みんなのために、なにかをすること。37コメント

1 咲羅 id:NxE2c9w0

2011-10-10(月) 21:42:23 [削除依頼]
普通に生活してた。本当にふつう、ほのぼのとしてた。そんな
人生だったのに、ある時事件が起きた。あたしは人間じゃなく
なった―なんておかしなこと、誰も信じてくれないよね?

→登場人物←
亜井兎さくら(あいと さくら)
柚樹琴音  (ゆずき ことね)
野神さつき (のがみ さつき)
鈴本凛   (すずもと りん)
 
  • 18 咲羅 id:KIDVumU1

    2011-10-15(土) 21:51:13 [削除依頼]
    「ぁははははは!!!」
    狂った笑い。
    公園中に響く、でも彼女達の声は人間には聞こえない。
    どうやら鈴木さんも人間に見えないようだ。
    「くっ……!!」
    「なんでアタシがさっちゃんと契約したかわかるうう???」
    「………くっ、」
    ありえないほどの剣の威力に琴音ちゃんの顔がゆがむ。
    やばい、あの細い体で大きい剣を持つだけで大変そうなのに、あれをすごい勢い
    で振り下ろすなんて、―しかもあれを持って瞬間移動を使うなんて。
    アリスでは、守護役、攻撃役関係なしに練習や超能度によって瞬間移動は使える
    「それはねっ、あたしたち仲間だから!!……アンタたちは超能法も使えるし、死
    んでるはずなのに人間には見える!!なのにあたしたちは人には見えない、こんな
    のおかしいじゃない!!死んでもなお、差別されるアタシたちの気持ちが解る!?」
    怒りが勢いを増していくにつれ、剣の振り下ろしの威力も強まる。
    「……きゃぁあっ」
    「琴音ちゃん!!」
    薄いバリアを地面に張って(バリアといっても護ることは出来ない)クッション
    代わりにする。すかさず治療開始!
    「治療はしなくていいわ……っ、どきなさい。」
    琴音ちゃんが起き上がる。
    「あ……、」
    「くっ、」
    足をくじいたらしい。これじゃあ攻撃を避けられないはずだ。
    琴音ちゃんは、二丁拳銃の先をつなげることで、スティックのようなものを作
    り、ガードしたり、攻撃をかわしたりしている。
    「今治すから!」
    あたしは、他の箇所は置いといて、足だけに治療バリア
    を張る。こうすると、一点に集中出来るからすぐ治る…!!
    「遅いなあ、アタシ待つのって苦手、」
    一歩こちらへ来る彼女、
    「……ぅっ」
    ……病む終えない、あたしは二丁短剣を抜いた。
    「あ。そっかあ〜っ、いいよねえ、両方能力あってさあ―。」
    「……」
    冷や汗がじわじわと出てくる。
    あの威力、あたしじゃあまっすぐ受け止めたらもって1、2発。その間に琴音ち
    ゃんが治るとは思えない。なんとか時間を稼がなくちゃ―!!
    治療バリアを三重に張る。琴音ちゃんから四歩離れて―…!!
    「いくよん」
    やっぱり来た……。
    もしかしたらあたしが琴音ちゃんから離れたら鈴木さんは、琴音ちゃんの方へ向
    かうかもしれない。でも、どっちにしろ両方やられるなら、少しの確率で―。
    「ぇいっ」
    あたしは鈴木さんの後ろを走って滑り込んですり抜ける。
    「ぁっ」
    「…!!」
    鈴木さんの隙をついて、足を攻撃!!
    「このっ…!!」 
    「きゃぁあっ」
    目を瞑ってしまう。
    だんッ。
    「……?」
    「足がやられても手は使えるわよ?」
    「くっ……!!」
    「今のうちに!!」
    だんッ、だんッ、だんッ、だんッ。
    銃音が4回響く。
    だが―琴音ちゃんの撃った銃弾は2発。
    あたしたちはすっかり忘れていた。さつきちゃんの能力。
    「……しまっ……」
    跳ね返し、それも1.5倍。
    「………ッ」
    ばだ、と琴音ちゃんが倒れる。
    「琴音ちゃん!!!」
    「………はっはぁっ……さっちゃ…ん、さっさとゃちゃ…よ…」
    「…」
    こくん、と頷くさつきちゃん。
    琴音ちゃんと鈴木さんは戦闘不能。
    あちらは跳ね返しという強力な能力がある。こちらが不利だ。
    だから―。
    「………ぃくよ」
    あたしは自分のまわりにバリア(治療バリアではない)をたくさん張る。工夫であ
    たしが動くとバリアも一緒についてくるようになっている。
  • 19 咲羅 id:gQDKAtg.

