    「今日の神崎君は何処か焦っている様に見えます」

    「焦ってねーよ」

    「即答する所が怪しいです」

    「別に良いだろ。俺とお前は友達じゃねーし」

    「如何言う意味ですか?」

    「友達だったら、相談し合ったりするかも知れないが、俺等は只のクラスメイトだ。そんな事、する必要ないだろ」

    「それもそうですね。出過ぎた真似をしました。謝って置きます。すみません」

    全然、心の篭っていない謝り方を初めてされた。
  • 35 夜空 id:2VGsj/F1

    2011-10-26(水) 16:11:57 [削除依頼]
    来なくても良い放課後が来てしまった。
    部室に行くと、部室に生徒会長が待ち構えている気がして行けねーし、反対にそのまま下校しようにも、正門に生徒会長が又もや待ち構えている気がして帰れなかった。
    如何すれば良いんだか。
    俺は蒼井しかいない教室で考え込む。

    「如何したのですか?部室に行かないのですか?」

    「そうだな」

    蒼井と一緒に部室へ行けば、一番安全何じゃないだろうか。
    万が一の場合、蒼井が目撃者になるし。

    「そう言えば」

    廊下を歩いていると、不意に蒼井が話し出す。

    「生徒会長が昼休み、帰っていました。早退と言う物ですね」

    は?
    帰った?

    「わたしは早退した事がありませんが」

    「それ、本当に生徒会長だったのか?」

    「神崎君、食い付き様が怖いです。はい、生徒会長で間違いありません。視力は良い方ですので」

    「そうか」

    「生徒会長が朝に言っていた、返事はどうなったのでしょうか」

    「明日へ延期じゃねーの」

    「そうですか」

    そう言ってる間に部室に着く。
    部室のドアを俺が開けると、中には誰もいなかった。

    「乃木坂さん、まだ来ていないのですね」

    「ああ」

    「ところで、朝の話の事、なのですが」

    一瞬、何の事か分からなかった。

    「友達は何処までが友達なのでしょうか?」

    「え」

    「ずっと悩んでいました。友達とクラスメイトの境界線はどの辺りなのですか?毎日、挨拶をし、他愛のない会話をするのはクラスメイトだと、わたしは思いますが、それは間違っているのでしょうか?友達は休憩時間ごとに輪になって最近の話題を話す物だと思っているのですが、間違っていますか?」

    「そんなしょうもない事で悩むか、普通」

    「しょうもない事なのでしょうか?」

    微かに蒼井は首を傾げる。
    ある意味、天然の類なのか、コイツ。
  • 36 夜空 id:2VGsj/F1

    2011-10-26(水) 16:23:25 [削除依頼]
    乃木坂がいない生物部は本当にめんどくさかった。
    そして、乃木坂の存在が凄く場を良くしていた事に初めて気付いた。

    「だから、友達は仲良くしている奴の事だ」

    「それはクラスメイトでも言える事だと思いますが」

    中々、友達とクラスメイトの境界線の話が纏まらない。
    ってか、俺も、何でこんな如何でも良い事を真剣に蒼井と討論しているんだろう。

    「神崎君の言う友達像は放課後も遊ぶ人、と言う事ですが。ならば、神崎君は友達がいないのですね」

    「お前が言うなよっ」

    「わたしは友達を必要としていないですから」

    「そう言って、欲しいんだろ」

    「いえ、全く」

    ずっと無表情な為、コイツの本心が掴めない。

    「なあ、前から思ってたんだが」

    「何でしょうか?」

    「何で、感情を表に出さないんだ?」

    そう、軽く疑問を口にした瞬間、部室の空気が一気に張り詰めた気がした。
  • 37 夜空 id:2VGsj/F1

    2011-10-26(水) 16:24:33 [削除依頼]
    禁句、だったのだろうか。
    蒼井が微かに苛立っている様に見えた。

    「すみません。何時、気付きましたか?」

    「最初から」

    気付いてないと思ってたのか。

    「わたしは元々、感情を表に出さないのではなく、出せないのです」

    「大変だな」

    「はい。なので、前の学校では人形少女と言うあだ名で親しんでいました」

    完璧にイジメられてるだろ、それ。

    「わたしが友達を必要としないのはあまり今までに良い事がなかったからです。わたしの近付く人間は全てわたしの身体目.当てなのですから」

    「要するに男子だろ」

    「はい。それだけ、わたしは完璧な人間何だと思います」

    ナルシっぽい発言をしやがる。

    「以上、わたしの昔話でした」

    蒼井は部室のドアを開ける。

    「何処、行くんだ?」

    「社会のレポートを提出し忘れでしたので、出しに行きます」

    「あっそ」

    俺は普通に返事をした。
  • 38 wwwwwwww id:Y2zbrdN.

