君が泣いた日8コメント

1 遥子 id:1qMGl1w.

2011-10-20(木) 20:42:02 [削除依頼]


笑顔のその先の表情を、憎しみと表現したのは、まだ僕が幼かった所為。
  • 2 遥子 id:o2a2Jh3/

    2011-10-21(金) 18:55:05 [削除依頼]
    プロローグ いつかの思い出

     「常に笑顔でいることに慣れれば、いつの間にか悲しいなんて感情、無くなってるよ」
    当時まだ高校生だった彼女は年齢に不釣り合いな大人っぽい、疲れた笑みで僕に語った。彼女と同い年でこの世界に入ることもなく、ふつうに過ごしてきた僕にとって、その感覚は理解できないものだった。なにしろ本当の空虚も寂漠もなにも知らなかったから。
    「そんな悲しいこというな! 怒りたいときは怒れよ、泣きたいときは泣けよ!!」
    理想を詰め込んだ僕の空論を、優しい笑顔で彼女は受け止め、また疲れの色を濃くしていく。
    「君は優しいね。純粋で真っ直ぐ。でもね、優しいだけで生きていけるほど世間は甘くない。それに、あたしにはもう"怒りたいとき"や"泣きたいとき"なんてないの」
    その笑みに圧倒されて声がでなかった。きっとあのころ僕は彼女に惚れていた。


    …………今はもう誰かを好きっていう感情、無くなっちゃったけど。
  • 3 アユム id:YWgu9jF0

    2011-10-21(金) 19:05:34 [削除依頼]

    こんばんわ(д`★
    初めまして、アユムといいまする。

    描写、めっちゃ綺麗ですなぁ←
    羨ましいかぎりです……
    私もそのくらいできるようになりたいです
  • 4 遥子 id:X9JP/BR0

    2011-10-22(土) 21:38:51 [削除依頼]
    アコムさん

    こんばんは/
    まさかこんなに早くコメント貰えると思っていませんでした!!

    私なんて簡単にとびこえちゃいますよぉ///
    一年もやってきてこの低レベルですから><
  • 5 遥子 id:X9JP/BR0

    2011-10-22(土) 22:01:01 [削除依頼]
    −1− 桜並木と涙味

     はる、と言えば出会いの季節である。明るい前向きな光がそこら中に満ちている。だが、僕らにはその光は眩しすぎるのだ。
     簡易ベットと小さな机のみの小さな部屋で僕はまた目を覚ます。目に入る濁った灰色の壁と、窓の外の淡い満開の桜の木。その組み合わせの似合わなさといったらない。この場所に似合うのは僕らやネオン看板等の、自堕落の象徴のような物だけだ。
     でも、ああ、この花を見るだけで思う。この薄い桃色に、この儚い花びらに。またこの季節が来た、と。僕ははるが大嫌いだ、と。
     何もしないわけにもいかず、僕はきしむベットから起きる。今日は流石に何か買わなければならない。幸いにも食べ物を買う金くらいなら持っていた。重い足ーーそう感じるのは、僕が動きたくないせいだろうかーーを引きずり、扉を開ける。その瞬間顔にかかった生暖かいはるの風に吐き気がした。
  • 6 遥子 id:CcNNCSR.

    2011-10-23(日) 00:05:53 [削除依頼]
     風の向こうにあるものは、古い廊下。昔あった小学校などの木造校舎の廊下に似ていると、誰かが言っていた。しかしそれは趣深いという意味ではない。一言でいってしまえば不気味、なのだ。歩く度に木が悲鳴をあげる不快なこの道を僕はゆっくりと歩いていく。部屋と変わらず冷たいコンクリートでできた壁は暗いこの場所を更に陰鬱としたところにしてしまう。全く酷い作りだ。意図的なのではないかという位に雰囲気が病的である。
     ようやく僕は隅の階段まで移動する。僕の部屋はこの階の階段とは反対側の角。ほかと比べここにすんでから日が浅いので仕方がないのかも知れない。それにしたって疲れるものは疲れるのだ。夜のためにもなるべくエネルギーを温存しておきたいというのに。
     「ふう…………」
    思わず漏れた声に苦笑する。ここに来て無くしたものは沢山あるけど、もしかしたら僕は若さまでも無くしたようだ。いわずもかな体力も。
     やっと一階に辿りつきーーとはいえ僕の部屋は二階、ついでにこの建物自体が二階建てなのだがーー僕は出入口に向かう。
     
  • 7 遥子 id:CcNNCSR.

    2011-10-23(日) 23:03:02 [削除依頼]
     出入口にはいつも必ずふくよかな中年女が受付のようなところに座っている。もっともその熊でさえにらみ殺してしまいそうな強面では受付嬢は勤まらないだろうが。
     今日もいつものように彼女はそこに座っている。僕は彼女の前に立った。
    「何だい?」
    不機嫌そうな声が聞こえた。彼女の声はいつもそうだ。低くて、太い。
    「28号室の一ノ瀬です。食料の買い出しにいきたいのですが」
     彼女は僕を一瞥すると面倒くさそうに溜息をついた。そして灰色のボードを取り出し"e煉28号室一ノ瀬 買い出し"と記入する。僕はその間なにもすることが無く、無意識に前髪をいじった。
    「あいよ。行っていいよ」
    最後まで不機嫌な顔で彼女は僕を見送った。
  • 8 遥子 id:8xc.OaF1

    2011-10-27(木) 21:39:35 [削除依頼]
     外にでれば桜並木の道がつづいている。僕は、『聖並愛燈舞式学園高等部第一寮(せいへいあいとうぶしきがくえんこうとうぶだいいちりょう)』とやたらながい文字が刻まれた門を睨みつける。もしここを高校とするならば牢獄だって学校になってしまう。
     そのまま、視線を外して歩きだした僕を包んだのは桜の臭り(かおり)。嫌い、嫌いだ、本当に。
     足を進める度に一歩が重くなる。
    『感覚が消えるの、嘘みたいに』
    いつか、昔恋した人が確かにいっていた。


     ねえならおしえてよ。何時になったらこの嫌悪感が無くなるのか。
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