    2011-10-16(日) 14:44:36 [削除依頼]
    「…………」
    じ、と見つめ合うあたしとさつきちゃん。
    あたしの主な能力は"治療"。琴音ちゃんを治して戦う、という手が一番だ。けれ
    ど、あたしは短剣二本を手にとり、さつきちゃんへと近づいていた。
     さつきちゃんの能力は"跳ね返しバリア"。しかも爆弾機も持っている。こち
    ら勝ち目は薄い。だが、あたしはさつきちゃんと二人で決着をつけたかった。
    「………」
    長い沈黙、お互い歩み寄り、止まる。
    あたしが短剣に手をかけると、さつきちゃんも爆弾に手をかけた。
    作戦、
    あたしが剣で攻めると恐らく、あちらは跳ね返しで対処してくるだろう。
    そこで周りに張ってあるバリアでガード。吹き飛ばされたらバリアがクッション
    代わりになるだろう。そして、あちらが爆弾を投げてきたらすかさずバリアで爆
    弾を囲んで、爆発を最小限にする―。これでどちらも怪我はしないが、あたしは
    あちらを気づ付けることは難しいだろう。

    ―。
    風が吹き、前髪が揺れた。それと同時にスタート。
    彼女はあたしと自分の周りに、跳ね返しバリアを張った。
    「え?」
    なんであたしの周りにも―…?
    だんッだんッだん……。
    「!!?」
    彼女が爆弾をそこらじゅうに投げる。
    「どういうつもり……?」
    ぐら、と地面が動く。
    「しまっ―。」
    彼女とあたしの近さは大体5m程。その周りを囲むように爆弾を投げると、いく
    ら小型爆弾機とはいえど、威力はある。しかも目標範囲はたったの直径5m。
    さらに、跳ね返しバリアを張ることで威力をさらに上げて―!!
    「きゃぁ」
    とにかくここから逃げなきゃ!!
    あたしは近くに飛び移ろうと飛んだ。
    すると跳ね返しバリアのところでとまり、あたしは地面にたたきつけられるよ
    うに落ちた。
    「ぅくっ。」
    「……跳ね返しバリアは内側にもあるよ。逃げればその1.5倍で戻る。」
    「………それじゃあさつきちゃんも沈むじゃない!!」
    「バリアっていうのはとっても便利、使い方さえあればエレベーター代わりに
    だってなるんだから。」
    「しかも、バリアは硬く張れば攻撃にだってできる。」
    「!!」
    彼女はバリアを矢に形を変えさせ、こちらに投げる。
    逃げようとすると跳ね返しバリアで跳ね返され、たたきつけられ矢が刺さった
    「……ッッ」
    激痛が腹部を襲う。
    「この勝負、もらったよ。」
    「させない!!」 
    あたしはバリアに思い切り力をこめ、跳ね返しバリアに投げた。
    それを何度も繰り返すと、跳ね返しバリアにひびが出来た。
    「なにをっ…」
    がたんっ、さつきちゃんが矢をまた作ろうとした瞬間、コンクリートがまた動
    き、沈む。
    ぱりんっ。
    バリアが割れた。
    あたしはすかさず逃げようとする―。
    「させるかっ」
    「ぇいっ」
    足をつかもうとしてきた彼女に短剣を一本投げる。
    あたしが地面に着地した瞬間、どっ、とコンクリートが動いた。
    「………大親友と戦って、得られるもんなんてなんにもなかった。」
    彼女は冷たい声で呟く。
    その言葉を聞いた瞬間、あたしは心の重みがとれた気がした。
    「……またやりなおさない?さつきちゃんアリスの規則なんて破っちゃってさ―。」
    あれ?とあたしは思った。
    どうしてあたし、最初は大好きなさつきちゃんと戦うのに、あまり拒まなかっ
    たんだろう?………もしかして、アリスだから?アリスの規則に自動的に従うよ
    うに出来てる、とか―?