    2011-10-26(水) 19:27:55 [削除依頼]
    また時間を忘れて読んでしまったぜ・・・。

    おもしろすぎます!更新頑張ってください。
  • 39 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:04:07 [削除依頼]
    >38 コメントありがとうございます。 頑張ります。
  • 40 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:11:10 [削除依頼]
    蒼井が部室から出て行って30分が経った。
    職員室にいる教師にレポートを届けに行く、それだけの事に30分も掛かるだろうか。

    ガチャ

    「遅れてすみません」

    入って来たのは乃木坂だった。

    「職員室で、時雨先生と腐話に盛り上がりまして、嫌、まさか先生とあんなに話が合うとは思いもしませんでした。確か、神崎先輩と蒼井先輩の担任何ですよね……って、蒼井先輩は?」

    「お前、会ってないのか?アイツ、職員室に行ってたんだが」

    「え、あ、そう言えば、それらしき人物を見掛けた様な……あれですかね?立花先輩と屋上が如何とか話してた人が蒼井先輩だったんですかね。何か蒼井先輩の髪型って、あんまり特徴ないでしょう?だから、いまいち記憶にないですけど」

    「立花先輩?」

    「生徒会長ですよ」

    「早退、してなかったのか?」

    「さあ?私は知りませんけど。って、何処、行くんですか?神崎先輩っ」

    俺は部室を出ていた。

    「え、あ、屋上ですか?屋上で付き合う蒼井先輩と立花先輩を神崎先輩が奪うんですね?」

    「意味、分かねーよ」
  • 41 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:26:46 [削除依頼]
    何でこんなに階段があるんだよ。
    運動不足だった。
    俺は屋上のドアを前にして、息を切らしていた。

    「ぐふ、何ですか。こんなに私を息切らして、神崎、先輩は、イジメっ子ですか?」

    「お前、何で着いて来たんだ?」

    「だ、だって、お……面白そうですし」

    俺は乃木坂を無視して、屋上のドアを開ける。

    「……神崎君、乃木坂さん」

    確かに屋上には蒼井がいた。

    「あ、蒼井先輩?そ、そ、そ」

    それと言おうとしているのだろう。

    「それ、如何したんですか?」

    乃木坂は蒼井の足元で倒れている生徒会長を指差す。
    生徒会長の腹部にはかつて彼女が持っていた果物ナイフが奥深く刺さっていた。
    制服の白いシャツが赤く染まり、血が溢れていた。

    「ちょ、ちょっと、待って下さいよ。これは警察を呼ぶべき、ですよね?」

    乃木坂が慌てているのが直ぐに分かる。
    それと対照的に俺は無駄に冷静に生徒会長を見下ろしていた。

    「蒼井」

    「何ですか?」

    「これ、お前がやったのか?」

    「はい。やりました」

    蒼井はあっさりと認める。

    「この立花杏子は参加者です。なので、参加者のわたしが殺.人を行なっても、誰も文句は言えないのでは?」

    「参加者って」

    「それと、早退したと言うのは嘘です。立花杏子が神崎君を殺.す前にわたしが殺.しておきたかったからです。それにあなたは結構、滅入っていましたし」

    「何なんだよ、それ」

    「わたしはあなたを守りました。意味、分かりますか?」

    「……生徒会長から?」

    「そうです」

    「何で?」

    「分かりません。では」

    蒼井は屋上から出て行った。
  • 42 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:30:27 [削除依頼]
    その場に残された俺は呆然としていた。
    大体、アイツ、如何するつもりだったんだ。
    このままじゃ、警察に捕まるのは蒼井なのに。

    「あの、神崎先輩?すっごく放心状態になっている所、悪いんですが」

    振り返ると、乃木坂がいた。

    「お前、まだいたのか」

    「ま、まず、ですね。その、先生、呼びに行きません?」

    「……ああ、そうだな」

    俺等は生徒会長を一時放置し、職員室へと向かった。
  • 43 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:45:08 [削除依頼]
    結果から言うと、生徒会長は助かった。
    そして、蒼井は捕まらなかった。
    生徒会長に刺さっていたナイフに蒼井の指紋が付いていなかったからだ。
    だから、

    「お前は完全犯罪を成し遂げたんだな」

    「何の事ですか?神崎君」

    現在、物理の授業中。

    「お前、何時から参加者なんかになったんだ?」

    「転校して間もない頃です。下駄箱に入ってました。1週間以内に参加者を殺.さないと管理人が殺.しにやって来ると言う内容の手紙が」

    「それをお前は忠実に実行したと?」

    「何か悪かったのですか?わたしはしっかりと守りました」

    やっぱり、コイツはおかしい。

    「ところで、神崎君に手紙が来たのは何時ですか?」

    「ちょっと前だ」

    「なら、まだ大丈夫ですね」

    「別に管理人とか、いちいち参加者を監視とかしてねーだろ?」

    「いえ」

    蒼井は否定する。

    「手紙が来た日から、視線を感じる事があります」

    「は?参加者って13人だろ?1人で13人監視って、無理に近いに決まってるじゃねーか」

    「如何して、管理人が1人だと決め付けるのですか?」

    ……確かにそうだ。

    「よく分かりませんが、こうやって同じクラスで隣の席になったのも何かの縁だと思います。わたしと協力しませんか?」

    生徒会長と言い、何で参加者は誰かと協力したがるんだ。

    「お前が俺を守ってくれるのか?」

    「はい。忠実にその命令に従います」

    「それはどうも」

    「いいえ」

    「お前に利益なんか全くねーのにな」

    「そんな事、ありません」

    蒼井はノートを書く手を止めた。
    相変わらず、ノートは丁寧で均等に書かれた字で埋め尽くされていた。

    「わたしは生きている価値がありません。なので、迷惑かも知れませんが、あなたを生き甲斐として生きる事にします」

    俺、凄く巻き込まれてないか。

    「では、よろしくお願いします」

    「何で俺、何だよ?」

    「それは」

    一拍空いて、

    「同じクラスで席が隣だからです」

    蒼井は変わらず無表情で言った。
  • 44 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:53:11 [削除依頼]
    1つ、疑問が残った。
    それは如何して生徒会長は蒼井に刺されたと言わなかったのか、だ。
    どっちにしろ、生徒会長と蒼井は完璧に敵同士で、遠慮等全くする必要がなかった。
    なのに何で……

    ガンッ

    そう考えながら、歩いていると、壁にぶつかった。

    「つっ……」

    頭部がやられた。

    「ふふ、バーカ、結構、ドジっ子なのね」

    通りすがりの姫倉が笑う。
    見てたのかよ。

    「ねえ、今から、部活に行く所なのよね?」

    「ああ」

    「だったら、少しぐらい時間、あるでしょう?別に部活に集合時間なんてないんだし」

    「そうだな」

    「じゃ、ちょっと来なさい」

    姫倉に来いと言われるパターンはろくな事がない。
    学級委員の仕事を手伝わされるとかだ。
    ま、俺は普通に逃げ出しているが。

    「待て。何の用か言え」

    「深刻な用事よっ」

    「学級委員の仕事が?」

    「違う。私の事よ」

    意味が分からなかった。
  • 45 夜空 id:T56VOnl1

    2011-10-29(土) 09:59:53 [削除依頼]
    連れられたのは生物部部室の横の空いた教室だ。
    こんな所、空いていたのか。
    てっきり、鍵が掛かっていると思っていたが。

    「で、何だよ?」

    「その前に全然関係ない話するけど、立花先輩、刺されてたんでしょう?」

    生徒会長がやられた話は勿論、テレビや新聞でも報じられていた。
    誰が見ても、此間の木崎絵理奈の事件と犯人は同一人物だと思うだろう。
    ある意味、生徒会長は運が良かったと思う。

    「あなた、結構、先輩と仲良かったから、ちょっと心ぱ……じゃなくて、如何何だろうなと思っていたのよ」

    「で?」

    「べ、別にただそれだけ。じゃ、じゃあ、本題ね。何て言えば良いのか分からないのだけど、あの、その」

    姫倉は俯く。

    「……わ、私と付き合ってくれない?」
  • 46 wwwwwwww id:keFNXq5/

    2011-10-29(土) 10:05:42 [削除依頼]
    何の用なんでしょうね?
    続きが楽しみです。
  • 47 夜空 id:vgxQMzI.