    「……やりなおすもなにもさ、あたしたちもう死んじゃってるんだよ?」
    「それでも、まだ魂はあるよね?だからこうやって話せてる。」
    「…………」
    「だから―、」
    「結局あたし、……親友を気づ付けただけだったっ…人を助けたかったのにっ、
    あたし、何がしたかったんだろ…っ?」
    「さつきちゃ―」
    「なんでこうなっちゃうんだろうね?」
    彼女は笑った。
    「………ばい、ばい…」
    彼女の頬に雫がつたるのをみた瞬間、あたしは心の中に闇が広がっていくよう
    な、そんな感覚を覚えた。瞬間―。
    だあぁああああああああああああああんッ
  • 20 咲羅 id:gQDKAtg.

    2011-10-16(日) 14:53:47 [削除依頼]
    「………きゃぁああああっ!!」
    ものすごい爆風があたしを襲う。
    あたしは思い切り吹き飛ばされ、地面にたたきつけられてなお引きずられるよ
    うに滑って行った。
    「ぁ……っ」
    10mほど飛び、すりへりながら止まったのが20m程。
    あたしは今の爆風が何を意味することか、なかなかわからなかった。
    「さつきちゃん……どうし…て?」
    それが何を意味するのか、やっとわかった。
    アリスはまだ生きてる、でも。
    彼女、野神さつきは死んだのだ。

    ―。
    「…………?」
     あたしが意識を取り戻したのは、それから一週間後の夕方
    だった。そこは病室で、隣には包帯で足を巻かれた琴音ちゃん
    の姿があった。あたしは頬っぺたにガーゼが張ってあり、頭
    には包帯が巻いてあった。腕は動かすととても痛かった。
     琴音ちゃんが目を覚ましたのは、その翌々日のことだった
    。警察の人が来たけど、あたしたちは「何も覚えてません」と
    言った。

    「さつきちゃん。」
    それから三カ月が経った。
    あたしなりに"アリス"の意味を考えてみたのだが、簡単に言
    うと"アリス"は成仏出来ない"幽霊"に近い存在なのかと思
    った。まあその幽霊に超能力をプラスしたり人間をプラスし
    たり―。
    あたしは今、さつきちゃんのお墓の前にいる。
    「………天国で幸せにね」
    あたしは、さつきちゃんのぶんまで人々を幸せに、世界を安定
    させてみせる。
    絶対に。
  • 21 咲羅 id:gQDKAtg.

    2011-10-16(日) 19:03:24 [削除依頼]
    「きゃーっ、この服可愛いっ!!?」
    「………あ、あの…っ」
    「この服、可愛いよねぇ?……アタシの為に、買ってよ」
    「ぁ、あたしっ……もうお金…」
    「じゃあなんでもしなさいよ!!盗って来ても何でもいいからさ!!」
    「あと、あと一カ月待って下さいっ…そしたらおこづかいがっ…」
    「今すぐよ今すぐ…!さもなきゃぁ…もっと虐めてあげよっかあ?」
    「ひっ……」
    「バケツに雑巾汁入れてさあ〜っ。頭からかけてェ?色んな噂流してさ、殴って蹴
    って、……あとどうしよっかなあ?」
    「わ、わかりました…。」
    「あっそ、じゃあはやくしてよねぇ〜っ♪ 」

    スッ、
    「近藤優さん?」
    「はァ?アンタ誰〜っ??」
    「人をいじめてそんなに楽しい?」
    「…ンまあ、楽しッかなぁ〜?」
    「―そう」
    「ぇ……?きゃっきゃぁああああああ!!!」

    「貴方は殺さないわ、―ただ、虐められる苦しさを味わいなさいな。」
    ―。
    声はしわがれたような声になり、
    体重は50?を超え、ぷくぷくと太っていった。
    視力は悪くなり、メガネをかけ、髪はいくらとかしてもざらざら。
    肌や唇はかさかさになり、身長はのびなかった。
    「あいつ地味子?つーか、ブスだしぃwwwうけるっw」
    「うわ〜っ、あいつこっちきたよ、ちょっと!!」 
    「こんどーエキスっ!!」
    「きゃぁあっ、やめてよお〜っ」

    「ひくっ…ひくっ……もうやめてぇ…反省したからっ…もう」

    「そろそろいいかもね、」
    「こうやれば人口も減らないし、虐めはもうしなくなるはずっ」
    「「仕事完了」」
  • 22 咲羅 id:gQDKAtg.

    2011-10-16(日) 22:05:53 [削除依頼]
     アリスには人に見えないものもあるが、人に見える見えない関係なく人間とは
    違うものがある。それは"成長"がないことだ。死んだ人は成長しない。これは常
    識だ。だからあたしたちは、背がのびることも、体重が増えることもない。
    「おはよ〜っ」
    アリス同士の戦いなんてやめたほうがいい。よっぽどあちらから攻めてこない限
    り、戦うのはやめようと決意した。なので凛ちゃんとはもう友達。
    「さっくんってさ、秘密とかある?」
    「え?ないけどっ?」
    「嘘付けぇ〜ぃっ」
    つんつん、ひじであたしをつついてくる凛ちゃん。
    「んーっ、……実はこないだのテストで60点だった…」
    「え。あたしなんか20点だよ?」
    「「…………」」
    「そういう凛ちゃんは?」
    「あたしはねぇ〜っ、…アニメオタク、だったりして☆ 」
    「しってるよ?」
    「なんらと!?何故だ!!」
    「だってこないだ部屋はいったら、アニメポスターと漫画と文庫とフィギアだら
    けだったじゃん」
    「たったそれだけでわかったというのか…?」
    「………もうそれでわかるよ。」
    こんな雑談をしていた。
    「お二人さん仲良く話しているところ悪いけれど、ちょっといいかしら?」
    「なに?」
  • 23 咲羅 id:DxsZh19.

    2011-10-17(月) 18:36:21 [削除依頼]
    ○data○

    (ねーむ) 鬼灯結那 (ほおずき ゆな)
    (へあ)  紫
    (あい) 黒
    (身長) 169cm
    (体重) 50?

    (ねーむ) 鬼灯花音 (ほおずき かのん)
    (へあ) 紫
    (あい) 赤
    (身長) 167.5cm
    (体重) 48?
  • 24 咲羅 id:DxsZh19.

    2011-10-17(月) 18:39:31 [削除依頼]
    ○ 力 ○

    鬼灯花音( aqua )
    主な能力:睡眠法
    時間停止

    鬼灯結那( 愛那 )
    主な能力:狙撃銃
    守護能力:なし
  • 25 咲羅 id:DxsZh19.

    2011-10-17(月) 18:42:40 [削除依頼]
    22を見て
    「あれ?」と思った人がいるかもしれません。
    すみません、説明し忘れていました。
    彼女は、人には見えないけど学校に来ていたりするんです。
    それで、テストの話しは、彼女もプリントを見てやってみた―ということですね。
  • 26 咲羅 id:DxsZh19.

    2011-10-17(月) 18:49:09 [削除依頼]
    「転校生が来たわ」
    「「それで?」」
    「……亜莉守戦闘よ」
    「「!!!!?」」
    「双子の姉妹よ―名前は、…鬼灯結那と、鬼灯花音。」
    「そ、そっか…」
    「それで、いつなの?」
    「明日よ。」
    「……案外早いね。」
    「あ、あたしも入れさせてよ!!!」
    「駄目よ、それじゃあアリスの掟違反。」
    「掟って…全部したがってていいの?」
    「凛ちゃん。掟もあるけど、3対2じゃダメでしょ?」
    「…………ん、」

    鬼灯姉妹。か。
    …………勝たなくちゃ。
    みんなを救うためにも。頑張って―。
  • 27 咲羅 id:DxsZh19.

    2011-10-17(月) 19:00:17 [削除依頼]
    ○ 設定 ○

    【亜井兎さくら】
    明るくて勉強は駄目ダメ。努力家で、運動神経がいい。方向
    音痴だったりする。琴音からは"さくらちゃん"。凛からは"
    さっちゃん"と呼ばれている。

    【柚樹琴音】
    ちょっとクールで成績優秀な女の子。なんでも冷静で、二丁
    拳銃はかなり使いこなす強いアリス。さくらからは"琴音ち
    ゃん"。凛からは"ゆーくん"と呼ばれている。

    【鈴木凛】
    あばれんぼうかなりぼけ。まじきち凛。頭がとても悪く、
    剣の達人。感情豊かでさくらからは"凛ちゃん"。琴音から
    は"鈴木さん"と呼ばれている。
  • 28 咲羅 id:DxsZh19.