    2011-10-29(土) 12:22:39 [削除依頼]
    「……、」

    「か、カレカノの方何だから」

    「あ、そっち」

    「そっちでどっちよ」

    「てっきり、何かに付き合えと言う意味かと」

    恋愛感情だったのか。

    「で、でも、私はあなたの事を恋愛感情で好きだとか言うわけではないんだからね」

    「矛盾し過ぎて意味分からねーよ」

    「えっと、私の偽彼氏になりなさい」

    何でそこで命令形なんだ。
    完璧に俺に頼んでいる体勢なのに。

    「なって下さい、じゃなく?なりなさいと?」

    「もう仕方ないのよ。最近、変な男に目付けられて、付き合おうとかしつこくて、それで思わず、彼氏がいるって言ってしまったのよ」

    「あーあ」

    「他人事ね」

    「他人だろ」

    「う……だ、だから、付き合ってるフリをすれば良いのよ、あなたはっ」

    人差し指で姫倉は俺を指す。
    あまり、指を指されるのは好きじゃない。

    「分かったかしら?」

    「それで、何で俺なわけ?」

    「日頃、私に迷惑を掛けてるからよ」

    そう言われれば、否定出来なかった。
  • 48 夜空 id:vgxQMzI.

    2011-10-29(土) 12:33:33 [削除依頼]
    そんなわけで、姫倉と付き合わなければいけなくなった。
    何か面倒な事に巻き込まれ過ぎてる気がする。
    しかも、蒼井が転校して来てから。
    アイツが不幸を運んで来たのか。

    「おはよう。神崎君」

    「笑顔で挨拶、気持ち悪」

    「う、煩いわね。ほら、そっちも挨拶っ」

    「はいはい。おはようございます」

    「棒読み、怖いんだけど」

    俺は大きく溜め息を吐く。
    あまり普段と変わらない気がするが。

    「今日の神崎君と姫倉さんは仲が良いですね」

    蒼井が言った。

    「そ、そんな事ないわよ。普通よ、普通」

    「そこ、否定する所なのか?」

    「あっ、違う。訂正訂正。蒼井さん、私達はつ、付き合っていたりするのよ」

    「そうなのですか」

    蒼井は全く驚かない。
    まあ、予想してた通りだが。

    「神崎君は人と付き合うのが苦手そうに見えたので意外です」

    「苦手じゃなく、嫌いなだけだ」

    「じゃあ、如何して、姫倉さんと付き合う事になったのですか?」

    「の、ノリ?」

    「ノリ、ですか。あまり聞いた事がない言葉なので、分かりかねますが、場の勢いに任せたと言う意味でしょうか?」

    「それで合ってるんじゃねーの?」

    「そうですか」

    こくりと、蒼井は頷く。
  • 49 夜空 id:vgxQMzI.

    2011-10-29(土) 12:54:17 [削除依頼]
    放課後。

    「神崎君、部活終わったら、校門前よ。分かった?」

    「はいはい」

    「じゃ」

    テニス部所属の姫倉はラケットを背負って廊下を走って行く。

    「神崎先輩に彼女ーーーっ!!!」

    声で直ぐに誰かは分かった。
    無視して置こう。

    「ど、如何言う事でそんな事になってしまったんですかね?って、先輩、無視しないで下さいよー」

    懲りずに乃木坂は俺の後ろを追って来る。
    まあ、行き先が部室で同じだから、追うと言う感じでもないのだが。

    「あ、先輩、私、此間見た事、忘れる事にしたんです」

    生徒会長の事だろうか。

    「何か面倒そうじゃないですか。だから、もう見なかった事にします」

    「賢明な判断だとは思う」

    「え、あ、そう思います?まあ、神崎先輩は何か知ってるっぽいですよね」

    「知らない方が良いとしか言えないな」

    そう言ってる間に部室に着く。

    「さて、こんにちはー」

    ハイテンションで乃木坂がドアを開けて、入って行く。
    本当にこれで良いのだろうか。
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