    2011-10-17(月) 19:27:11 [削除依頼]
    ―翌日。

    「まだ来てないようね。」
    ここは竹林小学校。旧校舎だ。
    「………緊張してきたあ…」
    「勝ちましょうね。」
    「………うん」
    かとっ。
    「アレ?約束時間30分まえなんですケドー。」
    「早いですね」
    「貴方達が…」
    「自己紹介しなきゃなんないノ?めんどくさぁー…鬼灯結那ぁあ…」
    「か、花音ですっ!!」 
    敬語で気弱そうな方の女の子は、大きな赤色の瞳をうるうるさせ、ギャルっぽい
    方の後ろに隠れた。
    「んでぇえ?アンタたち能力は??」
    「……二丁拳銃よ」
    「治療、とか、バリア…とか?」
    「ふーん、あっそ。アタシはこいつ」
    彼女は狙撃銃をちらりと見た。
    「わ、わたしは…時間停止と、…睡眠法…です」
    「すいみんほー?」
    「は、はいっ…その、人を眠らせる能力です」
    「強そうね…」

    花音さんは紫色の髪でふわふわ癖毛がついていて、胸まである髪の長さ。
    結那さんは結構長い髪。後ろで縛ってある。しっぽみたいだ。
    「…………んじゃ、さっさと変身しなさいよね!」 
    「「dot」」
    ちなみに、彼女たちは既に変身していて、
    花音さんは黒に桜を絵描いた浴衣。下駄に、髪に桜の髪飾りをつけている。
    結那さんは黒い小さなぼうしをななめに頭につけるので、
    鎖をじゃらじゃらつけた黒いズボン。まっピンクの大きなリボンを腰につけてい
    て、はでなドクロマークのTシャツに地味なパーカーをつけたファッション。
    まるで正反対だ。

    「さっさと終わらせちゃォー」
    「お、おーっ…」
    「いけぇっ!!」
    「ねこのみみうさぎのみみいぬのみみ!ぃってくださいたいむすとっぷ!!」
    ―。
    「……っ?」
    「すみませんっ!!」
    「ぁっ……」
    ばだ、といきなり倒れる琴音ちゃん。
    「こ、琴音ちゃん!!」
    「ばっかじゃあーん?ァのさあ…睡眠法に時間停止ナンデスケド?こっちが勝つに
    決まってんじゃん!一度も負けたことねーし。」
    「……ッ」
    大ピンチだ。
  • 29 咲羅 id:0YC1y8b/

    2011-10-21(金) 19:30:58 [削除依頼]
    「………結那ちゃ、ん…」
    「………。」
    「寂しいよう、寒いよ……っ、お母さんもお父さんも来ないっ…ぃっ…ひくっ」
    「五月蠅い」
     鬼灯姉妹は、幼くして両親に捨てられた。
    「さむ……ぃよ…ぅ」
    「我慢しなさいよ」
    父親は暴力に身を任せ、ずっと彼女達を虐めてきた。
    悪い父親の影響を受け、結那はゆがんだ性格に。花音は臆病になった。
    「花音―アタシたち、きっともう死ぬんだわ」
    「……そんなこと、」
    「……大丈夫、きっと天国でも一緒よ」
    「……結那、…ちゃ……?」
    二人は、1月に寒さに凍え、死んだ。
    そして"アリス"になった。

     アリスは、憎しみ、悲しみ、寂しさ、苦しさが強くなるほど力も強くなる。
    つまり彼女達鬼灯姉妹は、とても強い。
  • 30 咲羅 id:0YC1y8b/

    2011-10-21(金) 19:46:37 [削除依頼]
    「―っ!!」
    花音さんの睡眠法の能力は、一日一度が限度。
    つまり、もう花音さんは敵ではない。
    時間操作をされても、彼女一人の空間の為、結那さんにはま
    たっく関係ない。あとは結那さんだけ―どうする?
    「………」
    考えることもなかった。あたしが戦うしかない。
    でも、aquaのあたしが愛那の結那さんに勝つのはまず不
    可能だろう。だが催眠法がきれるのも時間の問題―あたしは
    時間稼ぎをする必要がある。だがやはりもって数十分。いや
    、相手によっては、私によってはそんなにもたないかも。
    「いつまでまたせんのー?アタシから行くぅ?」
    まずい、時間がない。
    ―治療バリアを張りながら戦う。
    これでいくか。
    あたしは、腰に手をかけ、短剣を取り出した。
    「え?アンタが戦うの?」
    「………、」
    じっと黙って相手を見る。
    「上等じゃん。すぐ消し飛ばしてやるよ。」
    だぁあああんっ!!とすごい勢いで一撃。
    「ぅくっ…きゃぁあぁあぁぁっ!!?」
    「ぁははははっ!!消し飛べ!!」
    「くっ」
    一撃目で吹っ飛ぶ、威力が強すぎる!!
    さつきちゃんの爆発の時のように、あたしは吹っ飛ぶ。
    背中がずーっ、とすれる、摩擦の熱さ。
    二撃目は、あたしが吹っ飛んである間にしてきた。彼女、手
    加減なしだ。
    やっととまる、というところだったのにまた吹っ飛ぶ。
    頭がくらくらして、吐き気までする。視界がかすんで、治
    療バリアも張る暇なく、どんどん吹っ飛ぶ。

    「…………あーあ、終わっちゃった。」
    彼女は少し笑ってこっちを見た。
    「ばーいばい♪ 」
    「させるかぁ!!」
    三撃目は、やっと起き上がれる、という時に来た。―が、
    思い切り避けた。
    「なっ」
    彼女が驚いている間に治療バリア!!
    「あがくなこのちび!!」 
    だぁああんっ!!と彼女はすごい形相で剣を両手に飛びかか
    ってくる。あたしは一瞬で三重にバリアを彼女とあたしの
    間に張って、避ける素振りもせず構える。
    バリッ。
    嫌な音を立て、一瞬でバリアが一枚一枚消える。
    これで威力は少し弱まった!!
    あたしはそのまま吹き飛ばされる。傷は全部治った。
    この勢いを利用して―。
    あたしは、短剣を彼女に投げる。
    「くらうかよ!!」
    「ぇいっ」
    「ん―なっ…」

    二本目、勢いを思い切りつけた短剣が彼女の足に当たる。
    「くっ」
    彼女とそのまま衝突する。
  • 31 咲羅 id:0YC1y8b/

    2011-10-21(金) 19:50:56 [削除依頼]
    「…………はっはっ……」
    「や、やるじゃ……んっ……ふーっ…はあ…」
    「………はぁっ…ふぁっ…はっ…」
    治療しながら戦ってるおかげでなんとか時間を稼いだ。
    でも、琴音ちゃんは目覚めない。
    どうしよう―?どうすれば―!?
    「終わりにする………!!」
    彼女は長剣をこちらに向ける。
    だぁあああっとものすごい音をたてて剣の先に光が集まる。
    「ぇ?」
    「終わりだ……!!」

    「危ないっ!」
    一瞬見えた金色の髪。
    その後、目の前が真っ暗になる。
  • 32 咲羅 id:y9L6xhO.

    2011-10-22(土) 19:01:29 [削除依頼]
    「……………?」
    視界がぼやけている。
    「………え」
     あたしは、自分の家に居た。
    「なん、……で?」
    「目、覚めた?」
    「凛ちゃん?」
    「………琴音ちゃん、死んじゃったよ。」
    「!?」
    「見せてあげる」
    ―前に聞いたことがある。
    100人に1人のアリスは、脳内保管しておいた出来事を相手に見せることが出
    来ると。それが凛ちゃん。


    「こほッ……ゴホッコホッ!!」
    見えたのは、あたしをかばって胃に長剣が突き刺さった琴音ちゃんの姿。
    「なっ、アンタ……もう目が覚めたのか!?」
    「………はぁっはっ……少しは……」
    「さっさと逝け!このッ―」
    「………ぅわぁあああああ!!」
    「んなっ、や、やめて―っ!?」
    「少しは役に立てた―!!」
    ―視界が赤色の液体で数秒見えなくなる。
    最後に見えたのは、結那さんの胸に長剣が刺さっている光景。】

    「ッ!!」
    「下の女の子の方は、結那さんの死体を持って逃げてった……。」
    「そ、ん…な…」
    「……やっぱり、やっぱりあたしがいってれば……っ!」
    「………どうして?」
    「ぅ、…」
    凛ちゃんが泣き声を出そうとした。
    「「ぅわぁあああああああ!!」」
    あたしたちは涙をぽろぽろ流して、泣き叫んだ。

    さつきちゃんが死んだ。
    結那さんも死んだ。
    ―琴音ちゃんが、死んだ。
  • 33 咲羅 id:y9L6xhO.

    2011-10-22(土) 21:30:13 [削除依頼]
     あたしは部屋で泣いて泣いて泣いた。
    琴音ちゃんとの契約の指輪は、消えていた。きっと、琴音ちゃんが持って行ちゃ
    ったんだろう……、

    「……あたし、どうしたら…?」
    「契約しない?」
    「……え?」
    ―あたしと凛ちゃんは契約した。
    「「Arya!!」」
    琴音ちゃんとの契約の指輪は薔薇の花で金色だったけど。
    凛ちゃんとの契約の指輪は桜の花で銀色だった。
    「………最強コンビ、つくろ」
    「うん」
    前は敵だった彼女と契約。なんだか新鮮だった。


    「絶対に、絶対に許さない……。許しません…亜井兎さくら!!」
    真っ赤に充血した目。真っ赤な頬は少し濡れている。
    彼女は冷たくなった姉を抱いている。
    ―ずっと一緒だった姉。
    彼女はあいつに殺された。

    「結那ちゃん、……絶対復讐します。…絶対に」
  • 34 咲羅 id:y9L6xhO.

    2011-10-22(土) 21:32:50 [削除依頼]
    次の35は花音視点です。
  • 35 咲羅 id:y9L6xhO.

    2011-10-22(土) 21:46:06 [削除依頼]
    「―許しません……」
    「キミ殺したい奴いんの??」
    「えっ」
    「だったら小雪と契約しない?」
    「こゆき………?」
    名前の通り真っ白の肌。長い銀髪に、真っ黒な瞳。
    「末明・R・小雪」
    「日本人、じゃないんですか……?」
    「ロシア人と日本人のハーフ…そんなこといいでしょ?契約するの?しないの?」
    「し、します……」
    「ほんとっ?自分と友達になってくれるんだっ」
    小柄な彼女はぴょんぴょんと跳ねる。さっきは大人っぽかったのにいきなり子供
    っぽくなった。長い銀髪も一緒に跳ねる。
    「「Arya」」
    「じゃ、さっそく変身しよーよ、dot!」
    「ど、dot……」

    変身が終わると、
    なじみの浴衣が私を包んでいた。
    「わ、わたしだけ浴衣でおかしいですよねっ、みんな洋服なのに……」
    「ふーん、小雪はこれ」
    首には真っ白のマフラー。
    真っ黒のイヤーマフラーがついている。
    茶色の長いブーツ。
    短いワンピースの下に黒のズボン。

    「や、やっぱり私だけですか……」
    「浴衣って珍しいよね」
    「は、はい…」
    「よろしく。ね、」
    「はっはい!!」
  • 36 咲羅 id:BYHbTWO.

    2011-10-24(月) 17:58:46 [削除依頼]
    【青森平和ニュース】
    ≪ おとといから、行方不明になっていた柚樹琴音さんが、今朝遺体で発見され
    ました。警察は、事件と見て捜査しています。死体解剖は死体の腐敗が激しい為
    、急遽行われる予定です。 ≫

    ―プツンッ
    「………もう、死んでるのに。」
  • 37 咲羅 id:BYHbTWO.

    2011-10-24(月) 18:03:49 [削除依頼]
    ※訂正部分があります。

    30の戦闘シーンですが、一撃、二撃、…、は。狙撃銃を振り回して吹っ飛ばせた
    ものです。"剣を両手に"とありますが、"銃を片手に"だと思ってください。
    それと31ですが、
    彼女は長剣をこちらに向ける
    だぁあああっとものすごい音をたてて剣の先に光が集まる

    色々ありますが、結那の武器は"狙撃銃"です。
    すみませんでした。
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